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青い海!

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 誰もいな〇海~♪二人の愛をたし〇めたくて~♪
 
 う~ん、誰もいない真っ白な砂浜に、澄んだ綺麗な青い海!
 すっげえプライベートビーチじゃん!
 いや、俺の物じゃないけど、でもビーチを独り占めだよ!
 プライベートな雰囲気がすごい! 絶景だなコレ!
 もう何言ってるのか訳わかんなくなるぐらいの感動! 

 まあ感動はこれぐらいにして、砂浜を見て回ろう。
 見た感じビーチは端から端まで1kmぐらいあるんじゃね?
 ビーチの背後には俺が通って来た森があるんだけど、砂浜との境目はヤシの木っぽいのが並んでる。
 ふむ……取りあえず右手の端っこを見に行ってみよう、ブレンダー GO!

 おお端っこが見えて来た……崖がせり出してるのか……岬だな。
 手前に見える川は、あの熊が水を飲んでた川かな?
 ってことは、ここから鮭は遡上するのか。
 海と繋がってるんだから、鰻とか鮎とかいないかなぁ。
 鰻がいたら、ドワーフの村の米と醤油でうな丼作れるじゃん!
 天然鰻のうな丼なんて、高級すぎて食った事ないもんな……いつもスーパーで売ってる中〇産の養殖冷凍鰻……。
 いかん! 考えるとよだれ出る……腹減った。
 あの崖の向こうはどうなってるんだろうか、後で行ってみよ。

 クイーンもブレンダーも好きに遊んでおいで~。
 革の水袋の中で温くなった水だけど、これで喉を潤す。
 後であの川の水を調べなきゃね。
 魚が居たから、まあ大丈夫だとは思うけどね。
 
 とりあえずお昼休憩! 木陰に腰かけてお弁当を……よっと。
 ドワーフの長のとこにいた使用人さんが、なんとおむすび作ってくれたんだ!
 海苔なんてない塩むすびだけど、ちゃんと三角形してて嬉しい!

 ぼ、僕は、お、おむすびが、す、好きなんだな……。
 ランニングシャツでも半ズボンでもないし、芸術家でもないけど。

 そう言えば、お握り・お結び・握り飯って呼び方だけど、諸説あるが結局同じ物にしか見えないなあ。
 ま、歴史家でも料理家でもないから、呼び名の由来なんて気にしないけど。
 だが、俺は“おむすび”派だな。
 具はダントツで“鮭”だ!
 読者の皆様の呼び方と好きな具ってなんだろう?
『読者って誰の事ですか?』
 うん……雰囲気で。
 いかん、応援コメントで変な派閥争いが起きて炎上したらどうしよ!
『だから応援コメントって何ですか?』
 サラ、うるさいな!
 もしもつぶやいたらって、脳内シミュレーションだよ!
『ぷっ! 前世ぼっち乙!』
 ぐ……ぐうの音も出ない……。
 いいもん……おむすび食べるもん……。
 うわーーーーーーーーーーーーーーーん!(涙)
 おむすび美味しいなあ……んぐんぐ……。
 おかずに漬物まで……嬉しいいなあ……ぽりぽり……。
 ああ、ほっとする味だな……。
 でも、すごくしょっぱいのは何故だろう……う、う、う、。

 ん、クイーンどうした? 海を見ろ?
 おぉー!クジラか~? あれクジラだろ!潮吹き揚げてるぞ!
 俺、初めて見たよ!
 ん、ブレンダーも何か見つけたの? って……めちゃめちゃでけえカニ!
 ヤシガニかな……1m近くあるぞ? 捕まえてあとで食ってみよう。 

 さてと、ついでに確認しておこう。
 ブレンダーとクイーンを呼び戻して、荷物から紙とインクを取り出す。
「クイーン、ダンジョンからここまでの地図を作るぞ。分かる範囲で書き込んでくれるか?」
 コクコク頷いたクイーンは、インク壺に足を入れて爪?で紙に線を引き始める。
 お前、めっちゃ絵上手いな!
 ほうほう、ここに滝……うん? あ~熊居たね。
 木がこの辺で変わった……ああ、変わった樹が増えてきた場所ね。
 ふむ……ここがエルフと会った場所か……で、ここがエルフの村と。
 こうやってみたら、めっちゃジグザグに動いてたんだな。
 ここがドワーフと合った場所で、んでここがドワーフの村と。
 え、何で水田とかの場所知ってんの? あれ、こんな所行ったっけ?
 ほうほう、マップの空白埋めるために途中で兵隊蜂飛ばして探索してたの?
 全然気付かなかったよ! めっちゃ有能だな!
 マジでありがとね、クイーン!
 
 それにしてもお前、こんな簡単に地図が描けるとか……すごすぎじゃね?
 江戸時代とかの地図そっくりだなぁ……必死に測量した伊能忠敬が泣くぞ。
 おお!距離の縮尺まで、これで行くと、ダンジョンから海まで真っすぐだと40kmほどか。
 細かい地形は分かんないけど、これで大体わかるな。
 ブレンダーこの地図に間違いあるか見て。 そっか、問題ないと。
 
 ふむ、んじゃ兵隊蜂さん総動員して海岸線も調べてくれる? オネシャス!
 周辺の探索終わるまで、ちょっと昼寝するよ。
 お腹膨れたら、眠くなった……ブレンダーとクイーンは俺の護衛ね。
 部下が優秀だと、上司は楽だなぁ……それじゃお休み~。
 
 てしてし……てしてし……誰だ……ほっぺ叩いてるのは……ブレンダーか。
 どうした? 海の方を見ろって? またクジラか……な、なんだ?
 ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
 人の顔が浮かんでる! いや海から飛び出してる! 海坊主か! 和尚魚か! 
 つんつん……ってクイーン、逃げるぞ!
 え、落ち着け? よく見ろ?

 んん~~~~~~~~?
 濡れた髪の毛が顔にベッタリ張り付いて、めっちゃ怖いぞ!
 海で死んだ人の亡霊か? だんだん近づいて来る……ぞ?
 真っ赤なビキニ? あれ? 下半身が……まさか人魚か!?
 ファンタジーまたまたキターー!

 もうお腹いっぱいなんだけどなぁ。
 胃もたれするから、キャ〇ジン欲しいぞ……。
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