22 / 48
第三章
1 物申す
しおりを挟む
シュワルツは過労で、一日、休んだ。その日の夕方、やっとシュワルツを迎えに出た側人のエスペル・ノアとケイネス・リザルドルフ、近衛騎士達が怪我人を連れて戻ってきた。
父である皇帝は、何事かと怒ったが、シュワルツは何が起きたのかを確認した。
「宿場町で奇襲に遭い、街を焼かれて、宿屋から助けを求める民が押し寄せまして、馬車を動かすこともままならなくなり、民を助けるために、我々で雨を降らせ、燃えさかる宿場町を消火させておりました。皇子とフラウム様をお守りできず、申し訳ございません。どんな処罰も受けるつもりで、参りました。首でも腹でも掻き切る覚悟はできております。皇太子殿下のお好きなように命令してください」
エスペル・ノア率いる従者達は、皆、顔や制服に煤をつけたまま、傷の処置もせぬまま急いで馳せ参じた様子だった。
「首も腹もいらぬ。風呂に入り、傷の処置をして参れ、それを終えたら、ゆっくり休め」
「ご高配を賜りお礼申し上げます。この命尽きる日まで、皇太子殿下にお仕えさせていただけますようにお頼み申し上げます」
床に額が着くほどに頭を下げた者達に、シュワルツは罰を与えなかった。
「宿場町はどうなった?」
「死人や怪我人も出ましたが、落ち着きを取り戻しつつあります」
「そうか、宿場町の復興に見舞金を出そうぞ。あの宿場町はテールの都の名所でもあるな」
「はい、そうでございます」
「テールの都は、観光業を生業にしている。宰相に伝えておいてくれ」
「かしこまりました」
エスペル・ノアは、また深く頭を下げた。
「フラウム様の荷物は、無事でございます」
ケイネス・リザルドルフが、フラウムの荷物を取り出した。
「喜ぶであろう」
「はっ」
フラウムの旅行鞄と洋服を包んだ物、母君からの贈り物を受け取り、従者達を下がらせた。
「シュワルツ、従者の数を増やしなさい。あまりに少なすぎる」
「父君、今回は、従者の裏切りがありましたので、この様な有様です。金という物は、信頼も裏切る物なのですね」
「人は欲深き者だ。だが、皇帝に仕える者が、その様な者では困る。誇りも持てるように育てるがよかろう。今回ばかりは、金ではなく、薬物を使われたようだな。マキシモ・メルス筆頭に近衛騎士、騎士団の者達、皆揃って、記憶喪失になっておる。あの日の記憶から、宮廷に勝手に戻った事も覚えてはおらん様子だ。捕らえて尋問して、初めて何が起きたのか分かった様子であった。操られていたのだろうな?マキシモ・メルスはアネールに呼び出された事は覚えておる。内容までは覚えておらなんだ。昨日捕らえた賊は、牢で死に絶えていたようだ。雷に打たれても、斬られても倒れなかった人間離れした動きは、薬物による物のようだ。今、死に絶えた者の体を調べさせておる。サルサミア王国の秘薬かもしれぬ」
「私が眠っている間に、すみません」
シュワルツは皇帝に頭を下げる。
「パルマ・クロノスは生きておりますか?」
「胸に一撃受けて、早急に処置されて、今は療養中だ」
「彼は、あの時、物真似の術をしておりました。私と間違われた可能性があります」
「彼には悪いが、腹を撃たれたのが、シュワルツでよかったぞ。偶然、フラウム嬢に出会っていて運がよかった」
シュワルツは、確かにその通りだと思った。
「アネール兄上はどうですか?」
「あの愚息は自分の方が皇太子に相応しいから、自分を脅かすシュワルツはいらぬと申しておる。近衛騎士のマキシモ・メルスを呼び出した事は認めておるが、薬物については口を閉ざしておる。だが、皇妃の慧眼で、指示を出しておる様子を見られておる。確かに薬物を飲まされ、受け取っておる」
「母君、本当ですか?」
「残念ですが、本当です。我が子の事なので日を改め、何度も調べてみましたが、同じ結果でした」
「アネールは、公開処刑に致すか幽閉に致すつもりだ」
「マキシモ・メルス達もでしょうか?」
「マキシモ・メルスは直接、発砲をしておる。彼だけは処罰を下す。残りの者は、シュワルツが面談をし、信頼できるか確認いたせ」
「はい」
「今回は、操られていた者が多すぎる。アネールが薬を誰から手に入れたのか確認する必要があるが、皇妃は慧眼を使うと、かなり寝込む。フラウム嬢に頼めると助かるのだが」
「父君は、フラウムの言葉を全て信じることができるのですか?」
シュワルツは、皇帝の顔をじっと見た。
それは間違いに違いない等とフラウムの言葉を信じられないなら、フラウムをこの件に巻き込みたくはなかった。
フラウムの心を傷つける可能性のある物から、全て守りたい。
