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第一章
両性具有
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「驚きました。土・風・火・水の4系統を使われただけではなく、無詠唱でウィンドカッターまで使われました。
魔力量も倍くらいに増えています」
「このことは他言無用よ。マリーにも伝えておいて」
「はい」
こんな日々の繰り返しで3才になりました。
「ねえ、ライアっていくつなの?」
「80才ですが」
「あと120年か……」
「はい、エルフの寿命はそれくらいですね」
「僕が80才まで生きれば残りは40年。それくらいなら寂しくないよね」
「何がでしょう」
「僕と結婚して、僕が死んだ後で一人になる時間」
「まあ、光栄ですわ」
「冗談じゃないよ」
「でも、ジャスミン様はハーフですから、成人するまでどちらの性になるか分かりませんでしょ」
「ハーフって?」
「ご存じなかったんですか。ハーフというのは、男性と女性両方の性を持つ人のことです。
ほら、おちんちんの下に女性器があるでしょ。
10万人に一人と言われていますが、珍しいだけで普通に結婚できますからご安心ください」
「えっ、まさか……ホントなの」
「ですから、女性でもおかしくないジャスミンというお名前になったんですよ」
「そっか……、でも男だったら結婚してくれる」
「そうですね、それまでジャスミン様にに好きな人ができなかったら」
「やくそくだからね。
ちょっと狩りに行ってくる」
「暗くなるまでには戻ってくださいね」
短剣とリュックを背負い、森に出かける。
唯一の問題は獲物を持てないことだ。
だが、それも昨日までだ。
森に入り、イノシシを倒した後で火を起こし肉を焼く。
そして裸になって体内時計を加速させる。
「ふう、こんなもんかな」
夕べ思いついてベッドの中で試してみたら、着ていたパジャマがビリビリに破れてしまった。
今日は物置にあった大人用の胸当てと、腰布を持ってきている。
「待てよ、両性具有ってことは……」
いったん元の状態に戻り、女性であることを意識して体内時計を加速してみる。
胸が膨らみ、おちんちんが引っ込んでしまった。
「ホントに女性になれるんだ……」
胸を触ってみた。しかし、勃起するはずのモノがなかった。
もう一度男の姿になる。
これの難点は、おそろしく空腹になることだ。
10kgほどの肉をたいらげ、狩りと魔法の訓練を再開する。
身体強化で10mの崖を飛び越え、さらに風魔法を使って空を飛ぶ。
『ウィンドカッター!』 数百本の木が一瞬で切り倒されていく。
『エアードリル!』 崖に空気を回転させたドリルで穴をあけていく。
「ふう、こんなところで帰るか」
魔力量も倍くらいに増えています」
「このことは他言無用よ。マリーにも伝えておいて」
「はい」
こんな日々の繰り返しで3才になりました。
「ねえ、ライアっていくつなの?」
「80才ですが」
「あと120年か……」
「はい、エルフの寿命はそれくらいですね」
「僕が80才まで生きれば残りは40年。それくらいなら寂しくないよね」
「何がでしょう」
「僕と結婚して、僕が死んだ後で一人になる時間」
「まあ、光栄ですわ」
「冗談じゃないよ」
「でも、ジャスミン様はハーフですから、成人するまでどちらの性になるか分かりませんでしょ」
「ハーフって?」
「ご存じなかったんですか。ハーフというのは、男性と女性両方の性を持つ人のことです。
ほら、おちんちんの下に女性器があるでしょ。
10万人に一人と言われていますが、珍しいだけで普通に結婚できますからご安心ください」
「えっ、まさか……ホントなの」
「ですから、女性でもおかしくないジャスミンというお名前になったんですよ」
「そっか……、でも男だったら結婚してくれる」
「そうですね、それまでジャスミン様にに好きな人ができなかったら」
「やくそくだからね。
ちょっと狩りに行ってくる」
「暗くなるまでには戻ってくださいね」
短剣とリュックを背負い、森に出かける。
唯一の問題は獲物を持てないことだ。
だが、それも昨日までだ。
森に入り、イノシシを倒した後で火を起こし肉を焼く。
そして裸になって体内時計を加速させる。
「ふう、こんなもんかな」
夕べ思いついてベッドの中で試してみたら、着ていたパジャマがビリビリに破れてしまった。
今日は物置にあった大人用の胸当てと、腰布を持ってきている。
「待てよ、両性具有ってことは……」
いったん元の状態に戻り、女性であることを意識して体内時計を加速してみる。
胸が膨らみ、おちんちんが引っ込んでしまった。
「ホントに女性になれるんだ……」
胸を触ってみた。しかし、勃起するはずのモノがなかった。
もう一度男の姿になる。
これの難点は、おそろしく空腹になることだ。
10kgほどの肉をたいらげ、狩りと魔法の訓練を再開する。
身体強化で10mの崖を飛び越え、さらに風魔法を使って空を飛ぶ。
『ウィンドカッター!』 数百本の木が一瞬で切り倒されていく。
『エアードリル!』 崖に空気を回転させたドリルで穴をあけていく。
「ふう、こんなところで帰るか」
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