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謎の宇宙人?を見た話
しおりを挟む僕が小学校2年生の時の話をします。
夏休みに、祖父母の田舎にある家に2週間ほど泊まりに行っていたんです。
目的は、祖父母が持っている深い山の中の広大な栗畑の一角にクヌギの木が10本ほど植えられており、泊まっている間は毎日夜中になるとそこにカブトムシを採りに祖母と出かけるんです。ちなみに栗畑は、祖父母の家から来るまで15分くらいのところにあります。
その日もいつものように、深夜0時ごろになって、軽トラで祖母とカブトムシを採りに出かけました。
カブトムシを探し始めて30分ぐらい経ちました。クヌギの木だけではなく、周辺の栗の木なんかにもカブトムシはいることがあるので、一体何本あるか分からない大量の栗の木も全てくまなく見回っていました。
いつもならすぐに2匹くらいカブトムシがクワガタムシを捕まえられるんですが、その日はカブトムシやクワガタムシはおろか、いつも大量にいる蛾やハエ、ハチなんかも殆どいません。
今思うと、ちょっとおかしな日でした。
1時間経つか経たないかくらいの時に祖母は、もう今日は諦めて帰ろうかと僕に声ををかけました。
僕も正直もう疲れたんで祖母の意見に賛成し、僕たちは来た道を引き返しました。
また広大な栗畑の中を一応、2人でカブトムシを探しながら歩きます。
5分ほど歩いたでしょうか。手に持っていた懐中電灯の先の栗の木と木の間で、何か動いているのが見えました。僕は、興味津々でそれに近づきました。
近づいてみると、色は多分コンクリートみたいなグレーで、面長の頭に、首は無く、丸っこい手のようなものが付いていて、脚はなくて土台に座っているような格好でした。頭には縦に長い目が、白っぽく光っていました。何かわかりませんが、生命体である事は間違いないと思います。
僕はギョッとして立ちすくみました。祖母も気がついて「ぎゃーーーーーー」っと叫び声を上げました。
その瞬間、そいつは「にゃむにょむにゃむにゃむ」って感じの変な音?声?を発しました。
僕はそいつをじっと見つめていましたが、我に帰った祖母は僕の手を引っ張り、そいつのいるところをぐるりと避けて軽トラまで逃げました。
祖母は帰ってからも息が荒く戸締りを入念にして、その日は寝ました。そして、その日以来祖母とはカブトムシ採りに行かなくなりました。
祖母は僕が社会人になった直後に、病気で亡くなっていますが、亡くなる直前までその事は覚えていました。だから、小学生の夢とか
もう30年以上前の話ですが、もしあれがなんだったのかご存知の方がいらっしゃったら教えてください。
ちなみになんですが、僕はこの事以降、オカルトな体験を度々するようになったんです。
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