40 / 84
40話 大賢者である私がゴブリンのクズゴミ共に正義の怒りをぶつけていた裏で起こっていた男の友情
しおりを挟む
「くそ!許さんぞ!何がG様だ!クソガキが調子に乗りやがって!」
安くない酒をガブガブ飲み干し、酔の勢いに任せて思いの丈をぶちまける男がいた。
高級酒場ではあまり見られない光景だ。
お店としては折角の大人なムーディーな雰囲気を大衆酒場の様にされてしまって迷惑千万であるのだが、上客であるこの男に店の側は寛大だった。
この大荒れの男の名はロードルシュ。
第22話でようやく名前が出てきたAランクパーティー『一矢百中』のリーダーだ。
だったというべきかも知れないが、一矢百中は解散していない。
ただメンバーが全員彼を見限り抜けてしまっただけだ。
パーティーに残ったのはロードルシュ只一人。
たった一人のパーティーのリーダーだ。
メンバーに見限られたのは自業自得だった。
オーディション1回戦敗退の上、その後あれだけの醜態を晒し、武闘家ミリミリと名乗っていたFランクのヒーラーのミリーに一発で沈められたのだ。
メンバーから集めていた尊敬は一気に地に落ち、軽蔑の対象になっただろうことは想像に難くない。
「グレートマムめ!俺の力を思い知らせてやる!」
あの日から、ロードルシュは荒れていた。
そんな姿を遠くで眺めている男がいる。
オッサンであるが気品が漂う紳士な感じがする男だ。
「ふむ、同志達に相談する必要がありそうだ」
男はスッと席を立つと会計を済ませて高級酒場から出ていくのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ここは冒険者ギルドの会議室。
今、あるパーティーが会議室を借りていた。
Aランクパーティー「G様親衛隊」。
ギルド登録されて数日にも関わらずパーティーメンバー数107人という恐るべきモンスターパーティーだ。
ギルドへの登録の便宜上、リーダーはブレイドになっているが
メンバー内に優劣はない。
遥かなる頂点にG様がいるのみである。
形としては1パーティーになるが、実体は複数のパーティーの集合チームである。
ちなみにギルドの依頼に対し、一つのパーティーが複数の依頼を受けることは可能なので、それそれのグループが好きな依頼を受ければいいのだが、その結果はパーティーの評価に直結する。
今日は第1回目の会合である。
流石に全員が参加することはスペース的に出来ないので元パーティーリーダー達約20人が出席していた。
「「「「「全てはグレートマムの為に!」」」」」
どこぞの秘密結社のような謎の合言葉で始まった第一回目の会合。
「同志達よ、緊急の相談があるのだが」
といきなり相談を持ちかけたのは高級酒場に居た紳士風の男だ。
「どうした、同志よ」
「うむ、実は…」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ロードルシュは情報屋からビフテの星がゴブリン討伐を受けて、ブッサイーク村に向かった事を知った。
ロードルシュは流石にAランク冒険者だけのことはあり、その村近辺でゴブリンが住み着きそうな場所に心当たりがあった。
ロードルシュはその場所に先回りし、ゴブリンの住む洞窟を見つけると森の出口に潜んだ。
待ってる間、如何にGに絶望を味合わせるか考えていた。
<ただ殺すのでは済まさない。まずご執心のリッキルトとかいう小僧の脳天に爆裂矢を撃ち込んでやる!飛び散った小僧の顔に驚いたところで今度はオマエだミリー!>
ロードルシュは100m先の獲物を狩れる弓の腕を持つ。
つまりミリー達が気配を感知できる外から一方的に攻撃できるのだ。
復讐心に逸り、セバがミリーの側にいることなど忘れてしまっていた。
しばらく待っていると誰かがやっくる気配がする。
<来たか!直ぐに矢を御見舞してやる!>
しかし、やってきたのはミリー達では無かった。
しかもこちらに向かってやって来る。
遠目に近づいてくるのが顔知り合いでる事が判った。
ちっ!
ロードルシュは思わず舌打ちをした。
「ロードルシュ。オーディションぶりだな」
「ブレイドか。わざわざ俺に会いにきたのか?」
「ああ、ここで何をする気かを聞きたくてな」
「知ってて会いにきたんだろう?」
「一応確認したのさ、斬って後悔が無いようにな」
二人の間に緊張が走る。
ロードルシュは手に弓を持っているものの矢は腰の矢筒にある。
ブレイドもまた剣を腰に差したままだった。
先に動いたのは痺れを切らしたロードルシュだ。
ブレイドにかまってミリーを逃しては堪らない。
素早く矢筒から矢を抜くと流れるような動作で弓を番え速射する。
当たらずとも良い、これは牽制だ。
矢はまっすぐブレイドの頭をめがけて飛ぶ。
ブレイドは剣の抜き打ちで矢を弾いた。
今度はブレイドがロードルシュに向かって走り出す。
早い。
ロードルシュは焦らず弓の2射目を放った。
狙いは足。
足止めできれば第3射で頭を射抜く。
しかしブレイドはこの狙いを読んでおり、走りを止めずに剣の柄で矢を弾いた。
ロードルシュは、ブレイドの技量に感嘆しつつも第3射目を放とうとするしたがブレイドが目前に迫っていた。
ミリーほどの距離ではないが、ブレイドが縮地で距離を詰めたのだ。
ブレイドはロードルシュを剣の間合いに捕えたが、更に間合いを詰める。
パーン!
乾いた音が響く!
ブレイドが行ったのは平手打ちだった。
「ぐ! 何を!」
「目を覚ませ!ロードルシュ」
「目を覚ませだと?俺は全てを失った!お前もそうだろうが!何故邪魔をする!」
逆上し腰の短剣を抜こうとして、止めた。
急激に周囲から殺気を感じたからだ。
「そうだ。それでいい!俺は一人で来た訳では無いからな」
いつの間にかロードルシュは囲まれていた。
しかも、それぞれが手練だ。
「俺の負けだ。どうにでもすればいい」
「そうか、ならお前の身柄は我々『G様親衛隊』で預からせてもらうぞ」
「は?」
理解できない単語が飛び出し、目が点になるロードルシュだった。
G様親衛隊に復讐者が拐われ1時間後。
ようやくミリー達がこの場を通過していったが、激しい攻防があったことなど知る由もなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
翌日、冒険者ギルドにできた行列の中にブレイドとロードルシュの姿があった。
ロードルシュの武装は解かれていたが手首に手錠がはめられており、その手錠は鎖に繋がれいた。
鎖のもう一端はブレイドの手首にはめられた手錠に繋がっている。
つまりは逃げれない状態だ。
「今更Gに会わせて何をさせるつもりだ?」
「別に何も」
「ふん、まあいい、散々罵ってやる」
「ほー。出来るといいな」
どこか恍惚状態のブレイドはまともに取り合わない。
やがて2人の順番になる。
ミリーはいつもの変態が手錠で男をつないでやってきたのを見て、サッサと済まそうと思った。
<コイツラの事を深く考えてはいけない>
ミリーの前に立つ2人。
ロードルシュが思いのままに罵ろうとした、まさにその瞬間。
「怪我もしてないのに並ぶんじゃねー!ド変態が!!」
二人は瞬時に繰り出された2発のハイキックを綺麗に貰った。
瞬間見えたパンチラ。
直後脳天に突き抜ける衝撃!
その衝撃はロードルシュの恨みも怒りも全て持っていってしまった。
真っ白になりそしてイッた。
途轍もない快楽だった。
「お代は100Gづつね」
ミリーの言葉に我にかえり、内股でそそくさと並びなおす二人だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「「「「「全てはグレートマムの為に!」」」」」
第2回 G様親衛隊会合にて。
「早速、新たな同志を紹介したい」
「ロードルシュです。この度同志の末端に加えてもらえて感激しております」
G様より初のハイキックを貰った日、ロードルシュは自らのパーティーを解消しG様親衛隊に入った。
こうして、G様親衛隊は、強力な同志を得て108人となった。
安くない酒をガブガブ飲み干し、酔の勢いに任せて思いの丈をぶちまける男がいた。
高級酒場ではあまり見られない光景だ。
お店としては折角の大人なムーディーな雰囲気を大衆酒場の様にされてしまって迷惑千万であるのだが、上客であるこの男に店の側は寛大だった。
この大荒れの男の名はロードルシュ。
第22話でようやく名前が出てきたAランクパーティー『一矢百中』のリーダーだ。
だったというべきかも知れないが、一矢百中は解散していない。
ただメンバーが全員彼を見限り抜けてしまっただけだ。
パーティーに残ったのはロードルシュ只一人。
たった一人のパーティーのリーダーだ。
メンバーに見限られたのは自業自得だった。
オーディション1回戦敗退の上、その後あれだけの醜態を晒し、武闘家ミリミリと名乗っていたFランクのヒーラーのミリーに一発で沈められたのだ。
メンバーから集めていた尊敬は一気に地に落ち、軽蔑の対象になっただろうことは想像に難くない。
「グレートマムめ!俺の力を思い知らせてやる!」
あの日から、ロードルシュは荒れていた。
そんな姿を遠くで眺めている男がいる。
オッサンであるが気品が漂う紳士な感じがする男だ。
「ふむ、同志達に相談する必要がありそうだ」
男はスッと席を立つと会計を済ませて高級酒場から出ていくのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ここは冒険者ギルドの会議室。
今、あるパーティーが会議室を借りていた。
Aランクパーティー「G様親衛隊」。
ギルド登録されて数日にも関わらずパーティーメンバー数107人という恐るべきモンスターパーティーだ。
ギルドへの登録の便宜上、リーダーはブレイドになっているが
メンバー内に優劣はない。
遥かなる頂点にG様がいるのみである。
形としては1パーティーになるが、実体は複数のパーティーの集合チームである。
ちなみにギルドの依頼に対し、一つのパーティーが複数の依頼を受けることは可能なので、それそれのグループが好きな依頼を受ければいいのだが、その結果はパーティーの評価に直結する。
今日は第1回目の会合である。
流石に全員が参加することはスペース的に出来ないので元パーティーリーダー達約20人が出席していた。
「「「「「全てはグレートマムの為に!」」」」」
どこぞの秘密結社のような謎の合言葉で始まった第一回目の会合。
「同志達よ、緊急の相談があるのだが」
といきなり相談を持ちかけたのは高級酒場に居た紳士風の男だ。
「どうした、同志よ」
「うむ、実は…」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ロードルシュは情報屋からビフテの星がゴブリン討伐を受けて、ブッサイーク村に向かった事を知った。
ロードルシュは流石にAランク冒険者だけのことはあり、その村近辺でゴブリンが住み着きそうな場所に心当たりがあった。
ロードルシュはその場所に先回りし、ゴブリンの住む洞窟を見つけると森の出口に潜んだ。
待ってる間、如何にGに絶望を味合わせるか考えていた。
<ただ殺すのでは済まさない。まずご執心のリッキルトとかいう小僧の脳天に爆裂矢を撃ち込んでやる!飛び散った小僧の顔に驚いたところで今度はオマエだミリー!>
ロードルシュは100m先の獲物を狩れる弓の腕を持つ。
つまりミリー達が気配を感知できる外から一方的に攻撃できるのだ。
復讐心に逸り、セバがミリーの側にいることなど忘れてしまっていた。
しばらく待っていると誰かがやっくる気配がする。
<来たか!直ぐに矢を御見舞してやる!>
しかし、やってきたのはミリー達では無かった。
しかもこちらに向かってやって来る。
遠目に近づいてくるのが顔知り合いでる事が判った。
ちっ!
ロードルシュは思わず舌打ちをした。
「ロードルシュ。オーディションぶりだな」
「ブレイドか。わざわざ俺に会いにきたのか?」
「ああ、ここで何をする気かを聞きたくてな」
「知ってて会いにきたんだろう?」
「一応確認したのさ、斬って後悔が無いようにな」
二人の間に緊張が走る。
ロードルシュは手に弓を持っているものの矢は腰の矢筒にある。
ブレイドもまた剣を腰に差したままだった。
先に動いたのは痺れを切らしたロードルシュだ。
ブレイドにかまってミリーを逃しては堪らない。
素早く矢筒から矢を抜くと流れるような動作で弓を番え速射する。
当たらずとも良い、これは牽制だ。
矢はまっすぐブレイドの頭をめがけて飛ぶ。
ブレイドは剣の抜き打ちで矢を弾いた。
今度はブレイドがロードルシュに向かって走り出す。
早い。
ロードルシュは焦らず弓の2射目を放った。
狙いは足。
足止めできれば第3射で頭を射抜く。
しかしブレイドはこの狙いを読んでおり、走りを止めずに剣の柄で矢を弾いた。
ロードルシュは、ブレイドの技量に感嘆しつつも第3射目を放とうとするしたがブレイドが目前に迫っていた。
ミリーほどの距離ではないが、ブレイドが縮地で距離を詰めたのだ。
ブレイドはロードルシュを剣の間合いに捕えたが、更に間合いを詰める。
パーン!
乾いた音が響く!
ブレイドが行ったのは平手打ちだった。
「ぐ! 何を!」
「目を覚ませ!ロードルシュ」
「目を覚ませだと?俺は全てを失った!お前もそうだろうが!何故邪魔をする!」
逆上し腰の短剣を抜こうとして、止めた。
急激に周囲から殺気を感じたからだ。
「そうだ。それでいい!俺は一人で来た訳では無いからな」
いつの間にかロードルシュは囲まれていた。
しかも、それぞれが手練だ。
「俺の負けだ。どうにでもすればいい」
「そうか、ならお前の身柄は我々『G様親衛隊』で預からせてもらうぞ」
「は?」
理解できない単語が飛び出し、目が点になるロードルシュだった。
G様親衛隊に復讐者が拐われ1時間後。
ようやくミリー達がこの場を通過していったが、激しい攻防があったことなど知る由もなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
翌日、冒険者ギルドにできた行列の中にブレイドとロードルシュの姿があった。
ロードルシュの武装は解かれていたが手首に手錠がはめられており、その手錠は鎖に繋がれいた。
鎖のもう一端はブレイドの手首にはめられた手錠に繋がっている。
つまりは逃げれない状態だ。
「今更Gに会わせて何をさせるつもりだ?」
「別に何も」
「ふん、まあいい、散々罵ってやる」
「ほー。出来るといいな」
どこか恍惚状態のブレイドはまともに取り合わない。
やがて2人の順番になる。
ミリーはいつもの変態が手錠で男をつないでやってきたのを見て、サッサと済まそうと思った。
<コイツラの事を深く考えてはいけない>
ミリーの前に立つ2人。
ロードルシュが思いのままに罵ろうとした、まさにその瞬間。
「怪我もしてないのに並ぶんじゃねー!ド変態が!!」
二人は瞬時に繰り出された2発のハイキックを綺麗に貰った。
瞬間見えたパンチラ。
直後脳天に突き抜ける衝撃!
その衝撃はロードルシュの恨みも怒りも全て持っていってしまった。
真っ白になりそしてイッた。
途轍もない快楽だった。
「お代は100Gづつね」
ミリーの言葉に我にかえり、内股でそそくさと並びなおす二人だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「「「「「全てはグレートマムの為に!」」」」」
第2回 G様親衛隊会合にて。
「早速、新たな同志を紹介したい」
「ロードルシュです。この度同志の末端に加えてもらえて感激しております」
G様より初のハイキックを貰った日、ロードルシュは自らのパーティーを解消しG様親衛隊に入った。
こうして、G様親衛隊は、強力な同志を得て108人となった。
0
お気に入りに追加
173
あなたにおすすめの小説
溺れかけた筆頭魔術師様をお助けしましたが、堅実な人魚姫なんです、私は。
氷雨そら
恋愛
転生したら人魚姫だったので、海の泡になるのを全力で避けます。
それなのに、成人の日、海面に浮かんだ私は、明らかに高貴な王子様っぽい人を助けてしまいました。
「恋になんて落ちてない。関わらなければ大丈夫!」
それなのに、筆頭魔術師と名乗るその人が、海の中まで追いかけてきて溺愛してくるのですが?
人魚姫と筆頭魔術師の必然の出会いから始まるファンタジーラブストーリー。
小説家になろうにも投稿しています。
【完結】甘やかな聖獣たちは、聖女様がとろけるようにキスをする
楠結衣
恋愛
女子大生の花恋は、いつものように大学に向かう途中、季節外れの鯉のぼりと共に異世界に聖女として召喚される。
ところが花恋を召喚した王様や黒ローブの集団に偽聖女と言われて知らない森に放り出されてしまう。
涙がこぼれてしまうと鯉のぼりがなぜか執事の格好をした三人組みの聖獣に変わり、元の世界に戻るために、一日三回のキスが必要だと言いだして……。
女子大生の花恋と甘やかな聖獣たちが、いちゃいちゃほのぼの逆ハーレムをしながら元の世界に戻るためにちょこっと冒険するおはなし。
◇表紙イラスト/知さま
◇鯉のぼりについては諸説あります。
◇小説家になろうさまでも連載しています。
【本編完結】五人のイケメン薔薇騎士団団長に溺愛されて200年の眠りから覚めた聖女王女は困惑するばかりです!
七海美桜
恋愛
フーゲンベルク大陸で、長く大陸の大半を治めていたバッハシュタイン王国で、最後の古龍への生贄となった第三王女のヴェンデルガルト。しかしそれ以降古龍が亡くなり王国は滅びバルシュミーデ皇国の治世になり二百年後。封印されていたヴェンデルガルトが目覚めると、魔法は滅びた世で「治癒魔法」を使えるのは彼女だけ。亡き王国の王女という事で城に客人として滞在する事になるのだが、治癒魔法を使える上「金髪」である事から「黄金の魔女」と恐れられてしまう。しかしそんな中。五人の美青年騎士団長たちに溺愛されて、愛され過ぎて困惑する毎日。彼女を生涯の伴侶として愛する古龍・コンスタンティンは生まれ変わり彼女と出逢う事が出来るのか。龍と薔薇に愛されたヴェンデルガルトは、誰と結ばれるのか。
この作品は、小説家になろうにも掲載しています。
ヤンデレ騎士団の光の聖女ですが、彼らの心の闇は照らせますか?〜メリバエンド確定の乙女ゲーに転生したので全力でスキル上げて生存目指します〜
たかつじ楓*LINEマンガ連載中!
恋愛
攻略キャラが二人ともヤンデレな乙女ーゲームに転生してしまったルナ。
「……お前も俺を捨てるのか? 行かないでくれ……」
黒騎士ヴィクターは、孤児で修道院で育ち、その修道院も魔族に滅ぼされた過去を持つ闇ヤンデレ。
「ほんと君は危機感ないんだから。閉じ込めておかなきゃ駄目かな?」
大魔導師リロイは、魔法学園主席の天才だが、自分の作った毒薬が事件に使われてしまい、責任を問われ投獄された暗黒微笑ヤンデレである。
ゲームの結末は、黒騎士ヴィクターと魔導師リロイどちらと結ばれても、戦争に負け命を落とすか心中するか。
メリーバッドエンドでエモいと思っていたが、どっちと結ばれても死んでしまう自分の運命に焦るルナ。
唯一生き残る方法はただ一つ。
二人の好感度をMAXにした上で自分のステータスをMAXにする、『大戦争を勝ちに導く光の聖女』として君臨する、激ムズのトゥルーエンドのみ。
ヤンデレだらけのメリバ乙女ゲーで生存するために奔走する!?
ヤンデレ溺愛三角関係ラブストーリー!
※短編です!好評でしたら長編も書きますので応援お願いします♫
世界のピンチが救われるまで本能に従ってはいけません!!〜少年聖女と獣人騎士の攻防戦〜
アマンダ
恋愛
「世界を救ってほしい!でも女ってバレないで!!」
え?どういうこと!?オカマな女神からの無茶ぶりに応え、男の子のフリをして―――異世界転移をしたミコト。頼れる愉快な仲間たちと共に世界を救う7つの至宝探しの旅へ…ってなんかお仲間の獣人騎士様がどんどん過保護になっていくのですが!?
“運命の番い”を求めてるんでしょ?ひと目見たらすぐにわかるんでしょ?じゃあ番いじゃない私に構わないで!そんなに優しくしないでください!!
全力で逃げようとする聖女vs本能に従い追いかける騎士の攻防!運命のいたずらに負けることなく世界を救えるのか…!?
運命の番いを探し求めてる獣人騎士様を好きになっちゃった女の子と、番いじゃない&恋愛対象でもないはずの少年に手を出したくて仕方がない!!獣人騎士の、理性と本能の間で揺れ動くハイテンションラブコメディ!!
7/24より、第4章 海の都編 開始です!
他サイト様でも連載しています。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる