勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

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港町

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案内されて、地下室に行く

地下への階段を降りていくにつれて、臭いが酷い

女1「酷い臭いですよね…恥ずかしいです…」
アレス「気にするな…かわいそうに思っても、恥ずかしい事はない…何人くらいいる?」
女1「わたしたち入れて、15人と子どもが5人です」
アレス「部屋は4つしかないのか…」
女1「はい…」
アレス「かわいそうに…でももう大丈夫だからな…それぞれ分かれて、中の人たちに説明してやってくれ…みんなが入ったら、この壁に結界ってのをやる…そうするともう誰も入れなくなる…逆にお前たちも出られなくなるけど、安全だ…でも、触ると痛いから、触らないようにな?…子どもにもちゃんと言い聞かせるんだぞ?」
女たち「「「はい!」」」
アレス「さあ、入って…オレはすぐにまた戻るからね」

女たちが部屋に入るのを確認して、結界を張った

そして次は三つ目の部屋に行こうと上に上がる

すると、さっきの建物から逃げた奴が知らせたみたいで、建物の外に気配を感じる

オレは結界を解除して、オレ自身に結界を張り、窓から堂々と姿を出した

海賊共が喚いているが、どうでもいい
女が居ないかどうかを確認する為だからだ

アレス『ミリア』
ミリア『なあに?』
アレス『こいつらアホだなw…わざわざ外に集まってさ…そこなら竜巻で一発だわ』
ミリア『おお~!!…見たい見たい!!』
アレス『よーし』

こう話してる間にも、矢だの鉄砲などを撃ってきてるが、そんなもんが通用する魔法バリヤじゃない

オレは両手を前に出して、局地的な竜巻を作った

外にいる連中を全員巻き込んで、舞い上がる

海賊共の身体と身体がぶつかり合う

そして竜巻を消すと、海賊共はバラバラと落ちてきて、全員瀕死だ

1人ずつ確認して、軽く回復してから麻痺をかける

仲間の剣が腹に刺さってる奴もいて、危うく死ぬとこだ

全員に麻痺をかけたら、すぐに三つ目の建物に突入した

すると今度は…っていうか今度も、女たちを人質にとっていた

海賊「て、てめぇ!…なにもんだ!!…動くと女たちの命はねえぞ!!」
アレス「女たち殺したら、お前たちは確実に殺すけど…それでもいいか?」
海賊「こんだけの人数に勝てると思ってるのか?」
アレス「いや、少ねえよw…笑わせるなよ、ブサイク共」
海賊「てめぇ…」
アレス「オレな、火の魔法は残酷だから普段はやらないんだけどさ…女を解放しないならやるよ?…こんなふうに」

オレが指を鳴らすと、女に剣を突きつける2人が燃えだす

男2人は絶望的な悲鳴をあげて、のたうって暴れまくる

オレは女たちの方に歩いた

海賊「く、来るな!」
アレス「じゃあ燃えろ…パチン!」
海賊「…ぎゃああああ!!」
アレス「ふん…パチン!」

もう一度指を鳴らして、火を消した
肉の焼ける臭いが部屋の中に充満する

アレス「みんな、怖かったろ…辛かったな…さあ、地下に行きな?…後で呼ぶからね」
女たち「「「はい!!」」」

それから死なない程度に焼かれた奴らを回復させ、麻痺をかけてから、海賊共をボコしていく

海賊共は散り散りのバラバラに逃げ惑い、氷の壁に弾かれたりしている

アレス「面倒くせえな…」
ミリア「いっぱい逃げちゃったね…」
アレス「とりあえず女たちに会いに行く」

建物内にはもう1人も居なくなった
オレは宝箱を担いで、地下に降りた

アレス「みんな、出ておいで…大丈夫だから」

女と子どもたちは恐る恐る出てくる

アレス「みんな大丈夫か?…誰か欠けたりはしてないか?」
女「…大丈夫、みんなちゃんと居ます!」
アレス「そうか、良かったw…みんなを今から魔法で小さくして、この宝箱に入れて運ぶからね」
女「え?」
アレス「もっとみんな固まってくれる?…ギュッと」
女「は、はい…みんな言う通りにしよう」

アレス「ミリア、お願い」
ミリア「はーい」

アレス「じゃあみんな入れるからね…」

女子供合わせて22人を宝箱にしまってから、一つ目の建物の地下に持って行く

アレス「みんな一旦出てきて?」

アレス「なあ、ここにいるので女子供は全部かな?…よく確認してくれ」

女たちはそれぞれ確認し合うと、女2人が足りないと言う

アレス「どこに居ると思う?」
女「ごめんなさい…たぶん、奴らの小屋のどれかなんだと思います…」
アレス「わかった…確実にあと2人だね?」
女「はい!」
アレス「じゃあ、みんなもこの宝箱の中に…狭いけど入れるね…おしっことかしたい人は、恥ずかしいだろうけど、そこいらでしちゃってくれ…この建物はどうせもう破壊するから、遠慮なくどこでもいいぞ」
女たち「「はい///」」
アレス「お前たちもしたい人はこの皿の中にしな?」
宝箱の女たち「「はい///」」

元々の悪臭と小便の臭いで、ものすごい事になってるw

アレス「もう大丈夫かい?」
宝箱の女たち「「はい!」」

中の皿をこぼさないように外に出して、床に捨ててからまた戻し、宝箱以外の女たちを小さくし、宝箱にしまった

アレス「また結界を張るからね…フタ開いてても安全だから、安心しててね」
女たち「「「はい!!」」」
アレス「じゃあ一旦運ぶからね…揺れるから気をつけてね」

宝箱を外に出して、宝箱に魔法バリヤを張り、残りのアジトの建物二つも見て回った

無人だったが、すごく高そうな小さな宝箱があって、触るとバチって痛かった

アレス「って…結界張ってあるぞコレ」
ミリア「中身なんだろね!」
アレス「売れるもんあったらラッキーだなw」
ミリア「あ~!泥棒なんだあw」
アレス「海賊から盗っても泥棒になるかな?…やっぱり」
ミリア「いいと思うw」
アレス「だよね?w…じゃあ解除」

こんな小さい箱の結界のくせに、すごい強い結界だった

解除するのにだいぶ時間がかかった

そしてフタを開けた

アレス「あ!」
ミリア「あー!」
アレス「『魔法の実』じゃねえか!」
ミリア「ね!!…やったあ!」
アレス「やったぜw…ラッキー」
ミリア「また壊すの?」
アレス「ああ」
ミリア「お兄ちゃん、食べてみれば?」
アレス「え?」
ミリア「だって、食べてみないと、ほんとにそれが魔法の実かわからないのよ」
アレス「ごもっともだ…勘違いして壊して回るのも面倒だし」
ミリア「食べてみようよ」
アレス「けど、毒とかあったら嫌だなあ」
ミリア「あ、そっか…あ!じゃあ、持って帰って、あとでガイアさまに聞けばいいのよ!」
アレス「天才か?…ミリア」
ミリア「へへ///」
アレス「じゃあ持って帰るw」
ミリア「本物だったら食べてみて?」
アレス「マジで?」
ミリア「うん、見てみたい」
アレス「わかったw…けどまずそうなんだよな」
ミリア「あははw」
アレス「まあいいや…とにかくここにはもう用はない」

外に出ると竜巻を起こして、アジトの四つの建物を破壊した

それを見た小屋の奴らは、慌てて小屋から出てきて、逃げ出した

面倒くさいが、残りの女2人を見つけるまでは、一つ一つ見て回るしかない

そう思っていると、逃げる海賊に手を引かれてる裸の女を見つけた

そいつを捕まえて、女を小さくして秘密基地に入れた

アレス「その子はオレの妹のミリアだよ…」
ミリア「よろしく٩(*❛⊰❛)۶」
女「あ、あ…よろしく…」
アレス「ミリア、その子に布あげてやって?…ハンカチの」
ミリア「うん!…はい、これ巻くといいのよ」
女「ありがとう…グス」
アレス「オレ動くから、そのクッションの中に入ってな?…頭ぶつけないように気をつけてな」
女「はい!…ありがとう!」

それからまた小屋を回り、残りの1人は見つかったが、すでに殺されていた…

アレス「なんてこと…ウル…かわいそうに…グス…う…辛かったなあ…痛かったなあ…ギュ…ナデナデ」
女「うっうっ…グス」
アレス「ミリア…この子も小さくして?」
ミリア「うん…」
アレス「あとでちゃんと葬ってあげよう…」
女「はい…グス」

オレは女の亡骸をハンカチで包んで、ポケットに入れて、残りの小屋も全て破壊した

氷の壁に阻まれて、逃げ場のなくなった海賊共を、1人1人捕まえてはボコし、麻痺させる

オレは全ての海賊共を麻痺させたのを確認して、氷の壁の結界を解除し、元来た部分の氷を砕いた

女たちの入った宝箱に、助けた1人を入れて、ダンたちの箱の隣に置き、カノンを宝箱に入れた

アレス「カノン、子どもはいるかい?」
カノン「ああ!!」
子ども「母さん!!」
アレス「良かったなw」
カノン「ありがとうございます…グス」
子ども「ありがとう!!」
アレス「ちょっと宝箱倒すからな?…みんな気をつけてよ?」
女たち「「「は、はい!」」」

宝箱を倒せば、出入り出来るだろう

アレス「ごめん、みんな、もうしばらく小さいままでいて?…狭いだろうけど、こっちの箱も使って、なんとか休んでな?」
カノン「はい!」
アレス「落ち着いたらみんな風呂に入れさせてやるからな…待っててね」
カノン「はい…グス」
アレス「お腹空いてるだろうけど、今のところ我慢してね…寒くはない?」
カノン「ちょっと寒いです…」
アレス「待ってね、なんかかけれる布持ってくるね」

オレはアジトの残骸に戻り、なるべくきれいな布を探した

その布を細かくナイフで切って、女たちに渡した

カノン「何から何までほんとにありがとう…」
アレス「いいんだw…しばらく悪いけど、我慢してね」
女「あ、あの!」
アレス「ん?」
女「その…海賊になった息子は…」
アレス「…諦めろ…それはな…それしか生きる道がなかったのもわかるけど…」
女「で、でも…まだ人を殺してなかったら…レイプもしてなかったら…許してくれませんか?」
アレス「…ん…わかった…海賊の息子を助けたい女たちはこっちに出てくれ」
女「あ、ありがとうございます!」
アレス「ただし…命の価値がなかったら、その時は本当に諦めろよ?…やった事の報いは受けないといけない」
女「…はい…」

その女たちは5人

その5人とダンを、ミリアに元の大きさに戻してもらった
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