夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年4月

4月8日

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今日から新年度なので、長女は少し不安そうにしていた。
またあのクソガキと同じクラスになったらどうしようと、妻に不安を訴えていた。
大丈夫だと思うと説得したが、いつもの登校時間に家を出ることが出来なかった。
いつもより15分ほど遅れていたので、車で送った。
おろすときに、もし同じクラスだったら一回家に戻っても大丈夫だと言うと、少し安心したのか、手を振って校舎に消えていった。
結局、クソガキは転校したようで名簿には名前がなかったらしい。

長男を送り、会社の駐車場で妻に電話した。
もし、同じクラスだったら帰ってもいいと伝えたので家に居て欲しいと頼んだ。
妻は、元から新学期や大きな行事のときの不安になりやすい時は家に居ることにしていたらしい。
全く知らなかった。
「専業主婦ってこういう事も出来る余裕があるんだぜ!」と誇らしげにしていた。
俺とアイツの出会いのきっかけは母の復職だったが、母親が専業主婦の同級生が羨ましかった。
忘れ物をしても友達お母さんは届けてくれて恥をかかずに済んでズルいと思ったのを覚えている。
体調を崩すと俺の親は、1時間もかかったのに、友達の所は20分も経たずに迎えに来ていた。
今なら共働きの家庭が多いだろうが、昔は母親が専業主婦の家庭が多かったので少し嫌な気持ちだった。
俺の家も貧乏では無いと思ったが、周りも裕福な家も多かったように感じていたのを覚えている。
俺は愛されていないと感じていたこともあった。
今思えば、大学の学費も生活費も親持ちで奨学金なしで過ごせたのは親の愛情だったのだろうと思う。
父方の祖母は母が働いていることを良く思っていなかったようで嫌味を言っていたのを覚えている。
父の姉の静香伯母さんと父の兄嫁の春子伯母さんも、良く思っていないようには感じていた。
平日の親戚付き合いをしたり、先々の予定が分からなかったりしたからだろう。
今も時々会う小学校の同級生の将紀は忘れ物が多くて、クラスの皆が母親の顔を覚えていた。
大人になったらどうするんだと先生に怒られていたが、今ではすっかり周りの人に上手に頼れる大人になっている。
俺は忘れ物をしても頼れなかったからか、周りに頼るのが苦手で自分でなんとかしようとして逆に迷惑をかけて、苦しい思いをしたこともある。
そう考えると、鷲尾さんが無理矢理にでも俺を助けてくれたのは生きていくには必要なことを教えてもらった気がする。
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