【完結 R18】ほかに相手がいるのに

～夜更け～

再び

「…　…　…　…」

杉崎さんが今…ベッドの上で私を片手で抱き締めるようにしながら、
もう片方の手で…私のももをゆっくりと撫でまわしている…。

ナイトウェアの中に手が入り、直接…肌の上をすべるようにして…。

「あっ…　の…杉崎さ…ん…　」
「…ん…？　何…？」
「あの…手が、…　…　」
「…　んーー　…？」
「んーー…　って…　あの、手が…さっきから…」
「…触っちゃ、…ダメ…かな…」
「…いえ　…駄目じゃない…です…けど、なんだか…　あ　…」
「　…　ん　…？」
「なんだか…　あの…　くすぐったくて…」

これが…フェザータッチというもの、だろうか…

まるで柔らかな羽根が、肌の上をすべるように…　
本当にそっと…
何度も上下に、　触れているかいないかくらいの軽やかさで、ももを、撫でさすられる…。

そんな柔らかな動きをしている杉崎さんの手が…
不意に私のヒップの…つけね…あたりに触れ、そこでピタリと…止まる。

「…　…　…　」
なんだろう…
わからない…　　とにかく、恥ずかしい…　…

杉崎さんの手は、本当にお尻のすぐ近く…　
少し手を上の位置にずらすと、お尻の膨らみが始まるあたりだ…

なんだか、その位置で杉崎さんの手が留まっていること自体が恥ずかしい…

さっき…抱き合っている時でさえ、そこにはまともに触れられていない気がする…。
何度も…奥の方を突かれた時に…ぐいと、腰やお尻のあたりを引き寄せられた瞬間はあったけど…　

こんな風な触れ方では決して、

　　　　　　　　　なかった…