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七粒目 野茨闇 ~『落花流水の情』の巻~
その四 いざ、参りましょう! 謎に満ちた碧巌城後宮へ!
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庭園の小鳥の声が、宿舎に朝の訪れを知らせてくれた。
結局、昨日は緊張した一日を過ごしたこともあって、晩餐後、眠くなったわたしは、早めに自分の寝室へ引き上げてしまった。
夏先生の術(?)の力を借りなくても、夢も見ずに朝まで眠り続けた。
だから、涛超さんから聞いた話の意味を、貞海様に確かめることはできなかった。
朝餉を終えると、いよいよ貞海様の輿入れの準備が始まった。
皇帝から、伝統的な婚礼衣装や装身具が届けられ、着付けや髪結いを受け持つ女官もやって来た。
涛超さんとわたしは、女官たちの邪魔にならないように、片付けを手伝いながら少し離れて見守っていた。
「杜貴人のお支度が調いましたよ!」
宿舎の掃除をしていた涛超さんとわたしは、女官たちに呼ばれて、貞海様が身支度をしていた部屋へ入っていった。
「まあ、なんて、お美しい!」
「とてもお似合いですよ、貞海様!」
真っ赤な布地に、金糸や銀糸で豪華な刺繍を施した婚礼衣装は、朝の日差しを受けて、きらきらと輝いていた。
光に包まれた貞海様は、艶やかな化粧を施された顔に笑みを浮かべ、涛超さんとわたしに軽くお辞儀をした。
ご家族を招いて、この晴れ姿をお目にかけてもよかったのに――。
凌風様も心慈様も、きっと喜んだと思う。
たとえ仮の家族であったとしても、貞海様を愛情込めて大切に育ててきたことは間違いないのだから――。
やがて、後宮から迎えの輿がやって来た。
女官たちと一緒に、涛超さんとわたしも荷物をまとめ、並んで輿に付き従う。
とうとう、わたしは、碧巌城の後宮へ足を踏み入れることになった。
◇ ◇ ◇
後宮と外部を隔てる壁に設けられた、唯一の出入り口である青琴門をくぐり、輿は後宮内を進んでいく。
貴人たちは、まず、後宮内にある天帝廟で祈りを捧げ、天帝様から祝福を授かる。続いて、白姫廟を訪れ、愛と慈悲の女神に、自分の愛と真心のすべてを皇帝に捧げることを誓う。
その後、最も奥まった場所にある、皇帝の私邸である坤祥殿へ向かう。
婚礼の儀式は、坤祥殿の前庭で行われる。
同じような婚礼衣装をまとった六名の貴人は、頭から赤色の薄い布を被り、前庭に並んでひざまずいた。
前回の「秀女選抜」で選ばれた四人の妃嬪――周妃、呉妃、潘貴人、郭貴人が、女官や侍女たちとともに建物から現われ、静かに席に着いた。
涛超さんから聞いた話では、もう一人、十月ほど前に皇子をお産みになった妃がおられたはずだが、その方は姿をお見せにならなかった。
亡くなったとか、後宮から消えてしまったとかいう噂は、やはり本当なのかもしれない。
そして、最後にたくさんの女官に囲まれ、妍国皇帝が姿を現した。
もちろん、わたしたちは低く頭を下げ、皇帝と目を合わせないようにしていた。
しばらくすると、顔を上げることが許された。
妍国皇帝は、思っていたよりも若く、優しげな目元をした人物だった。
新たに彼の花嫁となった五人の貴人を、少し哀れむような目で眺めていた。
貴人の名が呼ばれるたびに、侍女たちが被り布を外して、皇帝と対面させる。
皇帝は、貴人に、自分の妻の証である金のかんざしを贈る。
あなたのことを必ず守ります――、かんざしを送るのは、そういう意味よね……。
思い出したくないことを思い出して、なんだか切なくなってきた。
「杜貴人、前へ!」
最後に貞海様が呼ばれて、皇帝の前へ進み出た。
えっ?! ほんの一瞬だったが、皇帝がひどく驚いた顔をした。
手に持っていたかんざしを落としかけて、急いで握り直した。
すぐに平静をとり戻し、貞海様の髪に挿したが、明らかに動揺した様子だった。
わたし以外に皇帝の異変に気づいた人は誰もいなかったようで、その後の儀式は、滞りなく進んだ。
皇帝や妃嬪たちが退席した後、女官長から各貴人たちの住まいが伝えられた。
貞海様は、西の宮にある天藍宮を与えられた。
杜家から届いた荷物や皇帝からの賜り物が、次々と天藍宮に運び込まれた。
涛超さんとわたしは、宮内の部屋を点検したり、女官たちと一緒に荷物を仕分けたりし、新しい住まいを居心地良く整えた。
貞海様の湯浴みや着替えを手伝い、寝室に連れて行って休ませると、なんだかほっとしてしまって、こちらも眠くなってきた。
わたしは、眠っている貞海様のお世話を涛超さんに任せ、こぢんまりとした私室で一人寛いでいた。
いつしか卓にもたれて、うとうとし始めたときだった。
「深緑さん! 深緑さん! 起きていますか?!」
扉を叩く音と、涛超さんが呼びかける声で眠気は吹き飛んだ。
跳びはねるように立ち上がり、急いで扉を開けに行くと、いつも落ち着いている涛超さんが、珍しく顔をこわばらせて立っていた。
「どうしたんですか、涛超さん! もしや、貞海様のお体の具合でも……」
「そ、そうではありません! い、今、女官が知らせに参りまして、今夜、皇帝陛下がこちらへお渡りになるということなのです!」
「えっ?! こ、皇帝陛下が、お渡りに?!」
いちおう、心慈様から、後宮がどういう場所かは教えてもらってきたのだけど、まあ、いろいろとよくわかっていないこともある。
皇帝は、お気に入りの妃嬪と一緒に夜を過ごすため、その妃嬪の住む宮を訪ねてくるそうだ。それが、「お渡り」ってことらしいのだけど……。
「お渡りがあるって、それは、皇帝陛下が貞海様をお気に入られたということで、喜ばしいことなんですよね、確か?」
「それは、そうなのです。でも、まさか、そんな……。いや、だって……」
涛超さんは、ぶつぶつ言いながら、眉間にしわを寄せて考え込んでしまった。
「あの、貞海様には、お伝えしたのですか?」
「はっ?! ああ、いえ、まだです。……そ、そうですね。お知らせしなくてはなりませんね。まもなく、準備のため、女官たちがたくさんやって来るはずですから」
ようやくいつもの雰囲気に戻った涛超さんと一緒に、貞海様の寝室へ行き、皇帝陛下のお渡りを知らせた。
話を聞いた貞海さんは、「ああ!」と言って、大きく息を吐き出した後、にっこりと笑った。
「さあ、いっしょに準備をしましょう! 陛下がゆったりと心穏やかに過ごせるよう、
居間や寝室を整えなおさなくては!」
そう言うと貞海様は、どこかから、別邸で着ていたような簡素な服を取り出してきて着替え、一人で寝室の片付けを始めた。
あれよあれよという間に、豪華な刺繍の上掛けを棚にしまい、代わりに別邸から運んできたらしい、草木染めの麻布に換えたり、派手な焼き物の花生けから、素焼きの壺へ花を移したりしてしまった。
涛超さんやわたしはもちろん、女官たちにも細かく指示を出し、華美な調度や不用な品を宮の納戸へ運ばせた。
すっきりとした室内を見渡して、貞海様は、「これでいいわ!」と満足そうに言った。
晩餐が終わり、貞海様の支度が調うと、いよいよ皇帝の来訪が伝えられた。
女官たちは私室に下げられたが、なぜか、涛超さんとわたしは、居間にとどまるように貞海様から命じられた。
お付きの女官たちが、静かに扉を開け後ろに下がると、夜着を身にまとった皇帝が姿を現した。女官たちは、扉の外で待つように言われた。
夜着の上に布を羽織った貞海様は、椅子から立ち上がり、ゆっくりと皇帝に近づいていった。
見つめ合う二人の目には、涙が溢れていた。……えっ?! な、なんで?!
驚くわたしたちの前で、皇帝が、さらに驚くことを貞海様に言った。
「会いたかったよ、母さん! 俺だよ、浩宇だよ!」
「ああ、浩宇! いつか、必ずおまえに会えると信じていたよ!」
結局、昨日は緊張した一日を過ごしたこともあって、晩餐後、眠くなったわたしは、早めに自分の寝室へ引き上げてしまった。
夏先生の術(?)の力を借りなくても、夢も見ずに朝まで眠り続けた。
だから、涛超さんから聞いた話の意味を、貞海様に確かめることはできなかった。
朝餉を終えると、いよいよ貞海様の輿入れの準備が始まった。
皇帝から、伝統的な婚礼衣装や装身具が届けられ、着付けや髪結いを受け持つ女官もやって来た。
涛超さんとわたしは、女官たちの邪魔にならないように、片付けを手伝いながら少し離れて見守っていた。
「杜貴人のお支度が調いましたよ!」
宿舎の掃除をしていた涛超さんとわたしは、女官たちに呼ばれて、貞海様が身支度をしていた部屋へ入っていった。
「まあ、なんて、お美しい!」
「とてもお似合いですよ、貞海様!」
真っ赤な布地に、金糸や銀糸で豪華な刺繍を施した婚礼衣装は、朝の日差しを受けて、きらきらと輝いていた。
光に包まれた貞海様は、艶やかな化粧を施された顔に笑みを浮かべ、涛超さんとわたしに軽くお辞儀をした。
ご家族を招いて、この晴れ姿をお目にかけてもよかったのに――。
凌風様も心慈様も、きっと喜んだと思う。
たとえ仮の家族であったとしても、貞海様を愛情込めて大切に育ててきたことは間違いないのだから――。
やがて、後宮から迎えの輿がやって来た。
女官たちと一緒に、涛超さんとわたしも荷物をまとめ、並んで輿に付き従う。
とうとう、わたしは、碧巌城の後宮へ足を踏み入れることになった。
◇ ◇ ◇
後宮と外部を隔てる壁に設けられた、唯一の出入り口である青琴門をくぐり、輿は後宮内を進んでいく。
貴人たちは、まず、後宮内にある天帝廟で祈りを捧げ、天帝様から祝福を授かる。続いて、白姫廟を訪れ、愛と慈悲の女神に、自分の愛と真心のすべてを皇帝に捧げることを誓う。
その後、最も奥まった場所にある、皇帝の私邸である坤祥殿へ向かう。
婚礼の儀式は、坤祥殿の前庭で行われる。
同じような婚礼衣装をまとった六名の貴人は、頭から赤色の薄い布を被り、前庭に並んでひざまずいた。
前回の「秀女選抜」で選ばれた四人の妃嬪――周妃、呉妃、潘貴人、郭貴人が、女官や侍女たちとともに建物から現われ、静かに席に着いた。
涛超さんから聞いた話では、もう一人、十月ほど前に皇子をお産みになった妃がおられたはずだが、その方は姿をお見せにならなかった。
亡くなったとか、後宮から消えてしまったとかいう噂は、やはり本当なのかもしれない。
そして、最後にたくさんの女官に囲まれ、妍国皇帝が姿を現した。
もちろん、わたしたちは低く頭を下げ、皇帝と目を合わせないようにしていた。
しばらくすると、顔を上げることが許された。
妍国皇帝は、思っていたよりも若く、優しげな目元をした人物だった。
新たに彼の花嫁となった五人の貴人を、少し哀れむような目で眺めていた。
貴人の名が呼ばれるたびに、侍女たちが被り布を外して、皇帝と対面させる。
皇帝は、貴人に、自分の妻の証である金のかんざしを贈る。
あなたのことを必ず守ります――、かんざしを送るのは、そういう意味よね……。
思い出したくないことを思い出して、なんだか切なくなってきた。
「杜貴人、前へ!」
最後に貞海様が呼ばれて、皇帝の前へ進み出た。
えっ?! ほんの一瞬だったが、皇帝がひどく驚いた顔をした。
手に持っていたかんざしを落としかけて、急いで握り直した。
すぐに平静をとり戻し、貞海様の髪に挿したが、明らかに動揺した様子だった。
わたし以外に皇帝の異変に気づいた人は誰もいなかったようで、その後の儀式は、滞りなく進んだ。
皇帝や妃嬪たちが退席した後、女官長から各貴人たちの住まいが伝えられた。
貞海様は、西の宮にある天藍宮を与えられた。
杜家から届いた荷物や皇帝からの賜り物が、次々と天藍宮に運び込まれた。
涛超さんとわたしは、宮内の部屋を点検したり、女官たちと一緒に荷物を仕分けたりし、新しい住まいを居心地良く整えた。
貞海様の湯浴みや着替えを手伝い、寝室に連れて行って休ませると、なんだかほっとしてしまって、こちらも眠くなってきた。
わたしは、眠っている貞海様のお世話を涛超さんに任せ、こぢんまりとした私室で一人寛いでいた。
いつしか卓にもたれて、うとうとし始めたときだった。
「深緑さん! 深緑さん! 起きていますか?!」
扉を叩く音と、涛超さんが呼びかける声で眠気は吹き飛んだ。
跳びはねるように立ち上がり、急いで扉を開けに行くと、いつも落ち着いている涛超さんが、珍しく顔をこわばらせて立っていた。
「どうしたんですか、涛超さん! もしや、貞海様のお体の具合でも……」
「そ、そうではありません! い、今、女官が知らせに参りまして、今夜、皇帝陛下がこちらへお渡りになるということなのです!」
「えっ?! こ、皇帝陛下が、お渡りに?!」
いちおう、心慈様から、後宮がどういう場所かは教えてもらってきたのだけど、まあ、いろいろとよくわかっていないこともある。
皇帝は、お気に入りの妃嬪と一緒に夜を過ごすため、その妃嬪の住む宮を訪ねてくるそうだ。それが、「お渡り」ってことらしいのだけど……。
「お渡りがあるって、それは、皇帝陛下が貞海様をお気に入られたということで、喜ばしいことなんですよね、確か?」
「それは、そうなのです。でも、まさか、そんな……。いや、だって……」
涛超さんは、ぶつぶつ言いながら、眉間にしわを寄せて考え込んでしまった。
「あの、貞海様には、お伝えしたのですか?」
「はっ?! ああ、いえ、まだです。……そ、そうですね。お知らせしなくてはなりませんね。まもなく、準備のため、女官たちがたくさんやって来るはずですから」
ようやくいつもの雰囲気に戻った涛超さんと一緒に、貞海様の寝室へ行き、皇帝陛下のお渡りを知らせた。
話を聞いた貞海さんは、「ああ!」と言って、大きく息を吐き出した後、にっこりと笑った。
「さあ、いっしょに準備をしましょう! 陛下がゆったりと心穏やかに過ごせるよう、
居間や寝室を整えなおさなくては!」
そう言うと貞海様は、どこかから、別邸で着ていたような簡素な服を取り出してきて着替え、一人で寝室の片付けを始めた。
あれよあれよという間に、豪華な刺繍の上掛けを棚にしまい、代わりに別邸から運んできたらしい、草木染めの麻布に換えたり、派手な焼き物の花生けから、素焼きの壺へ花を移したりしてしまった。
涛超さんやわたしはもちろん、女官たちにも細かく指示を出し、華美な調度や不用な品を宮の納戸へ運ばせた。
すっきりとした室内を見渡して、貞海様は、「これでいいわ!」と満足そうに言った。
晩餐が終わり、貞海様の支度が調うと、いよいよ皇帝の来訪が伝えられた。
女官たちは私室に下げられたが、なぜか、涛超さんとわたしは、居間にとどまるように貞海様から命じられた。
お付きの女官たちが、静かに扉を開け後ろに下がると、夜着を身にまとった皇帝が姿を現した。女官たちは、扉の外で待つように言われた。
夜着の上に布を羽織った貞海様は、椅子から立ち上がり、ゆっくりと皇帝に近づいていった。
見つめ合う二人の目には、涙が溢れていた。……えっ?! な、なんで?!
驚くわたしたちの前で、皇帝が、さらに驚くことを貞海様に言った。
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