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本編
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エドワルドは突っ支い棒にした杖を取り外して、少しだけ顔を覗かせると、扉の傍らにジーンがいた。
「邪魔して悪いが、少し話がある。リラには報せたくないから、声を潜めてこのまま聞いてくれると有り難いのですが?」
エドワルドもリラをこのまま残して外に出るのは不安なので、了承の返事をする。
「私もリラ嬢を、このまま放置して行きたくはありません。ここで宜しければ、いくらでも話を聞きますよ」
「ならば用件を言います。今夜、この屋敷に、リラを公爵夫人にしたくない愚かな連中が、リラに危害を加える為に来る事になっています。なので、私は貴方に私達エヴァンス家のやり方を、見て頂こうと思っています。貴方が手出しする事は出来ませんが、奴等の処遇を見る事も顔出しも出来ます」
エドワルドは目を細め、怒りを抑える事に集中しながら、ジーンがまだあるぞと視線を向けて来る為、何とか頷き言葉を促す。
「それと、エヴァンス家に滞在して頂く事も。貴方が我が家に泊まり込むのならば、これから日付の変わる15分前までならば、リラの部屋で続きをしても良いですよ。条件としては、先程の通り、挿入だけはしない事。完全に避妊が出来る薬は、リラ、もしくは双方に害が残る可能性が非常に高い物ですし、完全とまではいかない物だと、低確率とは言え、妊娠する危険がある。婚前に妊娠すれば、貴族の中に身持ちが悪いと思われ、リラに手を出そうとする者だって出て来てもおかしくはない。だからこそ、挿入だけは絶対にしないで下さい。その代わり、リラが本気で嫌がらない限りは、服を剥こうが射精しようが風呂に連れ込もうが、時間の許す範囲であれば、何をしたって大目にみます。貴方が時間と、リラの純潔を守って下さるのなら、ね。どうします?このまま帰ると言う選択肢もありますけれど?」
「……そんな美味しい話、喩え罠でも乗りますよ。本当に、挿入さえしなければ、あの素肌を全身で味わっても良いんですね?撤回は聞きませんよ?」
「リラが本気で嫌がらないなら構いませんよ。着替えはこれから、貴方に背格好の似た者を貴方と偽り、クルルフォーン邸に向かわせますので、一筆だけは書いて頂きたい。リラに危害のある者が夜中に忍び込むとの情報が入ったので我が家に泊まり込む事、着替えを用意する事、後は、貴方に化けた背格好の者に、着替えとクルルフォーン家の馬を渡す事ぐらいでしょうか。明日の朝、その馬でエドワルド殿には帰って頂きますので」
「私が朝に帰って、リラ嬢の評判は落ちないですか?」
「何の為に私がいると?リラと仲の悪いと思われている私が屋敷にいて、私が一晩中リラを監視下に置き、エドワルド殿を見張っていたと言えば、疑われる事はありませんよ。実際、愚かな連中が来た後は、逃がさないよう朝までエドワルド殿は私と連中を見張る羽目になりますからね。まぁ、見張ると言っても、私達は朝まで暇ですから、ボードゲームでもしていれば良いだけですがね」
「邪魔して悪いが、少し話がある。リラには報せたくないから、声を潜めてこのまま聞いてくれると有り難いのですが?」
エドワルドもリラをこのまま残して外に出るのは不安なので、了承の返事をする。
「私もリラ嬢を、このまま放置して行きたくはありません。ここで宜しければ、いくらでも話を聞きますよ」
「ならば用件を言います。今夜、この屋敷に、リラを公爵夫人にしたくない愚かな連中が、リラに危害を加える為に来る事になっています。なので、私は貴方に私達エヴァンス家のやり方を、見て頂こうと思っています。貴方が手出しする事は出来ませんが、奴等の処遇を見る事も顔出しも出来ます」
エドワルドは目を細め、怒りを抑える事に集中しながら、ジーンがまだあるぞと視線を向けて来る為、何とか頷き言葉を促す。
「それと、エヴァンス家に滞在して頂く事も。貴方が我が家に泊まり込むのならば、これから日付の変わる15分前までならば、リラの部屋で続きをしても良いですよ。条件としては、先程の通り、挿入だけはしない事。完全に避妊が出来る薬は、リラ、もしくは双方に害が残る可能性が非常に高い物ですし、完全とまではいかない物だと、低確率とは言え、妊娠する危険がある。婚前に妊娠すれば、貴族の中に身持ちが悪いと思われ、リラに手を出そうとする者だって出て来てもおかしくはない。だからこそ、挿入だけは絶対にしないで下さい。その代わり、リラが本気で嫌がらない限りは、服を剥こうが射精しようが風呂に連れ込もうが、時間の許す範囲であれば、何をしたって大目にみます。貴方が時間と、リラの純潔を守って下さるのなら、ね。どうします?このまま帰ると言う選択肢もありますけれど?」
「……そんな美味しい話、喩え罠でも乗りますよ。本当に、挿入さえしなければ、あの素肌を全身で味わっても良いんですね?撤回は聞きませんよ?」
「リラが本気で嫌がらないなら構いませんよ。着替えはこれから、貴方に背格好の似た者を貴方と偽り、クルルフォーン邸に向かわせますので、一筆だけは書いて頂きたい。リラに危害のある者が夜中に忍び込むとの情報が入ったので我が家に泊まり込む事、着替えを用意する事、後は、貴方に化けた背格好の者に、着替えとクルルフォーン家の馬を渡す事ぐらいでしょうか。明日の朝、その馬でエドワルド殿には帰って頂きますので」
「私が朝に帰って、リラ嬢の評判は落ちないですか?」
「何の為に私がいると?リラと仲の悪いと思われている私が屋敷にいて、私が一晩中リラを監視下に置き、エドワルド殿を見張っていたと言えば、疑われる事はありませんよ。実際、愚かな連中が来た後は、逃がさないよう朝までエドワルド殿は私と連中を見張る羽目になりますからね。まぁ、見張ると言っても、私達は朝まで暇ですから、ボードゲームでもしていれば良いだけですがね」
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