夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年6月

6月12日

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仕事帰りにクリーニング屋に寄って礼服を受け取ってきた。
大きな袋を持って帰ってきたので、おもちゃやお菓子が入っていると思ったのか、長女と長男が笑顔で近づいてきた。
洗濯に出していたものを取ってきただけだと言うと、つまらなさそうに俺から離れていった。
妻は、こちらをちらっと見てから、「おかえり、クローゼットに入れてきて。」とだけ言った。
子どもたちと比べるとおかえりとも言ったので、素晴らしい人だと思う。
本音を言えば、新婚のときのように出迎えてほしいが、今の環境だと難しいのだろう。

長男と風呂に入り今日の話を聞くと、幼稚園で絵の具を使ったらしい。
指先がカラフルなのはそれが理由だろう。
何の絵を描いたのかと聞くと、恐竜だそうだ。
恐竜といえば緑のイメージだったが、赤い恐竜を描いたらしい。
将来は、恐竜を捕まえてペットにして、恐竜に乗って会社に行くらしい。
どんな会社なのだろうかと、空想に浸るのは楽しい。
長男の赤い恐竜の他に、社長の黒くて大きな恐竜、若い女の子が乗っているポップな色の恐竜を想像すると笑いが込み上げてくる。
恐竜はアメリカにいるらしい。
森の崖のところに住んでいて、専門の人以外近づけないらしく、こっそり捕まえる計画を立てていると話していた。
まさかの、将来は密猟者である。
卵をゲットして育てる人もいるが、長男は壊れるのが心配なので大人の恐竜にすると話していた。
大人の恐竜だとしつけが大変そうなので、俺には恐竜の卵を持ってきて欲しい。
恐竜の赤ちゃんはどの程度の大きさなだったのだろう。
長男の背丈ほどあったと仮定すると、すぐに一緒に暮らせなくなりそうだ。
そもそも、恐竜の食事の準備はどうするのだろう。
人間を食べないようにしつけできるのだろうか。
ペットは飼い主の責任だし、長男のしつけにも苦労しているのにと考えてもいたが、長男の恐竜は長男がしつけると考えるとパニック映画そのものだ。
きっと長男は大きくなったら今日こんな話しをしたなんて、忘れてしまうのだろう。
俺も、実家で子供の頃に描いた絵を見たが描いたことなんて忘れていたし。
アイツともこんな話をしたはずなのに、何に覚えていないし。
日記を書くようになってから、その日にあったことを思い出して、自分の書いたものからもう一人の自分に会えているようで人生が楽しくなってきた。

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