「万が一、フラウムの父親が主犯であるなら、彼女は苦しみます。その瞬間をできれば、見せたくないのです」
皇帝は大きくため息をついた。
その可能性は高いのだろう。
皇子を誑かした犯人がフラウムの父ならば、フラウムは謀反人の娘になる。
極悪人の子を皇太子妃に迎える事を反対する派閥が出てくる可能性もある。
フラウムの心を傷つけることを、フラウム自身にさせるわけにはいかない。
魔力が強くても、謀反人の子であるなら、修道院に入れられる可能性がある。
フラウムの父親は諜者だと分かっている時点で、犯罪者の子になるが、今の段階なら関係ないと撥ね除けることも可能だろう。
巻き戻しの術で、フラウムは、3年前に母親の離縁で侯爵家の子として招かれている。
せっかく、母親を救い出し、両思いになったのに、引き離されるのなら、この気持ちを大切にしてきた想いは、全て絶望へと繋がってしまう。
「皇帝は、フラウムに修道院に入れと言わないと約束できるのですか?約束は私とフラウムにですよ。フラウムが自ら修道院に入ると言い出した時に止めてくださるのですか?私はフラウムを何度も説得して、母親を助けるときに、互いに愛し合う気持ちを消さないようにお願いしてきたのです」
皇帝と皇妃は、大きなため息を漏らした。
「私からフラウムを奪うなら、私はフラウムと平民として生きていきます。フラウムを修道院には絶対に入れはしない。瑠璃色の瞳の後継者など知りません。平民の暮らしも楽しかった。フラウムは料理が上手く、私によく尽くしてくれた。木こりの仕事も楽しかった。ここ数ヶ月、幸せだった。記憶など戻らなくてもいいと思えるほど」
「分かりました。アネールの取り調べは、皇帝にしてもらいます。いいですか?あなた」
「ああ、シュワルツが皇太子だ。その妻は、フラウム嬢に。それでいいか?」
「私からフラウムを奪わないのなら、皇太子になります。いずれ皇帝になる努力を惜しみません」
ここだけは譲れずに、シュワルツは両親に自分の気持ちを念押しした。
父である皇帝は、何事かと怒ったが、シュワルツは何が起きたのかを確認した。
「宿場町で奇襲に遭い、街を焼かれて、宿屋から助けを求める民が押し寄せまして、馬車を動かすこともままならなくなり、民を助けるために、我々で雨を降らせ、燃えさかる宿場町を消火させておりました。皇子とフラウム様をお守りできず、申し訳ございません。どんな処罰も受けるつもりで、参りました。首でも腹でも掻き切る覚悟はできております。皇太子殿下のお好きなように命令してください」
エスペル・ノア率いる従者達は、皆、顔や制服に煤をつけたまま、傷の処置もせぬまま急いで馳せ参じた様子だった。
「首も腹もいらぬ。風呂に入り、傷の処置をして参れ、それを終えたら、ゆっくり休め」
「ご高配を賜りお礼申し上げます。この命尽きる日まで、皇太子殿下にお仕えさせていただけますようにお頼み申し上げます」
床に額が着くほどに頭を下げた者達に、シュワルツは罰を与えなかった。
「宿場町はどうなった?」
「死人や怪我人も出ましたが、落ち着きを取り戻しつつあります」
「そうか、宿場町の復興に見舞金を出そうぞ。あの宿場町はテールの都の名所でもあるな」
「はい、そうでございます」
「テールの都は、観光業を生業にしている。宰相に伝えておいてくれ」
「かしこまりました」
エスペル・ノアは、また深く頭を下げた。
「フラウム様の荷物は、無事でございます」
ケイネス・リザルドルフが、フラウムの荷物を取り出した。
「喜ぶであろう」
「はっ」
フラウムの旅行鞄と洋服を包んだ物、母君からの贈り物を受け取り、従者達を下がらせた。
「シュワルツ、従者の数を増やしなさい。あまりに少なすぎる」
「父君、今回は、従者の裏切りがありましたので、この様な有様です。金という物は、信頼も裏切る物なのですね」
「人は欲深き者だ。だが、皇帝に仕える者が、その様な者では困る。誇りも持てるように育てるがよかろう。今回ばかりは、金ではなく、薬物を使われたようだな。マキシモ・メルス筆頭に近衛騎士、騎士団の者達、皆揃って、記憶喪失になっておる。あの日の記憶から、宮廷に勝手に戻った事も覚えてはおらん様子だ。捕らえて尋問して、初めて何が起きたのか分かった様子であった。操られていたのだろうな?マキシモ・メルスはアネールに呼び出された事は覚えておる。内容までは覚えておらなんだ。昨日捕らえた賊は、牢で死に絶えていたようだ。雷に打たれても、斬られても倒れなかった人間離れした動きは、薬物による物のようだ。今、死に絶えた者の体を調べさせておる。サルサミア王国の秘薬かもしれぬ」
「私が眠っている間に、すみません」
シュワルツは皇帝に頭を下げる。
「パルマ・クロノスは生きておりますか?」
「胸に一撃受けて、早急に処置されて、今は療養中だ」
「彼は、あの時、物真似の術をしておりました。私と間違われた可能性があります」
「彼には悪いが、腹を撃たれたのが、シュワルツでよかったぞ。偶然、フラウム嬢に出会っていて運がよかった」
シュワルツは、確かにその通りだと思った。
「アネール兄上はどうですか?」
「あの愚息は自分の方が皇太子に相応しいから、自分を脅かすシュワルツはいらぬと申しておる。近衛騎士のマキシモ・メルスを呼び出した事は認めておるが、薬物については口を閉ざしておる。だが、皇妃の慧眼で、指示を出しておる様子を見られておる。確かに薬物を飲まされ、受け取っておる」
「母君、本当ですか?」
「残念ですが、本当です。我が子の事なので日を改め、何度も調べてみましたが、同じ結果でした」
「アネールは、公開処刑に致すか幽閉に致すつもりだ」
「マキシモ・メルス達もでしょうか?」
「マキシモ・メルスは直接、発砲をしておる。彼だけは処罰を下す。残りの者は、シュワルツが面談をし、信頼できるか確認いたせ」
「はい」
「今回は、操られていた者が多すぎる。アネールが薬を誰から手に入れたのか確認する必要があるが、皇妃は慧眼を使うと、かなり寝込む。フラウム嬢に頼めると助かるのだが」
「父君は、フラウムの言葉を全て信じることができるのですか?」
シュワルツは、皇帝の顔をじっと見た。
それは間違いに違いない等とフラウムの言葉を信じられないなら、フラウムをこの件に巻き込みたくはなかった。
フラウムの心を傷つける可能性のある物から、全て守りたい。
「万が一、フラウムの父親が主犯であるなら、彼女は苦しみます。その瞬間をできれば、見せたくないのです」
皇帝は大きくため息をついた。
その可能性は高いのだろう。
皇子を誑かした犯人がフラウムの父ならば、フラウムは謀反人の娘になる。
極悪人の子を皇太子妃に迎える事を反対する派閥が出てくる可能性もある。
フラウムの心を傷つけることを、フラウム自身にさせるわけにはいかない。
魔力が強くても、謀反人の子であるなら、修道院に入れられる可能性がある。
フラウムの父親は諜者だと分かっている時点で、犯罪者の子になるが、今の段階なら関係ないと撥ね除けることも可能だろう。
巻き戻しの術で、フラウムは、3年前に母親の離縁で侯爵家の子として招かれている。
せっかく、母親を救い出し、両思いになったのに、引き離されるのなら、この気持ちを大切にしてきた想いは、全て絶望へと繋がってしまう。
「皇帝は、フラウムに修道院に入れと言わないと約束できるのですか?約束は私とフラウムにですよ。フラウムが自ら修道院に入ると言い出した時に止めてくださるのですか?私はフラウムを何度も説得して、母親を助けるときに、互いに愛し合う気持ちを消さないようにお願いしてきたのです」
皇帝と皇妃は、大きなため息を漏らした。
「私からフラウムを奪うなら、私はフラウムと平民として生きていきます。フラウムを修道院には絶対に入れはしない。瑠璃色の瞳の後継者など知りません。平民の暮らしも楽しかった。フラウムは料理が上手く、私によく尽くしてくれた。木こりの仕事も楽しかった。ここ数ヶ月、幸せだった。記憶など戻らなくてもいいと思えるほど」
「分かりました。アネールの取り調べは、皇帝にしてもらいます。いいですか?あなた」
「ああ、シュワルツが皇太子だ。その妻は、フラウム嬢に。それでいいか?」
「私からフラウムを奪わないのなら、皇太子になります。いずれ皇帝になる努力を惜しみません」
ここだけは譲れずに、シュワルツは両親に自分の気持ちを念押しした。
1
あなたにおすすめの小説
働かないつもりでしたのに、気づけば全部うまくいっていました ――自由に生きる貴族夫人と溺愛旦那様』
鷹 綾
恋愛
前世では、仕事に追われるだけの人生を送り、恋も自由も知らないまま終わった私。
だからこそ転生後に誓った――
「今度こそ、働かずに優雅に生きる!」 と。
気づけば貴族夫人、しかも結婚相手は冷静沈着な名門貴族リチャード様。
「君は何もしなくていい。自由に過ごしてくれ」
――理想的すぎる条件に、これは勝ち確人生だと思ったのに。
なぜか気づけば、
・屋敷の管理を改善して使用人の待遇が激変
・夫の仕事を手伝ったら経理改革が大成功
・興味本位で教えた簿記と珠算が商業界に革命を起こす
・商人ギルドの顧問にまで祭り上げられる始末
「あれ? 私、働かない予定でしたよね???」
自分から出世街道を爆走するつもりはなかったはずなのに、
“やりたいことをやっていただけ”で、世界のほうが勝手に変わっていく。
一方、そんな彼女を静かに見守り続けていた夫・リチャードは、
実は昔から彼女を想い続けていた溺愛系旦那様で――。
「君が選ぶなら、私はずっとそばにいる」
働かないつもりだった貴族夫人が、
自由・仕事・愛情のすべてを“自分で選ぶ”人生に辿り着く物語。
これは、
何もしないはずだったのに、幸せだけは全部手に入れてしまった女性の物語。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
【完結】教会で暮らす事になった伯爵令嬢は思いのほか長く滞在するが、幸せを掴みました。
まりぃべる
恋愛
ルクレツィア=コラユータは、伯爵家の一人娘。七歳の時に母にお使いを頼まれて王都の町はずれの教会を訪れ、そのままそこで育った。
理由は、お家騒動のための避難措置である。
八年が経ち、まもなく成人するルクレツィアは運命の岐路に立たされる。
★違う作品「手の届かない桃色の果実と言われた少女は、廃れた場所を住処とさせられました」での登場人物が出てきます。が、それを読んでいなくても分かる話となっています。
☆まりぃべるの世界観です。現実世界とは似ていても、違うところが多々あります。
☆現実世界にも似たような名前や地域名がありますが、全く関係ありません。
☆植物の効能など、現実世界とは近いけれども異なる場合がありますがまりぃべるの世界観ですので、そこのところご理解いただいた上で読んでいただけると幸いです。
夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~
狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない!
隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。
わたし、もう王妃やめる!
政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。
離婚できないなら人間をやめるわ!
王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。
これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ!
フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。
よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。
「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」
やめてえ!そんなところ撫でないで~!
夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
老伯爵へ嫁ぐことが決まりました。白い結婚ですが。
ルーシャオ
恋愛
グリフィン伯爵家令嬢アルビナは実家の困窮のせいで援助金目当ての結婚に同意させられ、ラポール伯爵へ嫁ぐこととなる。しかし祖父の戦友だったというラポール伯爵とは五十歳も歳が離れ、名目だけの『白い結婚』とはいえ初婚で後妻という微妙な立場に置かれることに。
ぎこちなく暮らす中、アルビナはフィーという女騎士と出会い、友人になったつもりだったが——。
捨てられた地味な王宮修復師(実は有能)、強面辺境伯の栄養管理で溺愛され、辺境を改革する ~王都の貴重な物が失われても知りませんよ?~
水上
恋愛
「カビ臭い地味女」と王太子に婚約破棄された王宮修復師のリディア。
彼女の芸術に関する知識と修復師としての技術は、誰からも必要性を理解されていなかった。
失意の中、嫁がされたのは皆から恐れられる強面辺境伯ジェラルドだった!
しかし恐ろしい噂とは裏腹に、彼はリディアの不健康を見逃せない超・過保護で!?
絶品手料理と徹底的な体調管理で、リディアは心身ともに美しく再生していく。
一方、彼女を追放した王都では、貴重な物が失われたり、贋作騒動が起きたりとパニックになり始めて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる