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試射の続き
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その後もミヤの持つ巨大なエネルギー砲のテスト試射は続いた。
とは言え、また俺達の住む星に打ち込むもの躊躇われたので、星を背にして…つまりは宇宙空間に向かって行った。
実際、それを行う事に関しては、結構悩んだんだ。
だって、大気圏を下にして宇宙空間に向かって大砲ぶっ放したら、その反動で俺の高度が落ちて…つまりは惑星に落っこちるって考えたら、普通は出来無いよな?
だけど、ミヤが反動は完全に抑えられるというもんで、実行する事にした。
多分、君には大気圏を突破する性能はない、気の毒だが…って、赤い彗星の人に言われたくなかったし。
連邦の白い奴みたいな大気圏突入能力は、俺には無いのだ。
ん? よくよく考えたら、俺ってどうやって大気圏再突入すんだろ?
『落下速度調整して、シールドで突入時の加熱に耐える。以上、終わり』
って事で、大丈夫なんだと…まあ、そうじゃ無かったら、間違いなく俺は燃え尽きちゃうもんな…色んな意味で…。
さて、では試射の続きだ。
まずは、先程見たビーム砲かバスター砲の様な極太で極悪な光線は、もう撃たない。
と言うか、ミヤによるとあれは連射出来ないそうだ。
どうやら、ミヤの持つマスケット銃の砲身が熱を持ちすぎるので、少し冷却のための時間が必要との事。
俺達が浮いているこの空間には空気がほぼ無いに等しいのだが、ミヤの説明によると面白い事が判った。
実は俺の乏しい知識だと、この大気のほぼ無い状態であれば、温度は絶対零度なのだとずっと思っていた。
だが、実は空間の温度はそうであっても、物質の温度は違うらしい。
今現在、俺達は惑星の昼間の側に居る。
若干、惑星の端っこが暗くなってきているのは、夜の面が近づいて来ているからだろう。
そんで、昼間の面に浮かんでいる俺達なんだが、太陽光の影響で体表の温度は実に110~150度近くになっているらしい。
反対に夜の面で太陽光が届かなければ、-100~-120度まで下がるとか。
実際の所、そんなに俺の温度が上がっている様には感じられないのだが、そこはシールドのおかげなんだそうだ。
どっかの小説で魔法で宇宙まで飛びあがった奴の話を見た気がするけど、そいつもシールドとか使ってたのかなぁ?
で、ミヤの砲身だが、俺達をこの急激な温度変化から守っているシールドのせいで、冷却が追い付かないそうだ。
これは大陸に戻っても同じ事。
なので、少々冷却に時間を掛けて待つ事にした。
あの大砲ぶっ放した後は、大体5分ほど冷却時間が必要ってんだから、大人しく待つ事にした。
十分に冷却出来たとミヤの申告で、試射の続きを行う。
最初に惑星に打ち込んだのは大砲モードだったらしいので、次は威力控えめで単発と連射を見せてもらった。
うん、発射したビーム? エネルギー? が真っ暗な空間に向かって飛んで行ったけど、威力は良く分からない。
飛んで行く弾ってのかな? は、500mlのペットボトルぐらいはあるけど、多分あれでも威力控えめなんだろう。
ミヤが長射モードも見せたいと言うのでやらせてみると、銃口から出たビームが伸びたままで止まった。
これって、もしかして…ビームサーベル? 銃口からビーム刃を出してビームサーベルにしたの?
お前の持ってるのって、バスタ〇・ランチャーじゃなくて、ハイパ〇・メガ・ランチャーなのか?
まさか、飛行装備って、ランドブ〇スターじゃなくて、フライング・ア〇マーなのか!?
ってことは…もしや、お前はLな外務2世じゃなくて、アルファベットの26番目で最後の文字なのか!?
というか、ランドセルといい、ティロ・フ〇ナーレといい、このビームサーベルもどきといい、ダンジョンマスター達とこのミヤの知識って、日本産の物じゃね?
いや、確かアメリカとかで日本のランドセルが流行ってるとか聞いた事もあるし、日本のアニメも海外で放映されたり、ネットでも違法アップロードとかされたりしてるから、日本だけとは限らないけど…ん~、でも、いや、まさか…?
俺の心の中の葛藤など完全に無視し、薄暗くも明るい不思議なこの無重力空間で、ミヤはブンブンとビームサーベルを振り回していた。
取りあえず、ミヤの持つ性能を全て(と思う)見せてもらった。
何だが俺が勝手に決戦用特殊兵装・重戦機LガールMark.Ⅱと言う名前から想像していたモノとは全然違った気がするけど…まあ、高性能なのは理解出来た。
『テスト終わり。帰ろう』
学校の中間テストが終わったぐらいの感じで声を掛けて来たミヤに、無言で俺が頷くと、俺とミヤはゆっくりと背中から青い惑星へと落下していったのだった。
とは言え、また俺達の住む星に打ち込むもの躊躇われたので、星を背にして…つまりは宇宙空間に向かって行った。
実際、それを行う事に関しては、結構悩んだんだ。
だって、大気圏を下にして宇宙空間に向かって大砲ぶっ放したら、その反動で俺の高度が落ちて…つまりは惑星に落っこちるって考えたら、普通は出来無いよな?
だけど、ミヤが反動は完全に抑えられるというもんで、実行する事にした。
多分、君には大気圏を突破する性能はない、気の毒だが…って、赤い彗星の人に言われたくなかったし。
連邦の白い奴みたいな大気圏突入能力は、俺には無いのだ。
ん? よくよく考えたら、俺ってどうやって大気圏再突入すんだろ?
『落下速度調整して、シールドで突入時の加熱に耐える。以上、終わり』
って事で、大丈夫なんだと…まあ、そうじゃ無かったら、間違いなく俺は燃え尽きちゃうもんな…色んな意味で…。
さて、では試射の続きだ。
まずは、先程見たビーム砲かバスター砲の様な極太で極悪な光線は、もう撃たない。
と言うか、ミヤによるとあれは連射出来ないそうだ。
どうやら、ミヤの持つマスケット銃の砲身が熱を持ちすぎるので、少し冷却のための時間が必要との事。
俺達が浮いているこの空間には空気がほぼ無いに等しいのだが、ミヤの説明によると面白い事が判った。
実は俺の乏しい知識だと、この大気のほぼ無い状態であれば、温度は絶対零度なのだとずっと思っていた。
だが、実は空間の温度はそうであっても、物質の温度は違うらしい。
今現在、俺達は惑星の昼間の側に居る。
若干、惑星の端っこが暗くなってきているのは、夜の面が近づいて来ているからだろう。
そんで、昼間の面に浮かんでいる俺達なんだが、太陽光の影響で体表の温度は実に110~150度近くになっているらしい。
反対に夜の面で太陽光が届かなければ、-100~-120度まで下がるとか。
実際の所、そんなに俺の温度が上がっている様には感じられないのだが、そこはシールドのおかげなんだそうだ。
どっかの小説で魔法で宇宙まで飛びあがった奴の話を見た気がするけど、そいつもシールドとか使ってたのかなぁ?
で、ミヤの砲身だが、俺達をこの急激な温度変化から守っているシールドのせいで、冷却が追い付かないそうだ。
これは大陸に戻っても同じ事。
なので、少々冷却に時間を掛けて待つ事にした。
あの大砲ぶっ放した後は、大体5分ほど冷却時間が必要ってんだから、大人しく待つ事にした。
十分に冷却出来たとミヤの申告で、試射の続きを行う。
最初に惑星に打ち込んだのは大砲モードだったらしいので、次は威力控えめで単発と連射を見せてもらった。
うん、発射したビーム? エネルギー? が真っ暗な空間に向かって飛んで行ったけど、威力は良く分からない。
飛んで行く弾ってのかな? は、500mlのペットボトルぐらいはあるけど、多分あれでも威力控えめなんだろう。
ミヤが長射モードも見せたいと言うのでやらせてみると、銃口から出たビームが伸びたままで止まった。
これって、もしかして…ビームサーベル? 銃口からビーム刃を出してビームサーベルにしたの?
お前の持ってるのって、バスタ〇・ランチャーじゃなくて、ハイパ〇・メガ・ランチャーなのか?
まさか、飛行装備って、ランドブ〇スターじゃなくて、フライング・ア〇マーなのか!?
ってことは…もしや、お前はLな外務2世じゃなくて、アルファベットの26番目で最後の文字なのか!?
というか、ランドセルといい、ティロ・フ〇ナーレといい、このビームサーベルもどきといい、ダンジョンマスター達とこのミヤの知識って、日本産の物じゃね?
いや、確かアメリカとかで日本のランドセルが流行ってるとか聞いた事もあるし、日本のアニメも海外で放映されたり、ネットでも違法アップロードとかされたりしてるから、日本だけとは限らないけど…ん~、でも、いや、まさか…?
俺の心の中の葛藤など完全に無視し、薄暗くも明るい不思議なこの無重力空間で、ミヤはブンブンとビームサーベルを振り回していた。
取りあえず、ミヤの持つ性能を全て(と思う)見せてもらった。
何だが俺が勝手に決戦用特殊兵装・重戦機LガールMark.Ⅱと言う名前から想像していたモノとは全然違った気がするけど…まあ、高性能なのは理解出来た。
『テスト終わり。帰ろう』
学校の中間テストが終わったぐらいの感じで声を掛けて来たミヤに、無言で俺が頷くと、俺とミヤはゆっくりと背中から青い惑星へと落下していったのだった。
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