氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

文字の大きさ
115 / 805
本編

63

しおりを挟む
「?!?」


 リラの身体に突如、電流が走る。

 その身体は大きく跳ねて、リラは何がどうなったのか、分からない。


「ああ、これだ。リラの可愛い性感帯。ここがリラのもっとも感じる場所だよ」

「なっ……な、に?い、まの……」


 朦朧としながらも口にするリラ。


「リラ、可愛い。大丈夫。リラの身体が吃驚びっくりしたんだ。ちょっと強く当たり過ぎたのかな?私もリラが初めてだから、加減が分からないんだ。次はもう少し優しく触れる。……どう?」

「あぁっ?!」


 エドワルドがリラの胸を弄りながらも、リラの秘芯にソッと触れ、指先で愛撫をすれば、リラの身体がビクビク跳ねる。


「リラ、可愛い。愛しているよ。何も考えなくても良いから、ただ、私に感じて」

「えっ……エドワルドさっ、まぁっ……!」


(ああ、少し濡れてきた。リラ、可愛い。可愛い。もっとしたい!挿入が駄目なら、責めてこの熱を放出したい!!)

 少し前から馬車の振動が止まっていた事に気付いてはいるが、リラが可愛過ぎて、止められる筈も無く、邪魔な衣服が疎ましい。そんな事を思っていると、突如、扉の取っ手の音が車内に響く。


「?!!」


 リラがその音に驚き、ビクンッ!と身体を大きく揺する。

(ああ、時間切れか……。折角ジーン殿からある程度のお許しが出たのに。……もっと先に進めて、リラをイカせて、リラのイキ顔も見たかったのに)

 エドワルドはまだ知らない。ジーンがとびきり条件の良いお誘いをする事を。まだまだその手でリラを堪能出来る事を。そしてその後、リラに手を出そうとした馬鹿な連中が、エヴァンス家の主導による、えげつない仕返し……元い、教育的指導を目の当たりにして、エドワルドも納得の裁決が下される事を。


「リラ、大丈夫だから。そんなに怯えないで」


 エドワルドは、リラの胸から顔を外し、リラの肩に顔を乗せながら、左手でリラを抱き締め、リラの下着から手を抜いて、リラが見えない隙にその指を舐める。

(ああ、思っていた以上に匂いも味も、私好みだ……)

 拭くなんて勿体無いと、エドワルドは手に付いた蜜を綺麗に舐めとり、腰の方へと押しやったドレスを、エドワルドの唾液で濡れたままの胸にそのまま着させてボタンを留めていく。唾液を拭う事も考えたのだが、自分が味見をしていたと言う名残を、リラの身体に残していたくて、濡れたままにしたのだ。

 時間が掛かっても、急かす者はいない。エドワルドが何をしていたのかなんて、エヴァンス家の人間も馬車の御者も周知の事実だからだ。

 まぁ、御者については半信半疑と言った所もあるようだが。

 エドワルドは香水を周りに少し振り掛け、情事の痕跡を消す。

 元々服を着たままなので、それ程の匂いは無いだろうが、少しだろうがリラの匂いを嗅がせる気は無いからだ。


「リラはまだここにいて。そんな可愛い顔を、使用人だろうと他の男に見せたく無いから」


 リラを抱き上げ扉とは反対の壁にもたれさせ、エドワルドの上着を頭からソッと被せて席を立ち、扉に向かうエドワルド。

 リラは疼く身体を自ら抱き締め、エドワルドの匂いがする上着に包まれて、先程の行為を頭の中から振り払おうとするが、疼く身体や濡れた胸の所為か、どうしても上手く振り払えなかった。



*****

 ※物語にあまり影響は出ないと思いますが、感想コメント欄の、かみつれパンさんからの質問で、ジーンとエドワルド、どちらが歳上が良いかと言う意見を募集しています~♪因みに二人の推定年齢もそちらに載っていますので、過去掲載を探して参加して頂けると有り難いです!
しおりを挟む
感想 2,440

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

黒騎士団の娼婦

イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。 異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。 頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。 煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。 誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。 「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」 ※本作はAIとの共同制作作品です。 ※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

処理中です...