180 / 623
180.暖簾分けの小話
しおりを挟む
「妹がツリーのオーナメントを増やしたいって」
「いーじゃん。岬がどんなん選ぶか期待だな」
「お母さんに予算も聞いて張り切ってる」
「ンな山盛り買うの」
「かもね。そんなに大きなツリーじゃないし、毎年買い足したら木がぱんぱんになっちゃいそう」
「……捨てねーよな? オレたちが飾ってたやつも」
「捨てないよ。妹の選に漏れたらしまっておく年もあるかもしれないけど」
「よし。そしたらいつか暖簾分けしよーぜ」
「ツリーの暖簾」
「オレたちがちょっと持って実家出んの。進学とか就職とか。そんで新しい家でもクリスマスやる」
「ふふふ、そのときは妹もライバルだね」
「最強ツリー的な意味で?」
「最強ツリー的な意味で」
元祖と新鋭、手加減なしの真っ向勝負である。
(了)211208
「いーじゃん。岬がどんなん選ぶか期待だな」
「お母さんに予算も聞いて張り切ってる」
「ンな山盛り買うの」
「かもね。そんなに大きなツリーじゃないし、毎年買い足したら木がぱんぱんになっちゃいそう」
「……捨てねーよな? オレたちが飾ってたやつも」
「捨てないよ。妹の選に漏れたらしまっておく年もあるかもしれないけど」
「よし。そしたらいつか暖簾分けしよーぜ」
「ツリーの暖簾」
「オレたちがちょっと持って実家出んの。進学とか就職とか。そんで新しい家でもクリスマスやる」
「ふふふ、そのときは妹もライバルだね」
「最強ツリー的な意味で?」
「最強ツリー的な意味で」
元祖と新鋭、手加減なしの真っ向勝負である。
(了)211208
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説



塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。


男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる