418 / 480
青年期 354
しおりを挟む
「…はっ…はあっ…はあっ…」
「…やっば…いくらなんでもやり過ぎでしょ」
「…!?」
ボロボロになってる状態で地面に手を着いて息切れを起こしてる女に分身の俺がドン引きしながら呟くと女は分身の俺を見て驚く。
「…見た感じ半径何キロだ?もはやここらの地形がダムみたいになってるんだけど…」
まるで隕石が落ちたかのような半径2km近い大きなクレーターの中心部で分身の俺は周りを見ながら予想する。
「…なんで…爆心地で…そんな…」
「俺が変化魔法の使い手だ、って事忘れてる?人間とのタイマンで使ったのは覚えてるだけで今回が初めてだと思う」
呼吸を整えずに聞いてくる女に分身の俺は流石に今回は皮膚をアダマンタイタンに部分変化させて凌いだ事を暗に告げ、褒めるように返す。
「…あ。いや違った…今思い出したけど前に精霊使いと戦った時に使ってたっけ、そういや。ま、まあアレは精霊相手だったからギリギリノーカンか…?」
分身の俺は少し考えた後にふと思い出して訂正するように話し、なんとか正当化出来ないものか…と思いながら呟いた。
「ま、なんにせよ…これは俺の勝ちかな」
「…そうね。残念、だけど…先に…逝って、待ってるわ…」
分身の俺が話を戻して勝敗を告げると女は肯定した後に諦めたように座り、目を瞑ってトドメを刺すよう促す。
「いやいや、この状況で殺すわけないじゃん。俺を殺人鬼かなんかだと思ってる?コレ飲めよ」
「…いいの…?」
分身の俺はツッコミを入れながら断り、押し付けるように空間魔法の施されたポーチから回復薬の入った袋を取り出してドサっと女の上に置くと女が意外そうに驚きながら確認してくる。
「もしも介錯を望むなら他の誰かに頼んでくれ。俺は悪人以外でこの手を汚す気は一切無いからな」
「……ぷはぁ!生き返った!」
分身の俺が他人に押し付けるように言って殺人を拒否ると女は瓶に入ってる回復薬を三本ほど一気飲みして口元を腕で拭う。
「やっぱりあの自爆技はダメだ。もしアレで仕留められてたとしても自分へのダメージが大きすぎてその後が危な過ぎる」
「そりゃ『自爆技』なんてそんなものでしょ」
「じゃあ早速第三…らうんど?再開といきましょう」
女は反省するように課題点だか問題点だか欠点だかを話し、分身の俺が若干呆れたように返すと女が立ち上がって分身の俺の言葉を真似しながら再戦を挑んで来た。
「…まだ戦えるの?ちょっと魔力多すぎない?」
「残り1/4ほどしかないけど、継戦に問題は無い」
「うへー…今までのを考えると少なく見積もっても本来の俺の倍以上はありやがる…魔力お化けかよ」
分身の俺が意外に思って驚きながら聞くと女は素直に答え、分身の俺は脳内の単純計算で弾き出した予測結果に若干ヒき気味になって呟く。
「まあでも俺はまだ今の魔力の一割も使ってないから問題無いんだけど」
「…なるほど。分かった」
「ぬおっ!?」
勝負の再開を了承すると女はドラゴンに変身した後に何かを理解したように頷いて呟き、熱の光線が二つ三つ放たれたので分身の俺は驚きながら必死に避ける。
「…魔力の消費がほんの少し増えるが溜める時間を減らせるなら問題は無いか…」
「…もしかしてさっきの自爆技でなんかコツを掴んだ?」
女の確認するような呟きに分身の俺はまだ成長の余地が残されてるとか反則じゃね…?と思いながら返す。
「ふ、ふふふ…」
「げー!嘘だろ!?」
女が楽しそうに笑うと空が少し光り、見上げると熱の光線がまるで雨のように降り注いできていた。
「くっ…!」
分身の俺は頑張って避けようとするがやはり量の多さに完全には避けきれず…
掠った場所がどんどん抉れていく。
「コレで終わり」
「マジか!」
足の小指や踵の一部が抉れて欠損し、ついバランスを崩してよろめいた隙を見逃さずに女はトドメを刺すように指を向ける。
「なっ…!?」
…空間魔法の施されたポーチを持っている都合上、今回は殺されるわけにはいかないので変化魔法を使い部分変化で皮膚をゴーレムに変えて熱の光線を耐えると女が驚愕した。
「…流石にもうこの状況じゃ素では無理だ」
分身の俺は諦めたように呟いた後にダメージが無い事が分かったので避けずに光線の雨を棒立ちでくらう。
「…やるじゃない。強化魔法の出力を上げた…?」
「まさか。まだ強化魔法なんて使ってないけど」
「えっ!?…じゃ、じゃあ変化魔法か。そうじゃないと…」
女がその様子を見て褒めるように言い、疑問を呟くので否定すると驚いて別の可能性に思い至るように呟く。
「…まさか…今までは変化魔法すら使ってなかった…?」
「そうなるね。でももうそれじゃ無理のようだから俺もちょっとだけ本気を出そうかな、って」
「…ふ、ふふふ…そこまで…そこまで舐められていたのか!この私が!いいわ、分かった。もう許さない確実に息の根を止めてやる!」
女の疑問に肯定して今になって変化魔法を使った理由を話すとプライドに傷が付いたのか女は笑った後に急にキレ始める。
「舐めてたわけじゃないけど…まあいいか」
分身の俺は否定しつつも言っても通じないし無駄だろう…と諦めた。
「…やっば…いくらなんでもやり過ぎでしょ」
「…!?」
ボロボロになってる状態で地面に手を着いて息切れを起こしてる女に分身の俺がドン引きしながら呟くと女は分身の俺を見て驚く。
「…見た感じ半径何キロだ?もはやここらの地形がダムみたいになってるんだけど…」
まるで隕石が落ちたかのような半径2km近い大きなクレーターの中心部で分身の俺は周りを見ながら予想する。
「…なんで…爆心地で…そんな…」
「俺が変化魔法の使い手だ、って事忘れてる?人間とのタイマンで使ったのは覚えてるだけで今回が初めてだと思う」
呼吸を整えずに聞いてくる女に分身の俺は流石に今回は皮膚をアダマンタイタンに部分変化させて凌いだ事を暗に告げ、褒めるように返す。
「…あ。いや違った…今思い出したけど前に精霊使いと戦った時に使ってたっけ、そういや。ま、まあアレは精霊相手だったからギリギリノーカンか…?」
分身の俺は少し考えた後にふと思い出して訂正するように話し、なんとか正当化出来ないものか…と思いながら呟いた。
「ま、なんにせよ…これは俺の勝ちかな」
「…そうね。残念、だけど…先に…逝って、待ってるわ…」
分身の俺が話を戻して勝敗を告げると女は肯定した後に諦めたように座り、目を瞑ってトドメを刺すよう促す。
「いやいや、この状況で殺すわけないじゃん。俺を殺人鬼かなんかだと思ってる?コレ飲めよ」
「…いいの…?」
分身の俺はツッコミを入れながら断り、押し付けるように空間魔法の施されたポーチから回復薬の入った袋を取り出してドサっと女の上に置くと女が意外そうに驚きながら確認してくる。
「もしも介錯を望むなら他の誰かに頼んでくれ。俺は悪人以外でこの手を汚す気は一切無いからな」
「……ぷはぁ!生き返った!」
分身の俺が他人に押し付けるように言って殺人を拒否ると女は瓶に入ってる回復薬を三本ほど一気飲みして口元を腕で拭う。
「やっぱりあの自爆技はダメだ。もしアレで仕留められてたとしても自分へのダメージが大きすぎてその後が危な過ぎる」
「そりゃ『自爆技』なんてそんなものでしょ」
「じゃあ早速第三…らうんど?再開といきましょう」
女は反省するように課題点だか問題点だか欠点だかを話し、分身の俺が若干呆れたように返すと女が立ち上がって分身の俺の言葉を真似しながら再戦を挑んで来た。
「…まだ戦えるの?ちょっと魔力多すぎない?」
「残り1/4ほどしかないけど、継戦に問題は無い」
「うへー…今までのを考えると少なく見積もっても本来の俺の倍以上はありやがる…魔力お化けかよ」
分身の俺が意外に思って驚きながら聞くと女は素直に答え、分身の俺は脳内の単純計算で弾き出した予測結果に若干ヒき気味になって呟く。
「まあでも俺はまだ今の魔力の一割も使ってないから問題無いんだけど」
「…なるほど。分かった」
「ぬおっ!?」
勝負の再開を了承すると女はドラゴンに変身した後に何かを理解したように頷いて呟き、熱の光線が二つ三つ放たれたので分身の俺は驚きながら必死に避ける。
「…魔力の消費がほんの少し増えるが溜める時間を減らせるなら問題は無いか…」
「…もしかしてさっきの自爆技でなんかコツを掴んだ?」
女の確認するような呟きに分身の俺はまだ成長の余地が残されてるとか反則じゃね…?と思いながら返す。
「ふ、ふふふ…」
「げー!嘘だろ!?」
女が楽しそうに笑うと空が少し光り、見上げると熱の光線がまるで雨のように降り注いできていた。
「くっ…!」
分身の俺は頑張って避けようとするがやはり量の多さに完全には避けきれず…
掠った場所がどんどん抉れていく。
「コレで終わり」
「マジか!」
足の小指や踵の一部が抉れて欠損し、ついバランスを崩してよろめいた隙を見逃さずに女はトドメを刺すように指を向ける。
「なっ…!?」
…空間魔法の施されたポーチを持っている都合上、今回は殺されるわけにはいかないので変化魔法を使い部分変化で皮膚をゴーレムに変えて熱の光線を耐えると女が驚愕した。
「…流石にもうこの状況じゃ素では無理だ」
分身の俺は諦めたように呟いた後にダメージが無い事が分かったので避けずに光線の雨を棒立ちでくらう。
「…やるじゃない。強化魔法の出力を上げた…?」
「まさか。まだ強化魔法なんて使ってないけど」
「えっ!?…じゃ、じゃあ変化魔法か。そうじゃないと…」
女がその様子を見て褒めるように言い、疑問を呟くので否定すると驚いて別の可能性に思い至るように呟く。
「…まさか…今までは変化魔法すら使ってなかった…?」
「そうなるね。でももうそれじゃ無理のようだから俺もちょっとだけ本気を出そうかな、って」
「…ふ、ふふふ…そこまで…そこまで舐められていたのか!この私が!いいわ、分かった。もう許さない確実に息の根を止めてやる!」
女の疑問に肯定して今になって変化魔法を使った理由を話すとプライドに傷が付いたのか女は笑った後に急にキレ始める。
「舐めてたわけじゃないけど…まあいいか」
分身の俺は否定しつつも言っても通じないし無駄だろう…と諦めた。
144
あなたにおすすめの小説
追放された荷物持ち、スキル【アイテムボックス・無限】で辺境スローライフを始めます
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーで「荷物持ち」として蔑まれ、全ての責任を押し付けられて追放された青年レオ。彼が持つスキル【アイテムボックス】は、誰もが「ゴミスキル」と笑うものだった。
しかし、そのスキルには「容量無限」「時間停止」「解析・分解」「合成・創造」というとんでもない力が秘められていたのだ。
全てを失い、流れ着いた辺境の村。そこで彼は、自分を犠牲にする生き方をやめ、自らの力で幸せなスローライフを掴み取ることを決意する。
超高品質なポーション、快適な家具、美味しい料理、果ては巨大な井戸や城壁まで!?
万能すぎる生産スキルで、心優しい仲間たちと共に寂れた村を豊かに発展させていく。
一方、彼を追放した勇者パーティーは、荷物持ちを失ったことで急速に崩壊していく。
「今からでもレオを連れ戻すべきだ!」
――もう遅い。彼はもう、君たちのための便利な道具じゃない。
これは、不遇だった青年が最高の仲間たちと出会い、世界一の生産職として成り上がり、幸せなスローライフを手に入れる物語。そして、傲慢な勇者たちが自業自得の末路を辿る、痛快な「ざまぁ」ストーリー!
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた
黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆
毎日朝7時更新!
「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」
過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。
絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!?
伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!?
追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる