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第一章
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「ねえちょっとアレク王子!聞いてるぅ?」
「聞いてる聞いてる」
いつの間にかおれの隣に移動してきたアレク王子が少しげんなりして相槌を打ってくる。
「なんだぁ、その態度はぁーっ」
「いやー…、なんか思ってた展開と違うなって」
「みんなで寄ってたかっておれを子供扱いしてぇ、おれはもう成人したりっぱな大人なのに、レイヴァンさまもグランツだんちょーも、やれ心配だの護るだのぉー、チビだからってバカにしてさぁーあ?」
ぐいっとグラスに入ったお酒を一気に煽る。林檎の味が口一杯に広がって喉を流れる。温かい。ふわふわする。気分がいい。
「バカにしているんじゃなくて、みんなマシロちゃんが可愛いから」
「それ!それだよ!可愛い可愛いってポンポンみんな言ってくれちゃうけろぉ!可愛くなんか無いんだよこっちはぁ!生まれてこのかた平凡ヤローで生きてきたんだよこっちはぁさー!遺憾の意!」
「その言い方がもう可愛いんだけど…、わぁ!ごめん、ごめん!マシロちゃんもう飲まないで!」
空のグラスに新しく注ごうと瓶に手を伸ばすと、アレク王子が必死に止めてくる。
「飲まなきゃやってらんねーんだよぉ!グランツだんちょーが格好いい告白みたいなことをおれなんかにしたせいでぇ、騎士塔にも行きづらくなっちゃったし…。おれはマッチョになりたいのにぃ!」
「まだ諦めてないの!?」
「諦めるわけないらろーがっ、おれは女の子にモテモテになる為に王都まではるばる出てきたんだぞぉ、なのに魔力はなくなるし、イケメンに尻掘られるし、どうなってるんだってのぉ!」
「え?なに?尻?」
「そー、しりぃ。尻分からないの?ここだよ」
握られていたアレク王子の手をそのままおれの尻に当てて触らせる。
「マ、マシロちゃん!いきなりは…っ」
「でぇ、レイヴァンさまとカールさまに掘られて中出しされたのがここぉ」
「中出し!?て、ちょっ、マシロちゃん!?」
そのままぐいっと穴がある割れ目にアレク王子の指を押し込む。んー、服が邪魔で触れないな…。
仕方なく手を一旦離して、改めてパンツの中に誘導する。座ってると奥まで手が入らなくて仕方なく腰を浮かして、アレク王子に寄りかかった。出来た隙間にアレク王子の手を押し込む。これでよしっ。
「アレク王子分かる?ここにね、ちんこ入れるんだよぉ?」
「ねぇ、待って!展開が早い…っ!」
「ここにちんこ入れてぇ、お腹の中にいっぱい出して貰わないと、おれぇ死んじゃうんだってウケるでしょ?」
「いや…、え?それって魔力を補充する話だよね?キスでするんじゃないの?」
「あははっ違うよ!ちゅーは気持ちいいだけ、中に直接出してもらわないと意味無いんだよぉ」
「…そうなんだ、中に、直接…」
「んぅ?」
さっきまで穴に当てていただけだったアレク王子の指がつぷっと少し入ってきた。
浅いところでぬぷぬぷと出だり入ったりを繰り返す。
「…痛くないの?」
「痛くないよぉ、レイヴァンさま達のはもっと奥まで入ったしぃ」
「…っ、もっと、奥…」
ごくっと喉を鳴らす音が響いた。
すると、ぬぷぷっと今度はゆっくりと奥まで指が入って来た。流石に狭いのか、ぐぐぐっと押し広げながら侵入してくる指に圧迫感を感じて寄りかかったアレク王子にしがみつく。
「んっ…はぁ…」
「ねぇマシロちゃん、もっと奥…?」
「ふぅっ、ん…、もっとおくぅ…、んあっ」
「もっと、もっとか…」
更にぐぐっと付き入れられて、とうとう指一本が全て収まった。剣を使うからかレイヴァン様とカール様と違って少しゴツゴツしていて太い。一本しか入ってない筈なのにみっちりと埋められて、息を吐く度に締め付けてしまう。
「あ…、んっ、はー…ぁ」
「気持ちよさそうだね、マシロちゃん。ぎゅってして離してくれない」
埋めた指をそのままに、もっと奥に向ってぐいぐい押し込んでくる感覚に震えて更に締め付ける。気持ちいい。
「ねぇ、マシロちゃん。もっと奥に欲しくない?」
もっと奥に…?もう奥まで来てるのに?
