227 / 623
227.離れ離れにならない小話(郵便制度施行記念日)
しおりを挟む
「交通機関の発達にすごく感謝したよ、今日」
「なんで」
「今日って郵便制度施行記念日っていって、郵便についての決まりが制定された日なんだって」
「ふうん?」
「時代は明治。東京・大阪間の行き来にどのくらい掛かったと思う?」
「歩きだよな? 想像できねえ……」
「三日と六時間、らしいよ」
「車とかないにしちゃ早いけど、でも遠いな」
「今だったら新幹線や飛行機ですぐだけど、もし明治時代に晴海と離れ離れだったら会うだけでも大変だなと思って。感謝」
「それは間違いなく感謝。でも」
「でも?」
「どんな時代でも、オレが湊から離れるワケねーから大丈夫」
「ふふふ、大丈夫なんだ」
離れ離れになる前提を甘受しない、心強いことである。
(了)220124
「なんで」
「今日って郵便制度施行記念日っていって、郵便についての決まりが制定された日なんだって」
「ふうん?」
「時代は明治。東京・大阪間の行き来にどのくらい掛かったと思う?」
「歩きだよな? 想像できねえ……」
「三日と六時間、らしいよ」
「車とかないにしちゃ早いけど、でも遠いな」
「今だったら新幹線や飛行機ですぐだけど、もし明治時代に晴海と離れ離れだったら会うだけでも大変だなと思って。感謝」
「それは間違いなく感謝。でも」
「でも?」
「どんな時代でも、オレが湊から離れるワケねーから大丈夫」
「ふふふ、大丈夫なんだ」
離れ離れになる前提を甘受しない、心強いことである。
(了)220124
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説



塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。


男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる