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第一章 最果ての街キッパゲルラ
追い詰められる彼ら
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「ま、不味い!このままではっ・・・!」
不慣れな馬に跨りながら周囲の状況を見渡すヘイニーは、思わずそう呟くと馬の首にしがみつく。
聖剣騎士団の活躍によって一時は巻き返した戦況も気付けば相手に盛り返されており、さらに悪い事に敵軍がこちらを包囲しつつあるのだ。
「どうする、どうすればいい!?このままでは我々は・・・ぐぅ!?」
このまま手をこまねいて敵軍の包囲を許せば、数の差にそのまま押し潰されてしまうのは明白であった。
しかしこんな状況をどう打開すればいいのか、碌に戦いを指揮した経験もないヘイニーには到底思いつかない。
それでもここで何か思いつかなければ自分を信じてくれた皆が道ずれになってしまう、その重すぎるプレッシャーに彼の胃は強烈に痛んでいた。
「くっ、こんな時に・・・!」
「っ!?ヘイニー様、いかがなさいましたか!?」
鳩尾の下辺りを押さえ脂汗を浮かべるヘイニーに、近習の騎士が慌てた様子で近づいてくる。
「・・・めろ」
「は?今、何と仰いましたか?い、いえ!とにかく軍医を探して―――」
ヘイニーは脂汗を浮かべながら何かを呟くが、それは掠れてうまく聞き取れない。
彼のすぐ傍へと近寄った騎士はそれを聞き返すが、それより彼を医者に見せることが優先だと、この場から離れようとしていた。
「聖剣騎士団をここに集めろと言ったのだ!!」
「はっ!?聖剣騎士団をここにですか?し、しかし今はヘイニー様のお身体の方を―――」
「今はそれどころではない!!」
ヘイニーを助けるためにこの場から離れようとしている騎士を、その彼が怒鳴りつける。
それに戸惑う騎士に、ヘイニーは今は自分の事などどうでもいいと叫んでいた。
「聖剣騎士団を中心に一点突破を掛ける、それしか活路はないのだ・・・何をしている、早くしないか!!」
「は、ははっ!!」
顔を真っ青に染めながら、ヘイニーは自らの考えを口にする。
そんな彼の言葉を聞きながら、呆気に取られた様子でその場に佇んでいる騎士を彼は怒鳴りつけると、聖剣騎士団を呼び集めに向かわせていた。
「本当に、これでいいのか?だが、私にはこんな事しか・・・はははっ、こんな事ならもっと真面目に軍学を学んでおくんだったな」
慌てて駆けだしていった騎士を見送るヘイニーは、空を見上げながら乾いた笑いを漏らす。
彼の手前、自信に満ちた態度で下した命令も、実は何の確信もなく口にしたものに過ぎなかったのだ。
「ヘイニー様!パーシヴァル以下、聖剣騎士団全名参上いたしました!」
先ほど呼びに行かせた騎士が同僚を引き連れ戻って来ては、胸を叩いてそれを報告する。
その声に彼の背後の騎士達が馬上から降りて跪こうとしているのを、ヘイニーは手を掲げて制していた。
「お前達には全軍の先鋒となって血路を切り開いてもらう!そうしてこの場を一時離脱し、しかる後体勢を整えて―――」
ヘイニーは馬を歩かせ、彼ら一人一人へと近づいて語り掛けると、剣を引き抜いて敵軍を示す。
数の差に、分厚い壁のように存在する敵軍を示したヘイニーは、彼らにそこを切り開いてもらうと宣言する。
それは無茶な命令だろう、しかしそれしかないのだと頷き合う騎士達は、決意を固めた様子で顔を上げる。
「た、大変です!!後方に、後方に敵の騎兵部隊が現れました!!」
その場にいる者が決死の作戦に心を固めた時に、それは訪れる。
慌ててその場に駆け込んできた伝令は、背後に迫る騎兵部隊の存在を伝えていた。
「何だと?それではもはや我々は・・・終わりではないか」
そこを突かれれば、一巻の終わりだ。
それを悟ったヘイニーは、絶望に呟く。
彼の視線の先では、無防備な後背に迫る敵の騎兵部隊の姿が映っていた。
◆◇◆◇◆◇
「ぐぅ!?くっ、中々やるじゃねぇか・・・」
刃物を弾く表皮を手に入れても、鈍器で殴られればその効果も薄らいでしまう。
集団に囲まれ、一方的に鈍器で殴られ続けるオーソンの顔はもはやボコボコだ。
それでも彼は倒れることなく、その場に立ち続けていた。
「もう止めて、オーソン!!貴方がそこまでやる必要はないでしょう!?」
そんなオーソンの背後の物陰から、レジーが悲痛な声で叫ぶ。
「へへっ、悪いが譲れねぇなぁ・・・俺にも守りたいものがあるもんでな」
しかしそんなレジーの声を耳にしても、オーソンは後ろをチラリと振り返り、その口元に笑みを浮かべるだけであった。
「そんな、どうしてそこまで・・・っ!『止まりなさい、貴方達』!!」
オーソンがどうしてそこまでするのか、全く分からないと首を横に振るレジー。
彼女は彼へと迫る黒葬騎士団の魔の手を目にすると、それを止めようと口を開き命令する。
「やった!」
その命令に、彼らはピタリと静止していた。
「・・・っらぁ!!」
しかしそれは一瞬の事だけで、彼らはそれが解かれるとそのままオーソンを殴りつける。
「そんな、どうして!?」
自らが努力して得た訳ではない突如獲得した能力に、彼女自身それがどのように作用するか分からない。
「だったら!!」
だから彼女は、前へと躍り出る
近くでその力を行使すれば効果も強くなると、オーソンを助けられると信じて。
「・・・それを、待っていた!」
例え対処法が分かっても、その効果を無効化することまでは出来ないレジーの能力。
その目障りな存在をここまで放置していたのは、彼女がオーソンに守られた物陰に隠れていたからだ。
そこから飛び出した今、彼女を守るものはもはや何もない。
それを待っていたのだと、マルコムの刃が彼女へと迫る。
「―――えっ?」
予期していなかった攻撃に、レジーは呆けたように固まってしまう。
「レジーーー!!」
その光景に、オーソンの悲痛な声を上げる。
彼女へと駆け寄ろうとした彼の進路は、マルコムの仲間達によって阻まれ、彼はそれを見ていることしか出来ない。
そしてその手を伸ばした先で、マルコムの剣が振り下ろされていた。
不慣れな馬に跨りながら周囲の状況を見渡すヘイニーは、思わずそう呟くと馬の首にしがみつく。
聖剣騎士団の活躍によって一時は巻き返した戦況も気付けば相手に盛り返されており、さらに悪い事に敵軍がこちらを包囲しつつあるのだ。
「どうする、どうすればいい!?このままでは我々は・・・ぐぅ!?」
このまま手をこまねいて敵軍の包囲を許せば、数の差にそのまま押し潰されてしまうのは明白であった。
しかしこんな状況をどう打開すればいいのか、碌に戦いを指揮した経験もないヘイニーには到底思いつかない。
それでもここで何か思いつかなければ自分を信じてくれた皆が道ずれになってしまう、その重すぎるプレッシャーに彼の胃は強烈に痛んでいた。
「くっ、こんな時に・・・!」
「っ!?ヘイニー様、いかがなさいましたか!?」
鳩尾の下辺りを押さえ脂汗を浮かべるヘイニーに、近習の騎士が慌てた様子で近づいてくる。
「・・・めろ」
「は?今、何と仰いましたか?い、いえ!とにかく軍医を探して―――」
ヘイニーは脂汗を浮かべながら何かを呟くが、それは掠れてうまく聞き取れない。
彼のすぐ傍へと近寄った騎士はそれを聞き返すが、それより彼を医者に見せることが優先だと、この場から離れようとしていた。
「聖剣騎士団をここに集めろと言ったのだ!!」
「はっ!?聖剣騎士団をここにですか?し、しかし今はヘイニー様のお身体の方を―――」
「今はそれどころではない!!」
ヘイニーを助けるためにこの場から離れようとしている騎士を、その彼が怒鳴りつける。
それに戸惑う騎士に、ヘイニーは今は自分の事などどうでもいいと叫んでいた。
「聖剣騎士団を中心に一点突破を掛ける、それしか活路はないのだ・・・何をしている、早くしないか!!」
「は、ははっ!!」
顔を真っ青に染めながら、ヘイニーは自らの考えを口にする。
そんな彼の言葉を聞きながら、呆気に取られた様子でその場に佇んでいる騎士を彼は怒鳴りつけると、聖剣騎士団を呼び集めに向かわせていた。
「本当に、これでいいのか?だが、私にはこんな事しか・・・はははっ、こんな事ならもっと真面目に軍学を学んでおくんだったな」
慌てて駆けだしていった騎士を見送るヘイニーは、空を見上げながら乾いた笑いを漏らす。
彼の手前、自信に満ちた態度で下した命令も、実は何の確信もなく口にしたものに過ぎなかったのだ。
「ヘイニー様!パーシヴァル以下、聖剣騎士団全名参上いたしました!」
先ほど呼びに行かせた騎士が同僚を引き連れ戻って来ては、胸を叩いてそれを報告する。
その声に彼の背後の騎士達が馬上から降りて跪こうとしているのを、ヘイニーは手を掲げて制していた。
「お前達には全軍の先鋒となって血路を切り開いてもらう!そうしてこの場を一時離脱し、しかる後体勢を整えて―――」
ヘイニーは馬を歩かせ、彼ら一人一人へと近づいて語り掛けると、剣を引き抜いて敵軍を示す。
数の差に、分厚い壁のように存在する敵軍を示したヘイニーは、彼らにそこを切り開いてもらうと宣言する。
それは無茶な命令だろう、しかしそれしかないのだと頷き合う騎士達は、決意を固めた様子で顔を上げる。
「た、大変です!!後方に、後方に敵の騎兵部隊が現れました!!」
その場にいる者が決死の作戦に心を固めた時に、それは訪れる。
慌ててその場に駆け込んできた伝令は、背後に迫る騎兵部隊の存在を伝えていた。
「何だと?それではもはや我々は・・・終わりではないか」
そこを突かれれば、一巻の終わりだ。
それを悟ったヘイニーは、絶望に呟く。
彼の視線の先では、無防備な後背に迫る敵の騎兵部隊の姿が映っていた。
◆◇◆◇◆◇
「ぐぅ!?くっ、中々やるじゃねぇか・・・」
刃物を弾く表皮を手に入れても、鈍器で殴られればその効果も薄らいでしまう。
集団に囲まれ、一方的に鈍器で殴られ続けるオーソンの顔はもはやボコボコだ。
それでも彼は倒れることなく、その場に立ち続けていた。
「もう止めて、オーソン!!貴方がそこまでやる必要はないでしょう!?」
そんなオーソンの背後の物陰から、レジーが悲痛な声で叫ぶ。
「へへっ、悪いが譲れねぇなぁ・・・俺にも守りたいものがあるもんでな」
しかしそんなレジーの声を耳にしても、オーソンは後ろをチラリと振り返り、その口元に笑みを浮かべるだけであった。
「そんな、どうしてそこまで・・・っ!『止まりなさい、貴方達』!!」
オーソンがどうしてそこまでするのか、全く分からないと首を横に振るレジー。
彼女は彼へと迫る黒葬騎士団の魔の手を目にすると、それを止めようと口を開き命令する。
「やった!」
その命令に、彼らはピタリと静止していた。
「・・・っらぁ!!」
しかしそれは一瞬の事だけで、彼らはそれが解かれるとそのままオーソンを殴りつける。
「そんな、どうして!?」
自らが努力して得た訳ではない突如獲得した能力に、彼女自身それがどのように作用するか分からない。
「だったら!!」
だから彼女は、前へと躍り出る
近くでその力を行使すれば効果も強くなると、オーソンを助けられると信じて。
「・・・それを、待っていた!」
例え対処法が分かっても、その効果を無効化することまでは出来ないレジーの能力。
その目障りな存在をここまで放置していたのは、彼女がオーソンに守られた物陰に隠れていたからだ。
そこから飛び出した今、彼女を守るものはもはや何もない。
それを待っていたのだと、マルコムの刃が彼女へと迫る。
「―――えっ?」
予期していなかった攻撃に、レジーは呆けたように固まってしまう。
「レジーーー!!」
その光景に、オーソンの悲痛な声を上げる。
彼女へと駆け寄ろうとした彼の進路は、マルコムの仲間達によって阻まれ、彼はそれを見ていることしか出来ない。
そしてその手を伸ばした先で、マルコムの剣が振り下ろされていた。
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