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うさぎさん……可愛い
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ふぁ~。
セルフィーとシェリアが出会ってもう、10日が過ぎていった。
シェリアは眠たい目をこすり起き上がり、すぐに身支度をした。
今の時間は真夜中2時である。
何故この時間に起きたのかというと王宮外に出て少し遊ぶためだ。
この時間帯の警備は強くなるのだが王宮外から堂々と襲うような人はいないため緊張し疲れてるものか暇すぎて油断しているものが大半のため出やすかったのだ。
更にシェリアは警備のスケジュールを事前に調べ知っているので抜けるのも容易いのである。
シェリアは実際この時間帯に何度も抜けている。
3階がシェリアの寝室なので窓からそ~と魔道具を使い降りるのだ。
「あ、あそこは警備の予定になかったはずですのに…。」
シェリアはかなり焦っている。ここも時期に警備のものが巡覧するからだ。
「どうしましょう……。いっそ今日はやめるべきでしょうか。」
「何をやめるんですか?」
シェリアは驚きのあまり心臓のあたりを手で抑えてしまった。
「い、いつからどうやって…」
「寝顔でも拝見してから帰ろうかと思ってたんですが、外に出てきたのでついてきました。」
シェリアは全く気づかなかった。
無駄にセルフィーは魔法の技術を使っているらしくシェリアは、あぁ、ほとんど最初の方からいたんですねと思った。
セルフィーはシェリアと同じように屈んでおり、手袋をした右手を頬にあて首を傾げていた。
「あ、もしや私に逢いに出ようとしてくれました?」
「違います。」
「それは、残念です。」
セルフィーは全く残念そうな表情はしてなく、余裕な表情でどこからかそんな自信か出るのか少し気になってしまった。
「なんなら、私が出してあげましょうか?」
「え、いえ自分で出るのが好きなので結構です。」
「そう…ですか。なら、良いものを差し上げましょう。」
セルフィーは鞄の中をゴソゴソとあさっている。
多分ウエストポーチ型マジックアイテムボックスなのだろう。
マジックアイテムボックスというのはつくり手にもよるが見た目に反して入るのが10倍だったりボックスの時間経過がなかったりとかなり便利でお高い品物だ。
「はい、どうぞ。」
そう言って渡して来たのは子ウサギだった。
この子ウサギ、可愛いのだが危険な種類で腕に自身があるものではないと狩ることができないとされ、また、人に懐かないので有名だった。
セルフィーが首根っこを持ってる子ウサギは本当に同一種類のうさぎなのか疑いたくなるほど怯え、耳を垂らしていた。
「ちゃんと躾しましたから大丈夫ですよ?白いうさぎお好きですよね?……あ、入らないならちゃんと還しますから安心してくださいね。」
安心できる要素が一切シェリアはないなと思った。
まず、懐かないうさぎが助けてほしいというようにこちらに手足を伸ばしている時点でおかしいし、帰すとは言ってないのだから。
「えっと、じゃあありがたく頂きますね。」
「いいですか?教えたとおりにいい子にしてるんですよ?」
シェリアは子ウサギを両手で受け取り、セルフィーは子ウサギに追い打ちをかけた。
なんだか…子ウサギが怯えすぎて可愛そうだと思ってしまった。
「では、部屋まで案内しますね。」
セルフィーと一緒だと何故か警備に出会わなかったので、もう気にするだけ無駄な気がシェリアはしたのだった。
セルフィーが大人しく帰った後 ――
「出れはしませんでしたけど……白い子ウサギ、可愛いです。女の子みたいですし、ユキと名付けましょうか。」
「キュッ!キュ!」
ベットの上で念願の白ウサギのペットができたことを密かに喜んでいたのだった。
セルフィーとシェリアが出会ってもう、10日が過ぎていった。
シェリアは眠たい目をこすり起き上がり、すぐに身支度をした。
今の時間は真夜中2時である。
何故この時間に起きたのかというと王宮外に出て少し遊ぶためだ。
この時間帯の警備は強くなるのだが王宮外から堂々と襲うような人はいないため緊張し疲れてるものか暇すぎて油断しているものが大半のため出やすかったのだ。
更にシェリアは警備のスケジュールを事前に調べ知っているので抜けるのも容易いのである。
シェリアは実際この時間帯に何度も抜けている。
3階がシェリアの寝室なので窓からそ~と魔道具を使い降りるのだ。
「あ、あそこは警備の予定になかったはずですのに…。」
シェリアはかなり焦っている。ここも時期に警備のものが巡覧するからだ。
「どうしましょう……。いっそ今日はやめるべきでしょうか。」
「何をやめるんですか?」
シェリアは驚きのあまり心臓のあたりを手で抑えてしまった。
「い、いつからどうやって…」
「寝顔でも拝見してから帰ろうかと思ってたんですが、外に出てきたのでついてきました。」
シェリアは全く気づかなかった。
無駄にセルフィーは魔法の技術を使っているらしくシェリアは、あぁ、ほとんど最初の方からいたんですねと思った。
セルフィーはシェリアと同じように屈んでおり、手袋をした右手を頬にあて首を傾げていた。
「あ、もしや私に逢いに出ようとしてくれました?」
「違います。」
「それは、残念です。」
セルフィーは全く残念そうな表情はしてなく、余裕な表情でどこからかそんな自信か出るのか少し気になってしまった。
「なんなら、私が出してあげましょうか?」
「え、いえ自分で出るのが好きなので結構です。」
「そう…ですか。なら、良いものを差し上げましょう。」
セルフィーは鞄の中をゴソゴソとあさっている。
多分ウエストポーチ型マジックアイテムボックスなのだろう。
マジックアイテムボックスというのはつくり手にもよるが見た目に反して入るのが10倍だったりボックスの時間経過がなかったりとかなり便利でお高い品物だ。
「はい、どうぞ。」
そう言って渡して来たのは子ウサギだった。
この子ウサギ、可愛いのだが危険な種類で腕に自身があるものではないと狩ることができないとされ、また、人に懐かないので有名だった。
セルフィーが首根っこを持ってる子ウサギは本当に同一種類のうさぎなのか疑いたくなるほど怯え、耳を垂らしていた。
「ちゃんと躾しましたから大丈夫ですよ?白いうさぎお好きですよね?……あ、入らないならちゃんと還しますから安心してくださいね。」
安心できる要素が一切シェリアはないなと思った。
まず、懐かないうさぎが助けてほしいというようにこちらに手足を伸ばしている時点でおかしいし、帰すとは言ってないのだから。
「えっと、じゃあありがたく頂きますね。」
「いいですか?教えたとおりにいい子にしてるんですよ?」
シェリアは子ウサギを両手で受け取り、セルフィーは子ウサギに追い打ちをかけた。
なんだか…子ウサギが怯えすぎて可愛そうだと思ってしまった。
「では、部屋まで案内しますね。」
セルフィーと一緒だと何故か警備に出会わなかったので、もう気にするだけ無駄な気がシェリアはしたのだった。
セルフィーが大人しく帰った後 ――
「出れはしませんでしたけど……白い子ウサギ、可愛いです。女の子みたいですし、ユキと名付けましょうか。」
「キュッ!キュ!」
ベットの上で念願の白ウサギのペットができたことを密かに喜んでいたのだった。
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