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第18話『指導開始! 3』
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「そ、そそそれでは、え、えと、し、指導を行っていきますよ」
フィオナ・レインフォードは目の前でガチガチと震えるエルを見て、思わず肩を落としてしまった。
現在2人は、町から少し離れた平原にいた。足元に生え揃う草々、そこに突き立てられた不格好な案山子。以前に立ち寄ったグリムの森からほんのわずかに離れた位置で、現在立っている場所から森は容易に確認できた。
「……エルさん。その、もっと堂々と……」
「あ、は、ははははい、ごめんなさい。しゃ、シャンとしますので、シャンと!」
……大丈夫かな。フィオナはエルの様子に不安さえ覚え始めてきた。
このままもしも技術が実らなかったら、私はどうすれば良いのだろう。不安はそんな想いと直結し、四肢末端が徐々に体温を失くしていった。
「さ、さて、と。そうですね。……まずは、この魔術の理論について教えます。そ、その、先程渡した紙を見てください」
フィオナは言われた通り紙を取り出した。何枚かが束になっていて、簡易的なノートになっている。
ノートには、エルが記した『言霊の魔術』に関する様々な理論が載っていた。それを見る限りでは、言霊の理論などと大層なことを言う割に、ベースは他の魔術と同じで、結局は魔力の扱い方についての話に終始していた。
しかし、この紙に記された理論は、他の理論とは少しだけ視点が違った。
「――魔力は、人間にも宿っている」
フィオナは気になった文章を目で追い、呟いた。
「はい。こ、この認識こそが、僕の魔術の前提で――他とは違う、共鳴を使わない理由です」
「でも、おかしいじゃないですか。昨今の魔術は『人間には魔力が無いこと』を前提に成り立っています。実際これは多くの魔研士の人たちも支持しています。それなのにこんな理屈は、言ってしまうとちょっとアレですが、滅茶苦茶だと思います」
「確かに、僕たちが魔力を有していないのは前提です。けれど、現に僕は共鳴を使わずに魔術を扱ってみせた。これは、明らかにおかしいですよね?」
「だから私も不思議に思ってたんですよ。けど、だからと言って信じられません。それだけで『魔力が人間にも宿っている』なんて――」
「そうですね。そこで、もう少し深く考察してみました」
と、突如エルは指を立て、照れくさそうに笑いながら語り始めた。
「生物誕生の2条件、知ってますよね?」
「……無性、有性問わず生殖行為があること。……魂に、魔力が宿ること」
「そうです。神話によれば、僕たちは神様に戦争をしかけ、結果彼らに嫌われ魔力を失いました。魔力とは本来、神々から生み出される物ですからね。世界を構築していると言っても過言ではない。
なのに僕達は、なぜか人間として生を受け、そして育んでいる。生物誕生の条件を満たしていないのに、です」
「長年議論されてるけど、未だハッキリしてないですよね」
「そこに、人間にも魔力があったなら――とすれば」
途端。フィオナはハッと閃いたように目を大きくさせた。
「矛盾が無くなりますよね? それに、共鳴無しで魔術が使えたことも。他にも色々ありますが――とにかく、魔力は人間にも確かに宿っている……と考えていただかないと、これ以上先へは進めません」
「……わかり、ました。……なるほど、だから『前提を疑う』、でしたか」
「あの時はわかりにくい説明をしてごめんなさい。さて、それでは使い方について説明していきます」
エルはそう言って息を大きく吸い、そして深く、吐いた。
「――魔力は、生物であれば、その魂に宿ります。僕たちに魔力があるならば、当然その場所は魂です。
では、魂とはなんでしょうか? ……答えは、感情です」
エルが構える。途端、エルの体の周りを、淡い光の膜のようなものが包んだ。フィオナはその光景が信じられず、目を擦り現実を今一度見直した。
しかし、光の膜は消えていなかった。エルの体から湧き出る光は、そして、より一層強さを増した。
「正確に言えば、感情は魂が生み出しています。とどのつまり、魂の持つエネルギーです。それが人間の体に影響を及ぼしている。……この魔力を、上手く操作して、そして、【外】に向けることができたなら――!」
