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おまけ
14:過重の愛情①
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エレメント連合国──シャバルナ自宅
『ワシャワシャワシャ』
「…………」
「ふふ~んふん♪」
「……シャバルナ……一人で洗える。魔法もある」
「いーのいーの。洗わせてくれ」
二十年以上もの間、洞窟に篭っていた所為で、ゼガエルの髪や肌は土で汚れていた。
風呂場で泡だらけにされたゼガエルは、遠慮の言葉を吐くが、シャバルナにされるがまま。
「よし、三日目で漸く綺麗になった」
「……ありがとう」
「どういたしまして」
風呂上がりのゼガエルを鏡の前に座らせて温風を送る魔法で髪を乾かしてやり、櫛を使って丁寧に梳かしていく。
ボサボサだった銀髪は三日間のケアでサラリと落ち着き、艶が宿る。そしてゼガエルの荒れた肌を念入りに手入れをした。保湿剤や化粧水でしっかりと。
「…………随分と、金持ちになったんだな」
「君を探そうにも元手がいるから。頑張った」
広い家を見渡しながら、ゼガエルは感嘆の声を溢した。
「何か飲む? ワイン、果物ジュース……ああ、ホットミルクもあるぞ」
「……ココア」
「わかった。ちょっと待ってろ」
ソファーに座りながら静かに待つゼガエル。
自分の選んだ服を身に纏った姿に思わず口元が緩むシャバルナ。湯を沸かしてカップに注ぎ始める。
「まだ熱いから気をつけてな」
「……ん」
両手で包み込むようにカップを持ち、ゆっくり口へ運ぶ。
「…………美味い」
「そうか。良かった」
シャバルナはゼガエルの隣に座り、自分用に用意したコーヒーを啜った。
それからフッと、ゼガエルが金色の瞳をシャバルナへ向けて若干問い詰めるような口調で言い放つ。
「俺以外と契約したらしいが……誰だ?」
「ああ、確か……ベルエムって言う悪魔」
「……そうか。アイツか」
「知り合い?」
「悪魔の中では、まともな方だ」
如何わしい事や危うい事を対価と共に要求するタイプではないベルエムの顔を思い浮かべながら、ホッと胸を撫で下ろした。
「僕は対価の支払いに何度か会いに行く予定だけど、その時は一緒に行く?」
「行く」
側に居るという契約に従っているわけではない。本人がそうしたいから、しているだけ。
ゼガエルは空になったコップを机へ置いて、コーヒーを嗜むシャバルナの腰を抱いて頬に口付ける。
「……大分、セーブしてんな」
「そろそろ限界だ」
「はは、うん。いいよ」
『チュッ』
今度は唇にシャバルナが口付ける。
「……シャバルナ……もっと欲しい」
「ああ。全部やる」
身を寄せ合いながら寝室に雪崩れ込む二人。ベッドにシャバルナを押し倒して、覆い被さる。
「んっ……んむ……はぁ……っ」
「……はっ……」
深いキスをしながら互いの服をはだけさせていく。
「ゼガエル……君、何年経っても綺麗だな」
「はっ……ぁ、なんだ急に……」
「いや、本当に綺麗な悪魔だ……そんな君が、僕を求めてるのがおかしくてさ」
「何もおかしな事はない……お前は昔からずっと変わらず魅力的だ」
シャバルナの弧を描く唇を指でなぞる。
「今も可愛らしい」
「……同意しかねるが、嬉しいよ」
ゼガエルがシャバルナの身体に舌を這わせて胸元で止まり、胸の突起に吸い付いた。
身体がぴくりと反応したシャバルナは、もっととせがむようにゼガエルの頭に手を添える。その行為が嬉しかったのか、更に強く吸い付き始めるゼガエル。
「はあっ……ぁ、ん……っ、すご……感じた事、ないのに……君が相手だと、思うと……っ」
「ふっ……んむっ……」
「ん、ゼガエル……」
ひたすらシャバルナの胸を愛撫する。吸われ、弾かれ、甘噛みされた突起がぷっくりと膨らんでいる。
「はあっ……はぁ……」
「……っ」
シャバルナの下半身へ手を伸ばすと、そこは既に反応していた。
自分が胸を弄っただけでここまで反応してくれるとは思わず、ゼガエルの抑えている衝動が膨れ上がっていく。
「ん、ゼガエル……」
ベルトを外して下着ごとズボンを脱がしてやり、自分も上を脱ぎ捨てる。そして再びシャバルナに覆い被さって、自分の昂りをシャバのものに擦り付けた。
「ぁ……あ……おい、なんで初めっからフル勃起して」
「あまり煽ってくれるな……止められなくなる」
「煽ってはいなッ……」
互いのものを纏めてゼガエルに握られた。ゼガエルが二つまとめて扱き始めると、シャバルナも堪らず腰が揺れる。先端から先走りが溢れ、滑りを良くする。
「はあっ……ぅ、っ……」
「ふっ……はぁ……なぁ、僕も」
扱いているシャバルナの手に自分の手を重ねて一緒に動かす。
卑猥な共同作業に興奮を高め合う。
「ふっ、んぅ……あっ……」
「ぁ……ッ」
二人の先走りが混ざり合い、ぐちゅぐちゅと粘着質な音を出すようになった。淫靡な雰囲気に飲まれた二人は、手の動きを早める。
シャバルナが限界を訴えるように首を振る。ゼガエルはそんなシャバの唇に噛み付くようにキスをした。そして、舌を絡ませながら同時に達する。
「んむぅっ! んっ、ぅ……んんんぅ!」
「ん……ふぁ、あ」
白濁した二人分の液がシャバルナの腹を汚す。荒い息を整えながら、シャバルナはゼガエルに手を伸ばした。
「はぁ……ゼ、ガエル」
「……なんだ」
「ここに……」
ゼガエルの手を取って自分の臀部へと導く。そして、ヒクリと疼く蕾を指先でなぞった。
「ッッ!?」
「初めてだけど、君と繋がりたくて堪らねぇ」
「はじ、めて……そうか…………そうか」
「?」
何かがゼガエルの中で弾け飛んだ。極度の興奮により表情が抜け落ちて目が据わっていく。
シャバルナはヒクリと口角を引き攣らせるが、もうゼガエルは止まらない。
「……ちゃんと一から、教えてやる」
「んぅ……!」
『クチュ』
魔法の潤滑油で伴う音が二人の鼓膜を刺激する。ゼガエルの指先がシャバルナの蕾をゆっくりと押し開いていく。
「うぁ……っ」
「力を抜いてくれ……ゆっくり入れる」
「ん……はあっ、はぁ……」
シャバルナの呼吸に合わせながら指を中へ押し進める。自分の反応を目に焼き付けているのか、ゼガエルはシャバルナをずっと注視している。
『クリュ』
「あ……そこ、変な感じ」
「ココが前立腺だ」
「(……思ったより気持ち良くないな)」
ピリッと弱い電流のような快感はあるが、喘ぎ悶える程ではない。
しかし、ゼガエルが気持ち良くなってくれるなら別に自分が快楽を感じなくても良いと、そうシャバルナは考えていた。
『ワシャワシャワシャ』
「…………」
「ふふ~んふん♪」
「……シャバルナ……一人で洗える。魔法もある」
「いーのいーの。洗わせてくれ」
二十年以上もの間、洞窟に篭っていた所為で、ゼガエルの髪や肌は土で汚れていた。
風呂場で泡だらけにされたゼガエルは、遠慮の言葉を吐くが、シャバルナにされるがまま。
「よし、三日目で漸く綺麗になった」
「……ありがとう」
「どういたしまして」
風呂上がりのゼガエルを鏡の前に座らせて温風を送る魔法で髪を乾かしてやり、櫛を使って丁寧に梳かしていく。
ボサボサだった銀髪は三日間のケアでサラリと落ち着き、艶が宿る。そしてゼガエルの荒れた肌を念入りに手入れをした。保湿剤や化粧水でしっかりと。
「…………随分と、金持ちになったんだな」
「君を探そうにも元手がいるから。頑張った」
広い家を見渡しながら、ゼガエルは感嘆の声を溢した。
「何か飲む? ワイン、果物ジュース……ああ、ホットミルクもあるぞ」
「……ココア」
「わかった。ちょっと待ってろ」
ソファーに座りながら静かに待つゼガエル。
自分の選んだ服を身に纏った姿に思わず口元が緩むシャバルナ。湯を沸かしてカップに注ぎ始める。
「まだ熱いから気をつけてな」
「……ん」
両手で包み込むようにカップを持ち、ゆっくり口へ運ぶ。
「…………美味い」
「そうか。良かった」
シャバルナはゼガエルの隣に座り、自分用に用意したコーヒーを啜った。
それからフッと、ゼガエルが金色の瞳をシャバルナへ向けて若干問い詰めるような口調で言い放つ。
「俺以外と契約したらしいが……誰だ?」
「ああ、確か……ベルエムって言う悪魔」
「……そうか。アイツか」
「知り合い?」
「悪魔の中では、まともな方だ」
如何わしい事や危うい事を対価と共に要求するタイプではないベルエムの顔を思い浮かべながら、ホッと胸を撫で下ろした。
「僕は対価の支払いに何度か会いに行く予定だけど、その時は一緒に行く?」
「行く」
側に居るという契約に従っているわけではない。本人がそうしたいから、しているだけ。
ゼガエルは空になったコップを机へ置いて、コーヒーを嗜むシャバルナの腰を抱いて頬に口付ける。
「……大分、セーブしてんな」
「そろそろ限界だ」
「はは、うん。いいよ」
『チュッ』
今度は唇にシャバルナが口付ける。
「……シャバルナ……もっと欲しい」
「ああ。全部やる」
身を寄せ合いながら寝室に雪崩れ込む二人。ベッドにシャバルナを押し倒して、覆い被さる。
「んっ……んむ……はぁ……っ」
「……はっ……」
深いキスをしながら互いの服をはだけさせていく。
「ゼガエル……君、何年経っても綺麗だな」
「はっ……ぁ、なんだ急に……」
「いや、本当に綺麗な悪魔だ……そんな君が、僕を求めてるのがおかしくてさ」
「何もおかしな事はない……お前は昔からずっと変わらず魅力的だ」
シャバルナの弧を描く唇を指でなぞる。
「今も可愛らしい」
「……同意しかねるが、嬉しいよ」
ゼガエルがシャバルナの身体に舌を這わせて胸元で止まり、胸の突起に吸い付いた。
身体がぴくりと反応したシャバルナは、もっととせがむようにゼガエルの頭に手を添える。その行為が嬉しかったのか、更に強く吸い付き始めるゼガエル。
「はあっ……ぁ、ん……っ、すご……感じた事、ないのに……君が相手だと、思うと……っ」
「ふっ……んむっ……」
「ん、ゼガエル……」
ひたすらシャバルナの胸を愛撫する。吸われ、弾かれ、甘噛みされた突起がぷっくりと膨らんでいる。
「はあっ……はぁ……」
「……っ」
シャバルナの下半身へ手を伸ばすと、そこは既に反応していた。
自分が胸を弄っただけでここまで反応してくれるとは思わず、ゼガエルの抑えている衝動が膨れ上がっていく。
「ん、ゼガエル……」
ベルトを外して下着ごとズボンを脱がしてやり、自分も上を脱ぎ捨てる。そして再びシャバルナに覆い被さって、自分の昂りをシャバのものに擦り付けた。
「ぁ……あ……おい、なんで初めっからフル勃起して」
「あまり煽ってくれるな……止められなくなる」
「煽ってはいなッ……」
互いのものを纏めてゼガエルに握られた。ゼガエルが二つまとめて扱き始めると、シャバルナも堪らず腰が揺れる。先端から先走りが溢れ、滑りを良くする。
「はあっ……ぅ、っ……」
「ふっ……はぁ……なぁ、僕も」
扱いているシャバルナの手に自分の手を重ねて一緒に動かす。
卑猥な共同作業に興奮を高め合う。
「ふっ、んぅ……あっ……」
「ぁ……ッ」
二人の先走りが混ざり合い、ぐちゅぐちゅと粘着質な音を出すようになった。淫靡な雰囲気に飲まれた二人は、手の動きを早める。
シャバルナが限界を訴えるように首を振る。ゼガエルはそんなシャバの唇に噛み付くようにキスをした。そして、舌を絡ませながら同時に達する。
「んむぅっ! んっ、ぅ……んんんぅ!」
「ん……ふぁ、あ」
白濁した二人分の液がシャバルナの腹を汚す。荒い息を整えながら、シャバルナはゼガエルに手を伸ばした。
「はぁ……ゼ、ガエル」
「……なんだ」
「ここに……」
ゼガエルの手を取って自分の臀部へと導く。そして、ヒクリと疼く蕾を指先でなぞった。
「ッッ!?」
「初めてだけど、君と繋がりたくて堪らねぇ」
「はじ、めて……そうか…………そうか」
「?」
何かがゼガエルの中で弾け飛んだ。極度の興奮により表情が抜け落ちて目が据わっていく。
シャバルナはヒクリと口角を引き攣らせるが、もうゼガエルは止まらない。
「……ちゃんと一から、教えてやる」
「んぅ……!」
『クチュ』
魔法の潤滑油で伴う音が二人の鼓膜を刺激する。ゼガエルの指先がシャバルナの蕾をゆっくりと押し開いていく。
「うぁ……っ」
「力を抜いてくれ……ゆっくり入れる」
「ん……はあっ、はぁ……」
シャバルナの呼吸に合わせながら指を中へ押し進める。自分の反応を目に焼き付けているのか、ゼガエルはシャバルナをずっと注視している。
『クリュ』
「あ……そこ、変な感じ」
「ココが前立腺だ」
「(……思ったより気持ち良くないな)」
ピリッと弱い電流のような快感はあるが、喘ぎ悶える程ではない。
しかし、ゼガエルが気持ち良くなってくれるなら別に自分が快楽を感じなくても良いと、そうシャバルナは考えていた。
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