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2024年6月

6月13日

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長男を幼稚園に送っていくと長男の担任の先生から、もし今日2人水疱瘡の子が出たら学級閉鎖になると言われた。
もしなったら、お迎えに来るかいつものようにバスに乗って帰るか選んで欲しいと聞かれた。
長男にどうするか聞くと、おやつは食べなくてはいけないのでバスにするとのことだった。
閉鎖になった場合一応、確認の連絡もするかと聞かれたが、仲のいい友達がいるのなら必要はないと返答した。

会社に着いてから、妻に連絡をすると食い意地が張ってると笑っていたが、妻にそっくりだ。
長男を出産した病院でのことを思い出す。
長男と一番中のいいジュン君は下の子がまだ産まれたばかりだから、帰りそうだけど他に遊ぶ子いるのかなと心配していた。
長男の幼稚園で水疱瘡が流行っていることを忘れていたので、文乃にも伝えていないと言うと、呆れた様子だった。
妻から連絡しておくとのことだった。
話を聞いていた、富田さんに友達の家でなにかあるのかと聞かれ、毎年の集まりと答えると、もうそんな季節かと驚いていた。
一年って早いなぁと話していたが、俺は初夏になると時間の経過が異常に遅くなる。
そして、毎日が怖くて仕方がない。
ただ漠然と一人ぼっちになってしまうのではないかと、妻も俺から離れてしまうのではないかと。

午前中は、佐々木くんのやり直しになった仕事を手伝って、昼食を近くの定食屋で食べた。
佐々木くんの友達であるヨシオくんに聞くと、佐々木くんの家でピザを一緒に食べたらしい。
子供の頃と違いお金もあるので食べたいものを全部注文したら、食べきれなかったと笑っていた。
あの頃の自分に飯を奢ってやりたいっすと。
俺もそう思う。
その後はヨシオくんが疲れたのか寝てしまったので起きるのを待っていたらしい。
楽しそうで、羨ましい。
もしも戻れるなら、俺もあの頃に戻りたいと思う。
ピザ食べて昼寝して、漫画読んでゲームしていたあの頃に戻りたい。

実家に、DVDを全て置いてきたことを後悔している。
一本だけでも手元に残しておけばよかった。
大きくなってから家の中で遊んでいる様子なんて記録されているはずもないが、残っているのではないかと期待してしまう。
中身の分からないビデオテープではあるが、持ってきたものをまたDVDにしてもらおうかと考えている。
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