57 / 210
第一章 最果ての街キッパゲルラ
ゲイラー・ウッドは気に食わない
しおりを挟む
「何ですかなあれは?あのような者達がどうしてこの場所に・・・あぁ、嫌だ嫌だ!まるで豚のように貪り食って、品性というものが感じられない・・・やはり下賤な者というのは、見ていられませんなぁ!」
一般の招待客が押し寄せている仕切りの向こうと違い、こちら側は広いスペースにぽつぽつと貴族の集団が出来ているだけであった。
その中でも一番大きな集団は、向こう側の招待客の様子を眺めては顔を顰め、嫌そうな表情を浮かべている。
「何でもオリビア様の意向を受けて、例の男が提案したとか」
「やはりそうでしたか!いやはやオリビア様が幼さ故にそうした提案をしてしまうのは致し方ないとして、それを諫めなければならない立場の人間がそれを怠るとは・・・いやはや臣下の風上にも置けませんなぁ!!」
声高に不満を話す男に、周りの貴族達も賛同を示すと、こんな誕生会を提案したというある男に対して批判を強めていく。
「御存じですかな?その例の男、この領地を発展させたとかで大層調子に乗っているのだそうですよ?」
「けしからん!!そんなもの我々、周辺領主を食い物にしているに過ぎんではないか!!それを自らの手柄などと・・・片腹痛いわ!!」
「その通りだ!!あの男のせいで、我々がどれだけ苦汁をなめさせられているか・・・領地の経営とは助け合いだという事を、あの者は分かっておらんのだ!!」
ヘイニーが領地経営に苦しみ、苦境に陥っていた時には一切手を貸さなかった者達が、彼が好調になると今度は自分一人だけが得をしようとしていると叫ぶ。
しかし彼らの領地が、ヘイニーの領地の発展の影で苦しんでいるという事だけは事実であり、それだけにその理不尽な文句も留まる事を知らなかった。
「それに引き換え、ゲイリー様は貴族同士の助け合いというのを分かってらっしゃる。この間も助かりましたぞ」
「いえいえ、私は当然の事をしたまでです。従兄とはいえ、縁者が迷惑をおかけしたのですから」
そんな彼らは、その集団の中でも一番若い青年へと声を掛ける。
その彼、ゲイラー・ウッドはヘイニーの従弟に当たり、彼が治めるイストリア公爵領の一部である、オーボリー伯爵領を治めている人物であった。
「それで、どうでしたかな?具合の方は?」
「はははっ、それはもう中々の上物で・・・いやはやゲイラー様は良いルートをお持ちですな。後で私にも紹介いただけませんかな?」
「いやいや、それはご勘弁を。一応、企業秘密なもので」
助け合いと口にした相手に対し、ゲイラーは下種な笑顔を浮かべてはそれが役に立ったかと尋ねている。
彼の言葉に同じような表情で返してくる相手に、彼らがやり取りしてるものが何であるかは明白だった。
「はっはっは、これは一本取られましたな!!」
「はははっ!しかしこうなるとゲイラー様が我らが主、イストリア公爵であればと思わずにいられませんなぁ。こういっては何ですが、ヘイニー殿では少し頼りないではありませんか?それに引き換えゲイラー様は若く、意気軒昂であらせられる!!」
ゲイラーを取り囲み、愉快そうに笑い声を上げる貴族達はやがて、彼をヘイニーよりも自分達の主に相応しいと口にしていた。
そしてそれが一人の口に上ると、周囲の者達もたちどころに賛同し、口々にゲイラーをイストリア公爵にと口にし始めていた。
「御冗談を。そのような栄誉、この非才の身には余りますよ」
周囲の貴族達の声に、ゲイラーは頭を下げては自分にはそれは相応しくないと口にする。
しかしその口元には、満更ではないという笑みがはっきりと浮かんでいた。
「そんなに羨ましいなら、おじさん達もおとーさんに頼めばいいのに」
「ねー?」
彼らが集まっているテーブル、その上にいつの間にか二つの可愛らしい顔が乗っかっていた。
彼女達はどうやら彼らの話を聞いていたのか、羨むぐらいなら頼めばいいのにと顔を見合わせながら言い合っている。
「何でここに子供が!?しかも獣人ではないか!!えぇい、誰かこいつら摘み―――」
突如現れた子供、ネロとプティに驚く彼らは、その頭に生えた獣耳や尻尾を目にすると、さっさと摘まみだせと叫ぼうとしていた。
「うちの者が何かご迷惑を?」
しかしそれも、彼女が現れるまでであった。
テーブルの上に顎を乗せて喋る二人の無作法を叱るように、彼女達を摘まみ上げた金髪の少女、エクスは二人を背後に庇うように立つと、彼らにそう尋ねる。
「う、美しい・・・はっ!し、しかしだなこんな子供がここにいては・・・」
「えー!ボク達別に迷惑なんて掛けてないもーん!」
「そうだよ!おじさん達もおとーさんを頼ればいいって言っただけだもん!」
エクスの美しさに正気を奪われ、言葉を失っていた貴族達もやがて意識を取り戻すと、再び二人を摘まみだそうとする。
しかしそれよりも早く、ネロとプティの二人が自分達は無実だと主張していた。
「だ、そうだが?」
「し、しかしだな・・・」
二人の言葉にエクスは納得を示すと、何か問題があるのかという態度で彼らに尋ね返す。
その迫力に、彼らは言葉に詰まってしまっていた。
「そういえば聞いた事がある、例の男の周りには美しい娘達がいると。もしかして、そのおとーさんというのは例の・・・?」
ネロとプティの二人を追い返せず黙ってしまっている貴族の中で一人、若い貴族が前へと進み出ると彼女達に尋ねていた。
彼は聞いた事があったのだ、このキッパゲルラの街を急速に発展させている例の男、その周囲にいるという美しい娘達の事を。
「えー、おじさん知らないのー?おとーさんはねー、ユーリ・ハリントンって言うんだよ?有名なのにねー?」
「ねー?」
その質問にネロとプティの二人は彼の脇へと駆け寄ると、そこから顔を覗かせながら口にする。
その口調は、自分達の父親の事を自慢したくて仕方ないといった雰囲気であった。
「や、やはり・・・では、そのユーリ・ハリントンが私達の領地の経営も手伝ってくれると?」
「そんな事が本当に?」
「しかしそれがもし本当なら、我々の領地もこの街のようになれるかもしれないということだろう!それは・・・凄い事じゃないか!」
その二人の少女の父親とは例の男、ユーリ・ハリントンであった。
そして彼女達は、そのユーリが彼らの領地の経営も手伝ってくれる可能性を示唆していたのだ。
それに俄かに沸き立つ貴族達、彼らも内心この街の状況を羨んでいたのだ。
「馬鹿な!!そのような人材をみすみす手放す訳がないではありませんか!!ましてや、このように急速に発展している領地、仕事は山ほどある筈です!それをこなしながら、他の領地の経営にまで口を出すなど―――」
そんな貴族達に冷や水を浴びせるように、ゲイラーがそんなうまい話がある訳がないと叫ぶ。
「えっ!?仕事があるんですか!?やりますやります!!是非、やらせてください!!!」
しかしそんな彼の言葉を遮るように、仕事があると聞いて目をキラキラと輝かせている例の男、ユーリが割り込んできていた。
「えっと・・・本当にやってくれると?」
「えぇ、勿論です!!うわー、また仕事が増えるんだ!やったぞー!!」
完全にやる気満々といった様子で割り込んできたユーリに、ゲイラーを始め貴族達は呆気に取られ言葉を失っている。
そこからいち早く立ち直った若い貴族が、彼に恐る恐る尋ねるとユーリはやはりノリノリで答えていた。
「おぉ、それでは早速―――」
「ほ、本人がやるといった所で彼はしょせん雇い人に過ぎないではありませんか!!雇い主であるユークレール公爵の許しがなければ、何も出来はしない!そしてそんな事を許す人間など、いる訳がないでしょう!?」
ユーリの言葉に乗り気になった若い貴族は、早速それを頼もうと話しを持ち掛けようとする。
しかしそれを遮って、ゲイラーが叫ぶ。
所詮はユーリは雇い人であり、自分の一存だけで自由に動ける訳がないのだと。
「いいじゃないですか、行ってきなさいユーリ君」
「えっ!?いいんですか、ヘイニー様!?」
「えぇ。前々から思っていたんですよ、私だけがユーリ君の能力の恩恵に預かるのはフェアではないと」
だがしかし、それもまた別の人物によって打ち砕かれてしまう。
その場に現れたのはこの地の主、イストリア公爵であるヘイニー・ユークレールであった。
「おぉ、では本当に!?」
「それでしたら、是非私の領地を一番初めに!」
「ずるいですぞ!!是非、是非私の領地に!!」
ヘイニーの言葉に一気に盛り上がる貴族達は、我先を争ってユーリの赴任を求め始める。
「最初からこうすればいいのにねー?」
「ねー?」
父親であるユーリを大人達が取り合うという光景に、ネロとプティの二人は手を取り合ってはどこか誇らしそうにしている。
「ふ、不愉快だ!!私は帰らさせてもらう!!」
「あ!?お、お待ちくださいゲイラー様!!」
先ほどまで自分をイストリア公爵にと持ち上げていた貴族達が、今度はユーリを中心に、つまりはヘイニーを中心に盛り上がっている姿に、ゲイラーは不愉快だと叫ぶと踵を返す。
彼の背後には、先ほどまでとは比べ物にならないほど少ない数の取り巻きが付き従うばかりであった。
一般の招待客が押し寄せている仕切りの向こうと違い、こちら側は広いスペースにぽつぽつと貴族の集団が出来ているだけであった。
その中でも一番大きな集団は、向こう側の招待客の様子を眺めては顔を顰め、嫌そうな表情を浮かべている。
「何でもオリビア様の意向を受けて、例の男が提案したとか」
「やはりそうでしたか!いやはやオリビア様が幼さ故にそうした提案をしてしまうのは致し方ないとして、それを諫めなければならない立場の人間がそれを怠るとは・・・いやはや臣下の風上にも置けませんなぁ!!」
声高に不満を話す男に、周りの貴族達も賛同を示すと、こんな誕生会を提案したというある男に対して批判を強めていく。
「御存じですかな?その例の男、この領地を発展させたとかで大層調子に乗っているのだそうですよ?」
「けしからん!!そんなもの我々、周辺領主を食い物にしているに過ぎんではないか!!それを自らの手柄などと・・・片腹痛いわ!!」
「その通りだ!!あの男のせいで、我々がどれだけ苦汁をなめさせられているか・・・領地の経営とは助け合いだという事を、あの者は分かっておらんのだ!!」
ヘイニーが領地経営に苦しみ、苦境に陥っていた時には一切手を貸さなかった者達が、彼が好調になると今度は自分一人だけが得をしようとしていると叫ぶ。
しかし彼らの領地が、ヘイニーの領地の発展の影で苦しんでいるという事だけは事実であり、それだけにその理不尽な文句も留まる事を知らなかった。
「それに引き換え、ゲイリー様は貴族同士の助け合いというのを分かってらっしゃる。この間も助かりましたぞ」
「いえいえ、私は当然の事をしたまでです。従兄とはいえ、縁者が迷惑をおかけしたのですから」
そんな彼らは、その集団の中でも一番若い青年へと声を掛ける。
その彼、ゲイラー・ウッドはヘイニーの従弟に当たり、彼が治めるイストリア公爵領の一部である、オーボリー伯爵領を治めている人物であった。
「それで、どうでしたかな?具合の方は?」
「はははっ、それはもう中々の上物で・・・いやはやゲイラー様は良いルートをお持ちですな。後で私にも紹介いただけませんかな?」
「いやいや、それはご勘弁を。一応、企業秘密なもので」
助け合いと口にした相手に対し、ゲイラーは下種な笑顔を浮かべてはそれが役に立ったかと尋ねている。
彼の言葉に同じような表情で返してくる相手に、彼らがやり取りしてるものが何であるかは明白だった。
「はっはっは、これは一本取られましたな!!」
「はははっ!しかしこうなるとゲイラー様が我らが主、イストリア公爵であればと思わずにいられませんなぁ。こういっては何ですが、ヘイニー殿では少し頼りないではありませんか?それに引き換えゲイラー様は若く、意気軒昂であらせられる!!」
ゲイラーを取り囲み、愉快そうに笑い声を上げる貴族達はやがて、彼をヘイニーよりも自分達の主に相応しいと口にしていた。
そしてそれが一人の口に上ると、周囲の者達もたちどころに賛同し、口々にゲイラーをイストリア公爵にと口にし始めていた。
「御冗談を。そのような栄誉、この非才の身には余りますよ」
周囲の貴族達の声に、ゲイラーは頭を下げては自分にはそれは相応しくないと口にする。
しかしその口元には、満更ではないという笑みがはっきりと浮かんでいた。
「そんなに羨ましいなら、おじさん達もおとーさんに頼めばいいのに」
「ねー?」
彼らが集まっているテーブル、その上にいつの間にか二つの可愛らしい顔が乗っかっていた。
彼女達はどうやら彼らの話を聞いていたのか、羨むぐらいなら頼めばいいのにと顔を見合わせながら言い合っている。
「何でここに子供が!?しかも獣人ではないか!!えぇい、誰かこいつら摘み―――」
突如現れた子供、ネロとプティに驚く彼らは、その頭に生えた獣耳や尻尾を目にすると、さっさと摘まみだせと叫ぼうとしていた。
「うちの者が何かご迷惑を?」
しかしそれも、彼女が現れるまでであった。
テーブルの上に顎を乗せて喋る二人の無作法を叱るように、彼女達を摘まみ上げた金髪の少女、エクスは二人を背後に庇うように立つと、彼らにそう尋ねる。
「う、美しい・・・はっ!し、しかしだなこんな子供がここにいては・・・」
「えー!ボク達別に迷惑なんて掛けてないもーん!」
「そうだよ!おじさん達もおとーさんを頼ればいいって言っただけだもん!」
エクスの美しさに正気を奪われ、言葉を失っていた貴族達もやがて意識を取り戻すと、再び二人を摘まみだそうとする。
しかしそれよりも早く、ネロとプティの二人が自分達は無実だと主張していた。
「だ、そうだが?」
「し、しかしだな・・・」
二人の言葉にエクスは納得を示すと、何か問題があるのかという態度で彼らに尋ね返す。
その迫力に、彼らは言葉に詰まってしまっていた。
「そういえば聞いた事がある、例の男の周りには美しい娘達がいると。もしかして、そのおとーさんというのは例の・・・?」
ネロとプティの二人を追い返せず黙ってしまっている貴族の中で一人、若い貴族が前へと進み出ると彼女達に尋ねていた。
彼は聞いた事があったのだ、このキッパゲルラの街を急速に発展させている例の男、その周囲にいるという美しい娘達の事を。
「えー、おじさん知らないのー?おとーさんはねー、ユーリ・ハリントンって言うんだよ?有名なのにねー?」
「ねー?」
その質問にネロとプティの二人は彼の脇へと駆け寄ると、そこから顔を覗かせながら口にする。
その口調は、自分達の父親の事を自慢したくて仕方ないといった雰囲気であった。
「や、やはり・・・では、そのユーリ・ハリントンが私達の領地の経営も手伝ってくれると?」
「そんな事が本当に?」
「しかしそれがもし本当なら、我々の領地もこの街のようになれるかもしれないということだろう!それは・・・凄い事じゃないか!」
その二人の少女の父親とは例の男、ユーリ・ハリントンであった。
そして彼女達は、そのユーリが彼らの領地の経営も手伝ってくれる可能性を示唆していたのだ。
それに俄かに沸き立つ貴族達、彼らも内心この街の状況を羨んでいたのだ。
「馬鹿な!!そのような人材をみすみす手放す訳がないではありませんか!!ましてや、このように急速に発展している領地、仕事は山ほどある筈です!それをこなしながら、他の領地の経営にまで口を出すなど―――」
そんな貴族達に冷や水を浴びせるように、ゲイラーがそんなうまい話がある訳がないと叫ぶ。
「えっ!?仕事があるんですか!?やりますやります!!是非、やらせてください!!!」
しかしそんな彼の言葉を遮るように、仕事があると聞いて目をキラキラと輝かせている例の男、ユーリが割り込んできていた。
「えっと・・・本当にやってくれると?」
「えぇ、勿論です!!うわー、また仕事が増えるんだ!やったぞー!!」
完全にやる気満々といった様子で割り込んできたユーリに、ゲイラーを始め貴族達は呆気に取られ言葉を失っている。
そこからいち早く立ち直った若い貴族が、彼に恐る恐る尋ねるとユーリはやはりノリノリで答えていた。
「おぉ、それでは早速―――」
「ほ、本人がやるといった所で彼はしょせん雇い人に過ぎないではありませんか!!雇い主であるユークレール公爵の許しがなければ、何も出来はしない!そしてそんな事を許す人間など、いる訳がないでしょう!?」
ユーリの言葉に乗り気になった若い貴族は、早速それを頼もうと話しを持ち掛けようとする。
しかしそれを遮って、ゲイラーが叫ぶ。
所詮はユーリは雇い人であり、自分の一存だけで自由に動ける訳がないのだと。
「いいじゃないですか、行ってきなさいユーリ君」
「えっ!?いいんですか、ヘイニー様!?」
「えぇ。前々から思っていたんですよ、私だけがユーリ君の能力の恩恵に預かるのはフェアではないと」
だがしかし、それもまた別の人物によって打ち砕かれてしまう。
その場に現れたのはこの地の主、イストリア公爵であるヘイニー・ユークレールであった。
「おぉ、では本当に!?」
「それでしたら、是非私の領地を一番初めに!」
「ずるいですぞ!!是非、是非私の領地に!!」
ヘイニーの言葉に一気に盛り上がる貴族達は、我先を争ってユーリの赴任を求め始める。
「最初からこうすればいいのにねー?」
「ねー?」
父親であるユーリを大人達が取り合うという光景に、ネロとプティの二人は手を取り合ってはどこか誇らしそうにしている。
「ふ、不愉快だ!!私は帰らさせてもらう!!」
「あ!?お、お待ちくださいゲイラー様!!」
先ほどまで自分をイストリア公爵にと持ち上げていた貴族達が、今度はユーリを中心に、つまりはヘイニーを中心に盛り上がっている姿に、ゲイラーは不愉快だと叫ぶと踵を返す。
彼の背後には、先ほどまでとは比べ物にならないほど少ない数の取り巻きが付き従うばかりであった。
8
お気に入りに追加
2,410
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
パーティーの役立たずとして追放された魔力タンク、世界でただ一人の自動人形『ドール』使いになる
日之影ソラ
ファンタジー
「ラスト、今日でお前はクビだ」
冒険者パーティで魔力タンク兼雑用係をしていたラストは、ある日突然リーダーから追放を宣告されてしまった。追放の理由は戦闘で役に立たないから。戦闘中に『コネクト』スキルで仲間と繋がり、仲間たちに自信の魔力を分け与えていたのだが……。それしかやっていないことを責められ、戦える人間のほうがマシだと仲間たちから言い放たれてしまう。
一人になり途方にくれるラストだったが、そこへ行方不明だった冒険者の祖父から送り物が届いた。贈り物と一緒に入れられた手紙には一言。
「ラストよ。彼女たちはお前の力になってくれる。ドール使いとなり、使い熟してみせよ」
そう記され、大きな木箱の中に入っていたのは綺麗な少女だった。
これは無能と言われた一人の冒険者が、自動人形(ドール)と共に成り上がる物語。
7/25男性向けHOTランキング1位
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる