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〜杉崎〜
行動
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俺は少なくとも、喫茶店での話の続きを…。
あの時は残り時間も少なくゆっくりと話せなかったので、話の続きを…したかったんだ…
そのはずだった。
でも俺は、彼女を…水無月さんを自分の部屋に招き入れた途端、自分の理性が…少しずつ…音を立てて崩れていくのを感じた。
おそらく俺は何もしないと…
そう、俺を信じて疑わない彼女。
だからこんな夜に、男の部屋に1人、のこのこと来ることを決めた…そうに違いない…。
頭ではそうだとわかっていても、どうしても彼女を前にすると、可愛くて…いや、愛しいという方が正しいかもしれないが、
華奢で可憐な彼女に触れたくて…近付きたくて、どうしようもない気持ちになる。
俺の今までの人生、
何度かは気になるタイプの女性もいたが大抵、そこらの積極的な男が我先にと横からかっさらっていく。
いや、その言い方は正しくない。
正しくは、俺は指を咥えてみている…手を出さず、声にも出さず主張せず…。
だから女の方も、気付かない…俺もアクションを起こさない…結局、他の積極的な男が動く。
そういうわけで、俺のこれまでは、いつも相手から告白されて付き合う。つまり、自分主体で動いていないのだ…、ただの一度も。
だからいつも俺は気付けば、どちらかというと智花のように、自分からの告白を躊躇しないような積極的な彼女と付き合うことが多かった。
気付けば…なんていったら、世の中の男や、今まで付き合ってきた彼女に怒られそうな気もするが、これは紛れもない事実…俺はいつも受け身で、ただ、周りに流されているだけの…そんな主体性のない人間だった。
自分から告白をしたことは、そういえば、ただの一度もなかった気がする…。
でも今は…今だけは、俺はどうやら、おかしくなりかけている。
自分からどころか…彼女には長年付き合っている男が…いるのに、そいつから彼女を奪い去るつもりなのか…俺も智花を、捨てて…?
これまでの人生、極力他人との争いを避けて生きてきた俺が…
争いの火種を、今まさに、自分で作ろうとしている…
彼女が困ることが目に見えているのに。
智花は彼女の先輩でもある。その智花を捨てて、俺が彼女と付き合うことになれば、智花は彼女に対し、どういう行動に出るだろうか…。
ああ…
きっと、彼女に近付き過ぎたのだ。
もともとが好みのタイプ…素朴で真面目、真っ直ぐな彼女に…今、触れたくて仕方ない…。
彼女からみたら、おじさんとも言える俺の年齢を考えるとだめだと思うのに…好きだと…いってしまった…。
彼女に触れたい…触れたくて仕方ない…。
そして俺は勢い余って、彼女にキスをしたいと申し出た…。いや、正確には、彼女に有無を言わせないような形だ…。
彼女よりひとまわりも年齢が上のくせに、
どこまでも卑怯な男だ…。
俺は強引に、彼女の柔らかな唇を貪った。
舌を激しく絡ませ…彼女の抵抗しながらも漏れ出る切ない喘ぎ声と、甘い吐息を堪能した。
キスだけで止めようと、思っていた…。
それ以上は駄目だと…彼女が怖がると…そう思っていたのに…。
俺は…また、歯止めが効かなくなった。
彼女を前にすると、
これまでの人生における俺の鉄壁の理性…微動だにしなかった部分が、ガラガラとだらしなく崩れ落ちていくようだ。
俺はその後、自分を抑えられなくなり、キス以上のことを彼女に…した挙句…
強引に彼女を、押し倒してしまったんだ…。
あの時は残り時間も少なくゆっくりと話せなかったので、話の続きを…したかったんだ…
そのはずだった。
でも俺は、彼女を…水無月さんを自分の部屋に招き入れた途端、自分の理性が…少しずつ…音を立てて崩れていくのを感じた。
おそらく俺は何もしないと…
そう、俺を信じて疑わない彼女。
だからこんな夜に、男の部屋に1人、のこのこと来ることを決めた…そうに違いない…。
頭ではそうだとわかっていても、どうしても彼女を前にすると、可愛くて…いや、愛しいという方が正しいかもしれないが、
華奢で可憐な彼女に触れたくて…近付きたくて、どうしようもない気持ちになる。
俺の今までの人生、
何度かは気になるタイプの女性もいたが大抵、そこらの積極的な男が我先にと横からかっさらっていく。
いや、その言い方は正しくない。
正しくは、俺は指を咥えてみている…手を出さず、声にも出さず主張せず…。
だから女の方も、気付かない…俺もアクションを起こさない…結局、他の積極的な男が動く。
そういうわけで、俺のこれまでは、いつも相手から告白されて付き合う。つまり、自分主体で動いていないのだ…、ただの一度も。
だからいつも俺は気付けば、どちらかというと智花のように、自分からの告白を躊躇しないような積極的な彼女と付き合うことが多かった。
気付けば…なんていったら、世の中の男や、今まで付き合ってきた彼女に怒られそうな気もするが、これは紛れもない事実…俺はいつも受け身で、ただ、周りに流されているだけの…そんな主体性のない人間だった。
自分から告白をしたことは、そういえば、ただの一度もなかった気がする…。
でも今は…今だけは、俺はどうやら、おかしくなりかけている。
自分からどころか…彼女には長年付き合っている男が…いるのに、そいつから彼女を奪い去るつもりなのか…俺も智花を、捨てて…?
これまでの人生、極力他人との争いを避けて生きてきた俺が…
争いの火種を、今まさに、自分で作ろうとしている…
彼女が困ることが目に見えているのに。
智花は彼女の先輩でもある。その智花を捨てて、俺が彼女と付き合うことになれば、智花は彼女に対し、どういう行動に出るだろうか…。
ああ…
きっと、彼女に近付き過ぎたのだ。
もともとが好みのタイプ…素朴で真面目、真っ直ぐな彼女に…今、触れたくて仕方ない…。
彼女からみたら、おじさんとも言える俺の年齢を考えるとだめだと思うのに…好きだと…いってしまった…。
彼女に触れたい…触れたくて仕方ない…。
そして俺は勢い余って、彼女にキスをしたいと申し出た…。いや、正確には、彼女に有無を言わせないような形だ…。
彼女よりひとまわりも年齢が上のくせに、
どこまでも卑怯な男だ…。
俺は強引に、彼女の柔らかな唇を貪った。
舌を激しく絡ませ…彼女の抵抗しながらも漏れ出る切ない喘ぎ声と、甘い吐息を堪能した。
キスだけで止めようと、思っていた…。
それ以上は駄目だと…彼女が怖がると…そう思っていたのに…。
俺は…また、歯止めが効かなくなった。
彼女を前にすると、
これまでの人生における俺の鉄壁の理性…微動だにしなかった部分が、ガラガラとだらしなく崩れ落ちていくようだ。
俺はその後、自分を抑えられなくなり、キス以上のことを彼女に…した挙句…
強引に彼女を、押し倒してしまったんだ…。
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