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シーナ
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翌朝、6時頃にオレたちは起こされた
アレス「う…は、早いな…」
リー「あははw…いつももっと寝てるんですか?」
アレス「う、うん…あと一時間は…」
ミリア「…スー…スー…」
アレス「ミリア…チョイチョイ」
ミリア「ん~…ゴロ」
アレス「ふふw…ナデナデ…ミリア、ちょっとだけ起きて?…大きくして?」
ミリア「ん~…( *A*)ボー」
アレス「大きくしてくれたら、また寝てていいからねw」
ミリア「うん…」
オレはミリアを抱っこして外に出ると、ミリアは大きく戻してくれた
その後、道場の隅に布団を敷いて、ミリアを寝かせてやる
アレス「リーもいつもこのくらいに起きてるの?」
リー「うん…草原の民は早いよ~…なんせ明るくなるからね…テントの中」
アレス「ああ、なるほどねw」
リー「アレス、顔洗ったら、まずは道場の床の雑巾がけだって」
アレス「雑巾がけ?…うへぇ…」
リー「つべこべ言うなってw」
アレス「…ヤー!」
ヤーっていうのは、返事の言葉だ
オレとリーとブルースは、三人並んで雑巾がけを始めた
魔法なしだとかなりキツい
アレス「ぐっ…ハァ…ハァ…こりゃしんどいわw」
リー「オレ…もう…ハァ…ハァ…」
アレス「しっかりしろw」
一時間かかって雑巾がけが終わり、正直言ってけっこうバテた
ぶっちゃけ、旅を始めてからは道中走ったり、戦ったり以外は鍛錬をほとんどしてないし、この作業は全然慣れてないからだ
リー「……ハァ…ハァ…」
アレス「ブルース今なんて言ってた?」
リー「ちょ…ちょっと…休憩って…」
アレス「優しくて良かったなw」
それから庭に面した廊下に移り、風に当たりながら座った
ブルースはオレとリーにお茶をくれた
それを飲んでると、ミリアの泣き声が聞こえてきた
オレは急いで道場に行った
ミリア「あ、お兄ちゃ~ん(꒦ິ⌑꒦ິ)」
アレス「どしたよ~…ギュ」
ミリア「起きたら…ヒック…お兄ちゃ…」
アレス「ああ、オレ居ないから?」
ミリア「う、うん…ヒック」
アレス「さっきまでここで雑巾掛けしてて、今休憩であっちにいたのさw…ごめんよ~…ギュ…ナデナデ」
ミリア「うう…ギュ」
アレス「ミリアをおいてどこにも行くわけないからw…ナデナデ」
ミリア「う、うん…泣いちゃってごめんね…」
アレス「いいんだよ…オレもごめんね…ダッコ」
ミリア「…ギュ」
リー「大丈夫だった?」
アレス「うん…起きたらいなくて、寂しかったんだって」
リー「あははw…かわいいね」
アレス「うん」
ミリア「ごめんなさい///」
リー「そろそろ次のやるってさ」
アレス「わかった」
リー「えっと…次は庭に行く」
アレス「ん」
庭に行くと、地面から太さがまちまちの棒がたくさん生えてた
アレス「なんじゃこりゃ」
リー「えっ!…えっとね、この上に立つ練習だって」
アレス「へぇぇ…」
リー「身体の動きの基本はつま先、特に足の親指…それを鍛えれば、全ての動きがレベルアップするって…」
アレス「なぁるほど!!」
ブルースは靴を脱いで、ジャンプして、一番細い棒に親指一本だけで立った
アレス「す、すげ~Σ(゚д゚υ)」
ミリア「おお~」
リー「最初は太めのにつま先で片足立ちして、徐々に細くしていく…だって」
アレス「おーし!」
オレはつま先で立てる棒に飛び乗った
アレス「お、お…へへ、どうよ?」
リー「すごいすごい!」
すると、ブルースは棒でオレに攻撃をしてきた
それをオレはかわした
アレス「なにするの?!Σ(゚д゚υ)」
リー「やるなwって言ってるw…もっと攻撃するから、全部避けてくれだって」
そう言うと、ブルースは次々と棒を振ってきた
オレは3回ほど避けて、バランスを崩して落ちた
アレス「てて…」
ミリア「えい…パァァァ」
リー「これはつま先とバランスを鍛える練習だって…えーと…ふんふん」
リー「人が攻撃を受ける時は、すきが出来た時…そのすきはバランスを崩した時に出来る」
アレス「たしかに…」
リー「どんな時でもバランスを崩さず、次の行動に移れるようにしないといけない」
アレス「ふむふむ」
リー「今度はオレが棒に立つから、アレスはその棒で攻撃してみろって」
アレス「おーしw」
オレはブルースに向かって棒で攻撃をしかけた
結構本気でやったし、オレにはしてこなかった足への攻撃もしてみたが、ブルースはぴょんと軽くジャンプして、当たりもしない
アレス「す、すげえ…マジか…」
リー「ほんとにすごい…」
リー「アレスの棒の振りは鋭いし、威力もあるけど、直線的で読みやすいって」
アレス「Σ(゚д゚υ)ガーン」
リー「直線的な攻撃は、威力はあっても、次の動きに繋がらないし、空振りした時に体力も消耗する…その上すきも大きくなる」
アレス「…ああ…」
リー「もっと攻撃が途絶えないやり方をしろって」
アレス「う、うん」
ミリア「お兄ちゃんが怒られてる…」
アレス「うん、あんましないことだ」
リー「あははw…オレはまずはこの棒に立つ練習だって…アレスさんはブルースさんと十分交代で攻撃とかわすのをやるって…」
アレス「へぇぇ…筋トレはしないの?」
リー「筋トレはアレスは必要ないし、筋肉も実際の動きで鍛えた方がいいって…筋トレの動きは、実際に動く時には大して役に立たないって…」
アレス「おお~!!…たしかにそうかもしれない…」
リー「あと、そういう使わない余計な筋肉は、体重が増えるだけだ…体重が増えるほど、動きが鈍り、負担がかかる…そんで、筋肉が増えるとそれだけ体力も使う…だから必要な筋肉だけつけるのがオレのやり方だって」
アレス「…目からウロコだぜ…」
オレとブルースは、十分交代で攻撃を代わる代わるやった
すんごく楽しい
リー「棒術は素手の延長だと思ってやれ…だって」
アレス「ああ」
ブルースは全然当たらない
オレも当たりはしないが、何度も落ちた
でも、ブルースの方が足場がオレより細いから、オレより不利な分、完全にオレの負けだ
悔しくはあるけど、こんな達人と早々に知り合えたのは本当についてる
その修行を一時間ほど続けたが、リーはとっくに足が保たずに休憩していた
リー「すごいよなあ…」
ミリア「うん…お兄ちゃんより強い人、初めて見たよ」
リー「でも、アレスさんは魔法使えるからなぁ…」
ミリア「あっ、えい!…パァァァ」
アレス「ありがと、ミリア…一回一回かけなくていいよ?…魔力なくなっちゃわない?」
ミリア「このくらいどってことないのよ…しない方がいい?」
アレス「うーん…じゃあ、4回に一回くらいでお願いできる?…あんま痛みがないと、オレも本気にならないからw…せっかくやってくれてるのにごめんね」
ミリア「ううん!…でも、痛い時は言ってね!」
アレス「うん、ありがとw…大好きだよ、ミリア」
ミリア「えへへ///…アタシもぉ」
リー「アレスさん、ブルースさんが次の修行やるって」
アレス「あ…そうなの?」
リー「ずっと同じのだと、集中が続かないからって…」
アレス「オレはこのくらいじゃ集中は切れないがね」
