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本編
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さすがに新年早々、アレクシスが可哀想だと思ったのか、リリーがターゲットの矛先を変える。
「そう言えば、王妃様が国賊だと断言した瞬間、面白い程顔色を変えた方が数名いらっしゃいましたが、あれが王太子様に色々吹き込んだ方達ですか?少し考えれば判るような事が判らないなんて、随分間抜けな方々が増えたようですのね」
「そのようですね。平和ボケし、甘やかされたのか、馬鹿な連中が増えているようです。私だけでなく陛下すらも軽んじる等、余程命を無駄にしたいのでしょう。古い世代の方は、父上の巻き添えを食らう事の恐ろしさを知っているようですが、若い世代は知らない所為か、王族を嘗めている節がありますね。ここはやはり、死んだ方がマシだと思えるぐらいの体験をさせた方がいいのでしょうか」
リリーの言葉にエドワルドが同意し、ジルギリスもそちらの話しに加わる事にする。
「リラはウチの宝だから、悪評程度で引き下がる男にウチの宝をやる気は無かったけど、だからと言って宝を渡す気の無い男達に、その宝を傷付させる気は毛頭無いからね。それが王族を侮り周囲に格を落とさせる者達なら尚更見せしめてあげないといけないかな?今はシーズンオフで領地に帰ってる者達も多いけど、エドワルド君との結婚式は別の場所で、王族の結婚だから殆どの貴族が参列する事になるけど、式を挙げる前に、陛下が貴族達に、婚約中の二人に手を出そうと声を掛けた者達や、害をなそうとして動き、捕まった連中を名指しで挙げて、処罰した事、婚姻後であろうと王族に同じような事を仕出かした者達は同じように処罰される事を念押しした方が良いかもね。その時序でに王妃に手を出そうとした不届きな者達がいた事も持ち出し、婚姻した後だろうと王家と公爵家の伴侶に手を出す事は国賊だって事をきちんと言い聞かせて置いた方が良いと思うよ」
「ああ、それならばリラだけで無く義姉上への牽制にもなりますし、手を出そうとする男も激減するでしょう。画策した証拠でも有れば国賊として即捕縛されてしまいますからね。それならば、未遂としてレオンの事も話して置いた方が良いのでは?王太子を謀る事や騙す事も充分国賊ですからね」
リラとの結婚式は公務扱いとして王都で挙げる事が決まっている。これはエドワルドが王族であるが故なのだが、エドワルドは公務だからと手は抜かないし、領内でも式を挙げる気でいるのだ。それをリラには内緒で、リラ達の従兄であるジェフにも相談して、エヴァンス領内でも婚姻後に訪れ、挙げれないかと相談を持ち掛けていたのだ。
王族は家臣に降った場合、自領でも式を挙げる事はあるのだが、花嫁の領内で挙げるのは極稀だ。
それでもエドワルドは、リラとの式を王都だけに留める気は無かった。
「そう言えば、王妃様が国賊だと断言した瞬間、面白い程顔色を変えた方が数名いらっしゃいましたが、あれが王太子様に色々吹き込んだ方達ですか?少し考えれば判るような事が判らないなんて、随分間抜けな方々が増えたようですのね」
「そのようですね。平和ボケし、甘やかされたのか、馬鹿な連中が増えているようです。私だけでなく陛下すらも軽んじる等、余程命を無駄にしたいのでしょう。古い世代の方は、父上の巻き添えを食らう事の恐ろしさを知っているようですが、若い世代は知らない所為か、王族を嘗めている節がありますね。ここはやはり、死んだ方がマシだと思えるぐらいの体験をさせた方がいいのでしょうか」
リリーの言葉にエドワルドが同意し、ジルギリスもそちらの話しに加わる事にする。
「リラはウチの宝だから、悪評程度で引き下がる男にウチの宝をやる気は無かったけど、だからと言って宝を渡す気の無い男達に、その宝を傷付させる気は毛頭無いからね。それが王族を侮り周囲に格を落とさせる者達なら尚更見せしめてあげないといけないかな?今はシーズンオフで領地に帰ってる者達も多いけど、エドワルド君との結婚式は別の場所で、王族の結婚だから殆どの貴族が参列する事になるけど、式を挙げる前に、陛下が貴族達に、婚約中の二人に手を出そうと声を掛けた者達や、害をなそうとして動き、捕まった連中を名指しで挙げて、処罰した事、婚姻後であろうと王族に同じような事を仕出かした者達は同じように処罰される事を念押しした方が良いかもね。その時序でに王妃に手を出そうとした不届きな者達がいた事も持ち出し、婚姻した後だろうと王家と公爵家の伴侶に手を出す事は国賊だって事をきちんと言い聞かせて置いた方が良いと思うよ」
「ああ、それならばリラだけで無く義姉上への牽制にもなりますし、手を出そうとする男も激減するでしょう。画策した証拠でも有れば国賊として即捕縛されてしまいますからね。それならば、未遂としてレオンの事も話して置いた方が良いのでは?王太子を謀る事や騙す事も充分国賊ですからね」
リラとの結婚式は公務扱いとして王都で挙げる事が決まっている。これはエドワルドが王族であるが故なのだが、エドワルドは公務だからと手は抜かないし、領内でも式を挙げる気でいるのだ。それをリラには内緒で、リラ達の従兄であるジェフにも相談して、エヴァンス領内でも婚姻後に訪れ、挙げれないかと相談を持ち掛けていたのだ。
王族は家臣に降った場合、自領でも式を挙げる事はあるのだが、花嫁の領内で挙げるのは極稀だ。
それでもエドワルドは、リラとの式を王都だけに留める気は無かった。
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