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続・魔界王立幼稚園ひまわり組
31:寝込みました
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お遊戯会とその他もろもろ盛り沢山すぎた一日から明けて、今日はなんだかぐったりの休園日。
昨夜はベッドに入った瞬間に魔力が枯渇していることに気がついた。そういえば、少しは魔王様やウリちゃんに癒してもらったとはいえ、お遊戯会の途中で興奮状態のザラキエルノ様にがっしり手を掴れてふらふらになってたところに、街の人達を守ろうと祈ってみたり、転移陣を出したりと大技も使った。気が張っていたのでそう意識はしなかったのだが。
少しはマシになったけど、酷い貧血にかかったみたいなだるさと眩暈で、とてもじゃないが早く起きて朝の支度を出来るような状態じゃなかった。
「無理しちゃいけません。ココナさんはゆっくりしててください」
ウリちゃんに言われて今日はノンビリさせてもらおうと思う。少し休んだらきっと明日には元気に幼稚園で子供達を迎えられる。
そんなわけでたまには朝寝坊を……と思ったが、子供にはそんなこと関係ないから朝からリノちゃんはテンション高い。起きて早々寝巻きのままでばたばたとペットの蛇ネズミポルちゃんと戯れております。
「さあリノちゃんお着替えしましょう」
「えー? そんなお服やら。リノ、ピンクがいいにょ!」
パパが持ってきたフリルのいっぱいついた若草色のワンピースに駄目出ししている。最近私が相手でもこんなのだ。女の子ってやっぱり早くからおしゃれにはこだわりがあるらしい。
「これも似合うのに」
ガッカリしてるパパを尻目に、自分でお洋服を出しにいったリノちゃん。鼻歌を歌いながらクローゼットをごそごそやってるが、任せておくととんでもないコーディネートをやってくれるので、後で手直しはしないといけない。
「いいもにょみーっけ!」
なんか嬉しそうに言ってるが、お目当ての服はみつかったのだろうか。よしよし、最近は自分でお着替えも上手になったね。
「かんしぇー」
モデルさんのようにくるっと回ってポーズを決めているが……自分でリボンがまだ結べないのでヘンテコな事にはなってるが、今日はまだ見られる格好なので駄目出しはやめておこう。
「ちょれよりママぁ、おにゃかしゅいたぉ」
「待っててください。パパが何か作ります。スープかな? オムレツかな?」
「しょれは遠慮ちたいれしゅ」
「……」
気持ちはわからなくもない。大概の事は何でもソツなくこなす宰相閣下だが、料理の味付けだけは絶望的である。
やはり母は寝かせてはもらえないようだ。
「待ってて、今用意を……」
起き上がった瞬間くらっとした。天井が回ってるぅ。
「ほら、寝てなさい。いいですよ、厨房で何か栄養のあるものを分けてもらってきます。リノちゃんは向こうで朝ご飯を食べましょうか」
「わーい」
リノちゃんはパパと手を繋いで嬉しそうにスキップしていった。私も少し助かった。ここでパパの手料理を食べさせられたら多分明日も休む。
一応家族でということで、掃除、洗濯、食事などは独立してやっているが、週に一度くらいはこうして厨房のお世話になったり、魔王様と一緒にお食事したりする。お城に住んでるからこういうぬるい生活をさせてもらっているが、これがもし外で家を構えてたらそうはいかなかっただろうな。
しばらくするとウリちゃんが温かい野菜のスープを持ってきてくれたので、有難くいただいてもう一度横になった。シェフのお料理はホント美味しいだけでなくてじんわり体に染み入る。リノちゃんは魔王様達と朝食の後、ペルちゃんと幼稚園で遊んでるみたいだ。
「あ、そういえば……今日はユーリちゃんが寮に帰るんじゃなかったかしら」
午後出ると言ってたし、もう少ししたら楽になるだろう。もう少し寝よう。
「ココナさん! ココナさん、大変です!」
揺り起こされて目を開けると、ウリちゃんが酷く慌てた様子だった。
「どうしたの?」
随分楽になって起き上がれたが、まだ体は重い。
「城に怪しい生き物が!」
「……魔王様の仕業?」
我ながら酷いことを言ったものだが、まず思い当たったのはそれしかなかった。
「いえ、違います。何というか、魔物でも無い、見たことも無いような物が。魔王様もこんな物ははじめて見ると仰ってて」
「何よそれ?」
魔王様や生き字引みたいなウリちゃんが見た事無いって。
とにかくリノちゃん達に何かあったら困るので、私も着替えて一緒に行く事にした。
「もう大丈夫?」
「うーん、完璧では無いけどまあ朝よりは。それどころじゃないじゃない」
二人で大慌てで廊下を行くと、お城の人達が右往左往していた。
「わあっ、こっちに来る!」
雑用係のスケルトンさん達が逃げてきた方へ、オークの兵士さんが槍を持って走っていく。
その先から現れたのは……。
「きゃははははっ」
「シッパイシチャッタ、シッパイシチャッタ」
……。
子供の様な甲高い声で笑う、ひょろんひょろんの花なのか動物なのかわからないピンクと赤の物体と、確かに馬を失敗したような、ちよっとお間抜けな黒い羽根の生えた生き物。
「何? これ?」
「危害は加えないのですが、こんなのが後数匹城の中を歩き回ってるんです」
うん、魔王様の仕業では無さそうだな。
「シッパイシチャッタ、シッパイシチャッタ」
馬もどきはずーっとそうブツブツ言いながら私の横を歩いて行った。へ、変な鳴き声というか……ん? この声。
「きゃはははははっ!」
この花みたいなのもだ。
「リノちゃんとペルちゃんはどこ?」
「幼稚園でお絵かきをして遊んでましたが……今エイジさんが様子を見に行ってくれてます」
「この変なのの声、あの二人の声に似てると思わない?」
「きゃはははは」
「そういえばリノちゃんの声に似てますね。馬みたいなのはペルルリル君?」
なんか良くない予感がする。
幼稚園のある広間の方へ急ぐ途中、魔王様とさっちゃんに会った。
「ココナさん、大丈夫なんですか?」
さっちゃんが駆け寄って来たが、あれ? なんか雰囲気がちょっと違うような。見た目は美人顔を残念に隠しているアイマスクに侍女服と、いつものさっちゃんなんだけど。
「えーと、ひょっとして……」
「は、はい。私も無事魔族になれました」
「えっ?!」
思わず魔王様のお顔を見たが、目が合った瞬間耳まで真っ赤になって目を逸らされた。そうですかー、ほーう、へーぇ、ふーん。
昨夜ですか。早速ですか魔王様! 頑張ったじゃないですか!
「おめでとうございます」
「う、うむ」
ものすごい重大事件なのだが、それは後ですごーく詳しくお聞きするとして、今は置いといて。
また何か新しいのがやってきた。
「ハヤクネナサーイ、ハヤクネナサーイ」
今度はやや人っぽい形の物が一体。長さの違う棒のような足でひょこひょこ歩いている。手もマッチみたいに棒の先に丸をつけただけで、顔はとりあえず目鼻がわかるという感じ。左右で長さの違う紐みたいな荒い髪の毛は長い。
「子供の落書きのように見えるな」
その魔王様の言葉で、私はすごく大事な事を思い出した。
「そういえば、私、ゾフィエお兄さんの絵筆を返したっけ?」
「……覚えが無いですね」
「咄嗟に取り上げて、慌ててシールドで包んで服に押し込んで……その後どうしたか覚えがないんだけど」
返した覚えが無い。もし返して無かったとしたら、昨日のドレスに……ドレスはクローゼットに掛けて……。
朝、リノちゃんが自分の服を出すのにクローゼットをごそごそやってたのを思い出した。
「さっちゃん、あの絵筆ってお兄さんだけでなく誰でも使える?」
「絵の腕前で出るものは変りますが、使えなくも無いとは……まさか!」
「この変な生き物は、きっと子供達が出したのよ。早く取り上げないと!
昨夜はベッドに入った瞬間に魔力が枯渇していることに気がついた。そういえば、少しは魔王様やウリちゃんに癒してもらったとはいえ、お遊戯会の途中で興奮状態のザラキエルノ様にがっしり手を掴れてふらふらになってたところに、街の人達を守ろうと祈ってみたり、転移陣を出したりと大技も使った。気が張っていたのでそう意識はしなかったのだが。
少しはマシになったけど、酷い貧血にかかったみたいなだるさと眩暈で、とてもじゃないが早く起きて朝の支度を出来るような状態じゃなかった。
「無理しちゃいけません。ココナさんはゆっくりしててください」
ウリちゃんに言われて今日はノンビリさせてもらおうと思う。少し休んだらきっと明日には元気に幼稚園で子供達を迎えられる。
そんなわけでたまには朝寝坊を……と思ったが、子供にはそんなこと関係ないから朝からリノちゃんはテンション高い。起きて早々寝巻きのままでばたばたとペットの蛇ネズミポルちゃんと戯れております。
「さあリノちゃんお着替えしましょう」
「えー? そんなお服やら。リノ、ピンクがいいにょ!」
パパが持ってきたフリルのいっぱいついた若草色のワンピースに駄目出ししている。最近私が相手でもこんなのだ。女の子ってやっぱり早くからおしゃれにはこだわりがあるらしい。
「これも似合うのに」
ガッカリしてるパパを尻目に、自分でお洋服を出しにいったリノちゃん。鼻歌を歌いながらクローゼットをごそごそやってるが、任せておくととんでもないコーディネートをやってくれるので、後で手直しはしないといけない。
「いいもにょみーっけ!」
なんか嬉しそうに言ってるが、お目当ての服はみつかったのだろうか。よしよし、最近は自分でお着替えも上手になったね。
「かんしぇー」
モデルさんのようにくるっと回ってポーズを決めているが……自分でリボンがまだ結べないのでヘンテコな事にはなってるが、今日はまだ見られる格好なので駄目出しはやめておこう。
「ちょれよりママぁ、おにゃかしゅいたぉ」
「待っててください。パパが何か作ります。スープかな? オムレツかな?」
「しょれは遠慮ちたいれしゅ」
「……」
気持ちはわからなくもない。大概の事は何でもソツなくこなす宰相閣下だが、料理の味付けだけは絶望的である。
やはり母は寝かせてはもらえないようだ。
「待ってて、今用意を……」
起き上がった瞬間くらっとした。天井が回ってるぅ。
「ほら、寝てなさい。いいですよ、厨房で何か栄養のあるものを分けてもらってきます。リノちゃんは向こうで朝ご飯を食べましょうか」
「わーい」
リノちゃんはパパと手を繋いで嬉しそうにスキップしていった。私も少し助かった。ここでパパの手料理を食べさせられたら多分明日も休む。
一応家族でということで、掃除、洗濯、食事などは独立してやっているが、週に一度くらいはこうして厨房のお世話になったり、魔王様と一緒にお食事したりする。お城に住んでるからこういうぬるい生活をさせてもらっているが、これがもし外で家を構えてたらそうはいかなかっただろうな。
しばらくするとウリちゃんが温かい野菜のスープを持ってきてくれたので、有難くいただいてもう一度横になった。シェフのお料理はホント美味しいだけでなくてじんわり体に染み入る。リノちゃんは魔王様達と朝食の後、ペルちゃんと幼稚園で遊んでるみたいだ。
「あ、そういえば……今日はユーリちゃんが寮に帰るんじゃなかったかしら」
午後出ると言ってたし、もう少ししたら楽になるだろう。もう少し寝よう。
「ココナさん! ココナさん、大変です!」
揺り起こされて目を開けると、ウリちゃんが酷く慌てた様子だった。
「どうしたの?」
随分楽になって起き上がれたが、まだ体は重い。
「城に怪しい生き物が!」
「……魔王様の仕業?」
我ながら酷いことを言ったものだが、まず思い当たったのはそれしかなかった。
「いえ、違います。何というか、魔物でも無い、見たことも無いような物が。魔王様もこんな物ははじめて見ると仰ってて」
「何よそれ?」
魔王様や生き字引みたいなウリちゃんが見た事無いって。
とにかくリノちゃん達に何かあったら困るので、私も着替えて一緒に行く事にした。
「もう大丈夫?」
「うーん、完璧では無いけどまあ朝よりは。それどころじゃないじゃない」
二人で大慌てで廊下を行くと、お城の人達が右往左往していた。
「わあっ、こっちに来る!」
雑用係のスケルトンさん達が逃げてきた方へ、オークの兵士さんが槍を持って走っていく。
その先から現れたのは……。
「きゃははははっ」
「シッパイシチャッタ、シッパイシチャッタ」
……。
子供の様な甲高い声で笑う、ひょろんひょろんの花なのか動物なのかわからないピンクと赤の物体と、確かに馬を失敗したような、ちよっとお間抜けな黒い羽根の生えた生き物。
「何? これ?」
「危害は加えないのですが、こんなのが後数匹城の中を歩き回ってるんです」
うん、魔王様の仕業では無さそうだな。
「シッパイシチャッタ、シッパイシチャッタ」
馬もどきはずーっとそうブツブツ言いながら私の横を歩いて行った。へ、変な鳴き声というか……ん? この声。
「きゃはははははっ!」
この花みたいなのもだ。
「リノちゃんとペルちゃんはどこ?」
「幼稚園でお絵かきをして遊んでましたが……今エイジさんが様子を見に行ってくれてます」
「この変なのの声、あの二人の声に似てると思わない?」
「きゃはははは」
「そういえばリノちゃんの声に似てますね。馬みたいなのはペルルリル君?」
なんか良くない予感がする。
幼稚園のある広間の方へ急ぐ途中、魔王様とさっちゃんに会った。
「ココナさん、大丈夫なんですか?」
さっちゃんが駆け寄って来たが、あれ? なんか雰囲気がちょっと違うような。見た目は美人顔を残念に隠しているアイマスクに侍女服と、いつものさっちゃんなんだけど。
「えーと、ひょっとして……」
「は、はい。私も無事魔族になれました」
「えっ?!」
思わず魔王様のお顔を見たが、目が合った瞬間耳まで真っ赤になって目を逸らされた。そうですかー、ほーう、へーぇ、ふーん。
昨夜ですか。早速ですか魔王様! 頑張ったじゃないですか!
「おめでとうございます」
「う、うむ」
ものすごい重大事件なのだが、それは後ですごーく詳しくお聞きするとして、今は置いといて。
また何か新しいのがやってきた。
「ハヤクネナサーイ、ハヤクネナサーイ」
今度はやや人っぽい形の物が一体。長さの違う棒のような足でひょこひょこ歩いている。手もマッチみたいに棒の先に丸をつけただけで、顔はとりあえず目鼻がわかるという感じ。左右で長さの違う紐みたいな荒い髪の毛は長い。
「子供の落書きのように見えるな」
その魔王様の言葉で、私はすごく大事な事を思い出した。
「そういえば、私、ゾフィエお兄さんの絵筆を返したっけ?」
「……覚えが無いですね」
「咄嗟に取り上げて、慌ててシールドで包んで服に押し込んで……その後どうしたか覚えがないんだけど」
返した覚えが無い。もし返して無かったとしたら、昨日のドレスに……ドレスはクローゼットに掛けて……。
朝、リノちゃんが自分の服を出すのにクローゼットをごそごそやってたのを思い出した。
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