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お風呂

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その後も、自習兼勉強時間が何度かあり、その間部屋を出るのはトイレだけと言う軟禁状態が続いた。そして何回目かのテストを終えて、

「さぁ、皆さんお疲れ様でした。今日の試験は終了とします。これから、クラスごとに、食事と、入浴時間に充てられますが、未だに数学と英語のどちらかでも級が進んでない人は、入浴を終えたら、またこの部屋に戻ってきて学習タイムとします。そこで、級が両方とも進んでる人で教えてくれる心優しい有志を募集します。みんなきてね!」

と禿げた学年主任の言葉でそれぞれのクラスが食事場所へと集まり食事を取ったが、話す内容といえば、

「どこまで級進んだ?」

と言うところに来るのである。玲奈は、数学は一度だけ、クリアできなかったが、英語はストレートでクリアしているため、教えに行くことができる。



と思いながら周りの子とどこまで進んだか話しながらご飯の時間を終えた。そして入浴の時間になった。

「男子はこっちで女子はこっちの浴場になります。ただ、23時を超えるとお湯が出なくなるから早めに済ませること。クラスごとに入っていくので、先生から呼ばれるまでは、各自部屋にいること。」

と言う担任の指示を聞き、部屋に戻った生徒たちだが、お風呂場に入れると言われたのは、22時45分だった。マッハでみんなが、大浴場に向かった。恥ずかしがってる場合じゃなかった。15分ぐらいしたら、女性の先生から、

「次のクラス入るから、今入ってるクラスは出てー!」

と言われてマッハで着替えてお風呂場を後にするのであった。
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