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シーナ
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魔人「だ、誰だ!!」
アレス「…お前は?」
魔人「お前こそ…あ!…魔王様…ミゼル様…」
ボレアス「ここが殺害現場か?」
アレス「ああ、オレが見た景色はここだ…あの壁の染みをオレは目印にした」
ボレアス「貴様…今日、一人の魔人を痛めつけて殺したか?」
魔人「い、いや…知りません…オレではないです…え?…ここで?」
ミゼル「では誰が?」
魔人「わからないです…」
アレス「なぜ?…ここはお前の部屋じゃないのか?」
魔人「こ、ここはオレの部屋なんですけど…帰ったら部屋が散らかってて、ここに染みがついてたんです…盗っ人かなんかだと思って、今片付けて確認してました所です…」
ミゼル「…信じられんな…お前、ウソじゃないだろうな?」
魔人「ほ、本当です!」
アレス「ああ…コイツはオレは見てない…肌の色も角も違う…オレが見たのは肌の色が緑っぽくて、角もお前たちと違ってまっすぐだった…ここからまっすぐ上に生えてた…それに太ってたよ」
魔人「…え?」
アレス「心当たりあるのか?」
魔人「ちょっと待ってください…」
魔人は自分の魔通信機を出して、写真を見せてきた
魔人「コイツ…と違いますか?」
アレス「ああ!…コイツ!…コイツだよ!」
魔人「コイツが…ここで殺しを?」
アレス「ああ…なんか心当たりは?」
魔人「わ、わかりません…コイツはオレと会社が一緒で…ていうか上司で…アークって名前です」
アレス「アークはどんな奴だ?…お前の名前は?」
魔人「オレはラードラって言います…アークはまあ…ムカつく上司です」
アレス「ワルか?」
ラードラ「なんていうか…部下に自分の仕事とかも回して…残業させて給料も出さないし…なにか成功した部下の功績を自分がやったように上に話す奴です…特に押し付けられてる奴が居て…オレはソイツが不憫になって手伝おうとすると、オレを無理矢理飲みに連れ出して、さんざんグチとか文句とか聞かせて、支払いはオレらが…」
アレス「わかったわかったw…やな奴だなぁ…」
ミゼル「その特に仕事を押し付けられてる奴っていうのはこれか?」
ラードラ「あ!…そうです!…ヤックス…もしかして死んだのって…」
ミゼル「そうだ…このヤックスだ」
ラードラ「え…」
アレス「仲良かったのか?」
ラードラ「あ、うん…オレの先輩で…仕事を教えてくれた人です…だからその恩を返そうと、残業を手伝おうって…」
アレス「そうか…」
ラードラ「今、ヤックスが手がけてる得意先とか…どうなるんだろう」
ボレアス「そんな事は今はひとまず良いのだ…そのアークの居場所をお前は知っておるか?」
ラードラ「いえ…申し訳ございませんが…知りません」
アレス「…ダメだ…やっぱ実物見ねえと、視界はのぞけないみたいだ」
ミゼル「会社はもう閉業しているか?」
ラードラ「まだ残業してる奴もいると思いますが…一応もう閉まってると思います…」
ミゼル「会社名と役職など、教えてくれ」
ラードラ「は、はい…」
ラードラはミゼルに、アークの情報を教えた
ラードラ「あ、あの…失礼ですが魔王様…この方は人間…でございますよね?」
ボレアス「ああ」
ラードラ「あ…もしかして今度の魔王様の試合相手…ですか?」
ボレアス「そうだ…」
ミゼル「あまり詮索をするな」
アレス「まあまあ、ミゼルちゃん…勝手に家に押しかけた上、いろいろ質問攻めにしたんだ…そう冷たくするなよ」
ミリア「そうなのよ」
ミゼル「は…シュン…申し訳ございません…」
アレス「ラードラ…オレは人間の世界の勇者だ…勇者アレスっていうもんだ…別に魔界や魔王をどうこうしようってわけじゃない…こうしてボレアスとも仲良しだしなw…ただ、訳あってその死んだヤックスに恩があるんだよ…だから殺した奴見つけて、懲らしめてやろうとね…それがオレがヤックスにしてやれるたった一つの事だから」
ラードラ「…そうか、恩返しか…」
アレス「ヤックスは…良い奴か?」
ラードラ「普通だけど…オレは世話になってたから…」
アレス「ヤックスには他に仲良くしてる奴はいたか?」
ラードラ「…あ、たしか、たまに抱いてる女がいるって…」
ミゼル「その女の居場所は?」
ラードラ「…すいません、わかりません」
ミゼル「ふむ…写真はないか?」
ラードラ「いえ…すいません…ただ、今日の帰りに寄った店で見ました」
アレス「それは何時間前?」
ラードラ「えっと…一時間半くらい…だったと思う…食料品店で…その女はその店にはよく来ているので、よく見かけます」
アレス「わかった…」
オレはラードラの視界を、一時間半前に戻して見た
アレス「肌が少し青めで、髪の毛は金で、ここに小さな角が一つだけあって、わりとキレイな感じの女か?」
ラードラ「そ、そう!…なんでわかる?」
ボレアス「勇者だからな…特別な力があるのだ」
ラードラ「はあ…すごいです…」
アレス「ありがと…女の名前もわからない?」
ラードラ「たしか…マーラ…だったと思う」
アレス「マーラね…あと…ヤックスはこの家には来た事あるか?」
ラードラ「ああ、何回か…仕事の事で…って言っても、最近はアークのクソ野郎に残業押し付けられてて、来てない…少なくともオレは家に入れてない」
アレス「わかった…いろいろありがとう…突然押しかけてすまなかったな…」
ボレアス「申し訳ない」
ラードラ「いえ、そんな!」
ボレアス「ミゼル…そのヤックスとやらの取り引き先の相手にも連絡をとって事情を説明してやってくれ」
ミゼル「かしこまりました」
ボレアス「では失礼したな…また何か協力してもらうこともあるかもしれんが…その時は頼む」
ラードラ「は、はい!」
アレス「少ないけどこれ…迷惑料としてとっといてくれ」
ラードラ「あ、ありがとう!w」
アレス「こちらこそありがとう…じゃあな…ミリア、お願い」
ミリア「はーい٩(*❛⊰❛)۶…まおちゃんのお部屋?」
ボレアス「ああ、そこでお願いします」
ミゼル「お願いします」
ボレアスの部屋
ボレアス「ふう…転移とは素晴らしいものだな」
ミゼル「羨ましいです」
ミリア「へへw」
アレス「魔族でもあんまり使い手は居ない?」
ミゼル「いないですね…なので、転移術が使えるだけでも、かなり就職や出世に有利です」
アレス「…じゃあカストロの奴も結構使える?」
ミゼル「そうですね…ちゃんと学校を出ていれば、エリートコースにも乗れたかもしれません」
アレス「そうか…」
ボレアス「だからアレスがカストロの為にした報復は、そんなに気にするほど重くもないのだよ」
アレス「…そっか」
ミゼル「とりあえずアレス様…明日にならない事には、アークに会う事もできません…今日出来る事はここまでです」
アレス「うん」
ミゼル「それに、後の事はアレス様が気にすることでもありません」
アレス「オレが関わったら迷惑か?」
ミゼル「いえ…でも、やる事があるのですよね?」
アレス「あるけど…オレはヤックスの腕を実際に切ったんだ…オレが奴にかわって仇をとりたい」
ボレアス「あれだな…お前はすごく良い奴だけど、そういう時融通が利かないなw…頑固というかなんというかw」
アレス「…ごめんw」
ミリア「うふふふw」
アレス「迷惑ならやめるよ…」
ボレアス「いや…迷惑ではないよ…アレスの能力があったから、こんな短時間で犯人に近づけたのだしな…ただ、捜査は私やミゼルの仕事ではない…今得た情報は活かさせてもらうが、あとは専門の連中に任せる」
アレス「ああ…うん」
ミゼル「結果はちゃんと報告しますよ…それに、もうすでに十分すぎるほど、アレス様は力添えしてくださいましたよ」
ボレアス「ああ」
アレス「…わかったよ…」
ボレアス「すまんな…アレスの気持ちは嬉しいが、アレスの友でもない者を特別扱いすることも、刑の結果を左右することも出来ん…」
アレス「うん…そんな事したらまおちゃんの信用に関わるよな…ごめん」
ボレアス「いや…すまん…」
アレス「腕が手に入ったけどさ…それでもオレはいつもと同じに毎日魔界には来るよ…もしなんか手を借りたい時は言ってくれ」
ボレアス「ありがとう」
ミゼル「ありがとうございます…ミリア様…」
ミリア「ん?」
ミゼル「ミリア様にいただいた私の宝物のお礼を用意しました///…受け取ってくださいますか?」
ミリア「わーい(੭ ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭⁾⁾ 」
