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ワタシハ
情人①
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2月13日か。バレンタインなんて今までは平日だったしな。杏からチョコ菓子の詰め合わせは貰えるけど、それ以外は期待してないしな。
「なぁ奏、お前明日見込みあるのか?」
『あっても楓ぐらい。Qは?』
「あっても杏。桜はどうだろうな」
『そんなん言って0やったら悲しいからあんまり深く言うのはやめとけ』
「それはお前もだろ」
『そうだな』
日付が変わった直後、奏とRINEする。こういうことをしたいと思えるほどにはそわそわしているのかな?
「カレンはどうやろ?」
『アイツは紙袋いっぱいまで貰ってそうだな』
「たしかに。なんやかんや言ってモテそうやな」
『モテへん方が意外やわ』
さてともう遅い時間だし寝るか。
「おやすみ~」
『おやすみ~』
俺はベッドに横になる。今日も桜は俺のベッドで横になって漫画を読んでいたから、まだ微かに甘い匂いが残っている。一瞬理性が吹っ飛びそうになった。危ない危ない。
それはさておき、奏だ。『あっても楓ぐらい』ってお互いに気があるのは目に見えてるんだから、ほぼ確定とも言えるんじゃねぇか?まぁ貰えるかどうかは知らんけど。
「あぁ、桜の貰えるかな?」
クラスのマドンナからのチョコなんて夢はあるが希望は薄い。いや、ほぼないと言った方が合っているか。考えがまとまらないな。1度寝よう。
結局寝れなかった。
「ふわぁ。おはよう杏。」
「おはよう、バカ兄。寝れてないん?」
「あぁ、ちょっとな。」
「もうちょっと寝てきたら。出るときに起こすし。」
「いや、もう寝れそうにないからいいや。」
とりあえず顔を洗う。少し目を閉じただけなのに、体が開けようとしてくれない。冷たい水で顔を洗ったら目が覚めると思ったが、意外にも効果は薄かった。
「何やってんだか。」
〇〇〇〇〇
―ピンポーン
インターホンが鳴っている。映ったのは楓だった。
「今開けるわ。」
「奏、起きてたんだ。よろしく。」
玄関の鍵を開けて、ドアを開ける。外から冷たい風が入ってきた。
「おはよう、楓。」
「おはよう、奏。今日も寒いね。」
「風邪ひくから早く入れって。」
「うん!」
楓はモッコモコの部屋着で、持ち物はスマホと財布だけ。いつも通りだ。朝飯はもう食べたから、ソファに座ってダラダラ過ごす。時々じゃれ合いながら。
今クールの見ているアニメの今週分を見終わったら12時前。もうそろそろ昼飯だな。
「明日って何の日か覚えてる?」
「お前の誕生日とお前と付き合い始めた日。」
「そうそう。だからね、奏の手の込んだ料理食べたいなって。」
「手の込んだって言っても、そんな難しいもんは作れへんで。」
「奏の精一杯でいいから。」
「分かった。」
「私からのプレゼントも期待しててね。じゃあね~。」
「おい、昼飯は?」
「明日まで取っておく~!」
明日何してくるんだろう。やべっ、今から緊張してきた。
「なぁ奏、お前明日見込みあるのか?」
『あっても楓ぐらい。Qは?』
「あっても杏。桜はどうだろうな」
『そんなん言って0やったら悲しいからあんまり深く言うのはやめとけ』
「それはお前もだろ」
『そうだな』
日付が変わった直後、奏とRINEする。こういうことをしたいと思えるほどにはそわそわしているのかな?
「カレンはどうやろ?」
『アイツは紙袋いっぱいまで貰ってそうだな』
「たしかに。なんやかんや言ってモテそうやな」
『モテへん方が意外やわ』
さてともう遅い時間だし寝るか。
「おやすみ~」
『おやすみ~』
俺はベッドに横になる。今日も桜は俺のベッドで横になって漫画を読んでいたから、まだ微かに甘い匂いが残っている。一瞬理性が吹っ飛びそうになった。危ない危ない。
それはさておき、奏だ。『あっても楓ぐらい』ってお互いに気があるのは目に見えてるんだから、ほぼ確定とも言えるんじゃねぇか?まぁ貰えるかどうかは知らんけど。
「あぁ、桜の貰えるかな?」
クラスのマドンナからのチョコなんて夢はあるが希望は薄い。いや、ほぼないと言った方が合っているか。考えがまとまらないな。1度寝よう。
結局寝れなかった。
「ふわぁ。おはよう杏。」
「おはよう、バカ兄。寝れてないん?」
「あぁ、ちょっとな。」
「もうちょっと寝てきたら。出るときに起こすし。」
「いや、もう寝れそうにないからいいや。」
とりあえず顔を洗う。少し目を閉じただけなのに、体が開けようとしてくれない。冷たい水で顔を洗ったら目が覚めると思ったが、意外にも効果は薄かった。
「何やってんだか。」
〇〇〇〇〇
―ピンポーン
インターホンが鳴っている。映ったのは楓だった。
「今開けるわ。」
「奏、起きてたんだ。よろしく。」
玄関の鍵を開けて、ドアを開ける。外から冷たい風が入ってきた。
「おはよう、楓。」
「おはよう、奏。今日も寒いね。」
「風邪ひくから早く入れって。」
「うん!」
楓はモッコモコの部屋着で、持ち物はスマホと財布だけ。いつも通りだ。朝飯はもう食べたから、ソファに座ってダラダラ過ごす。時々じゃれ合いながら。
今クールの見ているアニメの今週分を見終わったら12時前。もうそろそろ昼飯だな。
「明日って何の日か覚えてる?」
「お前の誕生日とお前と付き合い始めた日。」
「そうそう。だからね、奏の手の込んだ料理食べたいなって。」
「手の込んだって言っても、そんな難しいもんは作れへんで。」
「奏の精一杯でいいから。」
「分かった。」
「私からのプレゼントも期待しててね。じゃあね~。」
「おい、昼飯は?」
「明日まで取っておく~!」
明日何してくるんだろう。やべっ、今から緊張してきた。
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