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2 幼馴染のルカ
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「茜、キスしてもいいか?」
僕はゆっくり目を閉じた。心臓がドキドキしている。
すると唇に柔らかい感触がした。
うわぁぁ…。
会長は角度を変えて何回も何回も口づけをした。彼は一度口を離すと赤い舌で唇をぺろりと舐めた。
柔らかくて温かくて…ちょっとえっちだ。
「今何考えた?」
「ぇ…っ」
「舌使いたい?」
「…っ」
「は、顔真っ赤…かわいい」
Sっ気があるところもいい…。鼻血出そう。
「茜は可愛くてからかいがいがある」
「かいちょ…」
「翔だって」
彼は僕の手首をシーツに押し付けると、ゆっくりと口づけをした。押し倒されているみたいで心臓がはねる。
しっとりとした唇が触れて。そして、くちゅりと口の中に柔らかい感触がした。
「…ぁ…ぅっ」
彼の前髪がまぶたに触れる。体温が、息遣いが伝わる。
会長の厚い舌が口内をゆっくりかき回した。舐めるように舌を絡めて彼の唾液がこちらに流れてくる。僕はそれを飲み込んだ。
「…ぅっ」
「茜…もっと触れたい」
「翔…」
世界で一番愛おしい人が僕の体に触れる。彼は一つ一つシャツのボタンを外していった。
これからどうなるんだろうか…。
そのとき、けたたましいアラーム音が鳴り響いた。
ピピピピピピピピピピピピ…!!
「うわっ!!」
目を覚ますとそこはいつもどおりの寮の部屋だった。二段ベッドの天井が見える。
「なんだ…夢か…」
「何だじゃねーよ。学校遅れるぞ」
そういって顔を覗き込んできたのは僕の幼馴染の一ノ瀬 ルカだった。
クリーム色の髪の毛に、キリッとした眉。そして整った顔をしている。彼は幼馴染であり同室の友達だ。
「やばいもうそんな時間か…」
僕はベッドから起き上がると時計を見た。現在朝の七時。遅刻ギリギリだ。
あーあせっかくいい夢を見れたのに…。
「そーいや今日の放課後、生徒会の集まりあるんだけど茜もくる?」
「行く」
ルカは成績優秀だから生徒会に所属していた。確か書紀…?だっけ。僕が会長のファンだと知っているから、よくこうして誘ってくれるんだ。
まぁ、会長と実際にあっても全く話せないんだけど。
キーンコーンカーンコーン
放課後のチャイムがなる。僕はルカのあとに続き生徒会室の扉をくぐった。中は案外広々としている。やはり生徒会長が几帳面だから清掃が行き届いていた。
一番奥に大きな窓があって、手前には机とソファがある。窓の前、つまり部屋の一番奥に生徒会長の席はあった。彼、桐谷 翔先輩はそこに座っていた。
彼はちらりとこちらを見たあと、すぐ手元の書類に視線を落とす。
「またお前か」
「あ、はい!ルカのお手伝いに来ました!」
そういって深く頭を下げるとドアを丁寧に閉めた。追い出されないってことは、いてもいいってことだよね…?
今朝、変にリアルな夢を見てしまったから罪悪感がすごい。だって生徒会長とキ…やめよう。
ルカはソファに座って会長から手渡された書類を読み始めた。僕もその隣に座る。
こっそり会長を盗み見た。彼は難しい顔をして書類にサインをしている。
あの夢のせいでつい、形のいい唇に目がいってしまう。わわっだめだだめだ。
「茜…この漢字なんて読むんだっけ」
「ショクだよ」
「あーありがと」
生徒会室には僕とルカと会長しかいない。静かな部屋にはカチカチと時計の音が鳴り響いていた。
「よーし終わったっと!会長できました。はい!」
「もう?ちゃんと読んだのか」
「大丈夫です。多分」
会長はルカから手渡された書類を丁寧に眺めた。
「ここ誤字だ」
「あ」
「まぁ、このぐらいなら俺が直しておく。もう帰っていい。ご苦労だった」
やっぱり会長かっこいいなぁ。めったに聞けない彼の生声を記憶に焼き付けながら、二人の会話に耳を傾けた。
「だってさ帰ろうぜ、茜」
「あ、うん…」
それから二人荷物をまとめて寮に帰ることにした。
「茜ってさ…本当に生徒会長好きだよな」
部屋につくと鞄をしまって宿題のプリントを机の上に取り出す。
「だってかっこいいじゃん」
「例えばどこが?」
「成績優秀だしスポーツもできるし優しいし…声も好き、匂いも好き」
「成績なら俺も負けてないし、この前の持久走も一番だった。あとこの前プリン譲ったし」
するとルカはムッとした表情でそう言い返した。
「うんうんルカもかっこいいよー」
「思ってないだろ」
負けず嫌いな幼馴染はよくこうやって生徒会長と張り合うんだ。
「茜…今日生徒会の仕事頑張ったからご褒美頂戴」
「ご褒美っていつものあれ?」
「ん」
僕は彼の頭をポンポンと優しく叩いた。
すると彼は目を細めて嬉しそうに微笑む。こんなののどこがご褒美なんだろうか。
「へへっエネルギー補充できたわ」
「ならよかった」
「ねーね今日も一緒に寝ちゃだめ?」
そういって幼馴染は僕に抱きついてきた。
「なんで自分のベッドがあるのにそっちで寝ないんだよ…狭いからやだって」
「だって寒いんだもん。人肌さびしいっていうかさ。お願い!」
「うー…ならいいよ」
少し甘やかし過ぎだろうか。彼が僕にベタベタしたがるのは今に始まったことではないからもう慣れたものだ。
その日の夜、ルカは僕を抱きしめて寝た。
僕はゆっくり目を閉じた。心臓がドキドキしている。
すると唇に柔らかい感触がした。
うわぁぁ…。
会長は角度を変えて何回も何回も口づけをした。彼は一度口を離すと赤い舌で唇をぺろりと舐めた。
柔らかくて温かくて…ちょっとえっちだ。
「今何考えた?」
「ぇ…っ」
「舌使いたい?」
「…っ」
「は、顔真っ赤…かわいい」
Sっ気があるところもいい…。鼻血出そう。
「茜は可愛くてからかいがいがある」
「かいちょ…」
「翔だって」
彼は僕の手首をシーツに押し付けると、ゆっくりと口づけをした。押し倒されているみたいで心臓がはねる。
しっとりとした唇が触れて。そして、くちゅりと口の中に柔らかい感触がした。
「…ぁ…ぅっ」
彼の前髪がまぶたに触れる。体温が、息遣いが伝わる。
会長の厚い舌が口内をゆっくりかき回した。舐めるように舌を絡めて彼の唾液がこちらに流れてくる。僕はそれを飲み込んだ。
「…ぅっ」
「茜…もっと触れたい」
「翔…」
世界で一番愛おしい人が僕の体に触れる。彼は一つ一つシャツのボタンを外していった。
これからどうなるんだろうか…。
そのとき、けたたましいアラーム音が鳴り響いた。
ピピピピピピピピピピピピ…!!
「うわっ!!」
目を覚ますとそこはいつもどおりの寮の部屋だった。二段ベッドの天井が見える。
「なんだ…夢か…」
「何だじゃねーよ。学校遅れるぞ」
そういって顔を覗き込んできたのは僕の幼馴染の一ノ瀬 ルカだった。
クリーム色の髪の毛に、キリッとした眉。そして整った顔をしている。彼は幼馴染であり同室の友達だ。
「やばいもうそんな時間か…」
僕はベッドから起き上がると時計を見た。現在朝の七時。遅刻ギリギリだ。
あーあせっかくいい夢を見れたのに…。
「そーいや今日の放課後、生徒会の集まりあるんだけど茜もくる?」
「行く」
ルカは成績優秀だから生徒会に所属していた。確か書紀…?だっけ。僕が会長のファンだと知っているから、よくこうして誘ってくれるんだ。
まぁ、会長と実際にあっても全く話せないんだけど。
キーンコーンカーンコーン
放課後のチャイムがなる。僕はルカのあとに続き生徒会室の扉をくぐった。中は案外広々としている。やはり生徒会長が几帳面だから清掃が行き届いていた。
一番奥に大きな窓があって、手前には机とソファがある。窓の前、つまり部屋の一番奥に生徒会長の席はあった。彼、桐谷 翔先輩はそこに座っていた。
彼はちらりとこちらを見たあと、すぐ手元の書類に視線を落とす。
「またお前か」
「あ、はい!ルカのお手伝いに来ました!」
そういって深く頭を下げるとドアを丁寧に閉めた。追い出されないってことは、いてもいいってことだよね…?
今朝、変にリアルな夢を見てしまったから罪悪感がすごい。だって生徒会長とキ…やめよう。
ルカはソファに座って会長から手渡された書類を読み始めた。僕もその隣に座る。
こっそり会長を盗み見た。彼は難しい顔をして書類にサインをしている。
あの夢のせいでつい、形のいい唇に目がいってしまう。わわっだめだだめだ。
「茜…この漢字なんて読むんだっけ」
「ショクだよ」
「あーありがと」
生徒会室には僕とルカと会長しかいない。静かな部屋にはカチカチと時計の音が鳴り響いていた。
「よーし終わったっと!会長できました。はい!」
「もう?ちゃんと読んだのか」
「大丈夫です。多分」
会長はルカから手渡された書類を丁寧に眺めた。
「ここ誤字だ」
「あ」
「まぁ、このぐらいなら俺が直しておく。もう帰っていい。ご苦労だった」
やっぱり会長かっこいいなぁ。めったに聞けない彼の生声を記憶に焼き付けながら、二人の会話に耳を傾けた。
「だってさ帰ろうぜ、茜」
「あ、うん…」
それから二人荷物をまとめて寮に帰ることにした。
「茜ってさ…本当に生徒会長好きだよな」
部屋につくと鞄をしまって宿題のプリントを机の上に取り出す。
「だってかっこいいじゃん」
「例えばどこが?」
「成績優秀だしスポーツもできるし優しいし…声も好き、匂いも好き」
「成績なら俺も負けてないし、この前の持久走も一番だった。あとこの前プリン譲ったし」
するとルカはムッとした表情でそう言い返した。
「うんうんルカもかっこいいよー」
「思ってないだろ」
負けず嫌いな幼馴染はよくこうやって生徒会長と張り合うんだ。
「茜…今日生徒会の仕事頑張ったからご褒美頂戴」
「ご褒美っていつものあれ?」
「ん」
僕は彼の頭をポンポンと優しく叩いた。
すると彼は目を細めて嬉しそうに微笑む。こんなののどこがご褒美なんだろうか。
「へへっエネルギー補充できたわ」
「ならよかった」
「ねーね今日も一緒に寝ちゃだめ?」
そういって幼馴染は僕に抱きついてきた。
「なんで自分のベッドがあるのにそっちで寝ないんだよ…狭いからやだって」
「だって寒いんだもん。人肌さびしいっていうかさ。お願い!」
「うー…ならいいよ」
少し甘やかし過ぎだろうか。彼が僕にベタベタしたがるのは今に始まったことではないからもう慣れたものだ。
その日の夜、ルカは僕を抱きしめて寝た。
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