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第1章 出会い〜旅の始まり
宿屋にて2
しおりを挟む俺たち3人が席につくとエミリーさんが話しかけてきた。
「今日のおすすめはブラックブルのシチューだそうよ?」
「おぉ~、ここのシチューも美味いんだよな!楽しみだぜ!」
しばらくすると女将さんがメニューを持ってきたので、それを見ながらみんなで注文する。
しばらくして運ばれてきたシチューはどうやら俺の考えていた白いシチューではなく、ビーフシチューのような感じだった。
中身は人参やじゃがいもみたいな野菜や一口では食べられないような大きさの肉がいっぱい入っていた。
俺は肉を半分に切り、口に入れる。
するとお肉は口の中でホロホロとほどけていく。
味はとても濃厚で、長時間煮込んであるからなのか肉の旨味と野菜の旨味が凝縮されている、とても深い味わいの一品だった。
「…すっごく美味いですね!」
「そうでしょ?ここの宿の食事はどれもとても美味しいのよぉ~♪だから、この街に来たら必ずここに泊まるの!」
「そうだな。ここに泊まれば食事は宿代に含まれるし、割安なんだよな。」
「そして旅に出るときはストックを多めに作ってもらって、各自の鞄に保存して時々食べるんだ。俺達のマジックバッグは時間経過無いからさ!」
「そして無くなる頃にまた来る…ってサイクルを繰り返してるのよ、ここ最近。」
みんなとてもいい笑顔でそう話してくれた。
それくらいみんな、この宿が好きなんだろうなぁ。
するとそれを聞いていた女将さんが「いつもありがとねぇ!」と笑顔で声をかけてきた。
皆も口々に「こちらこそ、これからもよろしくです!」って返している。
食事後、みんな揃って俺の部屋へ来る。
すっかり朝にバタバタしていたせいで卵の大きさを確認していなかったので、リリーさんが「ぜひとも見たい!」と主張したのだ。
まぁ俺も気になっていたから良いんだけどね。
部屋につくと昨日と同じくスコットさんが扉に寄りかかりつつ立ち、他のメンバーはソファーに座る。
みんなが落ち着くと俺は早速卵を膝の上へ。
すると取り出した卵は昨日より1.5倍の大きさになっていた!
なんか、急に大きくなってない!?なんでだろう???
俺は頭に?マークをいっぱい浮かべてしまったが、どうやらその卵を見た4人もその大きさに驚いたようだ。
「昨日からみるとかなり大きくなったわね!これじゃあ孵化するのもホントにあと1週間かからない感じじゃない?」
「そうだな、あと1週間もすると相当デカくなっているだろうな。」
「だから『広いところで卵を出して孵化してくれ』ってことだったんだろうさ。ちょうどもうすぐ依頼が来るかもしれないし、その時に孵化すると良いな!」
「そうしたらドラゴンが孵化するのを間近で見ることができるかも!今からとってもワクワクです~♡」
みんなそれぞれ卵の孵化を楽しみにしているが、やはりというかリリーさんが一番楽しみにしているようだ。
まぁ、俺もすごく楽しみにしているから人のこといえないんだけどね!
「それにしても卵が大きくなるスピードなんですが、急に成長しているような気がしませんか?昨日の脱衣所で見た時は俺が受け取った時の大きさから2回りほどしか大きくなかったのに、今夜は昨日の夜の2倍近いですし…」
「言われてみればそうだな。お前と初めて会ってから今は1週間くらいだが、その1週間の間はそんなに大きくならなかったってことだもんな。」
「卵の成長には魔力が必要だって言ってたよな?もしかしてこの街に来るまでの間の戦闘でレベルが上がってるはずだから、能力値もそれ相応に上がってるはず。それのせいで今まで以上に魔力を吸収できているんじゃないのか?」
「それも考えられるわね!ちょっとシエルくん、ステータス見てもらえない?」
「わかりました、今、開きます!」
俺はみんなに言われてステータスを開いた。
『ステータス』
【名前】シエル
【種族】ハイヒューマン(異世界人)
【年齢】14歳
【職業】なし
【レベル】10
【体力】3520
【魔力】7500
【攻撃力】3500
【防御力】3500
【素早さ】3200
【運】7777
【スキル】
鑑定…レベル3
火魔法…レベル2
水魔法…レベル2
土魔法…レベル2
風魔法…レベル3
光魔法…レベル1
闇魔法…レベル1
神聖魔法…レベル1
時空間魔法…レベル2
剣術…レベル3
短剣術…レベル2
【固有スキル】
インターネット
異次元ポケット
神魔獣使役術
経験値倍化
【称号】
異世界から来た異邦人
神に選ばれし者
……えっ!?
なんだ、この数値……?
見間違いだろうか?
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