【共依存DK】幼なじみのハルミナト

226.一緒に長生きする小話（一無二少三多の日）

「一無二少三多って言葉を知ったんだけど」
「なにそれ」
「一無は煙がないこと、つまり煙草を吸わないこと。二少は食べ過ぎと飲み過ぎに注意すること。三多はたくさん運動して、しっかり休んで、社会との接点をたくさん作りましょうって意味。健康の秘訣なんだってさ」
「ふうん。オレたちけっこうできてんじゃねえ？」
「煙草は吸わないし」
「今んとこキョーミもねえし。食べ過ぎは……まァマジでヤバかったら言うだろ、お互い」
「そうだね。晴海は運動もたくさんしてるし」
「湊もたまには運動しよーぜ」
「そうだねえ。お酒はいつか飲むときに気を付けてこーね」
「あっ運動する気あんまねえだろ……んーとあとは？　ちゃんと休む？」
「うん。それと人との接点を増やす」
「湊がいればよくねえ？」
「繋がりが多いほうがいいらしいけど」
「んー。オレは逆にストレス」
「ふふふ、晴海は他ができてるからいいんじゃないかな」
「じゃあそーゆーことで。長生きしような」
「一緒にね」
　指切りげんまん、約束である。



（了）220123