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第一章 二度目の国外追放
48 魔力
しおりを挟むまだ、隠し通せると思ってた、なのにカレンが可愛くて正直辛い。
俺だって男なんだぞ? なんで夜着でふらふらしてるんだ? あの馬鹿は。
そんな姿は、側付きのメイドか、夫しか見ないし、見せない姿なのわかっているのだろうか?
……たぶん絶対にわかってない。
あんなに脚とか、肌を出す下着のような薄い服きて生活してたんだ、本人はたぶん気にしていない。
アルスとイクスの文化と、気候の違いが男心を苦しめてくる、……イクス温暖だもんな。
そしてカレンの部屋に入れば寝台に夜着をきて寝転びクッションを抱え上目遣いしてくる想い人がいてこれはもう誘ってるとしか思えなくて警戒心をもう少しもって欲しいと思うと同時に、そんなに気を許してくれてるのがとても嬉しくて。
玄関まで待ってましたといわんばかりの笑顔で走ってくるカレンの姿に胸が高鳴り身悶えた。
だって、その態度は、笑顔は俺の事すきだろう?
正直もうこのまま何度その誘いに乗ってやろうかと思ったことか。
柔らかく甘い事を知ってしまった小さく柔らかい唇と、その艶やかな肌に吸い付いて、その自己主張の激しい胸を揉みし抱いたらどんな声で泣くのか聞きたくなって、そんな衝動を欲を必死に理性で抑え込んでるというのに、なにが、
「エディがえっちなせい?」
だよ? ……この無自覚め。
分かりやすく襲う素振りをみせれば、さっさと、話を切り替えてきて……。
こいつ、絶対にわかっててやってる。
この子の将来が怖い、絶対に悪女になる。
そして魔法を教えてとか言ってきて。
元々魔法は教えるつもりで、アルスで生きていくなら教えなければいけなかったから、翌日教える事になった。
……いま思いかえすと、そんな事しなければ良かったと思う。
光の魔法の初歩を見せてやり、教えるが全く魔力の流れがわからないといって、状態を見てやれば魔力操作が全くできないみたいだった。
魔力操作は、普通親が補助してやって教えたりするがカレンの場合は物心つく前に国外追放されて、最近魔力がその身体になぜか発現した。
だからそういう行為があるというと。
「ほう、それやったらわかるん?やってやって!」
なにが、やってやってだ?その行為を、男女でやるというは、性行為だぞ? ……ほんとに抱いたろか。
「え、いや、それは流石に。貴女の中に私の魔力を入れるのは……それは」
「ん? 魔力入れるくらい全然余裕! いっぱい入れて?」
なにが余裕だよ? 他人の異性の魔力なんていれて循環させればよがり狂い、何度も犯してやらないと収まらないことなど知らないんだろうな。
魔力を持つ者と持たざる者は、身体の構造まで変わり、まるで別の種族。
「いや。流石にそれは親子じゃないと、あのね?」
「エディ? 私の中にいっぱいエディの魔力入れてほしいな?」
と、馬鹿な事を言い、なにも知らないとはいえ、それは抱いてくれと言っているようなもので、……頼まれなくても喜んで抱くが、そういう意味でカレンが言ってるんじゃないのが、わかりきっていて。
「っ…無自覚め。」
もうこれ抱いてもいいかな?
カレンが俺の目の前でブラウスのボタンをなんのためらいもなく外し、スカートを脱ぐ。
……ちょっとまて? 警戒心どこ?
俺の前でどれだけ気軽に脱ぐのこの子?前も脱いでたし。
心許ない姿になった彼女の肌に目眩がする。
服を着ていてもわかるくらいのその豊かな胸元が、ほぼ下着だけの姿になったことで、ふるりと揺れて、とても白くて、触れたら柔らかそうで、俺の理性持つかなと不安になった。
そして寝台に無防備に座る艶かしい彼女に理性が飛びそうになるのを必死に繋ぎ止める。
そこそこ精神力は強いほうなんだ、伊達に騎士団長なんてやってない。
カレンの後ろに座り、下着の裾から手を入れて、その柔肌に、気合いを入れて彼女の腹部に触れる。
びくりと震えるカレンが、冷たいと文句を、言ってくるが、今はそれ所ではない、好きな女の下着姿はキツイんだ、お前も冷たいくらいは我慢しろ。
そしてゆっくりと彼女の魔力溜まりに自分の魔力を触れさせると濃厚な彼女の魔力に、あてられそうになる。
だが、魔力で触れただけで痛いと言って、魔法回路開通してないなと判断する。
痛いだろうが、我慢してもらう。
痛いとか喚くが仕方ない、このアルスで生活する上で魔法が使えないほうがまずい。
一通りカレンの魔力回路を通し終わったら。
ここからが本番、……なんだけど。
これ俺の理性、持つだろうか? 今のこの状態でもギリギリなんだ、なにも言わずも出来たが、言わなかったら後で絶対に、キレて文句言いそうだし
だから性行為をする時に行うと教えたら、エディで経験したくないとか、言うし? なんかムカついたから、押し倒してやって、そして許可なく俺の魔力を注ぎ込む。
普通、魔力を注ぎ込めば媚薬を盛られたような感覚になるはずなんだが。
なぜか気持ち悪いと言い出すし。まだ身体はガキなのかと、遠慮するのをやめてたっぷり注ぎ込み魔力循環させてやって魔力が、しっかり循環し、整ったのを確認してから
押さえつけていたカレン放したら、……急に快楽に襲われ始め悲鳴をあげた
ちょっとまて?! 遠慮せずガッツリ注ぎ込んだぞ……?
これは、この量はまずい、よがり狂って衰弱死する、それに……カレンの甘い悲鳴が、快楽によって火照る身体が、あまりにも……触れたくなってしまう。
何度か達せさせて、楽にしてやろうかとしたら指一本触れるなとキレてきて、そんな辛そうな顔で声でよく言うし、出てけとキレるが、あれだけの状態だ。
すぐに泣き言をいって泣きついてくるだろうなと部屋の外で待機する、すぐに助けてと懇願してくるだろうなと思っていたら。
だがやっと俺を呼んだとおもったら
轟々と部屋の中に広がり燃え盛る地獄の炎
その光景に驚愕する。
なんで、 業火 が顕現しているのか?
「ん、なにやっ…て? は?!」
「詠唱! つい! やっちゃった!」
カレンが顕現させただと? 業火は高等魔法だぞ?
一度見たくらいで使えるなんてあり得ない。
「馬鹿! 動くなよ?! ちっ…凍てつけ六花」
高等魔法の業火を相殺できるのは同じ高等魔法だけ、氷はあまり得意ではないが、炎で埋め尽くされていた部屋に氷の花が舞散る。
まさか本当に苦し紛れで顕現させたのか……? どんな天才だよ。
「……なにか言うことは?」
「……もとはといえばエディが、悪い。」
まあ、そうだけど。
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