勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

文字の大きさ
上 下
32 / 236
港町

13

しおりを挟む
アレス「待った…」
ダン「どうしました?」
アレス「ごめん、みんなw…やっぱりみんな出てきて?…布は持ったままでいいから」

女たちは全員出てきた

アレス「よく考えてみたら、蟹とかフナムシとかに襲われたらヤバいよなw」
カノン「あ…たしかに…」
アレス「みんな元の大きさに戻すからさ…そうするとあんまり休めないけど、我慢してな?」
女たち「「「はい!!」」」
アレス『ミリア、お願い…ごめんな、何度も』
ミリア『だいじょぶ…でも、魔力がもう少ししかないのよ』
アレス『ごめんね…転移一回は出来る?』
ミリア『うん!』
アレス『なら大丈夫…ミリアもなるべく寝てていいからね』
ミリア『うん…じゃあ、この人たち戻すね』
アレス『頼む』

女たちは元の大きさに戻った

アレス「みんな、もう少しの我慢だよ?」
カノン「はい」
ダン「これからどうしますか?」
アレス「お前はあの氷の壁の中にいる海賊どもの中から、仇を探してこいよ」
ダン「…はいっス!」
アレス「お前たちも、自分のせがれを探しに行きな?」
中年女たち「「はい」」
アレス「ミリア、オレたちの海賊船に転移出来る?」
ミリア「うん!」

ミリアはオレの指をギュッとして、転移した

海賊船に着いて、とりあえず部屋に戻り、バスケットの中からシエナの『おしっこ』を取り出して、ミリアに飲ませた

ミリア「おお~…復活!!」
アレス「あははw…良かったw…オレも飲もうかな」
ミリア「うん、小さくする」

オレも小さくなって、シエナの『おしっこ』を一瓶飲み干した

マジでこの『おしっこ』はすごい

体力も魔力も全快する感じ

奴らを倒すだけなら、こんなに魔力は使わないんだけど、やっぱり助けたりとなると、いろいろと消耗する

オレはもう一度元に戻してもらい、ジョシュの部屋に行った

アレス「ジョシュ…寝てるか?」
ジョシュ「…アレス様!」
アレス「アジトは壊滅させたから、手伝って欲しい…船を向かわせてくれ…今すぐ出来るか?」
ジョシュ「お任せください!」
アレス「頼む…ミリア、もっかいさっきのとこ戻るね…お願い」
ミリア「うん…ギュ」

海賊のアジト

アレス「ダン、見つかったか?」
ダン「いや、まだっス…なにしろ暗いからわからねえ」
アレス「そりゃそうか…」
ダン「でもほんとにすごいっスねぇ…この有り様は兄貴1人の力なんでしょう?」
アレス「まあ、破壊活動はなw」
ダン「兄貴はちょっとした災害レベルっスねw」
アレス「あはははww…ちげぇねえ」
ダン「ほんと…勇者ってこんなぶっ飛んだ存在なんスね…」
アレス「いやむしろさ…こんくらい出来なかったら、魔王だの魔族だの、1人で相手出来ねえよ」
ダン「それもそうっスけど…すげえっス…オレこんな人に最初ケンカ売ってたなんて、命知らずも甚だしいっス」
アレス「それなw…あ、そうだ…ダン、なるべくキレイな布を用意しろ」
ダン「あ、はいっス!」

ダンの見つけた布に、女の死体を乗せた

ダン「この人は…奴らに?」
アレス「ああ…手遅れだった…お前も祈ってやってくれ」
ダン「はい………」
アレス「ミリア、この女を軽く凍らせてもらえる?」
ミリア「なんで?」
アレス「腐っちゃうから」
ミリア「あ、そっか!…シュゥゥ」
アレス「ありがと…」

布で丁重に包み、女たちの元へ持っていき、女の1人に手渡した

アレス「その子だけ救えなかった…すまない」
女「いえ…アレス様が謝ることないです…」
アレス「大事にしてあげてくれ…弔うまでは」
女「はい…ありがとうございます…」

その死んだ女に子どもが居なかったのが、せめてもの救いだった

そしてまた現場に戻って、中年女たちにせがれが見つかったか聞いた

女「いえ…暗くて…」
アレス「そうか…お前たち、朝にまた探させてやるからさ…みんなのとこ行って休んでな?」
女「それまでに死んだりはしませんか?」
アレス「大丈夫…コイツらは今の状態ならほっといても死なないから…必ず朝にまた探させてやるから…寝てろよ」
女「はい…みんなにも声かけてきます」
アレス「ああ」

アレス「ダン、この海賊共をここに1人ずつ並べるぞ…」
ダン「…この量をっスか?」
アレス「ああ…もう少しでジョシュたちも来るからさ…」
ダン「わかりました…そういえば、ヒゲはどうなりました?」
アレス「ヒゲ…すっかり忘れてた!…アイツにも手伝わす」

小舟に戻り、小さくなって麻痺してるヒゲを連れて、現場に戻る
元へ戻して、回復した

ヒゲ「う…はあ…え?!…」
ダン「驚いたっスか?…ここはアジトの残骸っス」
ヒゲ「ああ…なんてこった…」
アレス「これが報いってやつだ…お前もここに奴らを並べるの手伝え」
ヒゲ「…はい」

それから黙々と、1人ずつ並べる

面倒くせえ…

途中でジョシュたちも加わり、海岸で休んでる女たちを船の部屋に入れてあげてから、手伝わした

ジョシュ「アレス様…ここに全部運ぶのは大変ですし、4ヶ所にわけませんか?」
アレス「それもそうだな…」

ジョシュの提案を受けて、4ヶ所に並べることにした

それでもなかなか大変な作業だった
2時間ほど頑張ったが、半分程残っている

それでも、オレたちも海岸で朝まで寝る事にした

アレス「ヒゲ…」
ヒゲ「はい…」
アレス「おめえの大事な奴は見つかったか?」
ヒゲ「いえ…オレの大事なのは娘なんです…」
アレス「そうか…じゃあ、あの船の中にいるはずだな」
ヒゲ「はい…」
アレス「娘はいくつだ?」
ヒゲ「16です…」
アレス「会いたいか?」
ヒゲ「いえ…いいです…無事なら」
アレス「そうなのか?」
ヒゲ「はい…オレは嫌われてますから」
アレス「まあ、そりゃそうだろうな…」
ヒゲ「はい…」
アレス「朝になったら会えよ…」
ヒゲ「はい…」
アレス「お前の事はなるべく罪が軽くなるようには、言ってやる…でも期待はするなよ?」
ヒゲ「はい…」
アレス「…おやすみ」
ヒゲ「はい…」

そして明け方

アレス「みんな悪いけど、また奴らを並べる作業してくれ…一旦ここに集まれよ、回復魔法してやる」
みんな「「はいっス!」」

アレス「ヒゲ、アジトは地図のここで合ってるな?」
ヒゲ「はい」
アレス「オレは港町に戻って、応援を呼ぶ…またすぐに戻るよ」
ダン「はいっス!」
ジョシュ「了解です!」

そして、港町、貨物船

アレス「ロナルド!…ロナルドいるか?!」
乗組員「あ!アレス様!…船長ですか?」
アレス「おう…いるか?」
乗組員「今はあっちの建物に居ると思います」
アレス「ありがと」

船舶組合事務所

アレス「ロナルド、いるか?」
ロナルド「あ!…アレス様!」
アレス「オレ、昨日海賊のアジトを殲滅させたからさ…お前たちもアジトに来て、手伝ってくれ…」
ロナルド「ほ、本当ですか?!」
町長「あなたが勇者様…」
アレス「あんたは?」
町長「私は町長です…ありがとうございます…」
アレス「ああ…ロナルド…お前の貨物船で、救い出した女たちを東の国に送ってくれ」
ロナルド「わかりました」
アレス「客船船長はこの町の女たちを帰してやってくれ」
客船船長「はい」
アレス「ここにいる東の国の女たちも連れて来いよ?…それから、服も持ってってやってくれ…身体を拭くものとか、食料なんかも」
ロナルド「はい…」
アレス「町長…オレの報酬をくれるか?」
町長「あ、はい…15万あります」
アレス「おw…ありがとw…ロナルド、ほら、1万やるから、これでさっき言った服とか揃えてくれ」
ロナルド「あなたは本当に素晴らしいです」
アレス「気にするな…なるべく早く頼むよ」
ロナルド「はい!」
客船船長「了解です!」

アレス「ミリア、またアジトに連れてって?」
ミリア「うん!」
アレス「こき使ってごめんな」
ミリア「気にしないでよう…役に立って嬉しいよ」
アレス「なんだかんだでさ、女たちがほとんど無事だったのも、上手くいってるのも、ミリアの魔法のおかげだ」
ミリア「えへへ///…良かったあ」
アレス「本当にそうだぞ」
ミリア「うん!」
アレス「早く終わらせて、エッチしようね」
ミリア「うん!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

【R18】黒髪メガネのサラリーマンに監禁された話。

猫足02
恋愛
ある日、大学の帰り道に誘拐された美琴は、そのまま犯人のマンションに監禁されてしまう。 『ずっと君を見てたんだ。君だけを愛してる』 一度コンビニで見かけただけの、端正な顔立ちの男。一見犯罪とは無縁そうな彼は、狂っていた。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

連続寸止めで、イキたくて泣かされちゃう女の子のお話

まゆら
恋愛
投稿を閲覧いただき、ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)   「一日中、イかされちゃうのと、イケないままと、どっちが良い?」 久しぶりの恋人とのお休みに、食事中も映画を見ている時も、ずっと気持ち良くされちゃう女の子のお話です。

【R18】通学路ですれ違うお姉さんに僕は食べられてしまった

ねんごろ
恋愛
小学4年生の頃。 僕は通学路で毎朝すれ違うお姉さんに… 食べられてしまったんだ……

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

処理中です...