子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神

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青年期 104

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『ふおおお!』

『このような上質な魔力は久しぶりじゃのぉ!』

『使役に耐える対価としては十分だ!』

『…コレならば上位精霊とも契約を結べよう』


…ただし半年ほどの短期だがな。と、精霊達の喜んでる様子を見て鬼が意外な事を言い出す。


「上位精霊?」

『光の精霊と闇の精霊だ。呼んでやろうか?』

「面白そうだし、お願い」


俺が不思議に思いながら聞くと普通に教えてくれて確認するので俺はラッキーと思いながらお願いした。


『…む。高位精霊達の顔を立てて来てみれば…なんじゃその貧弱な魔力しかない見るからに脆弱な人間は。妾は不愉快極まりないぞ、帰る』

『もう少し様子見てみよう。手土産とやらがあるらしいし』


…和服を着崩し、胸や脚を大胆に露出している紫色のような黒髪の妖艶な美女は魔法陣から現れるや否や俺を見て不機嫌になって背を向け…


発光するほど真っ白の全身タイツっぽい服に身を包み、男にも女にも見える…性別が全く分からない金髪の中性的な美人は笑いながら美女を引き留める。


「…なんかみんな俺にえらい当たり強くない?」

『…本来ならその程度の少ない魔力量で我々と面会出来る事自体が有り得ぬ事だ。罰を受けず、生きてるだけでも奇跡的な幸運だと思え』

「ええ…」


俺の問いに鬼は俺を見下しながら呆れたように物騒な事を言い始めるので俺はドン引きして呟く。


『過去に我々と契約した事がある人間の魔力は最低でも主の10倍以上は軽く有し、質の方も段違いだ』

『僕や彼女と過去に契約した人間の魔力は君なんて足下にも及ばないぐらいの量と質を兼ね備えていたよ。彼女の態度の理由が少しは理解出来たかな?』


鬼の説明に中性的な美人が笑顔で親切オーラが目に見えるような感じだが、ソレとは裏腹にとても濃い殺意に満ちた威圧感を放ちながら確認してくる。


…心の弱い奴なら気絶するか過呼吸を起こしそうなレベルなだけに流石の俺も少し居心地が悪い。


「足下にも及ばないって…俺これでも一般の魔法使いの5倍程度はあるよ?」

『だからどうしたというのだ。下等生物共の比べ合いに何の意味がある?必要なのは妾の要求に応えられる事であろう』

「…仰る通りで」


俺が反論するように言うも美女にバッサリと切り捨てられてしまい、俺は何も返せずに受け入れる事に。


『理解したのならさっさと手土産とやらを見せるが良い。貴様のような貧弱で脆弱な人間ごときに割く時間が勿体ないわ』

「…はぁ…はいはい」


美女は手を差し出して罵倒しながら催促してくるので俺は疲れからため息を吐いてダチョウの魔石を取り出す。


『ほお…純粋で上質な魔力の塊のようだな』

『…魔素に近い感じもするけど…どちらにせよ高純度の結晶である事に変わりはないみたいだ』


うん。これなら僕らと面会するに足る。と、美女と美人さんは魔石を食い入るように見ながら上から目線で許可を出した。


「コレだと短期の契約になるんだよね?」

『うむ。最大で半年、最短で五月といったところか』

『うん。ソレを対価とするならその期間が妥当だろうね』


俺の確認に美女が肯定しながら補足するように告げると美人さんも賛同する。


「じゃあコレなら普通の契約が結べる?」


俺がグリーズベアーの魔石を取り出して確認するとその場にいた精霊達が声にならないほど驚愕するような反応をした。


『まだ…上質な物があったのか…!?』

「まあ…」

『ふむ、良いだろう。先程の無礼は詫びよう、済まなかったな。では早速契約を行う』

『あっ!ずるい!』


鬼の驚きながらの発言に俺が返答しようとしたら美女が割って入るように早口で進め、俺を指差す。


「お」


…さっきとは違い今度は俺の顔の前にさっきよりも少し大きな魔法陣が現れて直ぐに消え、手に持っていた魔石も粒子状になって無くなる。


『ふ…ふふふ…!ふははは!!このような上質な魔力は一体いつぶりか!?このような人間にこれほどの対価が支払えるとは…!!これは下等生物がごとき人間に対する認識を改めるべきか…?』

「…そうしてくれると嬉しいけど…一応俺は例外みたいなモンだから、他の人達に過度な期待をするのはやめてね」


美女が高笑いして上機嫌の様子で俺を見ながら首を傾げ、俺は微妙な顔で肯定しつつ釘を刺すように軽く注意を促すように言う。


『…まさか…あの一つだけ…?』

「まさか。あと二つあるよ…ほら」
『契約!』


美人さんの愕然とした様子での問いに俺が否定して魔石を取り出すと美人さんは速攻で俺を指差す。


『おおお!これは…!確かに、久しぶりに満足できるほどの上質さ…!こんな人間が、まさか…!』


俺の顔の前に魔法陣が現れて消え、魔石も粒子状になって消えると美人さんも興奮したように喜ぶ。


「まあでもこの程度で喜んでもらえて良かったよ。ありがたいもんだ」

『…なんだと?』

『…この程度で?』

『…と言う事はまだ上質な物があるの?』


契約も終わり、俺が今までの意趣返しとして…


精霊達に対して挑発的に馬鹿にするような感じを含めながら言うと鬼や女性、少女が不思議そうな顔で確認するかのように返してきた。


「あるある。まだまだいっぱいあるよ。ほら」


俺はニヤリと笑ってグリーズベアーと同等…それ以上の魔物の魔石を取り出して地面に置いていくと精霊達はソレを見ながら絶句するように驚愕して唖然とする。
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