気がつけば異世界

 芹沢 ゆら(27)は、いつものように事務仕事を終え帰宅してみれば、母に小さい段ボールの箱を渡される。

 それは、つい最近亡くなった骨董屋を営んでいた叔父からの品だった。

 その段ボールから最後に取り出した小さなオルゴールの箱の中には指輪が1つ。やっと合う小指にはめてみたら、部屋にいたはずが円柱のてっぺんにいた。

これは現実なのだろうか?

 私は、まだ事の重大さに気づいていなかった。
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