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〜杉崎〜
話
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俺は二時間後、やっと主任らから解放されて部屋に戻った。
時間は…もう12時を回っている…。
水無月さんは既に眠っているに違いない。
かなり飲みすぎた…思いのほか、飲まされてしまった…。
宴会までは一応セーブしていた。
とにかくできれば今日中に、水無月さんと話をしたかった。彼女が嫌がれば話は別だが、とにかく人気のないところで彼女に直接会って話がしたかった…。
だから、彼女が…部屋に来ることを承諾してくれた時は嬉しかった。でもそれと同時に、意外だった。
真面目な彼女のことだ。
もしも職場の人に見られたら…とか、さすがに男の部屋に夜来るのは…と躊躇して、断られるのではないかと…、その可能性もあると普通に覚悟していた。
だから少しの間はあったものの、彼女から承諾のラインがきた時、自分でも驚くほどに動揺した。
自分で誘っておいてなんだが、断られる可能性の方が高いと思っていたから…。
俺は彼女の返事の後、すぐに売店に急いだ。
彼女の好きなお酒は…梅酒とか、カクテルとか、甘めのお酒と…確か前に、チョコレートが好きだと話していた。
俺はそれらを下の売店で慌ただしく購入し、部屋へ急いだ。
酒を買っているところすら知り合いに見られたくない…誰と飲むのかと聞かれるのも避けたかったからだ。
買い物袋をテーブルに置いて、部屋を見渡す…。
彼女を部屋に招いておいて、乱れた部屋や、変なところを見せたくない…。ざっと部屋を点検してやはり一番に目に飛び込んできたのは、中央に敷かれた布団…
俺はそれを、なるべく目立たないように部屋の端へ移動させた。
彼女に警戒心を持たれたくない…そう思ったからだ…。
間も無くして、水無月さんがノックとともにやってきた…。
「あがって…」俺は上擦っているような声を発する。
何を緊張している…
普通に振る舞わなければ、彼女が変に思う。
彼女は宴会の時のまま…浴衣姿がとてもよく似合っている…。長い髪を、ゴムで簡単に束ねているようで、普段はあまり見えない白くて華奢なうなじが…妙に色っぽい…。
メイクを直したのかわからないが、白い肌に頬がほんのりピンク色に染まっている…なんともいえない色香が漂い、やはり可愛い…。
一番…どきりとしたのは彼女の脚だ…。
彼女は普段、黒のストッキングを履いている…。
地味で目立たないファッションに合わせてかいつも黒…それももちろんセクシーなのだが、
今日は…完全に素足…生足というやつだ…。
驚くほどに生白く細い足が、浴衣の裾から真っ直ぐに伸びていて、気を抜くと目を奪われそうになる…。
だめだ…
そんな場所をあからさまに見るのはいけない…
俺はチラつく彼女の白い足を意識的に見ないようにしながら…彼女に声をかける。
「さ、上がって…ごめんね、呼び出して…」
俺は窓際の席へ彼女を促す…。
まずは梅酒とつまみを…準備して…
彼女と、話をしよう…
誰にも見られないところで…まずはゆっくり…お互いの気持ちを確認したい…。
この時点では、俺はそう…思っていたのに…
魅力的な彼女を見て…
声を聞いて、
浴衣姿の彼女を前にして、
俺は自分自身を、止められなくなってしまった…
時間は…もう12時を回っている…。
水無月さんは既に眠っているに違いない。
かなり飲みすぎた…思いのほか、飲まされてしまった…。
宴会までは一応セーブしていた。
とにかくできれば今日中に、水無月さんと話をしたかった。彼女が嫌がれば話は別だが、とにかく人気のないところで彼女に直接会って話がしたかった…。
だから、彼女が…部屋に来ることを承諾してくれた時は嬉しかった。でもそれと同時に、意外だった。
真面目な彼女のことだ。
もしも職場の人に見られたら…とか、さすがに男の部屋に夜来るのは…と躊躇して、断られるのではないかと…、その可能性もあると普通に覚悟していた。
だから少しの間はあったものの、彼女から承諾のラインがきた時、自分でも驚くほどに動揺した。
自分で誘っておいてなんだが、断られる可能性の方が高いと思っていたから…。
俺は彼女の返事の後、すぐに売店に急いだ。
彼女の好きなお酒は…梅酒とか、カクテルとか、甘めのお酒と…確か前に、チョコレートが好きだと話していた。
俺はそれらを下の売店で慌ただしく購入し、部屋へ急いだ。
酒を買っているところすら知り合いに見られたくない…誰と飲むのかと聞かれるのも避けたかったからだ。
買い物袋をテーブルに置いて、部屋を見渡す…。
彼女を部屋に招いておいて、乱れた部屋や、変なところを見せたくない…。ざっと部屋を点検してやはり一番に目に飛び込んできたのは、中央に敷かれた布団…
俺はそれを、なるべく目立たないように部屋の端へ移動させた。
彼女に警戒心を持たれたくない…そう思ったからだ…。
間も無くして、水無月さんがノックとともにやってきた…。
「あがって…」俺は上擦っているような声を発する。
何を緊張している…
普通に振る舞わなければ、彼女が変に思う。
彼女は宴会の時のまま…浴衣姿がとてもよく似合っている…。長い髪を、ゴムで簡単に束ねているようで、普段はあまり見えない白くて華奢なうなじが…妙に色っぽい…。
メイクを直したのかわからないが、白い肌に頬がほんのりピンク色に染まっている…なんともいえない色香が漂い、やはり可愛い…。
一番…どきりとしたのは彼女の脚だ…。
彼女は普段、黒のストッキングを履いている…。
地味で目立たないファッションに合わせてかいつも黒…それももちろんセクシーなのだが、
今日は…完全に素足…生足というやつだ…。
驚くほどに生白く細い足が、浴衣の裾から真っ直ぐに伸びていて、気を抜くと目を奪われそうになる…。
だめだ…
そんな場所をあからさまに見るのはいけない…
俺はチラつく彼女の白い足を意識的に見ないようにしながら…彼女に声をかける。
「さ、上がって…ごめんね、呼び出して…」
俺は窓際の席へ彼女を促す…。
まずは梅酒とつまみを…準備して…
彼女と、話をしよう…
誰にも見られないところで…まずはゆっくり…お互いの気持ちを確認したい…。
この時点では、俺はそう…思っていたのに…
魅力的な彼女を見て…
声を聞いて、
浴衣姿の彼女を前にして、
俺は自分自身を、止められなくなってしまった…
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