直後。エルの全身から溢れた光が、彼の頭上に集まり。
「『吹き飛べ』」
それは1つの塊となり、音速で案山子へとぶつかった。
案山子が音を立てながら吹き飛ばされる。フィオナは驚きのあまり口をぱくぱくとさせることしかできなかった。
「え、あ、あれ、何今の……!?」
「……え、な、何度も見せているはずですが……」
「ち、違います! そ、その、エルさんが今、なんかこう、ぶわーっと、光を出したように見えて……」
「魔力を使った感覚はありましたけど……あれ、僕今光ってました? あ、一応聞きますけど頭部じゃないですよね?」
「フッサフサなんで安心してください。じゃなくて、今までのはこう、吹き飛べって言ったら突然飛んでったじゃないですか。でも今のは、吹き飛べって言う前に、頭の上になんか光が集まって、吹き飛べって言った瞬間にそれが案山子に飛んでったんですよ!」
フィオナは混乱ししどろもどろに言う。意味のわからない説明をしているな、と焦りが昂り頭をさらにこねくり回すが、しかしエルはどうやら自分の言葉を理解してくれたらしく、「……なにか、前兆があったということですか?」とフィオナに尋ね返した。
「そ、そうなんです! なんかこう、光の……膜? みたいなのがエルさんの周りに見えて、それが、その……」
「――フィオナさん。ちょっと、僕のことを見ていてください」
エルが真剣な面持ちで言う。フィオナは反射的に「はい!」とかしこまった態度で返事をした。
「……ふぅ~」
エルが深く息を吐く。同時に彼の周りに光の膜が出現する。
エルが手をゆっくり前に突き出す。すると、光が突き出された手に集まり、その一部だけがより強く発光しだした。
「今、どんな風に見えますか、フィオナさん」
エルが尋ねる。フィオナは突然質問をされ、「あ、へあ、はいっ!」と声を上ずらせてしまった。
「え、えっと――ひ、光が……手に集まっているように、見えます」
「……やっぱり、ですか」
と、エルが「ふぅ」と短く息を吐いた。光の膜が消え、どことなくエルの体から力が抜けたように見えた。
「フィオナさん。おそらくですが、あなたが見た光は魔力です」
「――え?」
「僕は今、魔力を操作して手に集中させました。その時あなたは、『手に光が集まっている』と言いました。……おそらく、魔力がどういうわけかあなたの中で可視化されているのです」
「え……そ、そんなことって」
「どんな感覚でしたか?」
「へ?」
「光が見える時――あなたは、どんな感覚を持っていましたか? ……お願いします、教えてください。おそらく、それは僕もできるようにならなきゃいけないことなんです」
フィオナは舌をまいてしまった。
あろうことか師匠であるエル・ウィグリーは、弟子である自分に『教えてください』などと言ったのだ。それは彼女にとって考えられないことで、だからこそ言葉が出なくなってしまった。
「……あ、ご、ごめんなさい」
と、エルは慌てた様子でフィオナに頭を下げた。
「い、一応僕が師匠……なんだし、教えるべきは僕の方でしたね。すみません、自分のことばかりで」
微かに笑い、しかしどこか誠実そうに。フィオナは彼のその態度を見て、悟った。
ああ、そうだ。これこそが、この人との正しい付き合い方なのだ。
上でもなければ、下でもない。だからこそ教え合い、学び合う。自分とエルは、確かに弟子と師匠という関係だ。
しかしエルにとって、それは単なる言葉以上の意味を持たないのだろう。
故に弟子にも頭を下げる。そこにあるのは純粋なる向上心。弟子への威厳も何もかも捨て、ただ高みになるために、彼は頭を下げるのだ。
――こんな人、初めてだ。フィオナは自分でもよくわからない間に微笑んでしまい。
「目を凝らす感じです。ただ、力を込めるんじゃなくて、ぼーっと相手を見るような」
「……え」
「なにぼうっとしてるんですか。私たちで、造るんですよね? 言霊の魔術を。
だったら、私だって師匠に助言をする権利があるはずです。私とエルさんは、対等なんですよね?」
「うん」
「だったら、一緒に頑張りましょう! 互いが弟子で、互いが師匠で! そうですね、私たちはさしずめ――」
そしてフィオナは、人差し指を、ピンと立てた。
「言霊の魔造師、です! まだまだ足りない所だらけなのを、2人で補い合いながら、いつかきっと、みんなに認められるようになりましょう!」
フィオナは「えいえいおー!」と言い、拳を高く掲げる。少し遅れて、エルのクスリとした笑い声が聞こえたかと思うと、彼もまた「おー!」と拳を高く、掲げた。
フィオナ・レインフォードは目の前でガチガチと震えるエルを見て、思わず肩を落としてしまった。
現在2人は、町から少し離れた平原にいた。足元に生え揃う草々、そこに突き立てられた不格好な案山子。以前に立ち寄ったグリムの森からほんのわずかに離れた位置で、現在立っている場所から森は容易に確認できた。
「……エルさん。その、もっと堂々と……」
「あ、は、ははははい、ごめんなさい。しゃ、シャンとしますので、シャンと!」
……大丈夫かな。フィオナはエルの様子に不安さえ覚え始めてきた。
このままもしも技術が実らなかったら、私はどうすれば良いのだろう。不安はそんな想いと直結し、四肢末端が徐々に体温を失くしていった。
「さ、さて、と。そうですね。……まずは、この魔術の理論について教えます。そ、その、先程渡した紙を見てください」
フィオナは言われた通り紙を取り出した。何枚かが束になっていて、簡易的なノートになっている。
ノートには、エルが記した『言霊の魔術』に関する様々な理論が載っていた。それを見る限りでは、言霊の理論などと大層なことを言う割に、ベースは他の魔術と同じで、結局は魔力の扱い方についての話に終始していた。
しかし、この紙に記された理論は、他の理論とは少しだけ視点が違った。
「――魔力は、人間にも宿っている」
フィオナは気になった文章を目で追い、呟いた。
「はい。こ、この認識こそが、僕の魔術の前提で――他とは違う、共鳴を使わない理由です」
「でも、おかしいじゃないですか。昨今の魔術は『人間には魔力が無いこと』を前提に成り立っています。実際これは多くの魔研士の人たちも支持しています。それなのにこんな理屈は、言ってしまうとちょっとアレですが、滅茶苦茶だと思います」
「確かに、僕たちが魔力を有していないのは前提です。けれど、現に僕は共鳴を使わずに魔術を扱ってみせた。これは、明らかにおかしいですよね?」
「だから私も不思議に思ってたんですよ。けど、だからと言って信じられません。それだけで『魔力が人間にも宿っている』なんて――」
「そうですね。そこで、もう少し深く考察してみました」
と、突如エルは指を立て、照れくさそうに笑いながら語り始めた。
「生物誕生の2条件、知ってますよね?」
「……無性、有性問わず生殖行為があること。……魂に、魔力が宿ること」
「そうです。神話によれば、僕たちは神様に戦争をしかけ、結果彼らに嫌われ魔力を失いました。魔力とは本来、神々から生み出される物ですからね。世界を構築していると言っても過言ではない。
なのに僕達は、なぜか人間として生を受け、そして育んでいる。生物誕生の条件を満たしていないのに、です」
「長年議論されてるけど、未だハッキリしてないですよね」
「そこに、人間にも魔力があったなら――とすれば」
途端。フィオナはハッと閃いたように目を大きくさせた。
「矛盾が無くなりますよね? それに、共鳴無しで魔術が使えたことも。他にも色々ありますが――とにかく、魔力は人間にも確かに宿っている……と考えていただかないと、これ以上先へは進めません」
「……わかり、ました。……なるほど、だから『前提を疑う』、でしたか」
「あの時はわかりにくい説明をしてごめんなさい。さて、それでは使い方について説明していきます」
エルはそう言って息を大きく吸い、そして深く、吐いた。
「――魔力は、生物であれば、その魂に宿ります。僕たちに魔力があるならば、当然その場所は魂です。
では、魂とはなんでしょうか? ……答えは、感情です」
エルが構える。途端、エルの体の周りを、淡い光の膜のようなものが包んだ。フィオナはその光景が信じられず、目を擦り現実を今一度見直した。
しかし、光の膜は消えていなかった。エルの体から湧き出る光は、そして、より一層強さを増した。
「正確に言えば、感情は魂が生み出しています。とどのつまり、魂の持つエネルギーです。それが人間の体に影響を及ぼしている。……この魔力を、上手く操作して、そして、【外】に向けることができたなら――!」
直後。エルの全身から溢れた光が、彼の頭上に集まり。
「『吹き飛べ』」
それは1つの塊となり、音速で案山子へとぶつかった。
案山子が音を立てながら吹き飛ばされる。フィオナは驚きのあまり口をぱくぱくとさせることしかできなかった。
「え、あ、あれ、何今の……!?」
「……え、な、何度も見せているはずですが……」
「ち、違います! そ、その、エルさんが今、なんかこう、ぶわーっと、光を出したように見えて……」
「魔力を使った感覚はありましたけど……あれ、僕今光ってました? あ、一応聞きますけど頭部じゃないですよね?」
「フッサフサなんで安心してください。じゃなくて、今までのはこう、吹き飛べって言ったら突然飛んでったじゃないですか。でも今のは、吹き飛べって言う前に、頭の上になんか光が集まって、吹き飛べって言った瞬間にそれが案山子に飛んでったんですよ!」
フィオナは混乱ししどろもどろに言う。意味のわからない説明をしているな、と焦りが昂り頭をさらにこねくり回すが、しかしエルはどうやら自分の言葉を理解してくれたらしく、「……なにか、前兆があったということですか?」とフィオナに尋ね返した。
「そ、そうなんです! なんかこう、光の……膜? みたいなのがエルさんの周りに見えて、それが、その……」
「――フィオナさん。ちょっと、僕のことを見ていてください」
エルが真剣な面持ちで言う。フィオナは反射的に「はい!」とかしこまった態度で返事をした。
「……ふぅ~」
エルが深く息を吐く。同時に彼の周りに光の膜が出現する。
エルが手をゆっくり前に突き出す。すると、光が突き出された手に集まり、その一部だけがより強く発光しだした。
「今、どんな風に見えますか、フィオナさん」
エルが尋ねる。フィオナは突然質問をされ、「あ、へあ、はいっ!」と声を上ずらせてしまった。
「え、えっと――ひ、光が……手に集まっているように、見えます」
「……やっぱり、ですか」
と、エルが「ふぅ」と短く息を吐いた。光の膜が消え、どことなくエルの体から力が抜けたように見えた。
「フィオナさん。おそらくですが、あなたが見た光は魔力です」
「――え?」
「僕は今、魔力を操作して手に集中させました。その時あなたは、『手に光が集まっている』と言いました。……おそらく、魔力がどういうわけかあなたの中で可視化されているのです」
「え……そ、そんなことって」
「どんな感覚でしたか?」
「へ?」
「光が見える時――あなたは、どんな感覚を持っていましたか? ……お願いします、教えてください。おそらく、それは僕もできるようにならなきゃいけないことなんです」
フィオナは舌をまいてしまった。
あろうことか師匠であるエル・ウィグリーは、弟子である自分に『教えてください』などと言ったのだ。それは彼女にとって考えられないことで、だからこそ言葉が出なくなってしまった。
「……あ、ご、ごめんなさい」
と、エルは慌てた様子でフィオナに頭を下げた。
「い、一応僕が師匠……なんだし、教えるべきは僕の方でしたね。すみません、自分のことばかりで」
微かに笑い、しかしどこか誠実そうに。フィオナは彼のその態度を見て、悟った。
ああ、そうだ。これこそが、この人との正しい付き合い方なのだ。
上でもなければ、下でもない。だからこそ教え合い、学び合う。自分とエルは、確かに弟子と師匠という関係だ。
しかしエルにとって、それは単なる言葉以上の意味を持たないのだろう。
故に弟子にも頭を下げる。そこにあるのは純粋なる向上心。弟子への威厳も何もかも捨て、ただ高みになるために、彼は頭を下げるのだ。
――こんな人、初めてだ。フィオナは自分でもよくわからない間に微笑んでしまい。
「目を凝らす感じです。ただ、力を込めるんじゃなくて、ぼーっと相手を見るような」
「……え」
「なにぼうっとしてるんですか。私たちで、造るんですよね? 言霊の魔術を。
だったら、私だって師匠に助言をする権利があるはずです。私とエルさんは、対等なんですよね?」
「うん」
「だったら、一緒に頑張りましょう! 互いが弟子で、互いが師匠で! そうですね、私たちはさしずめ――」
そしてフィオナは、人差し指を、ピンと立てた。
「言霊の魔造師、です! まだまだ足りない所だらけなのを、2人で補い合いながら、いつかきっと、みんなに認められるようになりましょう!」
フィオナは「えいえいおー!」と言い、拳を高く掲げる。少し遅れて、エルのクスリとした笑い声が聞こえたかと思うと、彼もまた「おー!」と拳を高く、掲げた。
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