307 / 803
本編
256
しおりを挟む
屋敷に帰った後に、エドワルドはジェフに相談して、ジェフの了承を貰い、年が明けて王宮の仕事が通常通り再開される日の朝、職場へ向かう前にアレクシスとアナスタシアのいる所に顔を出す。
そして、ジルギリスに相談した事と、ジェフがレオンの従者として一時的にではあるが、周囲とレオンの見張りと再教育、そしてレオンを諌める役割と日々の報告を引き受けてくれる事を、本人の了承を得た上で任せてもいいかとアレクシスに問う。
今のままでは周囲を入れ替えただけになり、入れ替わった者達も同じ事をしないとは限らない。
なので、確りとした後任を育てられる人材をレオンの側近に付けて、様子を見ようと持ち掛けた。
ただし、ジェフはリラとジーンの従兄に当たり、レオンに対する風当たりが強い事や、元々が王太子だからと手加減するようなタイプの相手では無い事も話して置く。
「ジェフ=エヴァンスなら覚えている。エヴァンス家の親類だとは聞いていたが、ジルギリス殿の甥だとは知らなかったな」
「ジェフはエヴァンス家の血筋だからと、特別視されたくないと言っていましたからね。髪も染めていたし、最初は私も知りませんでしたが、他の使用人が教えてくれたんですよ」
「エヴァンス家の方で、ジルギリス様が認めて下さっている方ならば、そのジェフ様には直ぐにでも入って頂きたいですわ。レオンには少し厳しい方の方が良いですもの。二度とあんな不手際が起こらないように、厳しく見張ってて頂けるならば、こちらも安心してお任せ出来ます。特別視されたくないのなら、髪はそのままで結構ですわ。アレク様がツテを頼りお呼び立てした事にして、ジルギリス様の甥である事は、わたくし達とレオンだけが知っていれば良いのです」
アナスタシアは、にっこりと微笑み了承する。
レオンに知らせるのは、被害者側の身内が、レオンに対してどう言う感情を持つのか、その身で知らしめる為と、その身内に対し、レオンがどう誠意を見せるか見る為でもある。
「では、一日でも早い方が良いので、明日の朝、今日より少し早い時間に、ジェフと共に来ます。レオンにも、そう伝えて置いて下さい」
そう言ってエドワルドは職場に向かい、ジーンにも、ジェフが明日から王宮に来る事を伝えて、年明け初日の仕事を熟していった。
そして翌朝、エドワルドがジェフを連れて王宮の奥へと入り、ジェフは王太子付きの従者として雇われる事になった。
勿論ジェフは、会ったばかりのレオンに毒を吐き、久し振りに会ったアレクシスに嫌味を言うのも忘れなかったが。
そして、ジルギリスに相談した事と、ジェフがレオンの従者として一時的にではあるが、周囲とレオンの見張りと再教育、そしてレオンを諌める役割と日々の報告を引き受けてくれる事を、本人の了承を得た上で任せてもいいかとアレクシスに問う。
今のままでは周囲を入れ替えただけになり、入れ替わった者達も同じ事をしないとは限らない。
なので、確りとした後任を育てられる人材をレオンの側近に付けて、様子を見ようと持ち掛けた。
ただし、ジェフはリラとジーンの従兄に当たり、レオンに対する風当たりが強い事や、元々が王太子だからと手加減するようなタイプの相手では無い事も話して置く。
「ジェフ=エヴァンスなら覚えている。エヴァンス家の親類だとは聞いていたが、ジルギリス殿の甥だとは知らなかったな」
「ジェフはエヴァンス家の血筋だからと、特別視されたくないと言っていましたからね。髪も染めていたし、最初は私も知りませんでしたが、他の使用人が教えてくれたんですよ」
「エヴァンス家の方で、ジルギリス様が認めて下さっている方ならば、そのジェフ様には直ぐにでも入って頂きたいですわ。レオンには少し厳しい方の方が良いですもの。二度とあんな不手際が起こらないように、厳しく見張ってて頂けるならば、こちらも安心してお任せ出来ます。特別視されたくないのなら、髪はそのままで結構ですわ。アレク様がツテを頼りお呼び立てした事にして、ジルギリス様の甥である事は、わたくし達とレオンだけが知っていれば良いのです」
アナスタシアは、にっこりと微笑み了承する。
レオンに知らせるのは、被害者側の身内が、レオンに対してどう言う感情を持つのか、その身で知らしめる為と、その身内に対し、レオンがどう誠意を見せるか見る為でもある。
「では、一日でも早い方が良いので、明日の朝、今日より少し早い時間に、ジェフと共に来ます。レオンにも、そう伝えて置いて下さい」
そう言ってエドワルドは職場に向かい、ジーンにも、ジェフが明日から王宮に来る事を伝えて、年明け初日の仕事を熟していった。
そして翌朝、エドワルドがジェフを連れて王宮の奥へと入り、ジェフは王太子付きの従者として雇われる事になった。
勿論ジェフは、会ったばかりのレオンに毒を吐き、久し振りに会ったアレクシスに嫌味を言うのも忘れなかったが。
応援ありがとうございます!
11
お気に入りに追加
9,206
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる