鬼一族の若夫婦〜借金のカタとして嫁いで来たはずの嫁がやけに積極的で、僕はとっても困っている〜

「昔貸した金が返せないらしいから、お前の嫁を貰ってきた」
「あら、可愛いお嫁さん♡」

そう言われて出会った僕の伴侶は、なにもかもを諦めたかのような死んだ目をしていた。

「……どうぞ、よろしくお願いします」

なんでも妾の子である彼女とその妹は、実家で壮絶ないじめにあった挙句、親の借金のカタに売り払われてしまったらしい。

そんな重い話を聞かされてどうすりゃいいのと、戸惑う僕。

「タオ様♡ お背中流しますね♡ あ、今夜ももちろん……しますよね?」

––––––それからたったの五日で、彼女の態度は一変していた。

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僕らは刀集。
亜王院一座。

この戦乱の時代、どこの国にも属さず諸国を漫遊する、キャラバンの一族。

これはそんな僕らと僕のお嫁さんの、愉快で痛快でちょっと刺激的で、そしてかなり過激な物語である。
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