ミゼル「では少しお待ちくださいねw」
ミゼルは珍しくウキウキと出ていった
アレス「ミゼルはミリアが好きなんだなあ」
ボレアス「だなw…さっき転移する時も、小さくなってミリアに抱かれている時、嬉しそうにしていたよ」
ミリア「おっ、そうなのぉ」
ボレアス「うんw…私もミリアには甘くなってしまう…なぜかな」
アレス「良かったなあw…ギュ」
ミリア「うん!」
ミゼルは大きな包みを持って、入ってきた
ミゼル「お待たせしました…こちらです」
ミリア「でっかい(੭ ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭⁾⁾ 」
アレス「ははw…ナデナデ…開けてみて?」
ミリア「うん!」
開けると中には、ものすごく触り心地の良い白い毛布だった
ミリア「うわぁ~…フカフカスベスベ…スリスリ…」
アレス「やったなあ!…ミゼル…ありがとう、オレからも礼を言うよ…ちょうどねw」
ミリア「うん!…触り心地の良い毛布探してたのよ!」
ミゼル「それは良かったですわw」
アレス「なんでわかったの?」
ミゼル「いえ…ただ、ミリア様はよく眠るということだったので…これくらいしか思いつかなかったのです」
アレス「いや、最高だよ…なあ」
ミリア「うん…気持ちいい…」
アレス「高かったろう」
ミゼル「値段などよいのです」
アレス「それもそうだな…」
ミリア「ありがとー!!(੭ ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭⁾⁾ 」
ミゼル「いえw…ギュ…こちらこそ」
ミリア「やったー!」
アレス「良かった良かったw」
ボレアス「ふふふw…良かったな、ミゼル」
ミゼル「はいw…嬉しいです」
アレス「今日はこれでぐっすりだな」
ミリア「うん!」
アレス「じゃあ…今日はそろそろ帰るよ…いろいろとありがとね」
ボレアス「ああ…またな」
ミゼル「ではまた…おやすみなさいませ、ミリア様」
ミリア「うん!…おやすみ!…またね!」
アレス「ゼブルの家に一旦行こうか」
ミリア「はーい」
そうして今度はゼブルの家に転移した
アレス「…お前は?」
魔人「お前こそ…あ!…魔王様…ミゼル様…」
ボレアス「ここが殺害現場か?」
アレス「ああ、オレが見た景色はここだ…あの壁の染みをオレは目印にした」
ボレアス「貴様…今日、一人の魔人を痛めつけて殺したか?」
魔人「い、いや…知りません…オレではないです…え?…ここで?」
ミゼル「では誰が?」
魔人「わからないです…」
アレス「なぜ?…ここはお前の部屋じゃないのか?」
魔人「こ、ここはオレの部屋なんですけど…帰ったら部屋が散らかってて、ここに染みがついてたんです…盗っ人かなんかだと思って、今片付けて確認してました所です…」
ミゼル「…信じられんな…お前、ウソじゃないだろうな?」
魔人「ほ、本当です!」
アレス「ああ…コイツはオレは見てない…肌の色も角も違う…オレが見たのは肌の色が緑っぽくて、角もお前たちと違ってまっすぐだった…ここからまっすぐ上に生えてた…それに太ってたよ」
魔人「…え?」
アレス「心当たりあるのか?」
魔人「ちょっと待ってください…」
魔人は自分の魔通信機を出して、写真を見せてきた
魔人「コイツ…と違いますか?」
アレス「ああ!…コイツ!…コイツだよ!」
魔人「コイツが…ここで殺しを?」
アレス「ああ…なんか心当たりは?」
魔人「わ、わかりません…コイツはオレと会社が一緒で…ていうか上司で…アークって名前です」
アレス「アークはどんな奴だ?…お前の名前は?」
魔人「オレはラードラって言います…アークはまあ…ムカつく上司です」
アレス「ワルか?」
ラードラ「なんていうか…部下に自分の仕事とかも回して…残業させて給料も出さないし…なにか成功した部下の功績を自分がやったように上に話す奴です…特に押し付けられてる奴が居て…オレはソイツが不憫になって手伝おうとすると、オレを無理矢理飲みに連れ出して、さんざんグチとか文句とか聞かせて、支払いはオレらが…」
アレス「わかったわかったw…やな奴だなぁ…」
ミゼル「その特に仕事を押し付けられてる奴っていうのはこれか?」
ラードラ「あ!…そうです!…ヤックス…もしかして死んだのって…」
ミゼル「そうだ…このヤックスだ」
ラードラ「え…」
アレス「仲良かったのか?」
ラードラ「あ、うん…オレの先輩で…仕事を教えてくれた人です…だからその恩を返そうと、残業を手伝おうって…」
アレス「そうか…」
ラードラ「今、ヤックスが手がけてる得意先とか…どうなるんだろう」
ボレアス「そんな事は今はひとまず良いのだ…そのアークの居場所をお前は知っておるか?」
ラードラ「いえ…申し訳ございませんが…知りません」
アレス「…ダメだ…やっぱ実物見ねえと、視界はのぞけないみたいだ」
ミゼル「会社はもう閉業しているか?」
ラードラ「まだ残業してる奴もいると思いますが…一応もう閉まってると思います…」
ミゼル「会社名と役職など、教えてくれ」
ラードラ「は、はい…」
ラードラはミゼルに、アークの情報を教えた
ラードラ「あ、あの…失礼ですが魔王様…この方は人間…でございますよね?」
ボレアス「ああ」
ラードラ「あ…もしかして今度の魔王様の試合相手…ですか?」
ボレアス「そうだ…」
ミゼル「あまり詮索をするな」
アレス「まあまあ、ミゼルちゃん…勝手に家に押しかけた上、いろいろ質問攻めにしたんだ…そう冷たくするなよ」
ミリア「そうなのよ」
ミゼル「は…シュン…申し訳ございません…」
アレス「ラードラ…オレは人間の世界の勇者だ…勇者アレスっていうもんだ…別に魔界や魔王をどうこうしようってわけじゃない…こうしてボレアスとも仲良しだしなw…ただ、訳あってその死んだヤックスに恩があるんだよ…だから殺した奴見つけて、懲らしめてやろうとね…それがオレがヤックスにしてやれるたった一つの事だから」
ラードラ「…そうか、恩返しか…」
アレス「ヤックスは…良い奴か?」
ラードラ「普通だけど…オレは世話になってたから…」
アレス「ヤックスには他に仲良くしてる奴はいたか?」
ラードラ「…あ、たしか、たまに抱いてる女がいるって…」
ミゼル「その女の居場所は?」
ラードラ「…すいません、わかりません」
ミゼル「ふむ…写真はないか?」
ラードラ「いえ…すいません…ただ、今日の帰りに寄った店で見ました」
アレス「それは何時間前?」
ラードラ「えっと…一時間半くらい…だったと思う…食料品店で…その女はその店にはよく来ているので、よく見かけます」
アレス「わかった…」
オレはラードラの視界を、一時間半前に戻して見た
アレス「肌が少し青めで、髪の毛は金で、ここに小さな角が一つだけあって、わりとキレイな感じの女か?」
ラードラ「そ、そう!…なんでわかる?」
ボレアス「勇者だからな…特別な力があるのだ」
ラードラ「はあ…すごいです…」
アレス「ありがと…女の名前もわからない?」
ラードラ「たしか…マーラ…だったと思う」
アレス「マーラね…あと…ヤックスはこの家には来た事あるか?」
ラードラ「ああ、何回か…仕事の事で…って言っても、最近はアークのクソ野郎に残業押し付けられてて、来てない…少なくともオレは家に入れてない」
アレス「わかった…いろいろありがとう…突然押しかけてすまなかったな…」
ボレアス「申し訳ない」
ラードラ「いえ、そんな!」
ボレアス「ミゼル…そのヤックスとやらの取り引き先の相手にも連絡をとって事情を説明してやってくれ」
ミゼル「かしこまりました」
ボレアス「では失礼したな…また何か協力してもらうこともあるかもしれんが…その時は頼む」
ラードラ「は、はい!」
アレス「少ないけどこれ…迷惑料としてとっといてくれ」
ラードラ「あ、ありがとう!w」
アレス「こちらこそありがとう…じゃあな…ミリア、お願い」
ミリア「はーい٩(*❛⊰❛)۶…まおちゃんのお部屋?」
ボレアス「ああ、そこでお願いします」
ミゼル「お願いします」
ボレアスの部屋
ボレアス「ふう…転移とは素晴らしいものだな」
ミゼル「羨ましいです」
ミリア「へへw」
アレス「魔族でもあんまり使い手は居ない?」
ミゼル「いないですね…なので、転移術が使えるだけでも、かなり就職や出世に有利です」
アレス「…じゃあカストロの奴も結構使える?」
ミゼル「そうですね…ちゃんと学校を出ていれば、エリートコースにも乗れたかもしれません」
アレス「そうか…」
ボレアス「だからアレスがカストロの為にした報復は、そんなに気にするほど重くもないのだよ」
アレス「…そっか」
ミゼル「とりあえずアレス様…明日にならない事には、アークに会う事もできません…今日出来る事はここまでです」
アレス「うん」
ミゼル「それに、後の事はアレス様が気にすることでもありません」
アレス「オレが関わったら迷惑か?」
ミゼル「いえ…でも、やる事があるのですよね?」
アレス「あるけど…オレはヤックスの腕を実際に切ったんだ…オレが奴にかわって仇をとりたい」
ボレアス「あれだな…お前はすごく良い奴だけど、そういう時融通が利かないなw…頑固というかなんというかw」
アレス「…ごめんw」
ミリア「うふふふw」
アレス「迷惑ならやめるよ…」
ボレアス「いや…迷惑ではないよ…アレスの能力があったから、こんな短時間で犯人に近づけたのだしな…ただ、捜査は私やミゼルの仕事ではない…今得た情報は活かさせてもらうが、あとは専門の連中に任せる」
アレス「ああ…うん」
ミゼル「結果はちゃんと報告しますよ…それに、もうすでに十分すぎるほど、アレス様は力添えしてくださいましたよ」
ボレアス「ああ」
アレス「…わかったよ…」
ボレアス「すまんな…アレスの気持ちは嬉しいが、アレスの友でもない者を特別扱いすることも、刑の結果を左右することも出来ん…」
アレス「うん…そんな事したらまおちゃんの信用に関わるよな…ごめん」
ボレアス「いや…すまん…」
アレス「腕が手に入ったけどさ…それでもオレはいつもと同じに毎日魔界には来るよ…もしなんか手を借りたい時は言ってくれ」
ボレアス「ありがとう」
ミゼル「ありがとうございます…ミリア様…」
ミリア「ん?」
ミゼル「ミリア様にいただいた私の宝物のお礼を用意しました///…受け取ってくださいますか?」
ミリア「わーい(੭ ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭⁾⁾ 」
ミゼル「では少しお待ちくださいねw」
ミゼルは珍しくウキウキと出ていった
アレス「ミゼルはミリアが好きなんだなあ」
ボレアス「だなw…さっき転移する時も、小さくなってミリアに抱かれている時、嬉しそうにしていたよ」
ミリア「おっ、そうなのぉ」
ボレアス「うんw…私もミリアには甘くなってしまう…なぜかな」
アレス「良かったなあw…ギュ」
ミリア「うん!」
ミゼルは大きな包みを持って、入ってきた
ミゼル「お待たせしました…こちらです」
ミリア「でっかい(੭ ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭⁾⁾ 」
アレス「ははw…ナデナデ…開けてみて?」
ミリア「うん!」
開けると中には、ものすごく触り心地の良い白い毛布だった
ミリア「うわぁ~…フカフカスベスベ…スリスリ…」
アレス「やったなあ!…ミゼル…ありがとう、オレからも礼を言うよ…ちょうどねw」
ミリア「うん!…触り心地の良い毛布探してたのよ!」
ミゼル「それは良かったですわw」
アレス「なんでわかったの?」
ミゼル「いえ…ただ、ミリア様はよく眠るということだったので…これくらいしか思いつかなかったのです」
アレス「いや、最高だよ…なあ」
ミリア「うん…気持ちいい…」
アレス「高かったろう」
ミゼル「値段などよいのです」
アレス「それもそうだな…」
ミリア「ありがとー!!(੭ ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭⁾⁾ 」
ミゼル「いえw…ギュ…こちらこそ」
ミリア「やったー!」
アレス「良かった良かったw」
ボレアス「ふふふw…良かったな、ミゼル」
ミゼル「はいw…嬉しいです」
アレス「今日はこれでぐっすりだな」
ミリア「うん!」
アレス「じゃあ…今日はそろそろ帰るよ…いろいろとありがとね」
ボレアス「ああ…またな」
ミゼル「ではまた…おやすみなさいませ、ミリア様」
ミリア「うん!…おやすみ!…またね!」
アレス「ゼブルの家に一旦行こうか」
ミリア「はーい」
そうして今度はゼブルの家に転移した
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