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第一章
辺境伯に拾われる
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どこをどう走ったのか。
夜の闇に紛れ、水路を伝って王都を抜け出したルカは、東から昇ってきた朝日を右手に見ながらひた走った。
本当は整備された街道を行くのが速いのだろうが、ルカは人目につくことを恐れて藪の中、森の中を走りに走った。
時折木の洞を見つけてはそこに体を押し込め休息をとり、小川で水を飲んではまた走った。
どれくらい駆け続けたのか。日が沈み、また日が昇り、また沈み、何度日が昇ったのか。時間の感覚も足の感覚も、背中と大腿の痛みもすでにない。
「はぁ、はぁ……」
荒い息を吐き、ルカはその場にドサリと倒れた。
深い木々の中だ。倒れた場所はひらけた場所で、こんな目立つ草地で倒れていては、獣にも騎士にもすぐに見つかる。
だめだ。立て。
動け、わたしの足。
ルカは気力を振り絞ったが、もう指一本動かす力も残ってはいなかった。
「はぁ、はぁ」
息をするのでもう精一杯だ。
落ちかかる瞼の裏に、その時きらきらと光るものが映った。太陽の光を受けて眩しいくらいに輝いている。
なんだろう?
確かめたいがもう目が開かない。
すぐ側で誰かの声がする。
ああ、とうとう見つかった。
ここまでがんばって逃げてきたけれど、もうだめだ。もう、動けない―――。
***
モント領は、聖バッケル王国の北の端にあり、冬の寒さの厳しい地域だ。林の先にある川を隔てて隣国、ルーキング国と国境を接する要衝の地でもある。
主要な産業は豊富な森林資源をもとにした林業で、木材はもとより、製紙業、家具、炭などを生産し、森林資源が枯渇しないよう、植樹にも力を入れている。
そんなモント領を治めるユリウス・ベイエル辺境伯の朝の日課は、国境線付近である林を見回ることだった。
今年も厳しい冬だった。川は凍り、林も深い雪に沈んだ。春になり、最近は暖かい日が続いていたが、ここ数日寒さがぶり返していた。
地面に落ちた枯れ葉には霜がおり、歩き出してすぐにユリウスの履くブーツの皮は色が変わった。
屋敷近くの林を歩いて異変がないか確かめる。
雪が溶けると必ずユリウスは朝の日課を始める。
隣国ルーキングは、雪のない時期を狙って年に何度かは必ず兵を差し向けてくる。たいていは川を挟んでの睨み合いで終わるが、油断はできない。国境を守るのはモント領主の最重要任務だ。
騎士団の巡回も怠りないが、ユリウスは自身の足を使い、毎朝こうして林を歩き、異変がないかを確かめる。
今日はもう少し足を伸ばそう。
いつもなら引き返す辺りまで来て、その日はなぜかもう少し林の奥深くへと行ってみようと思い、足を進めた。
いくらも行かないうちに、幹の乱立する隙間に、黒くて泥だらけの何かが地面に軽がっているのが目に入った。
獣かなにか何かかと思った。鞘から剣を抜き、慎重に近づく。動かないところを見るとすでに死んでいるか。しかし手負いの獣なら、突然牙を向き襲いかかってくることもある。油断はできない。
足音を殺し近づくにつれ、ユリウスは剣を鞘に戻した。林の少しひらけた場所で倒れていたのは人だった。
ひどいなりだ。もとは何色かもわからぬボロを纏い、体中埃と泥にまみれている。前のめりに倒れた姿勢のまま、ぴくりとも動かない。