リー「それだけじゃなくて、一つが得意になるまでやると、その修行が好きになったりして、他の修行がおろそかになるからだって」
アレス「おお~…なるほどぉ!!」
リー「修行は辛く、厳しいものだけど、楽しくやらないとダメだと…」
アレス「それは同意w…で、次は?」
リー「次はお昼休憩だってw…料理を教えて欲しいってさw」
アレス「ああw…ははw…いいよ…食材買いに行くか!」
オレたちはみんなして、シーナの街に繰り出した
あの昨日の道場に続く道に向かう
いろいろな店が並んでいて、もちろん、食材もすぐに手に入る
それを見て歩くのも面白いが、オレにはもっと興味を引くものがあった
それは野良猫だ
よく見るとあちこちにいる
オレは猫が好きだから、見てるだけで嬉しくなる
ミリア「猫かわいいねえ…みんな丸くなって寝てばかりなのよ」
アレス「ミリアみたいねw」
ミリア「そんなこと…あるねw」
アレス「うんw…おいで…ダッコ」
ミリア「うえーい٩(*❛⊰❛)۶」
リー「アレスはミリアに優しいねえ…だってさ」
アレス「まあねぇ…ブルースもミンメイに優しくしてやれよ?」
リーがそう伝えると、顔を赤くして俯いた
アレス「…これと…これかな…とりあえずいいか」
リー「みんな同じに見えるけど違うの?…むしろ、アレスの選ぶやつ細くない?…もっと太い方が多くてお得じゃないの?…値段一緒だし」
アレス「この野菜はこのくらいのがうまいんだよ…旨味ってのがあってな?…この野菜は比較的少ないから、大きさがデカいと旨味が分散しちゃうのよ…かと言ってあんまし細いと、青臭いからな」
リー「へぇぇ…」
アレス「でもこれは大きくてもいいぞ…ていうか、これはなるべくこういう形のがいい…これは旨味が強いから、大きさはあまり気にせず、調理しやすい形のを選ぶ方がいい」
リー「なるほど…」
ミリア「お兄ちゃん、あれ!」
アレス「ん?」
ミリアの指さす方を見ると、野良猫が一匹、足から血を流して横たわっていた
『ニァ』と弱々しい声で、助けを求めている
オレはすぐに駆け寄って、抱き上げて回復をかけた
猫「ニァ…」
アレス「ははw…元気になった?…かわいいな…ナデナデ」
猫「…ゴロゴロ…」
アレス「…お前、目つき悪いなあw」
ミリア「ほんとw…すっごく睨んでるみたいw」
リー「たしかにw」
アレス「でもこの目つきの悪さがかわいいわ…」
ミリア「かわいいねえ」
その猫は色はグレーで、本当に睨みつけるような目つきをしていたが、顔立ちは整った?猫だった
アレス「…ほら…もうケガしないようにな…」
そう言って地面に下ろすと、すぐにオレの肩に登ってしまった
ミリア「猫もお兄ちゃんが好きなのね」
アレス「そうなのかw」
猫「ニァ」
アレス「…ブルース、猫連れてっちゃダメかな?」
リー「アレスさんが面倒見るならいいよだって」
アレス「ありがとw」
リー「優しいねえ…」
アレス「なんか気に入ったんだよ、コイツw」
ミリア「かわいいのよw」
そうして食材と猫を手に入れて帰り、ミリアが料理を教えて、オレは猫を洗った
猫は水が嫌いだから暴れるかと思ったけど、意外にもおとなしくしていて、余計にかわいくなった
猫はメスだった
ミリア「猫ちゃん、名前はなんにするの?」
アレス「うーん…ボス?」
ミリア「ボス?」
リー「なんで?」
アレス「いや、この目つきは只者じゃないからw」
ミリア「ボスだって」
ボス「ニァ」
リー「いいんだw」
アレス「ボスほら…メシです」
ミリア「お~、食ってる食ってる」
ボスはしかし、食べ終わるとどこかに行ってしまった
ミリア「あ~…どっか行っちゃった…」
リー「恩知らず!」
