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後日談
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サイナスに事情を話せば、サイナスも同意見だったようで、エドワルドが帰宅するまで商談用の玄関に近い応接間へとサリサを通させる。
「初めまして、この家の執事をしているサイナスと申します。マッドのご家族だとお聴きしました。積もる話も有るでしょう。こちらでゆっくりとお過ごし下さい。マッド、用が有れば呼び鈴を。ルッグスをこちらに連れて来ましょうか?」
「そうねぇ。今あの子はどうしてるの?」
「先程寝付いたばかりなので、まだ寝ているかと」
「じゃあ、起こすのは可哀想ねぇ。もう少しだけ見てて貰っても良いかしらぁ?」
「勿論ですよ。ダンも顔見知りの方なのでしょう?ここに残りますか?」
サイナスがダンに話を振る。
「いんや。俺ぁいい」
「じゃあ僕もーー」
「ライちゃんはダメぇぇ~っ!!まさか、ライちゃんまだ怒ってる?!」
ライラも席を立とうとしたので、マッドはそれを必死で止める。
「さすがにもう怒ってませんよ。久し振りの再会を邪魔しては悪いと思っただけです」
「そんな遠慮はいらないからぁ!サリーも勿論良いわよね?!」
嫌とは言わせないぞと言う圧を妹に掛けるマッドに、サリサはちょっと吃驚する。
(マッドちゃん、変わったなぁ~。昔はもっと聞き分けが良かったのに。……でも、あの人になら、我が儘が言えるって事だよね?一番上だからって、いつもあたし等を優先して、何もかも後回しで諦める事の多かった、あのマッドちゃんが譲れないなんて、さすがマッドちゃんの選んだ人だぁ!!)
「マッドちゃんマッドちゃん!あたし、個人的にライさんと喋ってみたい~!」
サリサが手を挙げ笑顔で言い、ライラはキョトンとすると、マッドが慌てる。
「?!幾らサリーでも、ライちゃんはあげないからね?!」
「いやぁ~、幾ら中身が男の人でも、あたしは一応見た目も男の人の方が良いんだよねぇ~。取り敢えず、あたしのお喋りも嫌がらずにちゃんと聴いてくれてぇ、チャラくない人が良いかなぁ~。んで、一緒に旅に出てくれる人~♪」
「……あんたにもその内出会えるわよ。あたしでさえ会えたんだから。気長に探す事ね」
「はぁ~い♪」
サイナスとダンはソッと部屋を後にする。
そうして暫くするとエドワルドが王宮から帰宅し、マッドの弟妹が王都に来ている事、妹がクルルフォーン邸にて今現在、商談用の応接間でマッドと話している事、弟達は王都の宿屋に居る事を話し、リラがエドワルドの前で興味を示したので、後日、エドワルドが在宅中に訪問するようにと、マッドに話を持っていかせたのだった。
「初めまして、この家の執事をしているサイナスと申します。マッドのご家族だとお聴きしました。積もる話も有るでしょう。こちらでゆっくりとお過ごし下さい。マッド、用が有れば呼び鈴を。ルッグスをこちらに連れて来ましょうか?」
「そうねぇ。今あの子はどうしてるの?」
「先程寝付いたばかりなので、まだ寝ているかと」
「じゃあ、起こすのは可哀想ねぇ。もう少しだけ見てて貰っても良いかしらぁ?」
「勿論ですよ。ダンも顔見知りの方なのでしょう?ここに残りますか?」
サイナスがダンに話を振る。
「いんや。俺ぁいい」
「じゃあ僕もーー」
「ライちゃんはダメぇぇ~っ!!まさか、ライちゃんまだ怒ってる?!」
ライラも席を立とうとしたので、マッドはそれを必死で止める。
「さすがにもう怒ってませんよ。久し振りの再会を邪魔しては悪いと思っただけです」
「そんな遠慮はいらないからぁ!サリーも勿論良いわよね?!」
嫌とは言わせないぞと言う圧を妹に掛けるマッドに、サリサはちょっと吃驚する。
(マッドちゃん、変わったなぁ~。昔はもっと聞き分けが良かったのに。……でも、あの人になら、我が儘が言えるって事だよね?一番上だからって、いつもあたし等を優先して、何もかも後回しで諦める事の多かった、あのマッドちゃんが譲れないなんて、さすがマッドちゃんの選んだ人だぁ!!)
「マッドちゃんマッドちゃん!あたし、個人的にライさんと喋ってみたい~!」
サリサが手を挙げ笑顔で言い、ライラはキョトンとすると、マッドが慌てる。
「?!幾らサリーでも、ライちゃんはあげないからね?!」
「いやぁ~、幾ら中身が男の人でも、あたしは一応見た目も男の人の方が良いんだよねぇ~。取り敢えず、あたしのお喋りも嫌がらずにちゃんと聴いてくれてぇ、チャラくない人が良いかなぁ~。んで、一緒に旅に出てくれる人~♪」
「……あんたにもその内出会えるわよ。あたしでさえ会えたんだから。気長に探す事ね」
「はぁ~い♪」
サイナスとダンはソッと部屋を後にする。
そうして暫くするとエドワルドが王宮から帰宅し、マッドの弟妹が王都に来ている事、妹がクルルフォーン邸にて今現在、商談用の応接間でマッドと話している事、弟達は王都の宿屋に居る事を話し、リラがエドワルドの前で興味を示したので、後日、エドワルドが在宅中に訪問するようにと、マッドに話を持っていかせたのだった。
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