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青年期 210
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「止めろ!」
「守りを固めろ!」
「ははは!久しぶりだなぁ、この感じ!」
敵の指揮官が兵達に命令や指示を出して対応しようとしてる中、分身の俺は鉄の棒で敵兵の頭を叩いて気絶させていき…
懐かしさを感じで笑いながらも歩みを止めずにどんどん先へと進む。
「奴を止めろ!囲め!」
「奴に集中して兵をぶつけるんだ!物量の差で押し潰してしまえ!」
「先頭を潰せば敵は勢いを無くすはずだ!集中的に叩け!」
「ははは!みんな!しっかり俺の後からついて来い!道は必ず切り開く!力の限り前進だ!」
「「「「おおー!!」」」」
敵の指揮官達は分身の俺個人を重要視して徹底的に潰そうとしてるようで…ソレを逆手に取るように指揮下の兵達を鼓舞するように号令をかけ、群がる敵兵達を薙ぎ倒しながら更に前へと突き進む。
「くっ…!止まらんだと…!化物め…!」
「俺が行く!」
「待て!奴に拘るな!見ろ!こうしてる間にも後ろから追従してくる軍勢に陣形が崩されていくぞ!」
「チッ…!奴は放置して端から削るしかないか…!兵共!奴から一旦距離を取れ!」
敵の指揮官達が直接分身の俺の相手をしようとするが別の冷静な指揮官が止めて現状を指摘して作戦を変えるような事を言う。
「残念。少し遅かったね…突破!みんなついて来い!もう少しだ!」
「「「「おおー!!」」」」
分身の俺個人への包囲を解くように敵兵達が動き、そのおかげで分身の俺は敵の軍勢を突破出来たので指揮下の兵達に勢いをつけるよう再度号令をかける。
「くっ…!」
「なんとしてでも止めろ!これ以上進ませるな!」
…流石に勢いが全く止まらない兵達の突撃に敵の指揮官達は苦戦するように敵兵達に命令を出して対応にあたるが…
その奮戦虚しく一万の兵達も分身の俺の後からついて来て突破し、敵の軍勢が二つに分断された。
すると分身の女性が5000の兵を率いて味方の兵達と連携するように右側の軍勢を挟み撃ちにする。
「…もう一度行くぞ!死ぬ気でついて来い!突撃だ!」
分身の俺は一万の兵達が抜けた後に反転してもう片方の軍勢に突撃をかけた。
「チッ…!退がれ!一旦退避!」
「まともに受けるな!一旦退いて受け流せ!」
…流石に今度はまともに受けるような馬鹿な真似はせずに分身の俺らの突撃をスカすかのように敵軍が左側に下がっていく。
「ふふふ…かかったな」
「なに…!くっ…!包囲される前に退がるぞ!」
分身の俺が作戦通り…と思いながら笑うと味方の兵達が敵の軍勢の横から攻めかかり、包囲の形に持っていこうとするので敵の指揮官達は慌てて退却するような動きを見せる。
…もう片方の方を見るとやはり分身の俺らに分断されて更に二度目の突撃で合流を阻止されたからか、同じく退却するような感じで動いていた。
…中央の軍勢が退がって行くと左右に展開していた軍勢達も不利を悟って退いて行く。
「いえーい!勝ったぜ!」
「「「おおー!!」」」
分身の俺が勝ち鬨を上げるように勝利を宣言すると兵達も喜びながら呼応するように声を上げる。
「…んじゃ、俺らは一旦戻って休養しようか」
分身のお姉さんや前線司令官の男性が追撃でもかけるように敵兵達を追うので…
分身の俺は無茶な突撃で疲弊や負傷した兵達を回復させるために一旦戻る事にした。
ーーーーー
「ただいまー」
「あ、お帰りなさい。どうでした?」
「一応敵を退却させる事は出来たよ。で、お姉さんはあの司令官と一緒に敵を追撃するみたいだから俺らだけ戻って来た」
「…なるほど」
分身の俺がテントに入ると本を読んでいた分身のお姉さんが本から目を離して尋ね、分身の俺の簡単な報告を聞くと戦場の状況を理解したかのように呟く。
「負傷兵集めるから回復魔法をお願い」
「分かりました。どれくらいの数になりそうですか?」
分身の俺の指示するような頼みに分身のお姉さんは笑顔で快諾し、状況を確認してくる。
「多分1500から2000ぐらいだと思う。そこまでの重傷者はいないだろうから…中傷者がどのくらいいるかは集めてみてからだね」
「分かりました」
「いけそう?」
「一回だけなら今の魔力量でも問題無いです。流石に今の状態だと9割近く持っていかれるので、この後は数人ぐらいしか治せないと思いますが」
分身の俺が予想を話すと相槌を打つように返し、分身の俺の確認に分身のお姉さんは肯定しながらその後の事を報告するように返す。
「十分だよ。今日はもう出撃せずに休養する予定だし」
「そうなんですか?」
「戦果も十分挙げたんだから兵達をしっかり休ませないと。また明日も頑張ってもらうためにね」
「ですね。その方が良いと思います」
分身の俺は予定を告げた後に不思議そうに聞く分身のお姉さんに理由を話すと賛同してくれた。
「んじゃ、負傷兵達を集めてからまた来るよ」
「分かりました」
分身のお姉さんにそう伝えてから分身の俺はテントから出た後にそこら辺にいた指揮下の兵達に声をかけ、負傷してる人達を適当な場所に集めるよう指示を出していく。
「守りを固めろ!」
「ははは!久しぶりだなぁ、この感じ!」
敵の指揮官が兵達に命令や指示を出して対応しようとしてる中、分身の俺は鉄の棒で敵兵の頭を叩いて気絶させていき…
懐かしさを感じで笑いながらも歩みを止めずにどんどん先へと進む。
「奴を止めろ!囲め!」
「奴に集中して兵をぶつけるんだ!物量の差で押し潰してしまえ!」
「先頭を潰せば敵は勢いを無くすはずだ!集中的に叩け!」
「ははは!みんな!しっかり俺の後からついて来い!道は必ず切り開く!力の限り前進だ!」
「「「「おおー!!」」」」
敵の指揮官達は分身の俺個人を重要視して徹底的に潰そうとしてるようで…ソレを逆手に取るように指揮下の兵達を鼓舞するように号令をかけ、群がる敵兵達を薙ぎ倒しながら更に前へと突き進む。
「くっ…!止まらんだと…!化物め…!」
「俺が行く!」
「待て!奴に拘るな!見ろ!こうしてる間にも後ろから追従してくる軍勢に陣形が崩されていくぞ!」
「チッ…!奴は放置して端から削るしかないか…!兵共!奴から一旦距離を取れ!」
敵の指揮官達が直接分身の俺の相手をしようとするが別の冷静な指揮官が止めて現状を指摘して作戦を変えるような事を言う。
「残念。少し遅かったね…突破!みんなついて来い!もう少しだ!」
「「「「おおー!!」」」」
分身の俺個人への包囲を解くように敵兵達が動き、そのおかげで分身の俺は敵の軍勢を突破出来たので指揮下の兵達に勢いをつけるよう再度号令をかける。
「くっ…!」
「なんとしてでも止めろ!これ以上進ませるな!」
…流石に勢いが全く止まらない兵達の突撃に敵の指揮官達は苦戦するように敵兵達に命令を出して対応にあたるが…
その奮戦虚しく一万の兵達も分身の俺の後からついて来て突破し、敵の軍勢が二つに分断された。
すると分身の女性が5000の兵を率いて味方の兵達と連携するように右側の軍勢を挟み撃ちにする。
「…もう一度行くぞ!死ぬ気でついて来い!突撃だ!」
分身の俺は一万の兵達が抜けた後に反転してもう片方の軍勢に突撃をかけた。
「チッ…!退がれ!一旦退避!」
「まともに受けるな!一旦退いて受け流せ!」
…流石に今度はまともに受けるような馬鹿な真似はせずに分身の俺らの突撃をスカすかのように敵軍が左側に下がっていく。
「ふふふ…かかったな」
「なに…!くっ…!包囲される前に退がるぞ!」
分身の俺が作戦通り…と思いながら笑うと味方の兵達が敵の軍勢の横から攻めかかり、包囲の形に持っていこうとするので敵の指揮官達は慌てて退却するような動きを見せる。
…もう片方の方を見るとやはり分身の俺らに分断されて更に二度目の突撃で合流を阻止されたからか、同じく退却するような感じで動いていた。
…中央の軍勢が退がって行くと左右に展開していた軍勢達も不利を悟って退いて行く。
「いえーい!勝ったぜ!」
「「「おおー!!」」」
分身の俺が勝ち鬨を上げるように勝利を宣言すると兵達も喜びながら呼応するように声を上げる。
「…んじゃ、俺らは一旦戻って休養しようか」
分身のお姉さんや前線司令官の男性が追撃でもかけるように敵兵達を追うので…
分身の俺は無茶な突撃で疲弊や負傷した兵達を回復させるために一旦戻る事にした。
ーーーーー
「ただいまー」
「あ、お帰りなさい。どうでした?」
「一応敵を退却させる事は出来たよ。で、お姉さんはあの司令官と一緒に敵を追撃するみたいだから俺らだけ戻って来た」
「…なるほど」
分身の俺がテントに入ると本を読んでいた分身のお姉さんが本から目を離して尋ね、分身の俺の簡単な報告を聞くと戦場の状況を理解したかのように呟く。
「負傷兵集めるから回復魔法をお願い」
「分かりました。どれくらいの数になりそうですか?」
分身の俺の指示するような頼みに分身のお姉さんは笑顔で快諾し、状況を確認してくる。
「多分1500から2000ぐらいだと思う。そこまでの重傷者はいないだろうから…中傷者がどのくらいいるかは集めてみてからだね」
「分かりました」
「いけそう?」
「一回だけなら今の魔力量でも問題無いです。流石に今の状態だと9割近く持っていかれるので、この後は数人ぐらいしか治せないと思いますが」
分身の俺が予想を話すと相槌を打つように返し、分身の俺の確認に分身のお姉さんは肯定しながらその後の事を報告するように返す。
「十分だよ。今日はもう出撃せずに休養する予定だし」
「そうなんですか?」
「戦果も十分挙げたんだから兵達をしっかり休ませないと。また明日も頑張ってもらうためにね」
「ですね。その方が良いと思います」
分身の俺は予定を告げた後に不思議そうに聞く分身のお姉さんに理由を話すと賛同してくれた。
「んじゃ、負傷兵達を集めてからまた来るよ」
「分かりました」
分身のお姉さんにそう伝えてから分身の俺はテントから出た後にそこら辺にいた指揮下の兵達に声をかけ、負傷してる人達を適当な場所に集めるよう指示を出していく。
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