アレス「いいさw…ボスにはボスの生き方があるんだろ」
こうして午前の修行は終わった
アレス「う…は、早いな…」
リー「あははw…いつももっと寝てるんですか?」
アレス「う、うん…あと一時間は…」
ミリア「…スー…スー…」
アレス「ミリア…チョイチョイ」
ミリア「ん~…ゴロ」
アレス「ふふw…ナデナデ…ミリア、ちょっとだけ起きて?…大きくして?」
ミリア「ん~…( *A*)ボー」
アレス「大きくしてくれたら、また寝てていいからねw」
ミリア「うん…」
オレはミリアを抱っこして外に出ると、ミリアは大きく戻してくれた
その後、道場の隅に布団を敷いて、ミリアを寝かせてやる
アレス「リーもいつもこのくらいに起きてるの?」
リー「うん…草原の民は早いよ~…なんせ明るくなるからね…テントの中」
アレス「ああ、なるほどねw」
リー「アレス、顔洗ったら、まずは道場の床の雑巾がけだって」
アレス「雑巾がけ?…うへぇ…」
リー「つべこべ言うなってw」
アレス「…ヤー!」
ヤーっていうのは、返事の言葉だ
オレとリーとブルースは、三人並んで雑巾がけを始めた
魔法なしだとかなりキツい
アレス「ぐっ…ハァ…ハァ…こりゃしんどいわw」
リー「オレ…もう…ハァ…ハァ…」
アレス「しっかりしろw」
一時間かかって雑巾がけが終わり、正直言ってけっこうバテた
ぶっちゃけ、旅を始めてからは道中走ったり、戦ったり以外は鍛錬をほとんどしてないし、この作業は全然慣れてないからだ
リー「……ハァ…ハァ…」
アレス「ブルース今なんて言ってた?」
リー「ちょ…ちょっと…休憩って…」
アレス「優しくて良かったなw」
それから庭に面した廊下に移り、風に当たりながら座った
ブルースはオレとリーにお茶をくれた
それを飲んでると、ミリアの泣き声が聞こえてきた
オレは急いで道場に行った
ミリア「あ、お兄ちゃ~ん(꒦ິ⌑꒦ິ)」
アレス「どしたよ~…ギュ」
ミリア「起きたら…ヒック…お兄ちゃ…」
アレス「ああ、オレ居ないから?」
ミリア「う、うん…ヒック」
アレス「さっきまでここで雑巾掛けしてて、今休憩であっちにいたのさw…ごめんよ~…ギュ…ナデナデ」
ミリア「うう…ギュ」
アレス「ミリアをおいてどこにも行くわけないからw…ナデナデ」
ミリア「う、うん…泣いちゃってごめんね…」
アレス「いいんだよ…オレもごめんね…ダッコ」
ミリア「…ギュ」
リー「大丈夫だった?」
アレス「うん…起きたらいなくて、寂しかったんだって」
リー「あははw…かわいいね」
アレス「うん」
ミリア「ごめんなさい///」
リー「そろそろ次のやるってさ」
アレス「わかった」
リー「えっと…次は庭に行く」
アレス「ん」
庭に行くと、地面から太さがまちまちの棒がたくさん生えてた
アレス「なんじゃこりゃ」
リー「えっ!…えっとね、この上に立つ練習だって」
アレス「へぇぇ…」
リー「身体の動きの基本はつま先、特に足の親指…それを鍛えれば、全ての動きがレベルアップするって…」
アレス「なぁるほど!!」
ブルースは靴を脱いで、ジャンプして、一番細い棒に親指一本だけで立った
アレス「す、すげ~Σ(゚д゚υ)」
ミリア「おお~」
リー「最初は太めのにつま先で片足立ちして、徐々に細くしていく…だって」
アレス「おーし!」
オレはつま先で立てる棒に飛び乗った
アレス「お、お…へへ、どうよ?」
リー「すごいすごい!」
すると、ブルースは棒でオレに攻撃をしてきた
それをオレはかわした
アレス「なにするの?!Σ(゚д゚υ)」
リー「やるなwって言ってるw…もっと攻撃するから、全部避けてくれだって」
そう言うと、ブルースは次々と棒を振ってきた
オレは3回ほど避けて、バランスを崩して落ちた
アレス「てて…」
ミリア「えい…パァァァ」
リー「これはつま先とバランスを鍛える練習だって…えーと…ふんふん」
リー「人が攻撃を受ける時は、すきが出来た時…そのすきはバランスを崩した時に出来る」
アレス「たしかに…」
リー「どんな時でもバランスを崩さず、次の行動に移れるようにしないといけない」
アレス「ふむふむ」
リー「今度はオレが棒に立つから、アレスはその棒で攻撃してみろって」
アレス「おーしw」
オレはブルースに向かって棒で攻撃をしかけた
結構本気でやったし、オレにはしてこなかった足への攻撃もしてみたが、ブルースはぴょんと軽くジャンプして、当たりもしない
アレス「す、すげえ…マジか…」
リー「ほんとにすごい…」
リー「アレスの棒の振りは鋭いし、威力もあるけど、直線的で読みやすいって」
アレス「Σ(゚д゚υ)ガーン」
リー「直線的な攻撃は、威力はあっても、次の動きに繋がらないし、空振りした時に体力も消耗する…その上すきも大きくなる」
アレス「…ああ…」
リー「もっと攻撃が途絶えないやり方をしろって」
アレス「う、うん」
ミリア「お兄ちゃんが怒られてる…」
アレス「うん、あんましないことだ」
リー「あははw…オレはまずはこの棒に立つ練習だって…アレスさんはブルースさんと十分交代で攻撃とかわすのをやるって…」
アレス「へぇぇ…筋トレはしないの?」
リー「筋トレはアレスは必要ないし、筋肉も実際の動きで鍛えた方がいいって…筋トレの動きは、実際に動く時には大して役に立たないって…」
アレス「おお~!!…たしかにそうかもしれない…」
リー「あと、そういう使わない余計な筋肉は、体重が増えるだけだ…体重が増えるほど、動きが鈍り、負担がかかる…そんで、筋肉が増えるとそれだけ体力も使う…だから必要な筋肉だけつけるのがオレのやり方だって」
アレス「…目からウロコだぜ…」
オレとブルースは、十分交代で攻撃を代わる代わるやった
すんごく楽しい
リー「棒術は素手の延長だと思ってやれ…だって」
アレス「ああ」
ブルースは全然当たらない
オレも当たりはしないが、何度も落ちた
でも、ブルースの方が足場がオレより細いから、オレより不利な分、完全にオレの負けだ
悔しくはあるけど、こんな達人と早々に知り合えたのは本当についてる
その修行を一時間ほど続けたが、リーはとっくに足が保たずに休憩していた
リー「すごいよなあ…」
ミリア「うん…お兄ちゃんより強い人、初めて見たよ」
リー「でも、アレスさんは魔法使えるからなぁ…」
ミリア「あっ、えい!…パァァァ」
アレス「ありがと、ミリア…一回一回かけなくていいよ?…魔力なくなっちゃわない?」
ミリア「このくらいどってことないのよ…しない方がいい?」
アレス「うーん…じゃあ、4回に一回くらいでお願いできる?…あんま痛みがないと、オレも本気にならないからw…せっかくやってくれてるのにごめんね」
ミリア「ううん!…でも、痛い時は言ってね!」
アレス「うん、ありがとw…大好きだよ、ミリア」
ミリア「えへへ///…アタシもぉ」
リー「アレスさん、ブルースさんが次の修行やるって」
アレス「あ…そうなの?」
リー「ずっと同じのだと、集中が続かないからって…」
アレス「オレはこのくらいじゃ集中は切れないがね」
リー「それだけじゃなくて、一つが得意になるまでやると、その修行が好きになったりして、他の修行がおろそかになるからだって」
アレス「おお~…なるほどぉ!!」
リー「修行は辛く、厳しいものだけど、楽しくやらないとダメだと…」
アレス「それは同意w…で、次は?」
リー「次はお昼休憩だってw…料理を教えて欲しいってさw」
アレス「ああw…ははw…いいよ…食材買いに行くか!」
オレたちはみんなして、シーナの街に繰り出した
あの昨日の道場に続く道に向かう
いろいろな店が並んでいて、もちろん、食材もすぐに手に入る
それを見て歩くのも面白いが、オレにはもっと興味を引くものがあった
それは野良猫だ
よく見るとあちこちにいる
オレは猫が好きだから、見てるだけで嬉しくなる
ミリア「猫かわいいねえ…みんな丸くなって寝てばかりなのよ」
アレス「ミリアみたいねw」
ミリア「そんなこと…あるねw」
アレス「うんw…おいで…ダッコ」
ミリア「うえーい٩(*❛⊰❛)۶」
リー「アレスはミリアに優しいねえ…だってさ」
アレス「まあねぇ…ブルースもミンメイに優しくしてやれよ?」
リーがそう伝えると、顔を赤くして俯いた
アレス「…これと…これかな…とりあえずいいか」
リー「みんな同じに見えるけど違うの?…むしろ、アレスの選ぶやつ細くない?…もっと太い方が多くてお得じゃないの?…値段一緒だし」
アレス「この野菜はこのくらいのがうまいんだよ…旨味ってのがあってな?…この野菜は比較的少ないから、大きさがデカいと旨味が分散しちゃうのよ…かと言ってあんまし細いと、青臭いからな」
リー「へぇぇ…」
アレス「でもこれは大きくてもいいぞ…ていうか、これはなるべくこういう形のがいい…これは旨味が強いから、大きさはあまり気にせず、調理しやすい形のを選ぶ方がいい」
リー「なるほど…」
ミリア「お兄ちゃん、あれ!」
アレス「ん?」
ミリアの指さす方を見ると、野良猫が一匹、足から血を流して横たわっていた
『ニァ』と弱々しい声で、助けを求めている
オレはすぐに駆け寄って、抱き上げて回復をかけた
猫「ニァ…」
アレス「ははw…元気になった?…かわいいな…ナデナデ」
猫「…ゴロゴロ…」
アレス「…お前、目つき悪いなあw」
ミリア「ほんとw…すっごく睨んでるみたいw」
リー「たしかにw」
アレス「でもこの目つきの悪さがかわいいわ…」
ミリア「かわいいねえ」
その猫は色はグレーで、本当に睨みつけるような目つきをしていたが、顔立ちは整った?猫だった
アレス「…ほら…もうケガしないようにな…」
そう言って地面に下ろすと、すぐにオレの肩に登ってしまった
ミリア「猫もお兄ちゃんが好きなのね」
アレス「そうなのかw」
猫「ニァ」
アレス「…ブルース、猫連れてっちゃダメかな?」
リー「アレスさんが面倒見るならいいよだって」
アレス「ありがとw」
リー「優しいねえ…」
アレス「なんか気に入ったんだよ、コイツw」
ミリア「かわいいのよw」
そうして食材と猫を手に入れて帰り、ミリアが料理を教えて、オレは猫を洗った
猫は水が嫌いだから暴れるかと思ったけど、意外にもおとなしくしていて、余計にかわいくなった
猫はメスだった
ミリア「猫ちゃん、名前はなんにするの?」
アレス「うーん…ボス?」
ミリア「ボス?」
リー「なんで?」
アレス「いや、この目つきは只者じゃないからw」
ミリア「ボスだって」
ボス「ニァ」
リー「いいんだw」
アレス「ボスほら…メシです」
ミリア「お~、食ってる食ってる」
ボスはしかし、食べ終わるとどこかに行ってしまった
ミリア「あ~…どっか行っちゃった…」
リー「恩知らず!」
アレス「いいさw…ボスにはボスの生き方があるんだろ」
こうして午前の修行は終わった
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