【R18】扇情の告白④ 欲望は血よりも濃く -ある家族の秘め事-

杏野 音

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#2 母

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私は40歳の専業主婦です。
会社員の夫と、15歳になる息子がいます。
人からは幸せそうな家庭だなんて言われますが、夫は最近仕事が多忙ですれ違う生活が続いていて、息子は反抗期なのか昔のようにはあまり私と話してくれません。
そんな毎日ですが、私には最近少しだけ心がときめくことがあるのです。
でも、それは決して人には言えません。

だって、そのときめきの相手は私の実の息子なのですから。

きっかけは偶然の出来事でした。
ある日、私はお風呂からあがった後にバスタオルを持ってくるのを忘れたことに気がつきました。
クロゼットのある部屋に取りに行くにはリビングを通らないといけないのですが、その時は夫はまだ帰ってなく息子は自分の部屋にいると思っていたので、私は裸のままリビングへと向かいました。
クロゼットからバスタオルを取り出すと、私はその場で身体を拭いていたのですが、拭き終える頃にリビングのソファーに息子が寝転がっていたことに気がついたのです。
「そこにいたの!? ビックリしたわ」
思わず息子に叫ぶと、息子からは逆に自分の方が驚いたと叱られてしまいました。
「そうよね、ゴメンね」
私は恥ずかしくなって逃げるようにバスルームへ駆け込みました。
裸を見られたことももちろんですが、私は気づいてしまったんです。息子の股間のあたりが、突き上げるように張っていたのを。

息子が大人になっていたこと、そしてまだ若い息子が私の身体を見て反応していたことに、しばらくのあいだ胸の動悸が治まりませんでした。
その頃、夫が多忙で最近は夫婦のことが疎かになっていた事もあって、少し肉体的に寂しさを感じていたことは事実でした。
だからといって、もちろんその時は実の息子と性的にどうかなろうとは思いませんでしたが、心のどこかに私を女として見てもらえたことにかすかな陶酔のようなものを感じていたのも確かでした。
結局、この時はそれ以上特に何かが起きたわけではなく、次第にいつも通りの毎日へと戻っていきました。

それからしばらく経ったころです。
私は1つ気になることを抱えていました。
息子が自慰に耽っていることに気がついたのです。
もちろん、年頃の子ですからそういうことをすること自体を否定はしませんが、その頻度が多すぎるような気がしたのです。
息子は最近、自分の部屋のゴミ箱は私が片付ける前に家のゴミ箱に自分から捨てるようになったのですが、そこに捨てられるティッシュの量が、以前に比べてとても多くなったのです。
鼻をかんだりしたものでないことは、かすかに鼻につくあの独特な匂いから間違いありませんでした。
それが自然なことなのかは私にはわかりませんでしたが、夫に聞くのもはばかられて、私は悶々とした日々を過ごしていました。

ある日の真夜中のことでした。
私は喉の渇きを感じて目を覚まし寝室を出たのですが、息子の部屋の前を通った時に部屋の中から小さな呻き声のようなものが聞こえたのです。
私はいけないと思いながらも、ドアにそっと耳をつけて中を窺いました。
部屋からは、ハァ、ハァという息子の吐息が聞こえてきます。
私は、直感的に息子が何をしているのか気がつきました。
その吐息の間隔は次第に短くなり、もう終わりも近いと思えたその時でした。

「あっ、あぁ、出るっ、母さん!」

はっきりとそう聞こえた後、部屋は静かになりました。
私は細心の注意を払ってその場を離れましたが、外まで聞こえるのではないかと思えるほど胸の鼓動が激しく響きました。
息子は、私のことを思って自慰をしていたのです。
あの大量のティッシュを思い出し、私の中では怖いような切ないような、複雑な想いがない交ぜに渦巻いていました。

翌朝、夫と息子が出かけた後、私は掃除をするために息子の部屋に入りました。
息子のベッドを目にした瞬間、昨夜のことが甦ってきました。
息子は、私のどんな姿、行為を夢想して自分を慰めていたのでしょうか。
日々しなやかに成長している息子が、私のことを想って若い陰茎を扱いている姿を想像すると、不意に私の中にボッとくすぶったような欲求がわき起こりました。
気がつくと、指がいつの間にか股間のあたりに伸びていました。
スカートの裾をめくり下着の中に指を這わせると、茂みの奥の柔らかい部分は既にほんのり湿っています。
そのまま、一番敏感な尖った部分を指でなぞると自然に声が漏れ出しました。
「あっ、はぁ、んん」
目を閉じると息子の姿が浮かびました。
息子は手を伸ばして、私の股間にその指をそっと滑り込ませて--。
「ひっ、あっ、ああ!」
恥ずかしいことですが、私はあっという間に絶頂に達してしまったのです。

その日からは私も時々誰もいない家の中で自慰をするようになりました。
同じ家の中で、実の母と子がお互いのことを想って自慰をし合うなんてどうかしていると自分でも思っています。でも、こうすることで最後の線だけは越さないようにと、自分に言い聞かせていました。

先日のことです。
私がお風呂に入っていると、不意に脱衣所から息子の声がしました。
「母さん、今日は一緒にお風呂に入っていい?」
当然私は拒否しようと思いました。
息子は私のしていることは知らないでしょうが、私達はお互いを性の対象として見ているのです。そんな2人が一糸も纏わぬ姿で密室にいたら、留まっていた最後の一線がほころびてしまうかもしれません。
ただ、少し甘えたような息子の声を聞いているうちに、私の気持ちは揺らぎました。

そうだ、成長したといっても息子はまだ子供なんだわ。私達は悪い熱病にうかされていただけ。昔のように親子で楽しくお風呂に入れば、きっとまた元に戻れるはず。

「……いいわよ、入ってらっしゃい」

そう答えると、少し間をおいて浴室のドアが開きました。
スラリと引き締まった裸の息子が入ってきます。
その姿を見て、私は軽い目眩を覚えました。

浴室に入ってきた裸の息子の中心には、赤く充血した若い陰茎が天を向いて屹立していました。
    
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