319 / 784
2024年8月
8月16日
しおりを挟む
長男は今日も父にどこに行こうかと声をかけていた。
俺は朝早くに妻と長女を連れてアイツの墓に行ってきた。
雨のせいで気が滅入る。
車から降り妻と長女がアイツの墓の前で何か話してたのを見て、なんとも後ろめたい気持になった。
他人から見れば違うのだろうが、妻が娘と共に夫の墓参りに来たのだと感じた。
そこに俺の居場所などないような気分だった。
俺は友達を代表して運転手として来ているのだろうかと自問自答して、意味もなく辛かった。
今まではこんな気持ちになったことはなかったのに。
朝は鶏の照焼きが出てきた。
長男はまだ肉が苦手だったようで、ふりかけご飯と味噌汁だけを食べていた。
セミの抜け殻にはもう興味がなくなったようで、昼前に近所の駄菓子屋に行ってきたそうだ。
汗と雨で濡れた麦わら帽子を母が干しているのを見て、なんでこんな雨の中行くんだよと思っていたが、長男が父を誘ったそうだ。
夜に俺が子供に頃に行っていた駄菓子屋の話をしたからだと父も楽しそうだった。
お菓子とラムネ2本を買ってきた。
長女の分だと差し出した。
駄菓子屋には父も久しぶりに行ったが値上がりがすごかったぞと驚いていた。
長女は自分で栓を開けることが出来たが、長男は床にも自分にも盛大にこぼしていた。
半分ほど減ってしまってはいたが、自分ひとりで開けれたことに満足している様子だった。
前に実家に持ってきたDVDが見つからなかった。
母か父がどこかに動かしたか、捨ててしまったのだろうか。
また写してもらうのも少し面倒だし、お金もかかるので気が重い。
違うものをDVDにしてもらおうかと思う。
午後は明日の準備をするらと陽翔と芽衣を預かった。
夕飯前には文乃が迎えに来た。
夕飯を食べたあとに長男が父と風呂に入ったタイミングで長女と散歩に行ってきた。
特に目的地があったわけではないが、小学校まで歩いてみた。
壊れて凸凹になっていたブロック塀もきれいに片付いていたし、いつもジャンプして折っていた木も手入れされていた。
近道の他人の家も塀が立っており通れなくなっていた。
元々住んでいたのは高齢の夫婦だったので、もうほかの人が住んでいるのだろうか。
学校がアイツが亡くなったあとに建て替えられたことを何気なく話すと、長女が「思い出無くなっちゃったね。」と言った。
俺も建て替えのことを母から聞いた時は、長女と全く同じことを思った。
アイツのお母さんが亡くなったと聞いた時も同じように、またアイツがひとつなくなったと思った。
長女にはアイツのことをたくさん話そうと思ったが、単なる道案内のようになってしまった。
俺は朝早くに妻と長女を連れてアイツの墓に行ってきた。
雨のせいで気が滅入る。
車から降り妻と長女がアイツの墓の前で何か話してたのを見て、なんとも後ろめたい気持になった。
他人から見れば違うのだろうが、妻が娘と共に夫の墓参りに来たのだと感じた。
そこに俺の居場所などないような気分だった。
俺は友達を代表して運転手として来ているのだろうかと自問自答して、意味もなく辛かった。
今まではこんな気持ちになったことはなかったのに。
朝は鶏の照焼きが出てきた。
長男はまだ肉が苦手だったようで、ふりかけご飯と味噌汁だけを食べていた。
セミの抜け殻にはもう興味がなくなったようで、昼前に近所の駄菓子屋に行ってきたそうだ。
汗と雨で濡れた麦わら帽子を母が干しているのを見て、なんでこんな雨の中行くんだよと思っていたが、長男が父を誘ったそうだ。
夜に俺が子供に頃に行っていた駄菓子屋の話をしたからだと父も楽しそうだった。
お菓子とラムネ2本を買ってきた。
長女の分だと差し出した。
駄菓子屋には父も久しぶりに行ったが値上がりがすごかったぞと驚いていた。
長女は自分で栓を開けることが出来たが、長男は床にも自分にも盛大にこぼしていた。
半分ほど減ってしまってはいたが、自分ひとりで開けれたことに満足している様子だった。
前に実家に持ってきたDVDが見つからなかった。
母か父がどこかに動かしたか、捨ててしまったのだろうか。
また写してもらうのも少し面倒だし、お金もかかるので気が重い。
違うものをDVDにしてもらおうかと思う。
午後は明日の準備をするらと陽翔と芽衣を預かった。
夕飯前には文乃が迎えに来た。
夕飯を食べたあとに長男が父と風呂に入ったタイミングで長女と散歩に行ってきた。
特に目的地があったわけではないが、小学校まで歩いてみた。
壊れて凸凹になっていたブロック塀もきれいに片付いていたし、いつもジャンプして折っていた木も手入れされていた。
近道の他人の家も塀が立っており通れなくなっていた。
元々住んでいたのは高齢の夫婦だったので、もうほかの人が住んでいるのだろうか。
学校がアイツが亡くなったあとに建て替えられたことを何気なく話すと、長女が「思い出無くなっちゃったね。」と言った。
俺も建て替えのことを母から聞いた時は、長女と全く同じことを思った。
アイツのお母さんが亡くなったと聞いた時も同じように、またアイツがひとつなくなったと思った。
長女にはアイツのことをたくさん話そうと思ったが、単なる道案内のようになってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる