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~現実~
本音
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社員旅行は終了し、お昼過ぎに自宅へ到着して荷物はそのままに、私はぐったりとベッドに突っ伏した…。
色々なことが…本当に色々なことがあり過ぎた…。
全ては杉崎さんとのこと。
かろうじて一線を越えることはなかったが、
何度もキスをして…
ほぼ、生まれたままの姿になって、
胸を揉まれ…舌と指で愛撫され、淫らな…声をあげてしまった。
今でも信じられない…。
ちょっと前までは、キスまで…
好きだとか嫌いだとか、確認をするでもなく、酔った勢いのような形で
キスしかしていなかった私と杉崎さんが、お互いの気持ちをたどたどしくも確認し、
遂に、あんなことまで…
昨夜のことを思い出して一気に顔が熱くなり、枕に顔を埋める。
杉崎さんの唇の柔らかさ、激しい舌の動き…行為の途中に時々吐き出す、甘くてセクシーな吐息…
胸をまさぐっている時に不意に見せる濡れたような視線…、切なそうに刻まれた、眉間の皺…。
私の腕をシーツに縫い付け抵抗できないようにして、何度も胸の突起を舐められ…いじられ…
あられもない…はしたない声を上げてしまった…。
あの時もしも、…主任からの電話がなかったら…
私は杉崎さんに、抱かれていただろうか…。
昨夜の私は、…杉崎さんにされて恥ずかしいことは沢山あったが、不快なことなど、一つもなかったのだ…
むしろ…内心では、もっと、色々して欲しいとさえ、思っていたような気がする。
きっと杉崎さんが、最後までしたいと望めば…拒むことはできなかったに違いない。
たとえ、拓海とのことや、林さんのことが行為の最中に頭をよぎったとしても、自分自身の欲望を止めることはできなかったように思う。
ああ…こうやって、人は人を、裏切っていくのか…
駄目だと、頭ではわかっているのに、欲望、本能…で、私は杉崎さんを求めてしまった。
私に押し付けられた、杉崎さんの男性のその部分…
堅く張りつめていて…熱くて…驚くほどに逞しくて…
くらりと、眩暈がした…。
これが、欲しい… ズキンと、身体の奥が震える。
したい… して欲しい…。
それがきっと、私の本音…隠しようもない、私の、女としての欲望…
彼氏である拓海以外の男性に対し、こんな風な感情を持つなんて、間違っている。
頭ではわかっていても、もう、止めることはできない。
私は杉崎さんが欲しい、彼に抱かれたいのだ…
目を閉じて再び昨夜のことを思い出しながら、今後のことを考える。
拓海に話さなければ
…話して、どうなるかはわからない…でも、他に好きな人ができたから、別れたい…そう、言わなきゃ…。
言えば、拓海は呆れるか…失望するか…もしくは、激高するか…。
反応も怖いけど、やっぱり…きちんと話をするしかない…
そう決めて、
私は疲れた体をベッドに委ね、ゆっくりと目を閉じた。
色々なことが…本当に色々なことがあり過ぎた…。
全ては杉崎さんとのこと。
かろうじて一線を越えることはなかったが、
何度もキスをして…
ほぼ、生まれたままの姿になって、
胸を揉まれ…舌と指で愛撫され、淫らな…声をあげてしまった。
今でも信じられない…。
ちょっと前までは、キスまで…
好きだとか嫌いだとか、確認をするでもなく、酔った勢いのような形で
キスしかしていなかった私と杉崎さんが、お互いの気持ちをたどたどしくも確認し、
遂に、あんなことまで…
昨夜のことを思い出して一気に顔が熱くなり、枕に顔を埋める。
杉崎さんの唇の柔らかさ、激しい舌の動き…行為の途中に時々吐き出す、甘くてセクシーな吐息…
胸をまさぐっている時に不意に見せる濡れたような視線…、切なそうに刻まれた、眉間の皺…。
私の腕をシーツに縫い付け抵抗できないようにして、何度も胸の突起を舐められ…いじられ…
あられもない…はしたない声を上げてしまった…。
あの時もしも、…主任からの電話がなかったら…
私は杉崎さんに、抱かれていただろうか…。
昨夜の私は、…杉崎さんにされて恥ずかしいことは沢山あったが、不快なことなど、一つもなかったのだ…
むしろ…内心では、もっと、色々して欲しいとさえ、思っていたような気がする。
きっと杉崎さんが、最後までしたいと望めば…拒むことはできなかったに違いない。
たとえ、拓海とのことや、林さんのことが行為の最中に頭をよぎったとしても、自分自身の欲望を止めることはできなかったように思う。
ああ…こうやって、人は人を、裏切っていくのか…
駄目だと、頭ではわかっているのに、欲望、本能…で、私は杉崎さんを求めてしまった。
私に押し付けられた、杉崎さんの男性のその部分…
堅く張りつめていて…熱くて…驚くほどに逞しくて…
くらりと、眩暈がした…。
これが、欲しい… ズキンと、身体の奥が震える。
したい… して欲しい…。
それがきっと、私の本音…隠しようもない、私の、女としての欲望…
彼氏である拓海以外の男性に対し、こんな風な感情を持つなんて、間違っている。
頭ではわかっていても、もう、止めることはできない。
私は杉崎さんが欲しい、彼に抱かれたいのだ…
目を閉じて再び昨夜のことを思い出しながら、今後のことを考える。
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…話して、どうなるかはわからない…でも、他に好きな人ができたから、別れたい…そう、言わなきゃ…。
言えば、拓海は呆れるか…失望するか…もしくは、激高するか…。
反応も怖いけど、やっぱり…きちんと話をするしかない…
そう決めて、
私は疲れた体をベッドに委ね、ゆっくりと目を閉じた。
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