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1章
Thought
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「湊都から話は聞いてるよ。般若だっけ?」
「はい。」
「刺青が完全に出来上がるまで時間かかるけど大丈夫?」
「はい。」
「おっけー。入れる場所決めてきた?」
「太ももで。」
「了解。」
私が言ったことをメモしていく担当の人。
刺青のデザインや具体的に彫ってもらう場所などを相談し施術日の確認をして終わった。
本当は背中に入れたかったけど仕事に差し支えるのは嫌だし。
悩んだ末に太ももにした。
赤く光る目の般若。
色々なデザインの中、睨みをきかせる般若に惹かれた。
多分、湊都の背中に入った虎と龍が睨みをきかせていたからだと思う。
『これ以上無いくらい俺に惚れてみろ。そうしたら本当のお前を教えてやる。』
あの日からずっと頭の中でリピートする。
「はぁ・・・。」
忘れようにも忘れられない。
あんなこと言われて気にするなっていう方が無理な話。
でもそんなの気にしてたって何も解決しない。
結局、自分の気持ちに整理もつかないままで一日を終える。
「はい。」
「刺青が完全に出来上がるまで時間かかるけど大丈夫?」
「はい。」
「おっけー。入れる場所決めてきた?」
「太ももで。」
「了解。」
私が言ったことをメモしていく担当の人。
刺青のデザインや具体的に彫ってもらう場所などを相談し施術日の確認をして終わった。
本当は背中に入れたかったけど仕事に差し支えるのは嫌だし。
悩んだ末に太ももにした。
赤く光る目の般若。
色々なデザインの中、睨みをきかせる般若に惹かれた。
多分、湊都の背中に入った虎と龍が睨みをきかせていたからだと思う。
『これ以上無いくらい俺に惚れてみろ。そうしたら本当のお前を教えてやる。』
あの日からずっと頭の中でリピートする。
「はぁ・・・。」
忘れようにも忘れられない。
あんなこと言われて気にするなっていう方が無理な話。
でもそんなの気にしてたって何も解決しない。
結局、自分の気持ちに整理もつかないままで一日を終える。
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