「おい! 大丈夫か」
すでに息絶えているかもしれない。そう思いながらも駆け寄って声をかければうっすらと瞳が開いた。漆黒の瞳だ。一旦開いた瞳は何度かまたたいて完全に閉じた。鼻先に手のひらを持っていくと、弱々しいが息はしている。
ユリウスは頭に被っているボロを取り去った。髪も黒い。
「……希少種…?」
どうしてこんなところに希少種が倒れているのだろうか。
息も絶え絶えの希少種をざっと観察した。
背中には赤黒い染みが広がり、大腿からくるぶしにかけても乾いて固まった血がこびりついている。加えて裸足だ。衣服の一部を破り取って素足に巻いたのだろう。かろうじて布は残っているが、この足で林の中を彷徨うのは自殺行為だ。
手足は骨と皮ばかりで、この分ではボロの下もやせ細っていることだろう。ろくに食べ物を与えられていなかったことは明白だ。
「……まいったな」
この希少種が主人の元から逃げてきたことは間違いない。痩せた体を見ただけでも、かなり酷い環境で飼われていたのだろう。
本来なら持ち主の元へ返すのが妥当なのだろうが、もともと希少種の奴隷制にユリウスは反対だった。
幼少期から性別が変わることがあるという違いはあれど、姿形は同じだ。使い捨てのように虐げられている希少種を見るたび、嫌悪感を抱いていた。
特に王都ではたくさんの希少種が飼われている。我々一般的な人と比べると、個体数の少ない希少な存在だが、幸か不幸か希少種の女は子ができやすい。王都に居を構える中央の貴族は、その多くが希少種を飼っている。
男と両性の希少種はほぼ性奴隷だ。貴族の宴では、余興に希少種たちを交わらせ、見世物にすることもある。交換して愉しむ者もいる。希少種の奴隷を飼うことは、中央貴族の一種のステータスでもある。
王宮奴隷の希少種も、王の夜伽に使われる。
きつい労働もこなし、性欲処理もできる。
希少種は貴族にとって、都合のいい生き物だ。個体数を減らさぬよう、成熟すれば番わせ子を産ませる。
聖バッケルと国の名に聖を冠するくせに、やっていることは下劣だ。今のライニール王は、その昔、精霊から王としての証、レガリアをその身に与えられた初代バッケル王の末裔だ。代々王に受け継がれるというレガリア。その聖なるレガリアを戴く国。それが聖バッケル王国だ。
いつの頃から希少種が飼われるようになったのかは知らないが、聖の看板は下ろすべきだとユリウスは思っている。
国境線を脅かしに来る隣国ルーキングは、厄介な国ではあるが、奴隷制度はないと聞く。我が国よりもよほど真っ当だ。
ユリウスは地面に転がる希少種を肩に担ぎ上げた。
ともかく放ってはおけまい。このままここに放置すれば、早々に息絶える。それに万が一主人に見つかれば、無事ではすむまい。
薄汚れていてわかりにくいが、まだ幼い希少種だ。腹いっぱい食べさせてやれば体力も回復し、元気になるだろう。そうすればこのまま隣国に逃してやるもよし。これからのことは後々ゆっくり考えればいい。
濡れた枯れ葉を踏みながらユリウスは屋敷に向かった。揺れるたび肩に担いだ希少種が呻く。
「そうか。苦しいか。それもそうだな」
痩せた腹がユリウスの頑健な肩に食い込み、自然と呻き声が漏れている。肩から下ろし、両腕で抱え直した。
希少種の瞳がうっすらと開いた。
ユリウスの顔を見、着ている軍服を見ると顔を強張らせた。「ひっ…」と喉の奥を鳴らす。
「いやだ……。お願い…。見逃して」
女?
真っ平らな胸だから男か両性かと思ったが、澄んだ高い声だ。ユリウスの腕から逃れようと足をバタつかせ、拳で胸を叩いてくる。どれも非力で抵抗と言えるほどの抵抗ではない。
暴れる希少種を落とさぬようユリウスが抱え直すと、希少種はぱったりと動かなくなった。再び意識を失っている。
「全く。一体おまえの主人は、おまえをどんな風に扱っていたんだ?」
どうやら騎士の軍服が怖いらしい。瞳に浮かんだ恐怖。騎士に酷い目に遭わされたことがあるのかもしれない。
「ともかく早く連れて帰るか……」
カレルは、きっと青筋を立てるだろうな。
希少種を連れ帰った主人に、執事のカレルが顔をしかめる姿が容易に想像できた。
夜の闇に紛れ、水路を伝って王都を抜け出したルカは、東から昇ってきた朝日を右手に見ながらひた走った。
本当は整備された街道を行くのが速いのだろうが、ルカは人目につくことを恐れて藪の中、森の中を走りに走った。
時折木の洞を見つけてはそこに体を押し込め休息をとり、小川で水を飲んではまた走った。
どれくらい駆け続けたのか。日が沈み、また日が昇り、また沈み、何度日が昇ったのか。時間の感覚も足の感覚も、背中と大腿の痛みもすでにない。
「はぁ、はぁ……」
荒い息を吐き、ルカはその場にドサリと倒れた。
深い木々の中だ。倒れた場所はひらけた場所で、こんな目立つ草地で倒れていては、獣にも騎士にもすぐに見つかる。
だめだ。立て。
動け、わたしの足。
ルカは気力を振り絞ったが、もう指一本動かす力も残ってはいなかった。
「はぁ、はぁ」
息をするのでもう精一杯だ。
落ちかかる瞼の裏に、その時きらきらと光るものが映った。太陽の光を受けて眩しいくらいに輝いている。
なんだろう?
確かめたいがもう目が開かない。
すぐ側で誰かの声がする。
ああ、とうとう見つかった。
ここまでがんばって逃げてきたけれど、もうだめだ。もう、動けない―――。
***
モント領は、聖バッケル王国の北の端にあり、冬の寒さの厳しい地域だ。林の先にある川を隔てて隣国、ルーキング国と国境を接する要衝の地でもある。
主要な産業は豊富な森林資源をもとにした林業で、木材はもとより、製紙業、家具、炭などを生産し、森林資源が枯渇しないよう、植樹にも力を入れている。
そんなモント領を治めるユリウス・ベイエル辺境伯の朝の日課は、国境線付近である林を見回ることだった。
今年も厳しい冬だった。川は凍り、林も深い雪に沈んだ。春になり、最近は暖かい日が続いていたが、ここ数日寒さがぶり返していた。
地面に落ちた枯れ葉には霜がおり、歩き出してすぐにユリウスの履くブーツの皮は色が変わった。
屋敷近くの林を歩いて異変がないか確かめる。
雪が溶けると必ずユリウスは朝の日課を始める。
隣国ルーキングは、雪のない時期を狙って年に何度かは必ず兵を差し向けてくる。たいていは川を挟んでの睨み合いで終わるが、油断はできない。国境を守るのはモント領主の最重要任務だ。
騎士団の巡回も怠りないが、ユリウスは自身の足を使い、毎朝こうして林を歩き、異変がないかを確かめる。
今日はもう少し足を伸ばそう。
いつもなら引き返す辺りまで来て、その日はなぜかもう少し林の奥深くへと行ってみようと思い、足を進めた。
いくらも行かないうちに、幹の乱立する隙間に、黒くて泥だらけの何かが地面に軽がっているのが目に入った。
獣かなにか何かかと思った。鞘から剣を抜き、慎重に近づく。動かないところを見るとすでに死んでいるか。しかし手負いの獣なら、突然牙を向き襲いかかってくることもある。油断はできない。
足音を殺し近づくにつれ、ユリウスは剣を鞘に戻した。林の少しひらけた場所で倒れていたのは人だった。
ひどいなりだ。もとは何色かもわからぬボロを纏い、体中埃と泥にまみれている。前のめりに倒れた姿勢のまま、ぴくりとも動かない。
「おい! 大丈夫か」
すでに息絶えているかもしれない。そう思いながらも駆け寄って声をかければうっすらと瞳が開いた。漆黒の瞳だ。一旦開いた瞳は何度かまたたいて完全に閉じた。鼻先に手のひらを持っていくと、弱々しいが息はしている。
ユリウスは頭に被っているボロを取り去った。髪も黒い。
「……希少種…?」
どうしてこんなところに希少種が倒れているのだろうか。
息も絶え絶えの希少種をざっと観察した。
背中には赤黒い染みが広がり、大腿からくるぶしにかけても乾いて固まった血がこびりついている。加えて裸足だ。衣服の一部を破り取って素足に巻いたのだろう。かろうじて布は残っているが、この足で林の中を彷徨うのは自殺行為だ。
手足は骨と皮ばかりで、この分ではボロの下もやせ細っていることだろう。ろくに食べ物を与えられていなかったことは明白だ。
「……まいったな」
この希少種が主人の元から逃げてきたことは間違いない。痩せた体を見ただけでも、かなり酷い環境で飼われていたのだろう。
本来なら持ち主の元へ返すのが妥当なのだろうが、もともと希少種の奴隷制にユリウスは反対だった。
幼少期から性別が変わることがあるという違いはあれど、姿形は同じだ。使い捨てのように虐げられている希少種を見るたび、嫌悪感を抱いていた。
特に王都ではたくさんの希少種が飼われている。我々一般的な人と比べると、個体数の少ない希少な存在だが、幸か不幸か希少種の女は子ができやすい。王都に居を構える中央の貴族は、その多くが希少種を飼っている。
男と両性の希少種はほぼ性奴隷だ。貴族の宴では、余興に希少種たちを交わらせ、見世物にすることもある。交換して愉しむ者もいる。希少種の奴隷を飼うことは、中央貴族の一種のステータスでもある。
王宮奴隷の希少種も、王の夜伽に使われる。
きつい労働もこなし、性欲処理もできる。
希少種は貴族にとって、都合のいい生き物だ。個体数を減らさぬよう、成熟すれば番わせ子を産ませる。
聖バッケルと国の名に聖を冠するくせに、やっていることは下劣だ。今のライニール王は、その昔、精霊から王としての証、レガリアをその身に与えられた初代バッケル王の末裔だ。代々王に受け継がれるというレガリア。その聖なるレガリアを戴く国。それが聖バッケル王国だ。
いつの頃から希少種が飼われるようになったのかは知らないが、聖の看板は下ろすべきだとユリウスは思っている。
国境線を脅かしに来る隣国ルーキングは、厄介な国ではあるが、奴隷制度はないと聞く。我が国よりもよほど真っ当だ。
ユリウスは地面に転がる希少種を肩に担ぎ上げた。
ともかく放ってはおけまい。このままここに放置すれば、早々に息絶える。それに万が一主人に見つかれば、無事ではすむまい。
薄汚れていてわかりにくいが、まだ幼い希少種だ。腹いっぱい食べさせてやれば体力も回復し、元気になるだろう。そうすればこのまま隣国に逃してやるもよし。これからのことは後々ゆっくり考えればいい。
濡れた枯れ葉を踏みながらユリウスは屋敷に向かった。揺れるたび肩に担いだ希少種が呻く。
「そうか。苦しいか。それもそうだな」
痩せた腹がユリウスの頑健な肩に食い込み、自然と呻き声が漏れている。肩から下ろし、両腕で抱え直した。
希少種の瞳がうっすらと開いた。
ユリウスの顔を見、着ている軍服を見ると顔を強張らせた。「ひっ…」と喉の奥を鳴らす。
「いやだ……。お願い…。見逃して」
女?
真っ平らな胸だから男か両性かと思ったが、澄んだ高い声だ。ユリウスの腕から逃れようと足をバタつかせ、拳で胸を叩いてくる。どれも非力で抵抗と言えるほどの抵抗ではない。
暴れる希少種を落とさぬようユリウスが抱え直すと、希少種はぱったりと動かなくなった。再び意識を失っている。
「全く。一体おまえの主人は、おまえをどんな風に扱っていたんだ?」
どうやら騎士の軍服が怖いらしい。瞳に浮かんだ恐怖。騎士に酷い目に遭わされたことがあるのかもしれない。
「ともかく早く連れて帰るか……」
カレルは、きっと青筋を立てるだろうな。
希少種を連れ帰った主人に、執事のカレルが顔をしかめる姿が容易に想像できた。
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