「おく…?」
「そう、マシロちゃんの言う、お腹の中」
肉壁を拡げるように指をぐりぐりと回される。圧迫感にちんこを挿れられた時の感覚を思い出す。あれなら届く。もっと奥まで…。
ちらりとアレク王子の股間をみると大きくテントを張っていて、結構大きそうだと想像する。ごくんっと喉がなった。
「ふふっ、素直な反応で可愛いね。マシロちゃん顔を上げて…」
言われるままに上げると、目の前に捕食者の顔をしたアレク王子がいた。あ、食われる。
そんなおれを面白がるように目を細め、食いつくようなキスが降ってきた。
「うむ…、ふ…っ、ちゅ…っ、ぁ…はぁ…ぅんっ」
口内を味わい尽くすような濃厚なキスに息までも食われて酸素が足りない。ぼーっとする頭で酸素を求めて舌を出すとそれも食われる。八方塞がりで、苦しい原因のアレク王子に助けを求めてしがみつく。するともっと食われる。どうしたらいいんだ。
流れ込んで来るアレク王子の唾液を喉が勝手に動いて飲み込むと、通っていく中でかーっと熱を持ち腹に落ちる。ぽかぽかする感じに、思い出した。
お酒を飲んでる時に似てると思った感覚はこれだ。ぽかぽか、ふわふわ、気持ちいい。
そう思ったらもっと欲しくなっておれからも食らいつく。もっとちょうだい。
積極的になったおれに少し驚いた様子だったが、少し笑って、嬉しそうにお互いに舌を絡めあった。
その間もお尻には指が埋め込まれたままで、微動だに動かないそれをおれの肉壁がひたすら吸い付いて刺激する。いつの間にか腰まで動いている始末で止められない。
ゆるく痺れる快感に没頭していった。
ゆっくり快楽に浸かっていくおれを、アレク王子は満足そうに見ていた。
「聞いてる聞いてる」
いつの間にかおれの隣に移動してきたアレク王子が少しげんなりして相槌を打ってくる。
「なんだぁ、その態度はぁーっ」
「いやー…、なんか思ってた展開と違うなって」
「みんなで寄ってたかっておれを子供扱いしてぇ、おれはもう成人したりっぱな大人なのに、レイヴァンさまもグランツだんちょーも、やれ心配だの護るだのぉー、チビだからってバカにしてさぁーあ?」
ぐいっとグラスに入ったお酒を一気に煽る。林檎の味が口一杯に広がって喉を流れる。温かい。ふわふわする。気分がいい。
「バカにしているんじゃなくて、みんなマシロちゃんが可愛いから」
「それ!それだよ!可愛い可愛いってポンポンみんな言ってくれちゃうけろぉ!可愛くなんか無いんだよこっちはぁ!生まれてこのかた平凡ヤローで生きてきたんだよこっちはぁさー!遺憾の意!」
「その言い方がもう可愛いんだけど…、わぁ!ごめん、ごめん!マシロちゃんもう飲まないで!」
空のグラスに新しく注ごうと瓶に手を伸ばすと、アレク王子が必死に止めてくる。
「飲まなきゃやってらんねーんだよぉ!グランツだんちょーが格好いい告白みたいなことをおれなんかにしたせいでぇ、騎士塔にも行きづらくなっちゃったし…。おれはマッチョになりたいのにぃ!」
「まだ諦めてないの!?」
「諦めるわけないらろーがっ、おれは女の子にモテモテになる為に王都まではるばる出てきたんだぞぉ、なのに魔力はなくなるし、イケメンに尻掘られるし、どうなってるんだってのぉ!」
「え?なに?尻?」
「そー、しりぃ。尻分からないの?ここだよ」
握られていたアレク王子の手をそのままおれの尻に当てて触らせる。
「マ、マシロちゃん!いきなりは…っ」
「でぇ、レイヴァンさまとカールさまに掘られて中出しされたのがここぉ」
「中出し!?て、ちょっ、マシロちゃん!?」
そのままぐいっと穴がある割れ目にアレク王子の指を押し込む。んー、服が邪魔で触れないな…。
仕方なく手を一旦離して、改めてパンツの中に誘導する。座ってると奥まで手が入らなくて仕方なく腰を浮かして、アレク王子に寄りかかった。出来た隙間にアレク王子の手を押し込む。これでよしっ。
「アレク王子分かる?ここにね、ちんこ入れるんだよぉ?」
「ねぇ、待って!展開が早い…っ!」
「ここにちんこ入れてぇ、お腹の中にいっぱい出して貰わないと、おれぇ死んじゃうんだってウケるでしょ?」
「いや…、え?それって魔力を補充する話だよね?キスでするんじゃないの?」
「あははっ違うよ!ちゅーは気持ちいいだけ、中に直接出してもらわないと意味無いんだよぉ」
「…そうなんだ、中に、直接…」
「んぅ?」
さっきまで穴に当てていただけだったアレク王子の指がつぷっと少し入ってきた。
浅いところでぬぷぬぷと出だり入ったりを繰り返す。
「…痛くないの?」
「痛くないよぉ、レイヴァンさま達のはもっと奥まで入ったしぃ」
「…っ、もっと、奥…」
ごくっと喉を鳴らす音が響いた。
すると、ぬぷぷっと今度はゆっくりと奥まで指が入って来た。流石に狭いのか、ぐぐぐっと押し広げながら侵入してくる指に圧迫感を感じて寄りかかったアレク王子にしがみつく。
「んっ…はぁ…」
「ねぇマシロちゃん、もっと奥…?」
「ふぅっ、ん…、もっとおくぅ…、んあっ」
「もっと、もっとか…」
更にぐぐっと付き入れられて、とうとう指一本が全て収まった。剣を使うからかレイヴァン様とカール様と違って少しゴツゴツしていて太い。一本しか入ってない筈なのにみっちりと埋められて、息を吐く度に締め付けてしまう。
「あ…、んっ、はー…ぁ」
「気持ちよさそうだね、マシロちゃん。ぎゅってして離してくれない」
埋めた指をそのままに、もっと奥に向ってぐいぐい押し込んでくる感覚に震えて更に締め付ける。気持ちいい。
「ねぇ、マシロちゃん。もっと奥に欲しくない?」
もっと奥に…?もう奥まで来てるのに?
「おく…?」
「そう、マシロちゃんの言う、お腹の中」
肉壁を拡げるように指をぐりぐりと回される。圧迫感にちんこを挿れられた時の感覚を思い出す。あれなら届く。もっと奥まで…。
ちらりとアレク王子の股間をみると大きくテントを張っていて、結構大きそうだと想像する。ごくんっと喉がなった。
「ふふっ、素直な反応で可愛いね。マシロちゃん顔を上げて…」
言われるままに上げると、目の前に捕食者の顔をしたアレク王子がいた。あ、食われる。
そんなおれを面白がるように目を細め、食いつくようなキスが降ってきた。
「うむ…、ふ…っ、ちゅ…っ、ぁ…はぁ…ぅんっ」
口内を味わい尽くすような濃厚なキスに息までも食われて酸素が足りない。ぼーっとする頭で酸素を求めて舌を出すとそれも食われる。八方塞がりで、苦しい原因のアレク王子に助けを求めてしがみつく。するともっと食われる。どうしたらいいんだ。
流れ込んで来るアレク王子の唾液を喉が勝手に動いて飲み込むと、通っていく中でかーっと熱を持ち腹に落ちる。ぽかぽかする感じに、思い出した。
お酒を飲んでる時に似てると思った感覚はこれだ。ぽかぽか、ふわふわ、気持ちいい。
そう思ったらもっと欲しくなっておれからも食らいつく。もっとちょうだい。
積極的になったおれに少し驚いた様子だったが、少し笑って、嬉しそうにお互いに舌を絡めあった。
その間もお尻には指が埋め込まれたままで、微動だに動かないそれをおれの肉壁がひたすら吸い付いて刺激する。いつの間にか腰まで動いている始末で止められない。
ゆるく痺れる快感に没頭していった。
ゆっくり快楽に浸かっていくおれを、アレク王子は満足そうに見ていた。
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