42 / 70
第四十二話 雨が降り始めた
しおりを挟む
『ピィピィピィ!』
首を振り回しての連続切りだ。
一匹の灰色ドラゴンへの集中攻撃だ。
『ぐおおお……!』
たまらずにお互いの腕を肩に回した密着を解こうとした。
『馬鹿野郎、我慢しろ! このまま押し潰すぞ!』
『一、二、三!』
それを他のドラゴンが怒鳴って止めた。
タイミングを合わせて一気に三匹の腹をぶつけ合った。
けれども、腹の中にピーちゃんはいなかった。
『ノロマが。MAXの力を見せてやる』
ぶつかる前に超加速で脱出していた。
さらに腹を切りまくったドラゴンの背中に高速旋回して切りつけた。
『ぐわぁ……!』
『終わりと思ったか? 残念だったな』
『ぐわわわあ……!』
凄い。これなら本当に倒せそうだ。
バターナイフを突き刺すと、そのままドラゴンの背中を飛び回った。
いくら小さなナイフでもこれは痛い。
人間なら包丁の先だけで切り回されているようなものだ。
『……なるほど、実に勇敢な鳥だ。話に聞いていた泥棒鳥とは違うな』
『ピィ?』
誰かの声が聞こえると空が突然暗くなって、雨が降り出してきた。
空を見上げると晴れていたのに雨雲が広がっていた。
その雨雲の下に青色のドラゴンが飛んでいた。
白い角と長い白いヒゲが生えた頭、蛇のように長い胴体、前脚と後脚はなく、小さな翼が前脚の所に生えている。
灰色ドラゴンとは明らかに見た目が違う謎のドラゴンだ。
『勇敢な鳥よ。私は【水竜——アクアドラゴン】だ。我が同胞の巣穴を何度も荒らし、戦い傷つける理由はなんだ?』
水竜がピーちゃんの真上に降りてくると聞いてきた。
『お前がドラゴンのボスか?』
ピーちゃん、聞かれてるんだよ。
僕も気になるけど、聞き返すのは答えた後だよ。
『いや、違う。私はアクアドラゴンの中でも下位の存在だ。ブラックドラゴンに頼まれてやって来た。巣穴を襲う小鳥を捕まえるのを手伝って欲しいとな』
答えてくれるんだね。
『……こちらは答えたぞ。次はそちらの番だ』
『ブラックドラゴンが何で頼むの? ここにいるのは灰色ドラゴンでしょ』
ピーちゃん、聞かれてるんだよ。
何で聞き返すの? 怒らせる作戦なの?
『ああ、そうだったな。人間達はブラックドラゴンのことを灰色ドラゴンと呼んでいたな』
答えてくれるんだな。
『それは考え方の違いだ。我々ドラゴンは生まれたばかりの存在を【黒】としている。年月が経つことで黒は洗い流され、その者の真の姿が現れる。短い月日で流される者もいれば、一生をかけても流せぬ者もいる』
なるほど。じゃあ、ブルーバードのピーちゃんもブラックバードになるんだね。
ドラゴンって面倒くさい考え方するんだね。
『それは付き合いも同じだ。初めて会った者同士はお互いが得体の知れない【黒】に見える。それも年月が経つことで分かるはずだ。もちろん、一生分からぬ場合もあるがな。ゆえに私はお前に聞いている。お前は何者だ? 何の目的でここにいる』
まだ続いていたんだね。でも、お陰で分かりました。
つまりピーちゃんは見た目はブルーでも、心はブラックなんだね。
付き合った短い月日でピーちゃんのドス暗い本性はしっかり見えてるよ。
『教えないよ。知りたいなら僕を倒して聞くんだね』
怒らせる作戦なんだね。だったら作戦大成功だね。
『では、そうさせてもらおう。安心しろ、殺さぬように手加減してやる。お前達は離れろ。手は出すなよ』
言われたとおりに灰色ドラゴン達がピーちゃんから離れていく。
その代わりに水竜がピーちゃんの目の前まで降りてきた。
巨大な青と小さな青の戦いだ。
『”超加速”——”残像”——”バードストライク”』
手加減なんてまったくない本気の攻撃だ。
全力でピーちゃんは水竜に突撃した。
『……そこか』
『ピィィ……!』
けれども、前脚の翼に叩き落とされた。
『私に残像は通用しない。所詮は残像だ。雨は通り抜け、逆に何もないところで雨は止まる。そして、残像の攻撃にダメージはない。攻撃の瞬間に必ず本物が現れなければならない。そこに痛みを感じた瞬間、そこに本物はいる。そこを攻撃すれば、そうなるわけだ』
フラフラ飛んでいるピーちゃんに水竜が叩き落とせた理由を説明している。
言われてみたらその通りだ。今度ピーちゃんと戦う時があったら参考にさせてもらいます。
『ま、まぐれで、当てたぐらいで、イ、イキがるなよ』
ピーちゃんがね。マグレじゃないって分かってるでしょ。
『”超加速”——”残像”』
それなのにピーちゃんが再び突撃した。
敵の言うことなんて信じるつもりはないらしい。
『ピィィ……!』
やっぱりマグレじゃなかった!
今度は尻尾の先のヒレに叩き落とされた。
そのまま地面に落下した。
『どうした、もう終わりか? たったの二撃だぞ』
『ぐぐぐっ、まだ倒れるわけにはいかない。僕の帰りを待っているんだ!』
水竜に聞かれて、地面に倒れていたピーちゃんが翼を地面につけて気合いで立ち上がった。
『ほぉー、それが戦う理由か』
『ぐぐっ、お前達の血を持って帰らないと、病気が治らないんだ、早く持って帰らないと……』
『なるほど。病気の友の為に我らの血を欲するか。確かに我らの血には力がある。治る可能性もあるかもしれぬ』
『だから、だから、僕が倒して、ドラゴンの血を持って帰るんだ……』
ピーちゃん。カッコよく言ってるけど、倒される前に話しているでしょ?
ううん、倒されたくないから話してるでしょ。ピーちゃん、そういう奴だもんね。
『くっ、そういう理由だったのか。小さな身体で友の為に俺達と戦うなんて信じられねえ勇気だ! 俺の血なんかで良かったらやるよ! どのぐらい必要なんだ!』
『バ、バケツ一杯だけ……』
確実に答えてるよね。でも、そのお陰で灰色ドラゴンの一匹が目頭を熱くしている。
人情派のドラゴンもいるみたいだ。僕の為に献血してくれるらしい。
『たったバケツ一杯の血を欲する為に命を懸けるか。良かろう、私の血をくれてやる。ブラックドラゴンよりは力があるはずだ。もしも力が足りぬようなら、我らの【四王】を訪ねよ。きっと力を貸してくれるはずだ』
『……本当にいいの?』
『無論だ。信じられぬというなら、血の代価を支払えばいい。釣り合う物が用意できるならな。もしもふざけた物で支払うつもりならば、その命をもって償ってもらおう』
怖いこと言ってるけど、タダでいいって言ってるよ。良かったね。
『じゃあ、これで支払います』
ピーちゃん、お願いやめて。収納袋からは何も出さないで。
バターナイフを捨てると、クチバシで収納袋を漁り始めた。
袋から出したのは、変わった形と色の大量の果物だった。
首を振り回しての連続切りだ。
一匹の灰色ドラゴンへの集中攻撃だ。
『ぐおおお……!』
たまらずにお互いの腕を肩に回した密着を解こうとした。
『馬鹿野郎、我慢しろ! このまま押し潰すぞ!』
『一、二、三!』
それを他のドラゴンが怒鳴って止めた。
タイミングを合わせて一気に三匹の腹をぶつけ合った。
けれども、腹の中にピーちゃんはいなかった。
『ノロマが。MAXの力を見せてやる』
ぶつかる前に超加速で脱出していた。
さらに腹を切りまくったドラゴンの背中に高速旋回して切りつけた。
『ぐわぁ……!』
『終わりと思ったか? 残念だったな』
『ぐわわわあ……!』
凄い。これなら本当に倒せそうだ。
バターナイフを突き刺すと、そのままドラゴンの背中を飛び回った。
いくら小さなナイフでもこれは痛い。
人間なら包丁の先だけで切り回されているようなものだ。
『……なるほど、実に勇敢な鳥だ。話に聞いていた泥棒鳥とは違うな』
『ピィ?』
誰かの声が聞こえると空が突然暗くなって、雨が降り出してきた。
空を見上げると晴れていたのに雨雲が広がっていた。
その雨雲の下に青色のドラゴンが飛んでいた。
白い角と長い白いヒゲが生えた頭、蛇のように長い胴体、前脚と後脚はなく、小さな翼が前脚の所に生えている。
灰色ドラゴンとは明らかに見た目が違う謎のドラゴンだ。
『勇敢な鳥よ。私は【水竜——アクアドラゴン】だ。我が同胞の巣穴を何度も荒らし、戦い傷つける理由はなんだ?』
水竜がピーちゃんの真上に降りてくると聞いてきた。
『お前がドラゴンのボスか?』
ピーちゃん、聞かれてるんだよ。
僕も気になるけど、聞き返すのは答えた後だよ。
『いや、違う。私はアクアドラゴンの中でも下位の存在だ。ブラックドラゴンに頼まれてやって来た。巣穴を襲う小鳥を捕まえるのを手伝って欲しいとな』
答えてくれるんだね。
『……こちらは答えたぞ。次はそちらの番だ』
『ブラックドラゴンが何で頼むの? ここにいるのは灰色ドラゴンでしょ』
ピーちゃん、聞かれてるんだよ。
何で聞き返すの? 怒らせる作戦なの?
『ああ、そうだったな。人間達はブラックドラゴンのことを灰色ドラゴンと呼んでいたな』
答えてくれるんだな。
『それは考え方の違いだ。我々ドラゴンは生まれたばかりの存在を【黒】としている。年月が経つことで黒は洗い流され、その者の真の姿が現れる。短い月日で流される者もいれば、一生をかけても流せぬ者もいる』
なるほど。じゃあ、ブルーバードのピーちゃんもブラックバードになるんだね。
ドラゴンって面倒くさい考え方するんだね。
『それは付き合いも同じだ。初めて会った者同士はお互いが得体の知れない【黒】に見える。それも年月が経つことで分かるはずだ。もちろん、一生分からぬ場合もあるがな。ゆえに私はお前に聞いている。お前は何者だ? 何の目的でここにいる』
まだ続いていたんだね。でも、お陰で分かりました。
つまりピーちゃんは見た目はブルーでも、心はブラックなんだね。
付き合った短い月日でピーちゃんのドス暗い本性はしっかり見えてるよ。
『教えないよ。知りたいなら僕を倒して聞くんだね』
怒らせる作戦なんだね。だったら作戦大成功だね。
『では、そうさせてもらおう。安心しろ、殺さぬように手加減してやる。お前達は離れろ。手は出すなよ』
言われたとおりに灰色ドラゴン達がピーちゃんから離れていく。
その代わりに水竜がピーちゃんの目の前まで降りてきた。
巨大な青と小さな青の戦いだ。
『”超加速”——”残像”——”バードストライク”』
手加減なんてまったくない本気の攻撃だ。
全力でピーちゃんは水竜に突撃した。
『……そこか』
『ピィィ……!』
けれども、前脚の翼に叩き落とされた。
『私に残像は通用しない。所詮は残像だ。雨は通り抜け、逆に何もないところで雨は止まる。そして、残像の攻撃にダメージはない。攻撃の瞬間に必ず本物が現れなければならない。そこに痛みを感じた瞬間、そこに本物はいる。そこを攻撃すれば、そうなるわけだ』
フラフラ飛んでいるピーちゃんに水竜が叩き落とせた理由を説明している。
言われてみたらその通りだ。今度ピーちゃんと戦う時があったら参考にさせてもらいます。
『ま、まぐれで、当てたぐらいで、イ、イキがるなよ』
ピーちゃんがね。マグレじゃないって分かってるでしょ。
『”超加速”——”残像”』
それなのにピーちゃんが再び突撃した。
敵の言うことなんて信じるつもりはないらしい。
『ピィィ……!』
やっぱりマグレじゃなかった!
今度は尻尾の先のヒレに叩き落とされた。
そのまま地面に落下した。
『どうした、もう終わりか? たったの二撃だぞ』
『ぐぐぐっ、まだ倒れるわけにはいかない。僕の帰りを待っているんだ!』
水竜に聞かれて、地面に倒れていたピーちゃんが翼を地面につけて気合いで立ち上がった。
『ほぉー、それが戦う理由か』
『ぐぐっ、お前達の血を持って帰らないと、病気が治らないんだ、早く持って帰らないと……』
『なるほど。病気の友の為に我らの血を欲するか。確かに我らの血には力がある。治る可能性もあるかもしれぬ』
『だから、だから、僕が倒して、ドラゴンの血を持って帰るんだ……』
ピーちゃん。カッコよく言ってるけど、倒される前に話しているでしょ?
ううん、倒されたくないから話してるでしょ。ピーちゃん、そういう奴だもんね。
『くっ、そういう理由だったのか。小さな身体で友の為に俺達と戦うなんて信じられねえ勇気だ! 俺の血なんかで良かったらやるよ! どのぐらい必要なんだ!』
『バ、バケツ一杯だけ……』
確実に答えてるよね。でも、そのお陰で灰色ドラゴンの一匹が目頭を熱くしている。
人情派のドラゴンもいるみたいだ。僕の為に献血してくれるらしい。
『たったバケツ一杯の血を欲する為に命を懸けるか。良かろう、私の血をくれてやる。ブラックドラゴンよりは力があるはずだ。もしも力が足りぬようなら、我らの【四王】を訪ねよ。きっと力を貸してくれるはずだ』
『……本当にいいの?』
『無論だ。信じられぬというなら、血の代価を支払えばいい。釣り合う物が用意できるならな。もしもふざけた物で支払うつもりならば、その命をもって償ってもらおう』
怖いこと言ってるけど、タダでいいって言ってるよ。良かったね。
『じゃあ、これで支払います』
ピーちゃん、お願いやめて。収納袋からは何も出さないで。
バターナイフを捨てると、クチバシで収納袋を漁り始めた。
袋から出したのは、変わった形と色の大量の果物だった。
181
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~
風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?
ばふぉりん
ファンタジー
中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!
「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」
「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」
これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。
<前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです>
注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。
(読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる