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「ウックン、ウ、ウックン」
目覚めからご機嫌の菜都美を抱っこして、リビングに行くと、篤志がソファーで寝ていた。
今日は会社は休みらしい。
部屋着のスエットを着て、よく寝ている。
俺は静かにキッチンに入って、ミルクを作る。
「菜都美、静かにしててね」
「ウ、ウックン」
お湯を沸かして、消毒液から哺乳瓶を取り出して、ミルクを作る。
まだ熱い哺乳瓶を、菜都美が欲しがる。
「まだ駄目」
「うえーん」
せっかく機嫌がよかったのに、結局泣かせてしまった。
ソファーを見ると、篤志も起こしてしまった。
「うるさくして、ごめん」
「別にいいよ」
篤志は起き上がると、キッチンに入ってきた。
「菜都美、おいで」
篤志は、菜都美を俺の手から抱き上げて。俺の近くにいる。
菜都美が泣いているから、俺から離れたら、ギャン泣きになると思ったのかも知れない。
「昨日はソファーで寝たの?」
「寝落ちだな。ビールを飲み過ぎた」
確かにセンターテーブルの上には、大量な空き缶が並んでいた。
「ねぇ、どうして毎日遅いの?俺が社長と面談したとき、残業は多くても2時間までだって言ってたよ?夕食は会社で食べているの?」
水でミルクを冷ましながら、会社のことを聞いてみる。
最初の約束とは、あまりに違いすぎる。
退社してから、遊んでいるなら別の話だけれど。
以前、女性とホテルに入っていったところを見た。
篤志は女も抱けるんだな。
結婚もしてない身で、篤志に文句は言えない。
俺と篤志は、幼馴染みで彼と彼。
一応付き合っている身だけれど、篤志が女の子のことが好きなら、俺に引き留めることはできない。
「まあ、色々あるんだよ」
「彼女できたの?」
篤志が顔を顰めた。
その表情から、不快に思ったのか、バレたかと思ったのかの判断はできなかった。
「彼女できたのなら、俺、出て行くよ。何なら会社も変わってもいいよ。まだ一度も出社してないお荷物だから」
「誰がお荷物だと言ったんだ?」
「言ったのは俺だよ。でも、そうゆう雰囲気を見せてるのはあっちゃんだよ」
俺は篤志から菜都美をもらうと、ソファーに座って、ミルクを飲ませる。
篤志がキッチンから出てきて、俺の隣に座った。
「俺の気持ちは変わっていないよ」
「俺の愛情のこもった夕食も食べないし、朝食だって食べないだろう?俺、毒なんて盛ってないよ?」
「ごめん、朝食は遅刻しそうだから。夕食は社長の家に招かれているんだ」
「朝食は遅くないよね?寧ろ最初の日より早いくらいじゃない?」
「社長に呼び出されているんだ。朝食も夕食も社長に」
「社長に?」
「断るんだけど、連行されていて」
ピーンと予想が浮かんだ。
「社長には、年頃の娘がいるんだな?」
「真は冴えているな?」
「俺、あっちゃんが女性とホテルに入って行くところ見たことがあるんだ」
「あれは、何もなかった。理彩さんがランチにワイン飲みすぎて、休ませていただけだよ。俺は仕事があるから、社長の奥さんに迎えに来てもらった」
俺は頭痛と吐き気がしてきて、菜都美を篤志に抱かせて、哺乳瓶も手渡して、トイレに駆け込んだ。
俺はストレスにかなり弱い。
極度のストレスがかかると、頭痛と吐き気で、嘔吐してしまう。
耳鳴りもする。
篤志の言葉を信じられない。
トイレに屈み込んで、気分が悪いのが落ち着くまで待った。
目覚めからご機嫌の菜都美を抱っこして、リビングに行くと、篤志がソファーで寝ていた。
今日は会社は休みらしい。
部屋着のスエットを着て、よく寝ている。
俺は静かにキッチンに入って、ミルクを作る。
「菜都美、静かにしててね」
「ウ、ウックン」
お湯を沸かして、消毒液から哺乳瓶を取り出して、ミルクを作る。
まだ熱い哺乳瓶を、菜都美が欲しがる。
「まだ駄目」
「うえーん」
せっかく機嫌がよかったのに、結局泣かせてしまった。
ソファーを見ると、篤志も起こしてしまった。
「うるさくして、ごめん」
「別にいいよ」
篤志は起き上がると、キッチンに入ってきた。
「菜都美、おいで」
篤志は、菜都美を俺の手から抱き上げて。俺の近くにいる。
菜都美が泣いているから、俺から離れたら、ギャン泣きになると思ったのかも知れない。
「昨日はソファーで寝たの?」
「寝落ちだな。ビールを飲み過ぎた」
確かにセンターテーブルの上には、大量な空き缶が並んでいた。
「ねぇ、どうして毎日遅いの?俺が社長と面談したとき、残業は多くても2時間までだって言ってたよ?夕食は会社で食べているの?」
水でミルクを冷ましながら、会社のことを聞いてみる。
最初の約束とは、あまりに違いすぎる。
退社してから、遊んでいるなら別の話だけれど。
以前、女性とホテルに入っていったところを見た。
篤志は女も抱けるんだな。
結婚もしてない身で、篤志に文句は言えない。
俺と篤志は、幼馴染みで彼と彼。
一応付き合っている身だけれど、篤志が女の子のことが好きなら、俺に引き留めることはできない。
「まあ、色々あるんだよ」
「彼女できたの?」
篤志が顔を顰めた。
その表情から、不快に思ったのか、バレたかと思ったのかの判断はできなかった。
「彼女できたのなら、俺、出て行くよ。何なら会社も変わってもいいよ。まだ一度も出社してないお荷物だから」
「誰がお荷物だと言ったんだ?」
「言ったのは俺だよ。でも、そうゆう雰囲気を見せてるのはあっちゃんだよ」
俺は篤志から菜都美をもらうと、ソファーに座って、ミルクを飲ませる。
篤志がキッチンから出てきて、俺の隣に座った。
「俺の気持ちは変わっていないよ」
「俺の愛情のこもった夕食も食べないし、朝食だって食べないだろう?俺、毒なんて盛ってないよ?」
「ごめん、朝食は遅刻しそうだから。夕食は社長の家に招かれているんだ」
「朝食は遅くないよね?寧ろ最初の日より早いくらいじゃない?」
「社長に呼び出されているんだ。朝食も夕食も社長に」
「社長に?」
「断るんだけど、連行されていて」
ピーンと予想が浮かんだ。
「社長には、年頃の娘がいるんだな?」
「真は冴えているな?」
「俺、あっちゃんが女性とホテルに入って行くところ見たことがあるんだ」
「あれは、何もなかった。理彩さんがランチにワイン飲みすぎて、休ませていただけだよ。俺は仕事があるから、社長の奥さんに迎えに来てもらった」
俺は頭痛と吐き気がしてきて、菜都美を篤志に抱かせて、哺乳瓶も手渡して、トイレに駆け込んだ。
俺はストレスにかなり弱い。
極度のストレスがかかると、頭痛と吐き気で、嘔吐してしまう。
耳鳴りもする。
篤志の言葉を信じられない。
トイレに屈み込んで、気分が悪いのが落ち着くまで待った。
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