ゲームで第二の人生を!~最強?チート?ユニークスキル無双で【最強の相棒】と一緒にのんびりまったりハチャメチャライフ!?~

俊郎

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16 トラブルと†紅の牙†再来

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「なんだよ、なんか文句あるのか?」

 突然のことに呆然となりながらも突然の乱入者を見つめていると、†紅の牙†はこっちに絡んできた。

 昨日の俺と同じ、初心者装備。
 右手には黒い強そうな剣を握っていて、やたら偉そうだ。

 面倒くさそうな予感しかしない。
 でもまぁ一応話してみるか。

「さっきのプルンは俺が狩ろうとしてたんですが」
「狩ろうとしてただけでまだ何もしてなかっただろ。だから先に攻撃した俺のだ」

 おう、そんな気はしてた。
 話が通じそうにない。
 だからセーフとか言ってたんだな。
 こういうのは関わらないのが一番だ。

「そうですか。分かりました」

 さっさと立ち去ることにしよう。
 変に絡むよりも他の獲物を探した方が早い。
 タマが明滅を繰り返しながら†紅の牙†に突っ込んでいこうとするのを捕まえて、移動する。
 ゲームとはいっても、やっぱり社会には色々な人がいるものだ。

 そこから何匹かのモンスターを狩った。
 オオカナヘビも一匹狩れた。
 幸先が悪いと思ってたけど、そうでもなかったらしい。

 さっきみたいな横取りを警戒して、周辺に見えるモンスターをまとめて狩った。
 基本レベルは1、転職したてということもあってか職業レベルは2上がっている。
 見える範囲にモンスターはいないから、ステータスやスキルのポイント振りをまとめてやっておこう。

 と思ったらちょっととんでもないことが発覚した。
 操作を終わらせた後の画面がこちら。

名前:ナガマサ
種族:人
Lv:8(1↑)

Str:12(5↑)
Vit:4
Agi:16(6↑)
Dex:20
Int:7
Luc:2


職業:挑戦者(チャレンジャー)
職業Lv:3(2↑)

スキル
サバイバルの心構え Lv1(使用不能)
武器修練 Lv1(使用不能)
武器適正・片手剣 Lv1(使用不能)
リラックス Lv1(使用不能)
魔法適正 Lv1(使用不能)
属性適正・無 Lv1(使用不能) 
フルスイング Lv1(使用不能)
目印 Lv1(使用不能)
応急手当 Lv1(使用不能)
武器修練・片手剣 Lv1(使用不能)(New)
無属性魔法・下級 Lv1(使用不能)(New)

我が道を行く Lv9(1↑)
封印の左腕 Lv9(1↑)
封印の右腕 Lv7
封印の左脚 Lv7(1↑)
封印の右脚 Lv1
成長促進 Lv1(MAX)
取得経験値増加 Lv6(2↑)

 スキルはどうでもいい。
 いやどうでもよくはないけど、今はいい。
 挑戦者の職業スキルはどうやら浅く広く、色んな職業の下位スキルがほとんどらしい。
 その中でも無属性の魔法と、片手剣を装備すると補正のかかるスキルを取得しただけだ。

 それはおいといて、ステータスのポイントが有り得ないくらいあった。
 通常もらえるのは3ポイント。
 何故か11ポイントもあった。
 いや、何故かじゃないな。

 それは昨日取得した≪成長促進≫のスキルだ。
 これはレベルアップ時にもらえるステータスポイントが1増える効果を持つユニークスキルなんだが、そう、ユニークスキル。
 ≪我が道を行く≫の強化対象だ。
 つまり効果がスキルレベル倍、多分8倍されて3に+されたんだろう。
 1レベル上がっただけで3倍分の強化とはすごい。

 これならミーガンみたいなやつに襲われても安心だな。
 そもそも襲ってくるか分からないけど。
 モグラの話では、ああいうのは明らかな初心者を狙うらしいからな。
 今や俺も立派な1次職。きっと獲物に含まれないだろう。
 
 ちなみに基本レベルが上がった際にもらったスキルポイントは振っていない。
 ユニークスキル自体は増えていたけど、なんと、どれも2ポイント以上必要だったからだ。
 仕方ないから次のレベルアップまでお預けだ。
 その分強力な効果だといいんだけど。

 しかし今日は封印スキルの右腕と左脚の育ちが悪い。
 今日はそこまで意識を割いてないから、仕方ないか。
 よし、ここからはがっつり意識を割いて行こう。
 夕方までの暇つぶしを兼ねてのレベル上げだ。

 と獲物を求めて彷徨っていたんだが、あまりモンスターがいない。
 プレイヤーの姿はちらほら見掛ける。

 初心者向けのエリアだから、配置されてるモンスターの数がそんなに多くないのかもしれないな。
 オオカナヘビは難易度的に人気がないみたいだけど、こいつは割合的に多くない。
 その分経験値的に美味しいけど。

 封印スキルのレベル上げの為にアクティブスキルとダッシュをキャンセルされながら歩いていると、プルンが跳ねているのを見つけた。
 剣を抜こうとしたところで、プレイヤーが駆け寄っているのに気が付いた。
 髪の長さと顔立ちから察するに女性のようだ。
 名前も『ミルキー』と、実に女性らしい。
 そこまで差し迫ってる訳じゃないし他を探そう。

「あー!!」

 方向を変えようとしたところで聞こえてきたのは、叫び声。
 突然の大声に女性プレイヤーも動きを止めた。
 この声は聴き覚えがあるぞ。
 そしてすごい勢いで駆け寄ってきたのは†紅の牙†。またお前か。

「あっ」
「よっしゃー!」

 俺の時と同じように、ほんとにあっという間にプルンを仕留めてしまった。
 ある意味手際がいい。

「私が狩ろうとしてたんですけど」
「はぁ? なんか文句あるわけ?」
「横殴りはマナー違反です!」
「あんたの方が近かっただけでまだ何もしてなかっただろ。言いがかりはやめろよな!」
「っ」

 ミルキーは勝気だったらしい。†紅の牙†に食って掛かった。
 †紅の牙†は怯むことなく大声で威嚇する。
 流石に大人の男に威圧されると萎縮してしまうのか、ミルキーは言い淀んでしまった。

「言いたいことがあるならはっきり言えよ! ああ!?」

 ミルキーが怯んだことに気をよくしたのか、†紅の牙†は更に威嚇する。
 手にした剣の切っ先を向けて、脅すようにちらつかせている。

 ミルキーの装備は転職する前の俺と同じ、つまり初心者用鎧に初心者用短剣だけ。
 対して†紅の牙†は、鎧こそ初心者用鎧だが武器は違う。
 黒い片手直剣で、初心者用の装備とは格が違うように見える。

 多分あれはあの男の相棒だ。
 だから初心者相手同市であんなに強気に出られるんだな。

 これは放っておく気にはならない。
 せっかくの第二の人生だ。
 目の前で困ってる人くらい助けて、気持ちよく生きたい。
 モグラに助けてもらった分、他の初心者の力になるって決めてたしな。

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